検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

ファイントラック・ポリゴンネスト徹底解説!軽量素材で濡れない寝袋の実力は?

ファイントラックから発売されているシュラフ、ファイントラック ポリゴンネスト。ダウンでも化繊でもない新素材を使用し、濡れに強くて軽い、新しいタイプの寝袋ファイントラック ポリゴンネストとは?口コミや評判は?素材、暖かさ、軽さなど、その魅力を徹底解剖します。
2020年8月27日
hariko5555
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

ファイントラック ポリゴンネストとは

出典: https://www.finetrack.com/shopping/products/detail-FAG0562/

ファイントラック ポリゴンネストとは国内メーカーファイントラックから発売されている新型シュラフです。ダウンでも化繊綿でもないシート状の保温素材を使用しており、水濡れに強く速乾性が高く、しかも軽量なのが最大の特徴となります。水濡れに強いとはどういうことなのか?なぜ軽いのか?その秘密に迫ります。

ファイントラック ポリゴンネストの素材

ダウンでも化繊でもない、新素材ファインポリゴン

出典: https://www.finetrack.com/products/sleepingbag/

ファイントラック ポリゴンネストは自社開発の「ファインポリゴン」という世界初のシート状の保温素材を使用しています。シート状の素材に収縮加工をかけることでかさを出して保温性を発揮するのです。イメージとしては、クシャクシャにした紙が重なって入っているようなものになります。この「シート状」というのが鍵で、さまざまなメリットがあるので、以下に詳しく説明していきます。

ファイントラック ポリゴンネストの魅力①

濡れに強く、圧倒的に乾きが速い

Photo byPublicDomainPictures

シート状の保温素材のため、素材自体がほとんど保水せず、たとえ水が浸入してきても水を抱きにくく、濡れた状態でも保温力が下がりにくい。これが濡れに強いということです。さらに、シート状という形状ゆえに、ダウンや化繊綿など従来の保温素材に比べて圧倒的に乾きが速く、濡れても短時間で本来の保温力を回復します。

ファイントラック ポリゴンネストの魅力②

化繊より軽量でコンパクト

出典: https://www.finetrack.com/shopping/products/detail-FAG0561/

シート状の保温素材のため従来の化繊綿に比べて軽量で、収納時の大きさもコンパクトです。化繊綿のように収納時に丸めるときの固さもないので、スムーズに収納袋に入り収納時のストレスが少ないです。濡れても平気なシュラフが欲しいけど化繊綿は重いしかさばるので避けていた、という方にもおすすめです。

ファイントラック ポリゴンネストの魅力③

連続使用でも安定した保温力

Photo byComfreak

ダウンや化繊綿の寝袋は、さまざまな原因で濡れるとかさを失い、蓄える空気が減ることで保温力が低下していきます。せっかくの山行で寝るときに寒いのはストレスですよね。ファイントラック ポリゴンネストは連続使用でも保温力が低下しにくいのが特徴です。これは、先述したとおり素材自体がほとんど保水しないという特徴ゆえに、濡れてもかさを失いにくいためです。さらに濡れても乾きが速いため、短時間で本来の保温力を回復します。今までダウンに比べると保水しにくく乾きやすいと言われていた化繊綿よりもさらにこれらの機能が優れているのは魅力ではないでしょうか。


コールドスポットが少ないから暖かい

出典: https://www.finetrack.com/products/sleepingbag/polygon-nest/

ダウンや化繊綿を使用したウェアやシュラフなどでは中綿の偏りを抑えるため細かい縫製が必要になり、この縫い目から冷気が入ってくる部分をコールドスポットといいます。ファイントラック ポリゴンネストのシュラフで使用している保温素材は形状がシート状なので縫い目を最小限にすることができるため、コールドスポットが少なく暖かいのです。さらに上位モデル(イエロー・オレンジ・レッド)では表側と裏側で縫い目をずらす特殊構造を採用しているのでコールドスポットが一切ないため、より暖かさをキープできるのです。

使用可能温度域について

Photo bygeralt

たとえばスリーシーズン登山で使用する場合、ひとつの目安としてはポリゴンネストのオレンジ(Comfort:4℃・Limit:-2℃)ぐらいが適しているかもしれません。キャンプや夏の沢登りなどではイエローやグリーンもよいでしょう。体感温度というのは個人差がかなりあるので一概には言えませんが、軽さだけに目を向けず、使用温度可能域を見て慎重に選びましょう。なお、使用温度可能域を測る試験については、2018年秋冬モデルの販売以降それまでのファイントラック独自の基準による試験から国際基準のヨーロピアンノーム(EN ISO 23537-1:2016)へ試験方法を変更したため、大幅に変更されたようです。ここではファイントラック公式HPをもとに、最新の情報をお伝えしています。

ファイントラック ポリゴンネストの耐久性

へたったら修理が可能

出典: https://www.amazon.co.jp/finetrack-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%884%C3%973-FAG0504-%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3/dp/B00DK1GY9W/ref=pd_sbs_200_img_0/355-8992502-2337919?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B00DK1GY9W&pd_rd_r=8e88d993-255d-4217-9bc8-abdb1dc037e2&pd_rd_w=R6hQZ&pd_rd_wg=6Lvjp&pf_rd_p=ca22fd73-0f1e-4b39-9917-c84a20b3f3a8&pf_rd_r=NQ1VQ6STW0R4NP8WH2DD&psc=1&refRID=NQ1VQ6STW0R4NP8WH2DD

ファイントラック ポリゴンネストの耐久性ですが、使用を重ねるうちにシート状保温素材の収縮加工が徐々に取れてきてしまうことがあるようです。濡れてもかさを失いにくいファイントラック ポリゴンネストですが、この収縮加工が取れて伸びた状態で使用すると、かさが減って保温力が落ちる原因となります。ただ、もしへたってきた場合はファイントラックに修理を依頼すれば素材の収縮を再加工してもらえるようです。修理部門が充実しているのは国内メーカーの強みですね。

ファイントラック ポリゴンネストのお手入れ方法

楽に洗えて、すぐ乾く

Photo bywilhei

ファイントラック ポリゴンネストは家で洗濯ができお手入れしやすいと言えるでしょう。ダウンのシュラフの場合でもダウン用の洗剤を使用すれば洗うことはできるのですが、乾きが遅いダウンを時間をかけて少しの湿気も残さぬようしっかりと乾かしきり、さらに天日干しの場合は干したとき羽毛が下に沈み偏るのでそれを手でほぐしふっくらした元の状態に戻すのはなかなか手間がかかり大変です。ダウンジャケットなどかさの小さいものはまだよいのですが、寝袋のようにかさの大きいものはなおさらです。一方、ファイントラック ポリゴンネストはシート状の保温材を使用しておりそもそもかさがないので楽に洗いやすいうえに速乾性が高いため、ダウンや化繊綿のシュラフと比べても非常にお手入れしやすいでしょう。

ファイントラック ポリゴンネストの使用感

シャリシャリした独特の感触

Photo byFree-Photos

ファイントラック ポリゴンネストに使用されているシート状の保温素材は、シュラフの使用感にも影響しています。まるでクシャクシャにした紙が擦れあうような音がするのです。この独特のシャリシャリした音と感触は、好みが分かれるところかもしれません。また、表地裏地ともにナイロン100%で伸縮性はありませんが、やや大きめに作られているようなので、寝返りに影響はなさそうです。

ファイントラック ポリゴンネストのラインナップ

使用可能温度域と身長から選べるラインナップ


出典: https://www.finetrack.com/shopping/products/detail-FAG0551/

ファイントラック ポリゴンネストは、使用可能温度域が高い順にブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、レッドの5種類に大きく分かれています。さらに小柄な人向けにショートモデル(適応身長~165cm)も各色ごとに用意されています(ブルーを除く)。ちなみにブルーのみフードとファスナーを省略しており、ウルトラライトを極めた商品となっています。インナーシュラフとしても使えるのではないでしょうか。ショートモデルが各色ごとにあるのは、女性にも選びやすくうれしいですね。

ファイントラック ポリゴンネストの評判や口コミは?

以下に、実際にファイントラック ポリゴンネストを使用した方からの評判や口コミを載せています。より商品をイメージしやすいかと思います。

評判や口コミ①

Photo byRobinHiggins

まずは暖かさに関する評判・口コミです。

2000m級の夏のトレッキングで使用したのですが快適でした。夜明けに足元が少し冷えましたが,眠れなくなるというほどではありませんでした。

ファイントラック ポリゴンネスト4×3 アップルグリーンを使用した方からの口コミです。グリーンになるとダウン並みの軽量コンパクトさなので、暖かさも足りる状況であれば「暖かい、軽い、濡れない」の三拍子そろった理想的なシュラフと感じられることでしょう。ストレスなく快適に眠れそうですね。

評判や口コミ②

Photo byolekowy

次に、使いやすさに関する評判・口コミです。
 

夏場を中心に一番出番が多いです。やはりメンテが楽だからでしょうか。

同じくファイントラック ポリゴンネスト4×3 アップルグリーンを使用した方からの口コミです。水に強く濡れないファイントラック ポリゴンネストはメンテナンスも楽なため、自然と出番も多くなるようですね。ストレスが少ない証でしょうか。

ファイントラック ポリゴンネストはどんな人に向いている?

濡れても平気な寝袋が欲しい

Photo byPublicDomainPictures

長時間雨が降ったときにテント内に浸水してきたり、寝汗や結露にやられたりと、寝袋を濡らす原因はさまざまです。先述しているとおり、寝袋は濡れると保温力が落ちてしまうため、濡れない寝袋というのはとても魅力的です。今までダウンの寝袋を使っていて寝袋が濡れてしまい懲りた、ストレスだったという人にも、速乾性が高く濡れないファイントラック ポリゴンネストはおすすめです。また、洗濯できてお手入れがしやすいのもメリットでしょう。

縦走などで連続使用する


縦走などで連泊する時こそ、ファイントラック ポリゴンネストの真価を発揮できるかもしれません。もし寝袋を濡らしてしまったとして、一泊のみならなんとか乗り切れるかもしれませんが、連泊の場合は乾かしてまた使えるようにならないと濡れたまま寝ることになり、ストレスになります。保温力というのは濡れればどんどん低下していくので、そうした状況で続けて何度も使用する時に、濡れないファイントラック ポリゴンネストは非常に頼もしい存在です。

沢登りにも最適

Photo byUserBot

確実に濡れることが分かっている沢登りにおいては、ファイントラック ポリゴンネストはもはや最適と言えるでしょう。公式HPでもファイントラック ポリゴンネストの用途に沢登りが含まれています。実際、ファイントラック ポリゴンネストのユーザーは登山やキャンプだけでなく、沢登りをする人にも多く、濡れても扱いが楽でストレスが少ないと評判が良いようです。

キャンプ需要も高い

Photo by6091236

商品ラインナップ全体の使用可能温度域を見ると、やはりダウンよりも温度域は高くなっています。ファイントラック ポリゴンネストの軽量コンパクトさを実感しやすいのはグリーンやイエローですが、仮にスリーシーズン使用で考えたとして、これらの商品は登山で使用するには状況や人によってはやや寒く感じる場合もあるでしょう。眠るときの寒さはストレスの元です。そうした意味でより標高の低いキャンプでの需要も高そうです。「軽量コンパクトかつ暖かい」を叶えてくれるでしょう。

ファイントラック ポリゴンネストのまとめ

素材が面白い新型の商品、試してみる価値あり

ファイントラック ポリゴンネストはダウンより濡れない、化繊より軽量コンパクト、というまさにいいとこ取りのハイブリッド型商品と言えるでしょう。これらの特徴について鍵を握っているのは、まるで紙のような薄いシート状の保温素材ファインポリゴンです。羽毛や綿という従来の寝袋の素材の常識を覆すようなこの革新的な新素材は、今後どのように進化していくのでしょうか。アウトドア・アクティビティにおいて「濡れない」というのは非常に魅力的な要素であり、登山やキャンプ以外にもさまざまな需要が期待できるでしょう。今後が楽しみな商品です。

シュラフが気になる人はこちらもチェック!

今回紹介したファイントラック ポリゴンネストの比較対象となるダウンシュラフや、そもそものシュラフの種類や選び方についても紹介しておきます。よろしければチェックしてみてくださいね。