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お盆飾りはどう飾る?お墓や祭壇、仏壇などのお供え物や飾り方をご紹介!

夏の風物詩であるお盆。日本の素晴らしい伝統文化ですが、お盆の飾り方やお供えの仕方に悩んでいる方も多くいることでしょう。この記事では、お盆飾りの飾り方やお供えの仕方について解説していきます。お盆について興味のある方は、是非ともこの記事をご覧ください。
2020年8月27日
マロニエ
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お盆飾りとは?

仏壇や祭壇などに施される飾りつけ

お盆飾りは毎年のお盆の日に施される飾りつけです。用意されるものには、野菜を加工して作られる精霊馬に加えて花や果物もあります。またお盆の日にはお供え物も用意され、霊を迎える準備を整えていきます。お盆飾りの仕方は、長い日本仏教の歴史の中で徐々に決まってきて、現在のような形となりました。

宗派による違い

宗派によって飾りだけでなくお供えの仕方も変わってきます。仏教の宗派ごとに考えが異なるため、方法にも違いがあるのです。これからお盆飾りの仕方を紹介していくとともに、宗派による違いにも触れていきます。この記事をお盆飾りをするさいの参考にしてください。

お盆飾りの飾り方やお供え物1:お墓①

天台宗

天台宗ではお盆は祖先を迎え入れる気持ちを持って過ごすことが、最も大切なことと考えられています。飾り方には特に際立った特徴はなく、準備に掛かる手間も仏教の宗派の中でも少ない方です。またお盆飾りをする前に、墓の周囲の清掃する必要があります。

お供えの方法

香と花で飾るとともに、果物などを供えましょう。この宗派ではお墓の前で行う、霊との対話を重視しています。亡くなられた方に向かって、心の中で語りかけてください。お墓にきちんと飾りが施されて、お供え物も用意されていれば霊も喜んで貴方の語りかけに応じてくれるでしょう。

お盆飾りの飾り方やお供え物2:お墓②

真言宗

墓のお盆飾りの地域差が大きい宗派です。お盆飾りの方法は天台宗と同じで、香を炊いて花を添えるとともに果物などを供物として捧げます。また真言宗の特徴として、墓参りに行った後に寺で合掌を行うことがあげられます。これは寺の本尊と、亡くなった故人との関係をより深めるために行われることです。

お墓参りの目的

真言宗のお墓参りに行く時期は、8月13日になるケースが最も多くなっています。お墓参りは霊を迎えるために行うこととされており、ちょうど霊が帰ってくるのが8月13日とされているのです。墓参りに行った後は、家の中で迎え火を炊いて、霊と家族が家の中で一緒に過ごします。

お盆飾りの飾り方やお供え物3:お墓③

臨済宗

臨済宗の場合、霊を迎える方法として、お墓参りに行く方法もありますが、お墓参りに行かずに家で迎え火を焚く方法もあります。お墓参りに行って霊を迎えに行く場合は、墓に花などのお盆飾りを施しましょう。そして、8月13日の日に提灯を持って墓場まで行き、霊を家まで案内していきます。


お供えの方法

この宗派のお墓でのお供えの方法は、他の宗派に比べて特に際立った特徴はありません。お墓でのお供えの重要性は地域や場所により異なり、地域によっては祭壇のお供えの方を重視する地域もあります。またお供えに力を入れない地域でも、お墓の清掃をきちんと行います。霊を慰めるために、お墓を綺麗にしていきましょう。

お盆飾りの飾り方やお供え物4:祭壇①

天台宗

祭壇を霊を迎えるために家の中に設置します。祭壇に飾るお盆飾りには、他の宗派との違いはあまりありません。祭壇に花などの供え物を用意しましょう。また霊が乗るための精霊馬を野菜を使って作って置いてください。そして、霊を迎えるための火を家の門の前で焚きます。

飾り方

小机の上に敷きものを置いて祭壇を作ります。作った祭壇の隅には竹を置いて、竹の間に縄を張りましょう。お盆飾りとして使われているものは多く、前述でも述べた野菜や果物に加えてそうめんなどさまざまな物がありますが、この宗派はお盆飾りの中では花を最も重要視します。それ以外のお盆飾りは、祭壇の大きさを考えて設置していきましょう。

お供えする方法

祭壇にお供えするものは、霊が喜びそうなものにしましょう。一般的には生前に故人が好んだものの他、夏の野菜・果物などを祭壇に設置していきます。またお供えする時の花は、トゲが強いものや香りがキツイものは向いていません。ユリやカーネーションなど、行事に適した種類の花を選びましょう。

お盆飾りの飾り方やお供え物5:祭壇②

真言宗

この宗派では精進料理を用意する習慣があります。用意するものの内容は、地域や各家族によって違いがありますが、基本的には季節にあった一汁五菜の精進料理を作って祭壇に捧げます。また霊の乗り物として使われる、精霊馬も用意しておきましょう。

飾り方

机の上に白い布を被せた後、隅に竹を置いて竹と竹との間に縄を通します。これで祭壇のできあがりです。祭壇には、位牌を置いたあと、前述した精進料理や精霊馬を置いていきます。またお盆に捧げられる料理として、精進料理以外にも「水の子」や「あかみず」や「みぞはぎの束」があります。これらの料理の他にも、霊が喜びそうな料理を祭壇に捧げましょう。

お供えする方法

お供えする食べ物は霊がお腹いっぱい食べられるように、できるだけ多く用意しましょう。またお参りする場合は、「あかみず」を「水の子」に注ぎます。これは亡者の喉の渇きを癒して救ってあげるためにすることです。亡者の喉を癒すという行為を行うことによって、精霊達を喜ばせることができるのです。

お盆飾りの飾り方やお供え物6:祭壇③

臨済宗


祭壇に洗米や盆提灯・盆燈籠を用意することが特色です。また祭壇には花を飾るケースもあります。花を飾るのは義務ではなく、家族の判断で飾るのかどうか決めることができます。見映えの良さや霊のことを考えて、祭壇に花を設置するのかどうか決めましょう。

飾り方

まず竹を4本四角い形で立てて、竹と竹の間を縄で結びましょう。そして縄の中の空間に祭壇を作っていきます。祭壇が完成したら、その祭壇の縄の中にまず位牌を置き、前述した洗米や盆提灯・盆燈籠に加えて野菜や果物などを置いていきましょう。また祭壇の前側には、香やロウソクを設置します。縄にはソウメンやホウズキなどを結んでおきましょう。

お供えする方法

祭壇にお供えする物として精霊馬は欠かせないものなります。また精霊馬の他、海や山で採れた食材を使った料理をお供えしましょう。新鮮な食材を使った料理を捧げることで、先祖の霊を喜ばせることができるのです。また「水の子」や「あかみず」も、霊や精霊に喜んでもらうために必要な食べ物ですので用意してください。

お盆飾りの飾り方やお供え物7:仏壇①

天台宗

天台宗では仏壇を飾り立てる前に清掃を行います。祭壇を設置した場合でも、仏壇を綺麗にして供え物とお盆飾りを用意して下さい。仏壇のお盆飾りには花や野菜や果物などを用います。また用意する供え物は食べても美味しいものにしましょう。味の悪いものを供えるのは、霊に対する礼義を欠くことになります。

飾り方

祭壇を家に設置できる場合は位牌を祭壇に置きますが、家に置けない場合は位牌を仏壇に置いたままにします。祭壇を置けない分、仏壇を豪華にしていきましょう。またお花や食べ物だけでなく、精霊馬も霊を迎え入れる上で必要なものですので用意してください。精霊馬を置くスペースを確保できない場合は、仏壇や祭壇以外の場所でも結構です。

お供えする方法

そうめんや団子などの他、故人が生前に好んだ料理も用意します。祭壇がない場合は料理を置けるスペースが限られてしまいますが、霊のためにできるかぎり多くの量の料理を準備しておきましょう。きちんと料理を用意することが霊の供養につながります。

お盆飾りの飾り方やお供え物8:仏壇②

真言宗

仏壇には野菜や果物といった食べ物に加えて、お茶などの飲料も用意します。お盆飾りに使う仏具は構造が簡単なものがおすすめで、位牌以外の仏具はデザインを仏壇のものと揃えていきましょう。またこの宗派でも、仏壇の掃除して綺麗にするを重要視しています。仏壇の掃除には時間がかかりますが、頑張って綺麗にしていきましょう。

飾りについて

仏壇の中では中にある仏像が、最も費用が掛かるものです。真言宗では費用を抑えるために、中にある仏様を掛軸にしても問題ないとされているものの、仏像の方がより好ましいとされており、その中でも木製の仏像はより尊重されます。また位牌にも決まりがあり、この宗派では位牌は漆黒の色のものでなければなりません。

お供えする品物


お供えする品物で、仏壇を綺麗に飾り立てていきましょう。カーネーションなどの花はもちろんのこと、和菓子もお洒落な種類の物は、仏壇を色鮮やかに飾り立てることができます。素敵なお花や和菓子を仏壇にお供えしてください。また祭壇を設置できない場合は、精進料理や故人が好んでいた料理を仏壇にお供えします。

関東のお盆飾りの飾り方やお供え物

東京のお盆の日

東京を中心とする関東地方の一部の地域では、8月ではなく7月にお盆があります。7月のお盆は新盆と呼ばれ、行われる時期は7月13日~7月15日頃です。東京では例年7月の時期になると、新盆にちなんだイベントが数多く実施されます。新盆の内容は8月に行われる旧盆と大きな違いはありません。7月に行われる理由は、旧暦7月にお盆が開かれていたのを受け継いでいるからです。

飾り方

新盆でも旧盆と同じくお盆飾りを行います。仏壇には故人が好んだ食べ物や野菜などを置いていきましょう。また一部の宗派を除けば祭壇を作って、飾り立てていく必要があります。祭壇の作り方は旧盆と同じで、隅に竹を立てて縄で結んで、その中に祭壇を作っていきます。祭壇には位牌だけではなく、盆提灯などを用意してください。

お供えする方法

祭壇には仏具を移動させた後、花を置きます。祭壇に置く花は菊やカーネーションといった、地味なものにしてください。また精進料理、水の子、そうめんなどの料理を置いていきましょう。料理以外にも、お菓子など霊が喜びそうな物をお供えしてください。祭壇にある物が多いほど、霊を喜ばせることができます。

まとめ

お盆飾りは簡単にできる

お盆の時期の飾り方や、お供えの仕方について解説していきました。いかがでしたでしょうか?お盆飾りには、宗派や地域によってさまざま違いがあり、お盆の時期にはそこを抑えておく必要があります。宗派や地域ごとのやり方さえ覚えておけば、お盆飾りは難しくありません。

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