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メークロン市場とは?路線上のマーケットの見どころや観光での楽しみ方を解説!

喧騒な市場の中を電車が豪快に通り抜ける、そんなありえない風景が魅力のメークロン市場を知っていますか?ここは日本で見慣れた常識を、軽く超えているマーケット。多彩な行き方や注目な見どころなど、メークロン市場の知っておきたい基本から詳しく解説します。
2020年8月27日
はぐれ猫
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メークロン市場とは?

世界的に珍しいタイのローカル市場

この世にも珍しいメークロン市場がある場所は、微笑みの国と呼ばれている、南国のタイ王国。一般の商人や住人たちが集まるローカル市場と、駅と線路が一体化している状態です。決して日本ではありえない市場で、世界的に見ても電車の通り抜ける市場は他になかなか例を見ません。

世界から観光客が集まる人気スポット

無数の観光地に恵まれているのがタイですが、近年メークロン市場は特に知名度と人気を上げています。そのため日本を含めて世界中から、観光客がこの市場を訪れるようになりました。一体どのあたりの見どころや要素が、世界の人々を集める要素になっているのでしょうか。

メークロン市場の場所

バンコク近郊の衛星都市

やたら騒々しい首都バンコクの中心から、西へ向かって2時間以上。メークロン市場がある場所は、バンコク近郊のタイランド湾に近い、サムットソンクラーム県です。この自治体はメークローン川の近隣に、人口19万人が集まる市街地が広がった場所。その街の真ん中で、目的の市場に出くわします。

メークロン駅にある

のんびりタイのローカルな電車に揺られて到着できる、メークロン駅。この駅周辺の線路沿いが、お目当てとなる市場の広がっている場所です。駅につながる単線の線路沿いだけでなく、メークロン駅の構内の場所まで、ぎっしりとした感じで市場の露天が軒を連ねている状態です。

メークロン市場の基本情報

【所在地】サムットソンクラーム県・メークロン駅構内と周辺線路
【鉄道】タイ国有鉄道・メークロン線
【距離】バンコク中心部から西へ65km

メークロン市場までの行き方

日本からタイまでの行き方

一路現地へ向かうなら、旅客機にてタイ王国を目指します。バンコクのドンムアンやスワンナプームの国際空港までは、東京や大阪の国際空港を始めとして、日本各地から定期便が出ているので行き方は難しくありません。羽田空港からドンムアン空港までの平均所要時間は、おおむね11時間ほどです。

電車での行き方(バンコクから)

窓の外に流れ行く街を眺め、タイらしさを実感しながら市場にたどり着けるのは、電車を乗り継ぎ訪れる行き方です。バンコクのウォンウィアン・ヤイ駅から市場まで、メークロン線が通っています。電車を使うメークロン駅までの行き方では片道2時間半、乗り換えも面倒ですが、料金は格安なのが魅力です。

メークロン線の連絡船(渡し船)

この市場まで直通するのがメークロン線ですが、中間のマハーチャイ駅で線路が途切れています。駅前にターチン川が流れているためで、この川には電車の時間に合わせた連絡船(渡し船)が存在します。連絡船で川を渡り、対岸のバーンレーム駅から再度電車に乗り込む行き方で、メークロン駅を目指します。

ロットゥーでの行き方(バンコクから)

現地の市場まで直通で、なおかつ格安な行き方を希望するなら、バンコクからの乗り合いバス(ロットゥー)をチョイスしてください。このロットゥー、トヨタのイエースなどがベースの小型バスで、他の観光客と一緒に目的のメークロン市場まで運んでくれます。ただし運転の荒さは覚悟しておいてください。

タクシーでの行き方(バンコクから)

何よりプライベート重視な行き方を希望するなら、タクシーの利用が一番です。バンコク市内にはどこにでもタクシーが走っていて、タイランドルート35号を経てメークロン市場までノンストップで運んでくれます。料金は電車やバスより高額ですが、移動のリスクは格段に少なめです。

アクセスルート(バンコクから)


【電車】メークロン線→ウォンウィアン・ヤイ駅→マハーチャイ駅→ターチン川連絡船→バーンレーム駅→メークロン駅(片道およそ2時間30分)
【バス(ロットゥー)】ヴィクトリーモニュメント発、モーチット・バスターミナル発、旧南バスターミナル発、それぞれメークロン市場直通(片道およそ2時間)
【タクシー】タイランドルート35→メークロン駅(片道およそ2時間)

メークロン市場の見どころ①電車と市場

線路沿いに並ぶ市場

至って簡素な造りのテントが、線路の両側にずらっと並んでいる光景が、メークロン駅前では当たり前の光景です。中にはテントも張らず、線路の中で青空販売をしている露天商も普通にいます。メークロン市場は日本で見られる市場とは明らかに異質で、それが魅力的な見どころの1つになっています。

近づく警笛と電車

人でごった返すメークロン市場を散策していると、やがて遠方から電車の警笛の音が近づいてきます。赤と黄を基調としたローカルな電車は、市場の人々をかき分けて少しづつ駅へと接近します。電車が人のいるギリギリ前を通り抜ける光景は、日本では決してありえない見どころです。

メークロン市場の見どころ②市場の動き

電車が近づくとテントの折りたたみ

楽しい見どころになるのが、電車の通過に合わせたなメークロン市場の能動的な姿です。線路沿いに無数にある露天は、電車が通る直前に商品を片付け、テントをたたみ始めるのです。その様子はのんびり移動する電車にぴたりと合わせて行われます。電車と市場は完全に一体化した関係のようです。

電車が過ぎるとテントが組まれる

そして電車が僅かでも通り抜けた瞬間、市場は活動を再開します。露天商人はテントを線路の上に組み立て直したり、商品をどっかりと線路上に並べ始めるのです。電車が遠ざかっていくと同時に、メークロン市場の賑わいは瞬時に再生しているところも、この場所の観光が面白いと感じる要素です。

メークロン市場の見どころ③販売品

地元の野菜やフルーツ

線路を彩る別の主役となっているのは、メークロン市場の食品の数々。ここで特に目立っているのは、タイのサムットソンクラーム県周辺で収穫された、野菜やフルーツやお魚です。ほとんど地元の住人や商売人が買い求めますが、観光客の中にも珍しいフルーツを購入して行く人も珍しくありません。

衣類や雑貨

どちらかと言えば観光客向けな商品が、メークロン市場で扱われている雑貨品の数々です。タイ風な柄のシャツやワンピース、伝統的な模様が入った象の人形、バッグやアクセサリーに至るまで。この場所ならば、バンコクの有名お土産店とは違った雑貨も見つけることができます。

メークロン市場の見どころ④猫

猫の店員

この市場を歩いてみれば、時折見かけられるのが猫。売り場の店員か社長か、はたまたメークロン市場の主なのか。猫たちは露天の売り場の中に、だらりと横になっています。猫はひっきりなしの観光客にも完全に慣れきって、電車もきちんと避けているようで、市場には欠かせない風景のひとつです。

いわゆる地域猫

何匹も市場でみかけられる彼らは、いわゆるこの地区の野良猫、言い換えれば地域猫のような存在です。地元の露天の人々からいつもご飯をいただいて、のらりくらりと自由気ままに市場に住み着いています。市場の猫の取り合わせは、猫好きにとってはひとつの見どころになりそうです。

メークロン市場の歴史

線路の国有地に人が集まり出した1980年代

まだタイが今より貧しかった1980年代のこと、メークロン鉄道は国有化されるに至りました。その時に線路沿いにいたスラム街人々が、こぞってメークロン駅の線路内に無断で居住し市場を始めることに。国としては貧しい人々をい出すことも出来ませんでしたが、これが功を奏し始めます。

やがて世界的に知られる市場に


線路とメークロン駅のあたりに人々がどんどん集まり出すと、商売人も多数含まれていたので市場は拡大を続けました。するとやがて、外国からの観光客が目を付けました。線路沿いで電車が通り抜ける市場は、あっという間に世界的に知られる観光名所と化したのです。

メークロン市場が継続できた理由

立ち退かせるとリスクがあった

ところで自然な感じで線路や駅の中を占拠してしまったメークロン市場は、どうして存続できるのか不思議です。これがもし日本なら、すぐさま強制撤去されてしまうに違いありません。タイではスラム街を撤去しても、別の場所に移転するだけの堂々巡りになるため、立ち退きが不可能だったようです。

観光名所になったから

今やツアー客が押し寄せているメークロン市場は、タイでも絶大な人気を誇る観光地です。かつてのスラム街が、今では常に観光客を呼び寄せる観光資源となるのだから、世の中分からないものです。したがってタイ王国政府としても、この場所の市場を撤去する必要性もなくなったようです。

メークロン市場の楽しみ方

写真撮影をする楽しみ方

有意義にメークロン市場で過ごすならば、撮影をする楽しみ方があります。現地に行けば世界中からの観光客がカメラを構えているのが、毎日の風物詩となっています。写真撮影では電車が近づいた瞬間を撮影してみたり、猫や野菜など市場のありのままの風景を捉え、SNSに投稿してみてはいかがです?

屋台料理の楽しみ方

常にお祭り騒ぎみたいな印象のメークロン市場には、タイならではの屋台料理も多数出店しています。中には日本ではなかなか口にできないワニ肉のお店もあったり、珍しいタイのファストフードも進出しているようです。美味しいグルメを味わうのも、市場の時間を充実する楽しみ方です。

ドリンクの楽しみ方

赤道直下に近い常夏のタイ王国なので、メークロン市場を訪れた時にも水分補給が大切です。市場ではお茶やスイーツを販売する露天もありますが、試してみたい楽しみ方がココナッツジュース。日本ではなかなか味わえない天然ココナッツのジュースは、甘みが程よくて健康的です。

メークロン市場の把握したい時間

営業時間

とても重要なことなのが、メークロン市場を訪れる時間帯。この市場は年中無休で開かれている場所ですが、営業時間がだいたい決まっています。早い露天では朝の9時頃には各店が開業し、お昼過ぎが最もごった返す時間です。そして店じまいはやや早い傾向にあり、夕方の4時~5時には終了し始めています。

電車が通る時間を知ろう

決して欠かせない要素なのが市場と電車の取り合わせですが、これを確実に見るならば電車の時間を把握する必要もあります。1日にメークロン駅で利用できる電車は、1日4往復、8本だけしかありません。したがって電車のやって来る前のタイミングに訪れることが、間違いない楽しみ方ができる方法です。

電車の通過時間

【メークロン市場着】6:20、9:00、11:30、15:30
【メークロン市場発】8:30、11:05、14:25、17:40

メークロン市場のツアーの利点

日本語ガイドツアーを選びたい理由

べつに個人で観光しても良いのがメークロン市場ですが、より現地の情報を取り込むならば、旅行会社のツアーがベストです。何故ならツアーならばタイ人スタッフによる日本語ガイドも付くので、現地人のナマの声をその場で理解できるから。楽しみ方のレベルが一段階上がる感じだからです。

ツアーはお食事付きプランも


そしてもし日本語ツアーを選んだ場合には、美味しい食事も付いてくるプランになるのが通常です。メークロン市場には無数の飲食店が出店していますが、ツアー会社では事前に評判なお店を見つけ出しています。個人旅行だとハズレを引く可能性もあるだけに、お食事で納得したい場合もツアーが一番です。

メークロン市場の電車通過時の安全性

線路は危険ではない?

本来なら危険と認識される線路上が舞台なだけに、果たしてメークロン市場は大丈夫なのかと気がかりです。市場の電車は時速1~2kmという亀ほどの速度で徐行運転をしていて、何人もの駅員や警備員が注意を促しています。しかし電車は人々のギリギリを通過するので、接触する危険は隣り合わせです。

足元に注意

実際に歩いたことのある人なら分かりますが、線路の上というのはデコボコとして、歩き辛い場所です。メークロン市場の路面も同様で、線路には石の板が敷き詰められているとは言え、ゴツゴツとしているのでつまづく危険もあります。電車が寄ってきた時に転んだら大変なことになります。

事故を避けるための方法

接触や転倒などの憂き目を味わうことなく、安全な形で観光を楽しむ方法があります。まずメークロン市場を訪れる場合には、運動靴など安定する靴を履いて行くことです。また、電車が近づいてきたら、線路からできるだけ離れることです。これらによって、事故をおこさない観光が実現できます。

メークロン市場の治安

メークロン市場の気になる治安

ほとんどスラム街の中であるメークロン市場だから、観光時には治安面も気になる要素です。タイは殺人から人さらいまで、犯罪発生率が日本と比較にならないほど高めなので、観光には常に注意が必要です。見知らぬ現地人や外国人だらけの場所では、危ない人が紛れている可能性が隣り合わせです。

安全に観光するには

現地で犯罪に巻き込まれないためには、幾つかの心がけが必要です。メークロン市場には2人以上で訪れることで、犯罪リスクを低下させます。子供と一緒なら、手をつないで目を離さないことが不可欠です。市場での行動は人が多い明るい時間帯だけにすることでも、安全性を高めます。

メークロン市場へ行ってみよう

非日常的な電車と市場の風景を求めて

まさかの電車が通り抜けてしまうという、ありえない風景が現実となったメークロン市場。非日常を求める旅行者にとってこの場所は、無視できない魅力を湛えています。電車だけでなく、美味しい食べ物や猫など見どころや楽しみ方も満載。タイ旅行では外せないスポットになりそうですね。

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