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鶏冠山の登山に行こう!気になるルート情報やその難易度と危険性を解説!

鶏冠山(とさかやま)は山梨市にあります。山頂には岩峰がそびえ立ち、鶏のとさかのように見えるので、鶏冠山と呼ばれています。一般向けの登山道がないといわれていますが、どれほど危険な山なのか、難易度はどのくらいなのかを検証していきます。
2020年8月27日
エルドラド
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目次

鶏冠山(とさかやま)とは

鶏冠山出典: https://www.yamanashishi-kankou.com/wp/wp-content/uploads/2017/01/cd3cce9ffd4345c3d3c39fb77e5a6484-670x482.jpg

鶏冠山

鶏冠山はその名のとおり、山頂付近の岩峰が鶏のトサカのようにそびえ立っています。山梨百名山のひとつです。登山地図には登山ルートの記載がない山で、登山をするには、難易度の高いルートしかありません。第1峰が1,986m、第2峰が2,115m、第3峰が2,177mで、第1峰と第2峰の中間約2,020mに山梨百名山の標柱があります。

鶏冠山へ行くには

山梨百名山に選ばれてから登山者が増えたみたいですが、徒渉とロッククライミングの知識が必要です。登山者が増えた影響もあり、遭難事故もよく起こっています。ルート上にはテープも張られ、以前よりは、道に迷う危険も少なくなっていますが、道に迷った挙句に滑落という遭難事故が起こっています。自分のキャリアと経験に基づいて、危険を回避できるか判断してください。

鶏冠山の基本情報

【住所】山梨県山梨市
【連絡先】0553-22-1111(山梨市観光協会)
【アクセス】JR山梨市駅→バスで約60分
【備考】第3峰へは、クライミングの道具と技術が必要

鶏冠山|山梨市観光協会
山梨市おすすめのモデルコース&スポットをはじめ、イベント情報、観光・体験施設、グルメ、お土産など、山梨の旅に役立つ情報を紹介します!

鶏冠山の登山ルート

鶏冠山の登山口は西沢渓谷です。西沢渓谷には、七ツ釜五段の滝などがあり、新緑の頃や紅葉の頃には、多くの人が日帰りでハイキングを楽しむためにやってきます。

鶏冠山の登山口

鶏冠山の登山口は西沢渓谷入口になります。登山口までは、JR山梨市駅からバスで約60分、西沢渓谷入口で下車します。マイカーの場合は、中央道勝沼インターチェンジから約60分で到着します。登山口には駐車場があります。市営駐車場には約60台、道の駅の北側にある駐車場には約200台駐車できます。紅葉の時期には駐車場が有料になります。

西沢渓谷|山梨市観光協会
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鶏冠山の難易度


行程としては、日帰りで行ける難易度ですが、地図にルートの記載がないバリエーションルートになっています。岩峰の第1峰と第2峰には鎖場があります。第3峰には鎖もありません。クライミングの装備が必要なレベルです。ヘルメットは必須です。以前と比べると、道標もしっかりとありますので、道に迷って遭難ということも少なくなりましたが、道に迷って遭難しないためには、地図とコンパスは必須です。

危険を感じたら撤退を

最恐の山や最凶の山などと言われてもいる山です。地図にルートが明記されていないということから判断しても、難易度は低くはないです。下山のことも考えて判断してください。滑落や転倒といった遭難事故は下山時に発生することが多いものです。

山梨:山のグレーディング

山梨県、山梨県警察、山梨県山岳連盟が定めた山のグレーディングでは、鶏冠山は「D」になっています。Dでは、地図が読めること、岩場や雪渓でのバランス能力や技術があること、ルートファインディングができることが要求されています。鶏冠山は、難易度が高いほうにランキングされています。

山梨 山のグレーディング
山梨県と山梨県警察、山梨県山岳連盟は、登山者の山岳遭難事故を防止するため、「山梨 山のグレーディング」を行いました。

鶏冠山の日帰りルート

西沢渓谷駐車場を出発して、西沢渓谷沿いに二俣吊橋まで行きます。ここから分かれてしばらく行くと、鶏冠谷出合です。この先に、渡渉ポイントがあります。渡渉後は尾根沿いの道を進みます。第1峰、第2峰と鎖場があります。第3岩峰へは、装備と技術がない場合は迂回路へ進みましょう。滑落事故の発生は、下山時が多くなっています。注意して下山してください。往復で約8時間の行程になります。

基本は日帰りのルート

鶏冠山へのルート上には、山小屋やテント場がなく、途中で宿泊できる場所がありません。登山口を出発して約8時間の行程を歩める体力はもちろんですが、渡渉したり、鎖場に取り着いたりすると、思いのほか体力を消耗することも考慮に入れておいてください。

鶏冠山からの甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)へ

鶏冠山の北には、甲武信ヶ岳(標高2,475m)があります。鶏冠山を抜けて甲武信ヶ岳への縦走が可能です。鶏冠山からのルートは、訪れる人も少ないためルートがよくわからなくなっているところがあります。注意してください。鶏冠山から甲武信ヶ岳までは、約2時間30分かかります。

甲武信ヶ岳の基本情報

【住所】埼玉県秩父市、山梨県山梨市、長野県川上村の境
【連絡先】090-3337-8947(甲武信小屋)
【アクセス】西沢渓谷から鶏冠山経由で約6時間30分
【備考】日本百名山のひとつ

甲武信ヶ岳には山小屋あり

甲武信ヶ岳の山頂から南東200mのところには、甲武信小屋という山小屋があります。西沢渓谷から鶏冠山経由で甲武信ヶ岳へ登って降りてくるという日帰りルートは10時間コースになります。体力的にもかなりハードなルートになりますので、山小屋で1泊する設定もできます。


甲武信小屋は、甲武信岳の山頂直下に建つ、今では少なくなった、いかにも山小屋らしい雰囲気の小屋です。

鶏冠山登山口の西沢渓谷について

西沢渓谷は、秩父多摩国立公園の中にあります。渓谷の美しさが多くの観光客を引きつけています。トレッキングコースも整備されていて、新緑の初夏や秋の紅葉の時期は特に多くの人が訪れます。西沢渓谷入口から徒歩で約2時間で、七ツ釜五段の滝へ行けます。

七ツ釜五段の滝

西沢渓谷入口から約2時間、渓谷に沿って進むと、七ツ釜五段の滝があります。七ツ釜五段の滝は上から3m、4m、2m、9m、10mの5つの滝があり、総落差は50mになります。それぞれの滝壺は大きな釜のような形でエメラルドグリーンに済んだ水がとても美しいです。

西沢渓谷でトレッキング

西沢渓谷は花崗岩が浸食された渓谷で、七ツ釜五段の滝に代表されるように滝が織りなす風景が美しいところです。ルート上には、渓谷沿いの岩場を歩く場所があったり、鎖が張られた場所があったりします。特に、秋には、紅葉と滝とエメラルドグリーンの滝壺とのコントラストが美しく、鎖場などでは、渋滞が発生するほど混雑するほどです。

秋の紅葉の時期は混雑します

秋の紅葉の時期は、鶏冠山登山を目的にする人以上に、西沢渓谷へのハイキングの人で西沢渓谷入口は大変混雑します。当然、駐車場は満車となり、順番待ちの行列ができます。秋に鶏冠山の登山を計画する場合は、西沢渓谷入口の駐車場に早い時間に到着するようにしましょう。

関西にもある鶏冠山

鶏冠山は関西にもあります。こちらは「けいかんざん」とも呼ばれています。近くにある竜王山とともに。金勝(こんぜ)アルプスとか近江湖南アルプスとかと呼ばれています。

関西の鶏冠山の難易度

多摩にある鶏冠山に比べると、標高も低く、遭難の危険性も低い山です。鶏冠山と竜王山を巡るルートで日帰り登山が可能です。登山口から鶏冠山と竜王山を回って約6時間30分ほどになります。

鶏冠山の基本情報


【住所】滋賀県栗東市
【連絡先】077-551-0126(栗東市観光物産協会)
【アクセス】上桐生まで:JR東海道本線草津駅からバスで約30分
【備考】標高:639m

ハイキングルート例

上桐生を出発して、落ヶ滝線を通って鶏冠山へ向かいます。鶏冠山を登ったあとは、少し引き返してから、天狗岩、白石峰を通り、竜王山へ向かいます。竜王山も制覇すれば、下山開始です。狛坂磨崖佛から桐生辻分岐へ出て、上桐生へ戻ります。この間、所与時間は約6時間30分です。

金勝(こんぜ)アルプス

金勝アルプスは滋賀県栗東市を中心に広がり、鶏冠山や竜王山などの山があり、滋賀県の登山スポットとして利用されています。滝や鎖場などもあり、花崗岩の浸食で出来た面白い形をした岩があったりします。

金勝山ハイキングコース情報/栗東市

まとめ

多摩の鶏冠山は、地図にも道が載っていないような山ですが、現地には道標もあります。ハイキングで賑わう西沢渓谷を横目に、ちょっとハードルを上げて挑戦してみてはいかがでしょうか。

西沢渓谷が気になるかたはこちらもチェック!

鶏冠山まで来たのだから、西沢渓谷にも寄ってみたいというかたは、こちらの記事も参考にしてください。