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ザリガニの脱皮は命がけ?前兆や周期、脱いだ殻を取り出さない理由もご紹介!

ザリガニが脱皮することを知らない人が最近は増えてきましたね。実はザリガニの脱皮は命がけなのです。もし、ザリガニを家で飼っている人には注意してほしい脱皮の前兆や、脱皮の周期を解説していきます。また、えさによって色が変わったりしますのでそちらも合わせてご紹介します。
更新: 2024年2月19日
ゆうだい
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ザリガニの脱皮について

ザリガニの脱皮の重要性

現在日本に居るザリガニはほとんどが赤色の殻をした、アメリカザリガニといわれるものです。そのアメリカザリガニは、田んぼやドブ、川、池といった淡水ならばだいたいいるような生き物ですね。実はこのザリガニは簡単に自宅で飼うことができます。しかし、ザリガニは外骨格という骨格の作りをしているので脱皮をします。

この脱皮が、非常にザリガニが生きていく中では重要な役割をしています。ザリガニが成長していくためには脱皮をしなければいけません。これを失敗してしまうと、ザリガニ自体が死んでしまう可能性があります。それくらい、重要なのがこの脱皮です。

ザリガニの脱皮と冬眠の関連性

ザリガニは、変温動物のため冬になると冬眠をします。そして、冬眠というのは、変温動物の中でも非常に重要な時間でもあります。冬眠の前にしっかりと栄養を蓄えていないと冬を越すことができなくなってしまいます。

また、夏の暖かい水温になれた体を、冬の寒い体に対応できるように変えなければいけません。そのため、冬の冬眠の前に1度脱皮をすることが多いです。逆に脱皮をしなかった場合は、冬眠ができる体になっていない可能性があるので注意が必要です。

ザリガニの脱皮の時間

脱皮にかかる時間

実はザリガニが脱皮にかける時間は、皆さんが想像しているよりもとても速いのです。どのくらい早いのかというと、だいたい1分くらいで脱皮が完了します。古い殻からスポンと抜ける感じで脱皮をするので、非常に速い時間で脱皮をします。

しかし、それが30分とかかかっている場合は、脱皮を失敗している可能性があります。しかし、人間にはどうすることもできないので、見守るしかないようです。

脱皮し始める時間

脱皮というと夜中であったり、夜であったりと暗い時間を想像することが多いと思います。しかし、ザリガニの脱皮は夜中のうちに脱皮の準備をしていて、昼間の時間であったり、日が上がっている時間に脱皮をすることがほとんどです。

脱皮にかかる時間も非常に短いので、ザリガニの前兆を見つけたら、水槽をしっかりと観察して、脱皮の瞬間を逃さないようにしましょう。

ザリガニの脱皮の時期は?

冬眠の前と後が一般的

ザリガニが脱皮をする季節はいつなのでしょうか?実は、冬眠前と冬眠の後が多いといわれています。冬眠は水温が15度くらいになったら始まります。よって、季節的には11月くらいから冬眠が始まると思って大丈夫でしょう。

また、冬眠の終わりも水温が15度を超えてくると終了の合図という感じです。だいたい3月~4月くらいがそのくらいの水温となります。この周期で脱皮をすることが一般的といわれていますが、ザリガニのサイズによっても脱皮の回数は違ってくるので、一概には言えません。

ザリガニの脱皮の周期


脱皮の頻度

ザリガニの脱皮の周期は、2週間から半年に1回くらいが基本とされています。しかし、これもザリガニの大きさによって、脱皮の周期は全然違います。小さいサイズのザリガニは、2週間に1回くらいのペースで脱皮を行ったりもします。

小さいものは早く大きくなる必要があるため、脱皮をする周期も自然に早くなります。逆に大きくなって安定してくると、早く大きくなる必要がないので、半年に1回くらいの周期で脱皮をするようになります。大きくなるにつれて脱皮の周期は長くなっていきます。

ザリガニの脱皮の前兆

食欲がなくなる

ザリガニの脱皮には前兆があります。その前兆を知っておくことで、もうすぐに脱皮が始まるということが分かりますね。脱皮の前兆はとても分かりやすいです。まずは食欲がなくなります。ほとんど何も食べなくなります。そしてじっと動かなくなります。それがだいたい3日前くらいから始まります。

胃石の生成

脱皮の前になるとザリガニは、胃石というものを生成します。これは、カルシウムの塊のようなものです。これは、脱皮の前に見ることができます。見える場所は、ちょうど目の後ろあたりに見えることがあります。

ただし、殻が薄いまた小さいときや、透明の種類のザリガニしか見ることができません。後ろからライトなどを当てて透かして見ると、目の後ろに見えるかもしれませんね。

甲羅が浮く

脱皮直前になると、甲羅が浮き出します。そうなると脱皮までもすぐというところまで来ています。もう1日くらいで脱皮を行いますので、もし観察をしたい方がいたら、ここからは目が離せなくなります。もういつ脱皮してもおかしくないという状態です。この前兆が見られたら、もうすぐ脱皮が始まりますので、心の準備をしておいてください。

ザリガニの脱皮の前後に注意すること

触らないこと

脱皮の前と後は甲羅が柔らかくなっているので、触らないほうがよいです。触ってしまうと、甲羅が変形してしまったり、脱皮の失敗につながったりします。もしほかのザリガニと一緒に飼っているのであれば、すぐに囲いを作って、ほかのザリガニと隔離をするようにしましょう。

もしほかのザリガニと隔離をする場合は、硬いものにぶつからないように、周りを柔らかいネットなどで覆うようにして隔離をしてあげましょう。硬いものにぶつかってしまって、殻が変形してしまう可能性があります。

隠れ家を作ろう

脱皮直前の時期になったら隠れ家を作ってあげましょう。土管のようなもので大丈夫です。甲羅が柔らかいので、ほかのものから隠れようとする習性があります。隠れるものがないと、脱皮の後にストレスで餌をまったく食べなくなってしまう可能性もあります。

そして最悪の場合そのまま死んでしまうことがあるので、まずは隠れるためのものを用意してあげましょう。ザリガニ用のシェルターが売っているので、それを入れておくとよいでしょう。

ザリガニが脱皮した後にすること


抜け殻は取っておく

抜け殻は取って捨ててしまわないようにしましょう。抜け殻は、脱皮の後にザリガニが食べることによって、栄養分を再補給します。そのため、抜け殻はすぐに取り除くのはNGです。脱皮の後にすぐに食べない場合もあるので、少し気長に放置しておきましょう。

1週間くらいしてから食べるザリガニもいます。あまりにも食べないようであれば、飼っている水槽が汚れてしまうので、そうなる前に取り除いてしまいましょう。10日くらいが目安だと思っておくとよいです。

ザリガニの不完全脱皮

不完全脱皮とは

ザリガニの不完全脱皮とは、簡単に言うと脱皮の失敗です。頻度の高い不完全脱皮は、足の殻が上手に抜けなかったりということがあります。

これくらいであれば、次の脱皮の時に一緒に元に戻りますが、不完全脱皮の頻度が多くなってきてしまうと、もっと大きな部分の脱皮に失敗してしまう可能性があります。そのため、力尽きて死んでしまう頻度が高くなります。

不完全脱皮を防ぐには

食べる餌の管理

不完全脱皮の原因はいろいろありますが、原因として上げられる頻度の高いものが、カルシウム不足、ミネラル不足といったものです。これは、市販のザリガニ用の餌ではなく、パンくずであったり、お米であったりと普段自分たちが食べるものを与えていた場合に起こりやすいです。

ザリガニは何でも食べるので、それでよいと勘違いをしている人が多いようです。市販の餌であれば、しっかりとザリガニの必要な栄養分を考えて配合してある餌なので、これをしっかりと与えていれば問題はないでしょう。

脱皮直前の衰弱

ザリガニは、脱皮直前には餌を食べる頻度は減りますが、それ以前から餌を食べる頻度が少なくなっているザリガニがいるようです。このため脱皮の前に十分な体力がついていない場合があります。

脱皮の前兆中は餌を食べる頻度が減るので、脱皮の前兆中以外の餌を食べる頻度に関して、注意をして観察をする必要があります。普段から注意深く観察をしているからこそ、気づけることもあるということですね。

脱皮の周期を計算しておこう

脱皮の周期を把握しておくことで、ある程度脱皮の時期を知ることができます。脱皮の時期を知っていれば、脱皮の前に人間の準備ができますね。必要なものを揃えたり、十分な餌を準備したりすることができますね。

そういうことも踏まえて脱皮の時期を知っておくことが必要になるでしょう。時期を知るためには、脱皮した日にちを付箋などに書いて、水槽に貼っておきましょう。そうすることで、ある程度の脱皮の時期は把握できますね。

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ザリガニの色を変える餌

ザリガニを青色に変化させる餌


実は赤色のアメリカザリガニを、青色に変化させることができる餌があります。それはサバです。サバだけを与えるとザリガニが赤色になるための色素が入っていないので、脱皮ごとに青色に変化していきます。

とても鮮やかな青色に変化していきます。しかし、サバだけでは栄養が足りないので、今ではザリガニの色を青色に変化させるための餌も売っています。そちらのほうが、手軽でいいですね。

青くしたときの注意点

ザリガニを青くしたときに注意してほしいことがあります。それは栄養が偏ってしまうということです。本来赤色にならなければいけないものを必要な栄養を与えていないわけですから、あまり健康な状態ではないのです。

そのため、餌の管理をしっかりとしないと、元気がなくなってしまいます。また冬眠の季節が来た時に冬眠が上手にできず、冬の季節で死んでしまうといったことも起きますので、えさの管理はしっかりとしましょう。

まとめ

脱皮と冬眠に注意しよう

Photo by coniferconifer

今回はザリガニの脱皮について解説をしてきました。ザリガニは日本にはどこにでもたくさんいますが、生き物ですので、自分で飼うとなった時は、必ず責任をもって最後まで飼うようにしましょう。特に注意しなければいけないのが、脱皮の時期と冬眠の季節です。基本的に体質を変えるために、冬眠の季節の前に脱皮を行うことが多いです。

冬眠の季節はどの生き物も一番気を使わなければいけない季節です。その第1歩として、脱皮について正しい知識を持って、水槽を観察して管理できるとよいですね。

ほかの動物の飼育方法が気になる方はこちらもチェック!

今回は、ザリガニの飼育の時にもっとも注意をしなければいけない脱皮について解説をしました。ザリガニはとても手軽に飼育できるので、1度飼ってみて観察をしてみると面白いと思います。そこで、ザリガニ以外の動物の飼育もできます。しかし、しっかりとした飼育方法で飼ってほしいので、動物を飼育する前にほかの飼育方法をチェックしてください。

今まで知らなかった意外なものの飼育もできるかもしれませんね。ただし動物を飼うのであれば、最後までしっかりと責任をもって飼育をするようにしてくださいね。