はじめに
プラムの切り方や剥き方のコツや食べ方レシピ紹介
1年中いつでも出回っているものではなく、ほとんどがその旬の食べ頃の季節にスーパーマーケットなどに並ぶくだものプラム。その点ではあまりベーシックなフルーツとはいえませんね。中にはまだ食べたことがなく食べ方に迷う方も多いのではないでしょうか。基本的に完熟しているものであれば生で美味しく食べられますが、未熟なすっぱいものや種類によっては料理をして食べた方が美味しいことも。今回はプラムの食べ方のあれこれについて解説をおこなっていきます。
プラムについて
プラムの基本情報
科・属:バラ科サクラ属
原産地:ヨーロッパ東部~アジア西部
学名/英語名:Prunus・salicina/Japanese・plum
別名:ニホンスモモ、スモモ(漢字で李)、プルーン、巴旦杏(読み:ハタンキョウ・地域によってハランキョやハタンキョウ・バタンキョなどに変化がある)
プラムの特徴
プラムとひとことでいってもまず日本スモモと海外産のプルーンに分けられるでしょう。特徴として日本で元々栽培されていたものは中国から伝わった赤みが控えめで実がしっかりしており生でいただくもの。それに対して皮も実も赤みが非常に強く(中には濃い紫になるものも)プルーンと呼ばれドライフルーツやジャム加工などを目的に栽培される西洋種があります。またその中間的な品種も多く栽培されています。
プラムの食べ方①食べ頃
プラムの食べ頃・旬の季節は
プラムは桜が咲く頃に白い花を付け、花後初夏から夏に食べ頃の季節を迎えます。熟したかどうかの食べ頃サインは色と柔らかさ。品種にもよりますが食べ頃になるほど色は赤く色づいていくでしょう。
食べ頃温度はどのくらいか
旬の季節が暖かい時期であることから室温に置いておくと早く甘くなります。冷たく冷やしていただくのも美味しいのですが甘くて食べ頃なのは常温のもの。フルーツの冷たさを求めていない方は常温においたプラムの方が断然甘みを感じられるのでおすすめです。
プラムの食べ方②すっぱいプラムの追熟
買ったプラムがすっぱいときは追熟させよう
買ったばかりのプラムがすっぱいのは新鮮な証拠です。通常プラムは木になったまま完熟させずに早採り後酸味抜きという追熟させる手法をとってからいただくのがあたりまえの食べ方で、その追熟のやり方はただ放置しておくだけ。室温ならば早くて収穫後3日程度。冷蔵庫ではゆるやかな完熟となりすっぱいのが抜けるまで収穫後4-5日くらいになるでしょう。
追熟せずにすっぱいまま食べる方法はあるか
中には追熟が間に合わずにただ柔らかくなって先に腐りそうになるものも出てきます。すっぱいプラムも室温か冷蔵庫か冷暗所か追熟場所の見極めで失敗することもありますが、追熟が終わる前に痛みそうだと思ったときは砂糖をプラスしてジャムにして食べる食べ方がおすすめです。
プラムの食べ方③選び方
スーパーなどに並んでいるものの中から新鮮で美味しくなりそうなものを選ぶときのポイントについて解説します。
プラムの選び方ポイント①
売られているプラムの中から良いものを選ぶ方法はどうしたら良いのか?季節限定のフルーツですからあまりお安くないのでできるだけ良いものを選びたいですね。まずは皮に傷がないか、古くなってしわしわになっていないかを目で確かめましょう。大きくて形がよく色艶があった方が美味しくなる可能性を秘めています。
プラムの選び方ポイント②
その次に手でもってみて重量がある方がしっかりと実が詰まっていて美味しいです。また外見に戻りますが白い粉のようなものがついているのは農薬などではなくブルームというもので食べても害がないので気にしなくてよいです。むしろついていた方が新鮮な証拠。
プラムの選び方ポイント③
最後に柔らかさを確認したいところですが、まだ買っていないものに対してそれをおこなうのは他のお客さんやお店にも迷惑になるので避けてください。熟し具合を確認するのはにおってみて甘い香りで判断しましょう。熟れてくると香りも強くなります。より甘い香りがするものを選ぶと良いですね。
プラムの食べ方④皮の剥き方・切り方
プラムは切り方や剥き方に少しだけコツが必要です。参考動画をご覧いただきながら簡単にできる切り方・剥き方を解説します。
プラムはまず切ってから皮を剥くと簡単
はじめて食べるフルーツは皮の剥き方がわからないことが多いでしょう。特にプラムの皮は包丁で剥くにしては薄く手でもちぎれてしまってツルンと剥けるものでもありません。そんなときはさきに切ってしまうのが良策!
プラムの切り方手順
プラムの切り方は動画もありますがアボカドやアンズの切り方と似ています。①中央に大きめの種がありますのでヘタの部分からぐるりと一周包丁で切り込みを入れます。②両方の実を手でもってねじるようにしてください。③種から実が剥がれると2つに割れますので種が残った方の種の周りに再度包丁を入れて種を取り出し2つ切り完成。④残りは8等分くらいにすると食べやすいです。
剥き方は包丁を使ったり手を使う剥き方も
動画では包丁を使って皮と実を分ける剥き方をしていました。8等分くらいになると手で皮を剥く剥き方でもストレスなくおこなえますので、少しでも実を食べたいという方は手での剥き方がおすすめ。プラムの皮には酸味が強く残っていますので、栄養はありますが美味しさの点では剥いてしまった方がよいですね。
プラムの食べ方⑤コンポートレシピ
生で食べるには切って皮をむいていただきますが料理に使う時にはまるごとで皮付きのまま加熱すると煮ているうちに自然と皮がツルンと剥けますので手間不要。砂糖控えめで長期保存可能な美味しいプラムのコンポートレシピを見ていきましょう。
皮むき不要なまるごとプラムのコンポート
プラム(すもも)10個程 砂糖70g 赤ワイン 約300cc
プラム好きな方には赤い実が美しいと感じる方も少なくありません。ソルダムなどはその魅力を最大限に活かした品種といえます。それほど赤みが強い種類でなくても赤ワインで煮込むことにより、きれいなルビー色の素敵なデザートに仕上がります。プラムの食べ頃限定のおしゃれなデザートを作ってみませんか。
プラムを使った料理レシピはこちらから
プラムを洗って材料で煮込み、沸騰してから10分ほどかき混ぜながらじっくり味を染み込ませるだけです。ポイントは10分たった後に鍋をそのまま放置して冷めるまで待つこと。より煮込み液がフルーツの中に染み込み美味しくきれいに仕上がります。冷めたら冷蔵庫で冷たく冷やしていただきましょう。
プラムの食べ方⑥プラムジャムレシピ
シーズン後半になると安く見切り品などで大量にプラムが売られていることでしょう。生食でいただいて食べきれなかった分は冷凍保存できますが、さすがに冷凍したフルーツは料理に使った方が美味しいです。そんな長期保存後のプラムを賢く利用したジャムの作り方紹介になります。
冷凍保存プラムも美味しく料理!ジャムの作り方
プラム1パック(300g) 砂糖120g(40%) レモン汁 大さじ1
凍ったままのプラムに分量(プラムの40%が目安)の砂糖をふりかけてから解凍します。冷凍することで繊維が壊れて潰しやすくなりますよ。スプーンやマッシャーなどであらかた潰したらレモン汁を入れて煮込むだけ。焦がさぬよう中火~とろ火くらいの火力でねっとりしてくるまで煮てください。つぶすときに種があってもその間に種を取り出せるので気にせず作れます。
プラムを使った料理レシピはこちらから
ジャムにしてしまうと保存期間は短いですが生のまま冷凍保存をしておくと少し冷凍庫のにおいがついてもジャムに仕立てると冷凍臭さが消えてしまい、シーズンオフでもプラムジャムを楽しめます。冷凍は実が崩れやすいという欠点を逆に利用して、ジャム作りが捗るでしょう。
プラムの食べ方⑦クランブルケーキ
クランブルはクッキー生地のポロポロとした細かいもののようなもの。海外ではフルーツにトッピングしてオーブンで焼いていただくことが多い簡単なデザートにはよく使う生地です。フルーツとの相性が良いのでここではプラムを使った焼き菓子料理として紹介しましょう。
プラムジャムでクランブルケーキ作り
☆すもも1パック(だいたい600gくらい?) ☆砂糖60g お好みで バター100g 砂糖100g 卵2個 薄力粉160g ベーキングパウダー 小さじ1 (バニラエッセンス)お好みで ★バター60g ★砂糖50g ★薄力粉90g
プラムは先程作ったジャムを使って作っています。こうすることですっぱいものでも味にあたりハズレなく安定した美味しさでいただくことができるでしょう。生でも甘くて美味しいプラムなら生のものをスライスして乗せても良いですよ。
プラムを使った料理レシピはこちらから
生地はクランブル用と下に敷く用の2パターン作ります。どちらも簡単に作れますのでそれほど手間はかからないでしょう。コツといえばクランブルはポロポロにしたらしばらく冷凍庫で冷やしておくくらいでしょう。伸ばした生地、プラム(ジャム)にクランブルをふりかけて180度に予熱しておいたオーブンで25分焼いてできあがり!ポロポロのクランブル生地が病みつきになる美味しさ!
プラムの保存方法
採れたては室温で追熟&保存
自宅で収穫したものや採れたてをいただいたらそのまますぐにいただきたいところですがグッと我慢して常温で3日ほど保存して完熟させましょう。食べ頃目安は柔らかくなり皮にも少ししわが寄って来たな…程度のとき。
完熟したものは冷蔵庫で3-5日が保存目安
常温で甘くなったものは新聞紙にくるんで野菜室へ。完熟してしまうと日持ちしませんので3日ほどを目安としていただきます。新聞紙の他に紙袋に入れて保存しても良いですよ。
食べきれない分は冷凍保存で1ヶ月
生食や料理にしても食べきれないと感じたら追熟が終わったものは冷凍保存してしまいましょう。ジャムにするなら皮がついていてもOK。解凍したものは実が崩れやすいのでケーキなどにカットしたものを乗せるときはカットしてそれぞれがくっつかないように冷凍すると良いでしょう。
まとめ
食べ方を知り旬の美味しいプラムを楽しもう!
プラムの選び方・切り方と料理のレシピや保存方法を解説してきましたがいかがでしたか?旬の時期しかいただけない期間限定のフルーツですので、食べ頃の時期に美味しく生でいただくのが一番おすすめ!余ってしまいそうならジャムやコンポート・冷凍保存で少しだけ長くいただけます。きれいなフルーツですので、それを活かした食べ方でおしゃれな季節の味を楽しみましょう。
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