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ブレーカーが上がらない!漏電?原因は?その理由と復旧の対処法をご紹介!

メインブレーカーが落ちたら、電気がつかない状態で夜間は何も見えなくなってしまい、復旧作業に慌ててしまいます。ブレーカーが上がらないときは、漏電、アンペア不足、などいくつかの原因が考えられます。戻らない、上がらないとき、無理に触ると火花が発生する危険もあります。
更新: 2021年1月29日
sakakibara-tetuji
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ブレーカーが上がらない原因とは

エアコンやドライヤー、掃除機に電子レンジなど、電力を大きく消費する家電を一斉に使用し続けるとブレーカーは突然落ちて、電気がつかない状態になってしまいます。他には台風や地震の影響で安全ブレーカーが落ちたり、漏電による危険察知で落ちたり、さまざまな条件があります。

ブレーカーは主に3種のタイプがあり、落ちる条件は全て違います。1つ1つの特徴や電気が落ちる原因について解説いたします。

①安全ブレーカーが上がらない原因

安全ブレーカーはメインブレーカーとは異なり、子ブレーカー(分岐)と呼ばれる、いくつかのスイッチで構成されています。そのスイッチでそれぞれ部屋と繋がっており、落ちた時は家全体ではなく限定された部屋のみ電気が供給されなくなります。

電気を送ることができる可能範囲は定められており、一定量を越えた使用を感知すると、安全のため安全ブレーカーが下がります。1部屋だけ停電した時は、安全ブレーカーが落ちた可能性が高いでしょう。

②漏電ブレーカーが上がらない原因

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漏電ブレーカーという名前の通り、漏電を防ぐ目的で設置されたブレーカーです。漏電の可能性を自動的に検知するとブレーカーが落ちて、屋内全域に電気が流れなくなります。

漏電ブレーカーはメインブレーカーとも言われており、テストボタンや復旧ボタンが備えられています。よくある停電の原因としては、漏電ブレーカーやアンペアブレーカーが落ちることが一般的です。

③アンペアブレーカーが上がらない原因

よくありがちなご家庭内での停電では、アンペアブレーカーが落ちたことが原因の場合が多いでしょう。アンペアブレーカーとは、東京電力などの電力会社と、あらかじめ契約していた電気供給量(アンペア)よりも電気使用量が上回ったときに落ちるようになっています。

30A(アンペア)の契約なら、30Aを越えたときにブレーカーが落ちます。一回落ちたら、漏電ブレーカーと同じく屋内全ての電化製品がつかない状態になります。

④ブレーカーが上がらない原因「漏電」


一日に数回も電気がブレーカーが落ちたら、漏電の可能性を疑うべきかもしれません。強風や大雨などの天災の影響で、雨漏りが生じ漏電することもあります。漏電してしまうと電気がつかないだけじゃなく、ほかにも生活するうえで多くの支障をきたらせてしまいます。

ブレーカーが戻らない復旧しないとき

漏電は復旧工事を行いわない限り自然に治ることはないので、何度ブレーカーを復旧を試みてもブレーカーはブレーカーが一時しか上がらないので、家に電気は戻らないのです。電気の使い過ぎで一時的に停電して電気がつかない状態になった時は、ブレーカーを上げれば復旧しますが、漏電の場合は戻らないのです。

復旧工事をしないと電気料金も高額になる

電気が漏電しているということは、必要な電力以外の電気まで外に漏れだしていることになります。水道管が漏れるのと同じで、電気も外に漏れだすことがあります。そうなると当たり前ですが、使っていない電気の使用料まで支払わなくてはいけないので、おのずと毎月の電気代も高額になってしまいます。

停電して電気がつかないだけでなく、無駄なコストも発生してしまうので、漏電の疑いがある場合はすみやかにプロの業者さんに復旧工事を依頼しましょう。

⑤ブレーカーが上がらない原因「アンペア不足」

アンペア(A)とは電流の量を計算する単位です。アンペアとは電力(ワット)とは異なり、電気の強さではなく一度に流せる総量を示します。アンペアが低いと、一度に使うことができる電化製品の数や使用時間に影響が及びます。

一般家庭では一人暮らしの世帯で20A、2人~3人で30A、5人家族で50Aなどが契約アンペアの平均値です。賃貸物件よって入居時のアンペア値は異なりますが、アンペアの増減は依頼すればいつでも変更可能です。

こんなときアンペアブレーカーは戻らない

毎日の生活でよく使う、アンペア数が高い電化製品を確認してみましょう。

電子レンジ(600ワット) 6アンペア
IHクッキングヒーター(2000ワット) 20アンペア
ドライヤー(1200ワット) 12アンペア
プラズマTV(42型) 4アンペア
掃除機(吸引力は中) 5アンペア

上記の表をもとに電化製品の使用例を挙げてみましょう。例えば2人暮らしのカップルの場合、彼氏がIHクッキングヒーターで料理をしながら、彼女が洗面所でドライヤーを使い髪を乾かしたとき、合計アンペア数値は32Aになります。

​​​​​​​その他にも冷蔵庫や照明など常時使用している電気もあるので、契約しているアンペア数は、少なくとも40A以上なければ家全体は停電してしまいます。対処方法として、アンペア値が高い電化製品を1つずつ使うか、契約アンペアを高い数値に更新しなければ停電は避けられません。

ブレーカーが落ちたときの対処法

突然すべての電化製品が使えなくなったら、夜間であれば真っ暗で不安も重なりますし、日中は不便で仕方ありません。迅速な対応をして安全に早く電気を復旧させましょう。

メインブレーカーが落ちていないか確認

ブレーカーが落ちたと言っても、どのブレーカーが原因で電気がつかないのか分からないこともあるでしょう。分電盤を見ても何がなんだかさっぱり分からないときは、まず漏電ブレーカーやアンペアブレーカーなどのメインブレーカーが落ちていないか確認してください。

メインブレーカーをあげれば、電力が戻らないことはまずありません。メインブレーカーに異常がないのに電気がつかない時は、子ブレーカーが落ちているかもしれないので、電気を使いすぎている部屋はないか、1部屋ずつ確認してみて下さい。


メインブレーカーをあげても電力が戻らないとき

停電と同時に落ちるブレーカーですが、その対処方法は。電気の使用を控える、メインや子ブレーカーなど各ブレーカーをゆっくり上げること、主にこの2点が自身でできる対応です。それを行っても相変わらず電気が戻らない時は、冒頭でも触れた「漏電」の可能性があります。

又は格納庫にあるヒューズが切れるなどの電線の故障や寿命などが考えられます。専門知識を要する修復作業が必要になりますし、無理に自分で直そうとすれば感電の危険もありますので、できる対策をしてもブレーカーが上がらない時は、すみやかに専門家へ相談しましょう。

火花が出た時はブレーカーが上がらないままでいい

漏電などが原因で行き場を無くした電力は、熱エネルギーに変換されて外に排出されることがあります。故障や寿命などなんらかのトラブルによろ、制御不可能な勢いまで達した電熱はときに火花をあげることがあります。

ブレーカーが落ちることは、オーバーヒートなど火花がたつことを防ぐために落ちます。なのでブレーカーが上がらないからといって、なんどもあげさげしていると、突如として火花があがる危険性が高まります。

ブレーカーの固定はNG!上がらないままでいい

ブレーカーをあげても落ちるという状況は、いつ火花が発生してもおかしくない異常事態を警告しています。上がらないからといってテープで固定したり、すき間に異物を挟んでブレーカーを固定するといった誤った対応をしている事例がありますが、絶対にしてはいけません。

電流が正しく流れていないので、上がらないブレーカーを無理になんどもあげようとすれば、 分電盤内でオーバーヒートがおこりいずれ火花が散るかもしれません。できる限りの処置をとってもブレーカーが上がらないときは、無理にあげようとせず、そのままにしておき専門家へ相談するようにしましょう。

ブレーカーの異常を知らせるサイン

うねり音

ブレーカーが落ちる前や、上がらない状態になる前には、電気使用状況によってブレーカーからうねり音がなることがあります。電流に歪ませる電子機器が原因でまれにブレーカーがうるさくうねります。電流が歪むことでブレーカー内部の金属部が小刻みに震えて音がなる仕組みです。

故障ではないので、ただちに対応したり心配することはありませんが、契約アンペアの限界が近いことを示していますので電化製品の使用を控えた方がよさそうです。契約アンペアのおよそ80%以上の電流をながすことで、うねり音が鳴ると言われています。

焦げ臭い


ブレーカーが上がらないときは、電盤の中で電気熱が発生して焼けつくような臭いがすることがあります。長期間使っているほど耐久性が落ちて、発熱しやすくなります。この段階では火花は散りませんが、電気使用を控えるか、ブレーカーを分電盤ごと新品に交換しない限り改善することはありません。

ブレーカーが上がらない、臭いがする、変な音がするなど感じたら、部品交換も視野にいれていくことをおすすめします。交換工事は半日もかからないので、気軽に申し込むことができますよ。

季節に関係してよく停電する

ブレーカーに限った話ではありませんが、電気機器は熱に弱い性質をもっています。特に分電盤の中は夏場は暑さがこもるので、耐久性の弱ったブレーカーはオーバーヒートしやすくなります。

やはりブレーカーも消耗品の1種なので、寿命はくるものです。古くなったブレーカーは、本来耐えられるはずの気温の変化に対応しきれずに、上がらない状態になってしまうことがあります。

また冬は暖房器具などエネルギー消費の高い電化製品を頻繁に使うので、これに関しても規定の電流を正しく流すことが難しくなり、発熱しやすくなります。夏と冬に弱くなり、正常に上がらないブレーカーは交換を考えた方がよいかもしれません。

まとめ

ブレーカーが上がらなくなってしまうと、何が起きたのか分からなくて混乱してしまうこともありますが、きちんとした知識を身につけておくことでトラブルを防止することができます。ブレーカーが落ちないように固定したり、何度も上げようとむりに押し込んだり、無茶な行動は火花を発生させるなどの危険を高めてしまいます。

電気は人々の生活を支えるなくてはならないエネルギーですが、使い方を間違えてしまうと最悪火事などの災害を引き起こしてしまうので、安全で確実な対応をとるようにしましょう。

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