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バイクを雨の日に走らせるときの注意点は?危険なポイントと対処法をご紹介!

バイクを雨の日に走らせる注意点を挙げ、危険なポイントや対処法を解説します。ツーリングだけでなく、雨天時の原付バイクでの通勤や通学についても記載しました。バイクと雨は切っても切れない関係です。雨天時の注意すべきポイントを知って、バイクをもっと楽しみましょう。
2020年8月27日
hosokawa_taka
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雨の日にバイクを走らせる注意点:はじめに

バイクは天候に左右されやすい乗り物です。雨が降るとバイクに乗りたいという気持ちが萎えるライダーは少なくありません。それは、単に濡れるのを嫌っているだけでなく、雨の日にバイクを走らせると転倒や事故の危険性が高まるからです。

雨でもバイクに乗らなければならない日

雨でもバイクに乗らなければならない日は必ず来ます。出発するときは晴れていても、ツーリング先で雨が降ることは思いのほか多いからです。また、原付バイクなどで通勤や通学をしているライダーには、雨が降ったらバイクに乗らないという選択肢はありません。ちなみに、雨が降るとバイクが壊れやすくなるという情報がありますが、それは単なる整備不良に過ぎません。

危険なポイントと対処法は?

ここでは雨の日にバイクを走らせるときの注意点を挙げ、対処法を解説します。確かに、雨の日は晴れの日に比べて転倒や事故の可能性が高まります。しかし、雨の日は危険性が高まるだけであって、危険だと決めつけるべきではありません。危険なポイントを把握し、事故や転倒を未然に防ぐ対処法やバイクの扱い方を知っておきましょう。

雨でもバイクに乗りたいライダー

天気が悪いようなら、雨の降り方を把握してからバイクに乗りたいですね。どの程度の雨が降るのかを知っていれば、事前に対処法をイメージしやすくなるからです。バイクの扱い方に慣れていない初心者であっても、雨に対する心構えをしていれば、転倒や事故の危険性にそなえられます。

天気予報を把握すること

バイクを走らせる前に天気予報を確認するクセをつけたいですね。スマホの天気予報アプリを活用し、走行ルート上でどれだけ雨が降るのかを確認しましょう。弱い雨ならレインウエアを着用するタイミング、強い雨なら路面の水たまりの量をイメージできます。

強い雨が降ったら避難

警報レベルの強い雨が降りそうなら、ツーリングを中止したり、原付バイクでの通勤や通学を断念したりして電車やバスを利用しましょう。また、バイクに乗っているときに強い雨が降ってきたら雨宿りすべきです。命の危険を冒してまでバイクに乗る必要はありません。

雨の日にバイクを走らせるための心がけ①

雨の日にバイクを走らせるには、観察力と判断力を研ぎ澄ます必要があります。晴れた日より倍以上の情報量を処理しなければならないといっても過言ではありません。雨が降るとバイクに乗りたい気持ちが萎えるのは、その情報量と処理量の多さを面倒に思うからです。

ツーリングではどう?

ツーリングでは走り慣れていない道路を走るため、路面の状態を常に観察し、的確に判断する必要があります。一度にたくさんの情報を処理しなければなりませんので、雨の日はスピードを控えめにし、車間距離を十分に開けてバイクに乗りたいですね。

原付バイクなどでの通勤や通学ではどう?


原付バイクなどでの通勤や通学では交通の流れに注意して乗りたいですね。スピードを落としたり車間距離を開けたりすると、自動車が無理な追い越しをしてくることが多々あります。テリトリーを主張しながら走ると嫌がらせをしてくる自動車もいますので、悪意を感じる自動車はスルーするのがベストな乗り方です。

雨の日にバイクを走らせるための心がけ②

雨の日にバイクに乗りたい気持ちが萎えるのは「タイヤがスリップしやすくなるから」というライダーは思いのほか多いですね。しかし、雨が降るとスリップするほどの限界走行を楽しむのはグッドライダーではありません。また、初心者は雨でもスリップしないバイクの扱い方を早く会得したいですね。

バイクの基本的な扱い方をマスターすること

バイクの基本的な扱い方をマスターすれば、雨が降ってもスリップすることはありません。言い換えると「雨が降るとスリップが怖い」と感じるのはバイクの運転が未熟な証拠。普段からバイクの基本的な扱い方を意識して乗りたいですね。初心者は雨に緊張して体が強張りがちですが、余計な力が加わってスリップしやすくなりますよ。

バイクの扱い方:リヤ荷重とニーグリップ

雨の日にスリップする危険性を低くするには、リヤタイヤへの荷重と確実なニーグリップを意識してバイクに乗りたいですね。リヤタイヤへの荷重が抜けている時に加減速をすると、バイクはスリップしやすくなります。また、確実にニーグリップをしていればバイクの挙動を把握しやすくなり、スリップしてもリカバリーがしやすいですね。

雨の日にバイクを走らせるための心がけ③

雨の日にバイクを走らせるうえでもっとも必要なのは危険を回避する能力です。雨が降っていると、危険を感知してからの対処法の成功率が低くなります。雨が降ると急ブレーキや急ハンドルを操作できませんし、スリップしてしまえば人間の力でバイクを停めることはできません。

危険から身を守る!

雨の日は危険な状況をつくらないのがもっとも重要です。しかし、いくら注意していても危険な状況はやってきます。なぜなら、雨の日は視界が悪いので、バイクは認識されにくくなるからです。安全確認をしていなさそうな自動車には近づかないほうがいいですね。

歩行者を最優先で注意する!

雨の日は歩行者にも注意してバイクに乗りたいですね。雨で視界が悪い上に、傘を差している歩行者は十分な安全確認をしていない場合があります。急ブレーキが間に合わない場合、自動車ならガードレールに押し付けて止めることができますが、バイクでは生存本能が働いて不可能です。

雨の日にバイクを走らせる注意点①

残念ながら、道路はバイクを優先した状態になっていません。道路を走行するのは圧倒的に自動車が多いからです。マンホールや橋のつなぎ目などの金属部分、横断歩道や速度を示す道路標示、減速を促す減速帯など、自動車では問題のないものであっても、雨の日にバイクの走行安定性を阻害する要素はたくさんあります。

危険なポイント:滑りやすい路面

雨だからとマンホールや道路標示などを避けて走行するのは困難です。スリップしないように避けて走行していると、進路変更を頻繁にしなければなりませんので、他の交通に迷惑をかけてしまうからです。スリップしやすいといっても、法定速度内であれば問題のない範囲ですので、気に留めていないライダーも多いですね。


滑りやすい路面に対する対処法

雨の日にマンホールや道路標示を踏むときは、アクセルを一定に保ちながら、前後タイヤにかかる荷重を変化させないようにしましょう。極端な加速や減速はご法度です。曲がるときはタイヤのグリップを確かめながら。ややリヤ荷重で通過するといいですね。雨でフロントタイヤがスリップするとリカバリーしにくくなります。

雨の日にバイクを走らせる注意点②

強い雨が降るとアスファルトの轍に水たまりができますので注意しましょう。アスファルトの轍は自動車やトラックのタイヤが路面を蹴る力でできます。ですので、アスファルトの轍は自動車やトラックが0発進する回数が多い交差点手前に多いですね。

危険なポイント:水たまり

強い雨でできた水たまりを通過するときは、手前で速度を落としましょう。水たまりを速い速度で通過すると水の層がタイヤを空転させ、スリップの原因になるからです。また、歩行者に水しぶきを浴びせないように注意したいですね。

水たまりに対する対処法

強い雨でできた水たまりは障害物ではないので、速度を落として通過するのが基本です。しかし、水たまりのたびに減速すると、後続車をイライラさせる原因になります。強い雨でできた水たまりを気にしていない自動車から見ると、速度が不安定なバイクにしか見えません。

水たまりの通過は判断が難しい

強い雨でできた水たまりに対する対処法は臨機応変に対応すべきです。基本的には減速してゆっくり通過すべきですが、場合によっては進路変更で避けるのもありです。しかし先述とは逆に、たびたびの進路変更にイライラする後続車もいますので、後続車との距離に応じて判断するしかありません。なお、冠水レベルの水たまりは進路変更で避けるのが基本です。

原付バイクは特に注意!

原付スクーターはタイヤ径が小さいので、水たまりを見つけたら必ず速度を落としましょう。ブレーキユニットが水たまりに近い高さについているので、ブレーキユニットに水が入りやすいからです。ブレーキユニットに水が入ると効きが悪くなりますので、水たまりを通過した後はブレーキの効き具合を確認したいですね。また、原付スクーターは水たまりを通過するときにハンドルを取られやすいといえます。

雨の日にバイクを走らせる注意点③

雨の日にバイクを停止させると、足元の悪さが原因で立ちごけする可能性が高くなります。雨で滑りやすくなるのはタイヤだけではなく、シューズのソールも同じくです。原付スクーターは軽量でコンパクトですので立ちごけする可能性は低いのですが、車両重量やシート高が体格に見合わないバイクに乗っているライダーは注意しましょう。

危険なポイント:足つきにも注意

雨で足元が滑ってもバランスを崩さないようにするには、車体をまっすぐに立てた状態でバイクを停止させるのがポイントです。また、立ちごけしても他の交通に迷惑をかけないよう、バイクを停止させるときは左足をつくのが原則です。普通自動車付帯で原付バイクに乗っている人は習っていない基本動作ですね。

足つきに対する対処法


雨の日は路面が濡れていてもグリップしやすいソールのシューズを履きましょう。バイク用のシューズやブーツがベストですが、原付スクーターなどでの通勤や通学ではゴム長靴を履くのもあり。休日にツーリングを楽しんでいる郵便配達員の話では「雨の日はゴム長靴が最強」とのことです。

雨の日にバイクを走らせる注意点④

雨の日に事故の危険性が高まるのはバイクだけではありません。視界の悪さやすべりやすくなった路面などは自動車や歩行者も同じ条件です。その中でバイクのライダーにできることを考えるべきだといえます。事故や転倒に対する対処法を考えるよりも、危険性が高くなるのを未然に防ぐのが大切です。

危険なポイント:条件はみんな同じ

自動車とバイクでは間合いに対する感覚が違うので、雨の日は他の交通から理解をえやすいようにバイクを走らせるべきですね。雨の日は視界が悪くなりますので、雨天時でも目立つレインウエアを着用しましょう。また、自動車のドライバーが予測しやすいようにバイクを走らせたり、アクション前の意思表示を徹底したりする必要があります。

歩行者に対する対処法

日本人は思いやりが深い国民性が海外の人から高く評価されているにも関わらず、バイクや自動車の傍若無人さを指摘する声もチラホラとあります。日本の道路交通法は歩行者の安全を優先する立場で決められていますので、今一度交通法規を見直すのもいいですね。雨天時は悪条件が重なりますので、バイクの扱い方から規則に至るまで、基本に忠実な走り方をしたいものです。

雨の日にバイクを走らせる注意点:まとめ

雨の日にバイクに乗る注意点をまとめ、危険なポイントや対処法、バイクの扱い方についてまとめました。友人とツーリングの約束をしていたのに「雨が降ったから中止です」という連絡を受けた人は多いですね。ツーリングは晴れているほうが楽しいのですが、雨のツーリンでしか味わえない楽しさがあるのも事実。雨のツーリングは思い出深くなりやすく、思わぬ出会いが多いのでおすすめです。

雨ツーリングが気になる人はこちらをチェック

雨が降ってもバイクに乗りたいなら、快適グッズに関する記事をチェックしてください。装備を充実させるだけで雨の不快感は思いのほか改善されます。また、雨の日のバイクの走らせ方について解説した記事もチェックしましょう。雨はツーリングの旅情を高めるスパイスになりますよ。