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シリコンオフとは?その効果と使い方を解説!パーツクリーナーとの違いは?

バイクの洗車やメンテナンス、塗装などの際にでてくるキーワード「脱脂」に関係が深いシリコンオフ!今回はその効果と使い方、そして同じ脱脂の用途で使用されるパーツクリーナーとの比較や使い分け、おすすめのシリコンオフ製品について触れて行こうと思います。
更新: 2023年9月29日
shou7e
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シリコンオフとは?

自分でバイクをメンテナンスやドレスアップを行う際、避けては通れない「脱脂」シリコンオフはその脱脂、洗浄作業を簡単、手軽にしてくれるメンテナンス作業の味方なのです。

Photo byemkanicepic

シリコンオフの効果

かんたんにシリコンオフの効果について説明します。ズバリ油分の除去です!作業する場所に付いた排気ガス汚れやワックス、コーティング剤などの油分を樹脂系パーツなどに悪影響をあたえずに素早く除去(脱脂)できます。

次はおすすめの使い方について紹介しようと思います。

Photo byA_Different_Perspective

シリコンオフが活躍する場面

ステッカー(デカール)をバイク、ヘルメットに貼りたい

バイクイベントや各メーカーのストアイベントなどでよくもらうステッカー。自分で使っているメーカーやイベントオリジナルのステッカーは、自分のバイクのカウルやフレーム、ヘルメットなんかに貼りたくなる場面がよくあると思います。

そして貼ってはみたものの全然貼り付かない。なんていう場面ありませんか?そんな時はシリコンオフをスプレーして貼り付け面を清掃すると、接着面の油分を除去してくれる効果があるのでシールがしっかり接着します。

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カスタムパーツ付属の両面テープをしっかり貼る

自分でバイクを弄りたい、または弄っている方。不慮の事故などでバイクが破損、泣く泣く補修パーツを自分で取り付ける。などの際によく見られるのが「説明書の通りしっかり貼り付けたはずなのに、しばらく走行したら剥がれた」などのトラブル。

どんなに強力な両面テープでも接着面の脱脂をきちんと行わないと直ぐに剥がれてしまうのでシリコンオフでしっかり脱脂しましょう。
 

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自分で塗装・タッチアップをする

バイクでいろいろな所へ出かけると、飛び石やバイク置き場等で知らず知らずのうちに細かい傷などが付いたりします。傷は錆びの原因にもなります。きれいな外観を保つ為にも早めになんとか補修したいです。

また、「購入したパーツの塗装や気分を変えるために塗装をしたい」などの場合も、そのまま塗装してしまうと塗装面についた油分などで塗料を弾いてしまったり、すぐに剥がれてしまったりします。

塗装前にはきちんとシリコンオフで脱脂、洗浄をしましょう。

Photo byCapri23auto

シリコンオフの成分とパーツクリーナーとの違い

かんたんに脱脂ができて便利なシリコンオフですが成分は何が含まれているかのか?気になると思います。

成分についてかんたんに説明したいと思います。また同じような用途で金属パーツなどの汚れを落としたりブレーキダスト清掃に使用するパーツクリーナーがありますがそちらとの違いも説明します。

Photo by3dman_eu

シリコンオフの成分

シリコンオフのスプレー缶表記などを見ると「第一石油類」「第二石油類」などと記載されています。かんたんに言ってしまうと有機溶剤になります。有機溶剤とはほかの物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称です。

そしてその成分についてですが正直これが入ってます!のような説明は非常に難しいと思います。各社で販売されているシリコンオフは ヘキサン・トルエン・IPA(イソプロピルアルコール)...など、製品により成分が異なります!

この成分を使用する場所に悪影響を出さないように各社配合した物がシリコンオフとして流通しているようです。

使う前に成分を調べたい

前項で(成分についてですが正直これが入ってます!のような説明は非常に難しい)と書きましたが、「何が入っているかも分からないで使いたくない」という方もいらっしゃると思います。しかし安心してください。

有害性のおそれがある化学物質を含む製品には【安全データシート】という物が存在します。使用する前に成分の情報が必要な方はそちらで確認できるので是非活用してみて下さい。

Photo bygeralt

シリコンオフとパーツクリーナーの違いは?


シリコンオフとパーツクリーナーはどちらも脱脂、洗浄効果のある製品になります。その違いですがズバリ使用する場所、用途の違いです。シリコンオフはおもに塗装、補修、接着前の樹脂や金属面の脱脂洗浄が使用用途になります。

パーツクリーナーはというと金属パーツ洗浄剤になります。各種金属パーツや金型、鋳型の脱脂・洗浄、青ニスの除去、油汚れの洗浄などです。

Photo by3dman_eu

パーツクリーナーはシリコンオフの代用にできる?

同じ脱脂・洗浄効果がある製品ですがシリコンオフの代用にパーツクリーナーは使用できるのでしょうか?代用するにあたっての注意事項などについて説明したいと思います。

できそうな商品はあります

シリコンオフのパーツクリーナー代用ですが、プラスチック樹脂などへの安全性を売りにした商品などもあります。KUREのパーツクリーナープラスチックセーフなどはそうです。

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代用の際は製品の特長を注意して

シリコンオフの代用でパーツクリーナーを使うことはできるのか?結論としては場所によってはできる。になります。

どちらも脱脂洗浄ができますが、パーツクリーナーは金属パーツの脱脂洗浄がおもな使用用途になるので、塗装面、プラスチック樹脂などへの影響は考慮していない製品が多いと思われます。

塗装処理などがされていない場所への代用は出来ますが塗装面、プラスチック樹脂などは劣化、変色等のトラブルが発生する恐れがあるので、代用する際は注意しましょう。

Photo by Maarten Takens

シリコンオフの使い方やコツ!

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基本的な使い方はシリコンオフをスプレー又は塗ってから付着した個所をクロスなどで拭き上げるだけになりますが、おすすめな使い方や使う際のコツなどに触れて行きたいと思います。

シリコンオフを使う前にまずは掃除

いくらシリコンオフが油分の除去に優れていても、砂粒や大きいゴミまでは消し去ることができません。

事前に清掃をせずにボディ、パーツなどにスプレーをして拭き上げてしまうと除去されていない砂粒やゴミなどで新しい傷の原因になる恐れがあります。脱脂作業の前は作業箇所の清掃をおすすめします。

Photo byannca

拭き取りはゴミが付着しない物で

シリコンオフをスプレーした後に拭き取ることで油分が除去できますが、タオルやティッシュで拭き取ると、拭き取った場所にホコリなどが残ってしまいます。

その後の塗装などに悪影響が出るので、拭き取りはホコリなどが残りにくい新しい布、マイクロクロスなどがおすすめです。

Photo byannca

シリコンオフを使い分ける

どんな種類があるの?

シリコンオフはいろいろな製品が流通しています。ホームセンターやカー用品販売店、バイク用品販売店などでは様々な種類が発売されているので種類タイプ別に説明したいと思います。

Photo by naka_hide

シリコンオフの種類

スプレータイプ

恐らくスプレータイプが一番よく見かけるタイプになると思います。代表的な製品だと【SOFT99 シリコンオフ 300】などはスプレータイプの商品になります。手軽に吹き付けられて細かな場所から広い面まで幅広く対応できます。


Photo byElionas

シートタイプ

洗浄、脱脂に使えるシリコンオフのシートタイプになります。洗浄、脱脂と汚れの拭き取りが一緒にできるので便利です。

またスプレータイプの説明で紹介したSOFT99の製品だと、スプレータイプとシートタイプで成分内容が異なるので使用する箇所、用途で使い分けができます。

筆塗りタイプ

シリコンオフ塗布用の筆が付属した製品になります。ピンポイントで作業したい場合などはスプレータイプだとマスキングなど余計な手間が増えてしまいます。周囲の飛び散りなどが気になる場合も便利になります。

Photo byIguanat

大容量タイプ

プロなどが使う大容量タイプになります。リットル単位などで販売されており広範囲な脱脂作業やワックスの除去作業の際はこちらの方が安く収まる場合があります。

注意点として使用の際は、刷毛や吹き付け用の道具が必要になるのでそちらも別途用意しなければなりません。

Photo by Ryosuke Yagi

シリコンオフの乾燥時間を使い分けよう

乾燥時間表記の種類

シリコンオフやパーツクリーなどの脱脂・洗浄に使う製品には、成分のほかに乾燥時間の違いがあるのはご存知でしょうか?この違いを覚えておくと、製品を選ぶ際に便利なので、各表記の乾燥時間目安などについて説明します。

Photo by3209107

速乾

読んで字のごとくスグに乾いてしまいます。拭き取りの手間があまり掛からず作業時間も短縮できます。デメリットは頑固な油分や汚れに対しては成分が作用する前に乾燥してしまうので大量にスプレーしなければならない場合があります。

おすすめの使い方は汚れの少ない綺麗な場所の脱脂などです。(目安乾燥時間~1分未満)

Photo by natsu_moo

中乾・半速乾

速乾タイプよりは乾燥時間が長めに設定されています。乾燥時間が長いのでスプレー、塗布後に時間を置くことで、汚れや油分などを浮き上がらせる事ができます。

デメリットは吹き付け後の拭き取りが必要になったりするので、速乾タイプよりも作業時間がかかります。おすすめの使い方は汚れ油分などが多めの箇所をしっかり洗浄、脱脂したい場合などに効果を発揮します。

(目安乾燥時間 拭き取り後~1分前後)

Photo by Giacomo Giugiaro

遅乾

遅乾タイプは成分の効果を最大限発揮する為に、乾燥時間をかなり遅めに設定されています。汚れ、油分をしっかり除去する場合はこのタイプになります。デメリットは作業後は拭き取り、乾燥などをしっかり行う必要があるので手間が掛かります。

おすすめの使い方は汚れ、油分のきついパーツなどの漬け置き洗浄などです。(目安乾燥時間 なかなか乾かないのでしっかり拭き取り)

Photo by cotaro70s

シリコンオフを使用する際の注意事項

ここまで使い方やパーツクリーナーとの違い、種類などについて説明させていただきました。ここではシリコンオフを安全に使用するために注意することを説明します。

Photo byndemello

室内では使用しない


シリコンオフの主な成分は有機溶剤です。使用している間もどんどん蒸発します。換気の悪い室内などで作業していると体調不良の原因になり兼ねないので注意が必要です。

Photo byTomasz_Mikolajczyk

炎や火気の近くでは使わない

シリコンオフは石油類に分類されているものがほとんどなので引火性が強いです。また充填されているガスもLPGなどの引火性の強いガスになるので、くれぐれも火の近くでは扱わないようにして下さい。

Photo bydiema

シリコンオフのおすすめ製品

シリコンオフのおすすめ商品をいくつかご紹介します。購入の参考になるように入手のしやすさや使いやすさで選ばせて頂きました。

ソフト99 シリコンオフ300

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恐らく一番よく見る製品になります。スプレータイプのシリコンオフと言えばこの商品です。容量もたくさん入っていてとても使いやすいです。だいたいどこの用品店にも置いているので一番おすすめになります。

AZ シリコーンリムーバー ZEQUE

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大容量タイプになります。また乾燥時間が遅めなのでしっかり汚れ、油分を落とすことができる商品です。1リットル缶のほかに4リットル缶もあります。広範囲の作業はこのようなタイプが使いやすいです。

シリコンオフを上手に活用しましょう!

シリコンオフについて、またシリコンオフとパーツクリーナーの違いなどについて説明させて頂きましたがメンテナンス、ドレスアップの際には脱脂洗浄が不可欠になるので、各商品の特徴や成分の違い。

またいろいろな使い方や使用上の注意を踏まえた上で楽しいカスタムライフをお送りください!

パーツクリーナーが気になる方はこちらをチェック!

シリコンオフと同じ脱脂洗浄をするパーツクリーナーについて興味が出て来た方・詳しく知りたくなった方もいらっしゃると思いますので詳しく書かれた記事をご紹介いたします!メンテナンスの参考にしてみて下さい!