検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

ニンジャ400インプレまとめ!比較して分かる250との違いについても解説!

カワサキのニンジャ400をユーザーのインプレやレビューを通して性能をまとめます。ニンジャ250との違いも比較して記載しました。ニンジャ400はスポーティ?それとも最強街乗りバイク?ユーザーのインプレやレビューを検証してまとめると、思いもよらない全貌を見出せました。
2020年8月27日
hosokawa_taka
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

新型ニンジャ400インプレまとめ:はじめに

新型ニンジャ250との違いを比較!

カワサキのニンジャ400は2018年2月にフルモデルチェンジしました。また、2018年10月にはカラー変更された2019年モデルの販売も開始されましたね。フルモデルチェンジされた直後は新型ニンジャ250と車体を共用していることが話題となりました。

ここではユーザーのインプレやレビューを通して新型ニンジャ400を徹底検証し、新型ニンジャ250との違いについて解説します。

ニンジャ400Rと旧型ニンジャ400

新型ニンジャ400はニンジャ400Rから数えて3代目になります。初代といえるニンジャ400R(2011~2013)はER-6f(650ccの海外モデル)の400cc版として国内で販売され、ツーリンバイクとして人気がありました。2代目のニンジャ400(2014~2017)はスポーティなデザインからスーパースポーツバイクとして捉える人もいましたが、バーハンドルや高さ調整できるウインドスクリーンを踏まえると、ニンジャ400Rのキャラクターを引き継いだツーリングバイクだといえます。

新型ニンジャ250

新型ニンジャ250は新型400ニンジャと並行して開発された兄弟車です。ニンジャ250Rや旧型ニンジャ250はツーリングバイクとして人気がありました。また、グローバルモデルにありがちな異質なデザインがなかったため、乗りやすくてかっこいいバイクの代名詞でした。ニンジャ250Rや旧型ニンジャ250に比べてスポーティになり、さらに人気が高まっています。

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja250/

2019年モデル
パッションレッド×メタリックフラットスパークブラック
新車価格(税込み):593,000円
2018年12月現在

新型ニンジャ400インプレまとめ:車体サイズ

新型ニンジャ250との違いを比較①

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

2019年モデル
エボニー×メタリックマグネティックダークグレー
新車価格(税別):663,000円
2018年12月現在

 

新型ニンジャ400

新型ニンジャ250

全長(mm)

1,990

1,990

全幅(mm)

710

710

全高(mm)

1,120

1,125

車両重量(kg)

167

166

新型ニンジャ400と新型ニンジャ250の車体サイズは全く同じといっても過言ではありません。驚くべきことは車両重量もほとんど変わらないことです。僅か1kgの差ですので、体感では感じられない違いだといえます。

新型ニンジャ400は他の250ccスーパースポーツと比較してもコンパクトで軽量な車体だといえ、スポーツ性の高さに期待できます。

車体サイズに関するユーザーインプレ・レビュー

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

2019年モデル
キャンディパーシモンレッド×メタリックマグネティックダークグレー
新車価格(税別):663,000円
2018年12月現在

新型ニンジャ400ユーザーのインプレやレビューを見ると、250cc並みの車体サイズだというコメントが多く、特に軽量な車両重量は高く評価されています。

車体サイズの大きさから400ccのバイクを諦めている人にはうれしいですね。ライダーの体格や自宅での保管場所を選ばない車体サイズだといえます。

前車が2013の400Rだったので、笑いが出るほど軽いです。

前車のCBR250Rとほぼ同じ車重なので,取り回しが楽です。

新型ニンジャ400インプレまとめ:エンジン

ニンジャ250との違いを比較②

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

2019年モデル
ライムグリーン×エボニー
新車価格(税別):658,000円
2018年12月現在

 

新型ニンジャ400

新型ニンジャ250

最高出力

35kW(48PS)
/10,000rpm

27kW(37PS)
/12,500rpm

最大トルク

38N・m(3.9kgf・m)
/8,000rpm

23N・m(2.3kgf・m)
/10,000rpm


新型ニンジャ400のエンジンは紳士的な印象があります。旧型ニンジャ400ではツインらしいパンチ力のあるエンジンフィーリングでしたが、新型ニンジャ400はスムーズなエンジンフィーリングになっており、低速時のギクシャク感が少ないですね。3,000~4,000回転から始まる中回転域の充実したトルク感に魅力があります。

一方、新型ニンジャ250のエンジンは扱いやすさに定評があります。5,000回転以下の低回転域は初心者でも扱いやすい特性だと評判ですね。5,000~6,000回転から始まる中回転域のトルク感はニンジャ400に似ています。

エンジンに関するユーザーインプレ・レビュー

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

2019年モデル
メーターパネル

新型ニンジャ400ユーザーのインプレやレビューを見ると、250ccの車体に400ccのエンジンを搭載したことに対するコメントが多いですね。特にエンジンと車体のバランスが優れていると評価されています。

車体サイズとエンジンに関するスペックシートの数値だけを見ると、スポーツ性が高い尖ったバイクのような印象を受けます。しかし、エンジンフィーリングは紳士的ですのでレーシーな雰囲気はありません。ツーリングバイクとしての血統は受け継がれているといえますね。

軽い車体にパワフルなエンジン。高次元でバランスされたバイクだと思います。

車体は250そのもの。エンジンは400そのもの。ひらひら&モリモリパワーで楽しくてしようがありません。

新型ニンジャ400インプレまとめ:足回り

ニンジャ250との違いを比較③

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

2019年モデルのフレーム

 

新型ニンジャ400

新型ニンジャ250

フレーム

トレリス

トレリス

Fサスペンション

Φ41mm
正立フォーク

Φ41mm
正立フォーク

キャスター角
トレール量
24.70°
92mm
24.3°
90mm

Rサスペンション

リンク式
プリロード調整:5段

リンク式
プリロード調整:5段

新型ニンジャ400は剛性感の高いフレームにスムーズなサスペンションが組み合わされています。トレリスフレームは一般的な手法ですが、剛性感と軽量化を高い次元で両立できる設計です。また、スイングアームは全長が長く、エンジン背面に取り付けられたプレートに直接取り付けられています。

キャスター角とトレール量が400と250とで違うのはフロントとリアの全体的なバランスと取るためだと考えられます。旧型ニンジャ250とZ250で用いられた手法です。

足回りに関するユーザーインプレ・レビュー

新型ニンジャ400ユーザーの足回りに関するインプレやレビューを見ると、性能に対して不安を感じるコメントはありませんでした。なお、プロライダーの試乗動画ではフロントサスペンションのしっとりとした接地感が高く評価されています。

リアスイングアームのデザインに不満を感じるユーザーは多いですね。走行性能よりもデザイン性の高さに魅力を感じているユーザーが多いためだと考えられます。

何故角材スイングアームだけ妥協してしまったのだ。これほどまでにスタイルと性能を追求して来たのになぜスイングアームを……!!

大きな段差を気持ちよくいなす事はなく、ガツっときます。その点、CBR250RRはショックアブソーバーがしっかり働いてる良い乗り心地でしたね

新型ニンジャ400インプレまとめ:街乗り

ニンジャ250との違いを比較④

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

2019年モデル
セパレートハンドル

  新型ニンジャ400 新型ニンジャ250
シート高 785mm 795mm

新型ニンジャ400は街乗りにも適したキャラクターだといえます。他社の250ccスーパースポーツと比較しても軽量でコンパクトですし、エンジン特性がスムーズですので街乗りで神経を使うことはありません。

ハンドルがセパレートタイプになりましたが高めに設定されていますので、ライディングポジションはやや前傾姿勢になっている程度に抑えられています。ですので、安全確認がしやすく、交通の流れを把握しやすいですね。

新型ニンジャ400はシート付近が絞り込まれたシルエットになっていますので足つき性は良好です。意外にもシート高は新型ニンジャ250のほうが高いですね。

街乗りに関するユーザーインプレ・レビュー

新型ニンジャ400ユーザーの街乗りに関するインプレやレビューを見ると、軽い車両重量が扱いやすいと評価されています。車体サイズは職場やスーパーの狭い駐車場でも何とか納まるコンパクトさです。新型ニンジャ400は通勤にも使える貴重な400ccバイクだといえます。

軽くてパワーもそれなりにあるので使いやすいバイクだと思います

車体もかなり軽く扱い易いので良い意味で初心者向けです。


新型ニンジャ400インプレまとめ:高速道

ニンジャ250との違いを比較⑤

  新型ニンジャ400 新型ニンジャ250
最大トルク
発生時の時速
約137km/h 約140km/h
最高出力
発生時の時速
約171km/h 約176km/h
時速80km/hでの
エンジン回転数
約4,700rpm
(6速)
約5,700rpm
(6速)
時速100km/hでの
エンジン回転数
約5,800rpm
(6速)
約7,100rpm
(6速)
※エンジン出力とギア比から算出した理論値

新型ニンジャ400は快適に高速道路を走行できます。3,000~4,000回転から盛り上がってくる豊かなトルクが高速道路での本線合流を容易にしてくれます。また、法定速度に達するエンジン回転数がやや低いので、高速道路での排気音によるストレスも軽減されます。

新型ニンジャ400の最高速度について

意外にも理論上の最高速度は新型ニンジャ250が速いのですが、最高速度は理論上の数値ですし、実現できたとしても正気の沙汰ではない恐怖感が伴うと考えられます。高速道路で重要なのは最高速度ではなく、高速道路の法定速度付近でのアクセルレスポンスです。新型ニンジャ400は法定速度付近のエンジン回転数が低いので、追い越し加速も十分確保されていますね。

高速道走行に関するユーザーのインプレ・レビュー

新型ニンジャ400ユーザーの高速道走行に関するインプレやレビューを見ると、軽量な車体にトルクフルなエンジンを搭載した余裕にメリットを感じたコメントが多いですね。

しかし、軽量であるがゆえに横風に対する不安を感じるユーザーもチラホラと見受けられます。旧型ニンジャ400は650ccベースでしたので、横風に対する不安を感じるコメントはありませんでした。

低速トルクがしっかりしていて、なおかつ高速走行も無理なく走れるので乗ってて安心感はあります。

軽やかなコーナーリング性能は正に250クラスと同等。でも車体が軽いので高速道路での安定性は低いかな。追い越しは楽です。

新型ニンジャ400インプレまとめ:ツーリング

ニンジャ250との違いを比較⑥

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

2019年モデル
シート形状

新型ニンジャ400はあらゆるツーリングシーンで活躍するバイクだといえます。新型ニンジャ400はツーリングに適した性能をすべて備えているといっても過言ではありません。

軽量でコンパクトな車体はストレスなく扱えますし、中回転域のトルク感は絶景ワインディングロードが楽しいですね。街乗りしやすいライディングポジションは観光地での路地裏散策で威力を発揮します。

スポーティな外観と軽量でコンパクトな車体にスーパースポーツバイクとしての要素が高められましたが、新型ニンジャ400はニンジャ400Rや旧型ニンジャ400の血統を正当に受け継いだツーリングバイクだといえます。

ツーリングに関するユーザーインプレ・レビュー

出典: http://www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/ninja400/

2019年モデル
燃料タンクのデザイン

新型ニンジャ400ユーザーのツーリングに関するインプレやレビューを見るとニンジャ400Rや旧型ニンジャのように絶賛されていません。

スーパースポーツとして進化したため、シートの座り心地と積載性に対する不満をチラホラと見かけます。お尻の傷みは長距離ツーリングの致命傷ですし、積載性が悪いとキャンプツーリングで工夫を強いられます。

同様の不満は新型ニンジャ250でも見られます。カワサキ純正オプションのハイシートはスポーツ性を高めるためのものであって、乗り心地を改善するものではありません。また、カワサキ純正オプションのリアキャリアはなく、社外品のリアキャリアも少ないですね。

シートは必要十分ですが、長時間のツーリングにはちょっと向かないかもしれません。でも悪くはありません。

積載が悪い。後部シートが狭くなったので、シートに取付用のベースをつけるタイプのシートバッグが取り付け不能に…。タンクバッグもタンクの高さが高くなったのであまり大きなものがつけられなくなりました。

新型ニンジャ400インプレまとめ:決定的な違い

ニンジャ250との違いを比較!

新型ニンジャ400と新型ニンジャ250の決定的な違いはどこにあるのか?これまでスペックシートとユーザーインプレを通して比較しましたが、明確な違いを見出せていない方も多いでしょう。

答えは街乗りでのエンジン特性にありました。排気量の違いはトップエンドでのパワーだと勘違いしがちですが、ライトウェイトスポーツの排気量差は低中回転域のトルク感に著しい影響を与えます。

400と250のエンジン特性と街乗り性


新型ニンジャ400はスムーズなエンジン特性に対する評価が高く、新型ニンジャ250は低回転域(5,000rpm以下)での扱いやすさに対する評価が高いですね。

新型ニンジャ400は街乗りで常にパワー感を感じながらコントロールすることになり、一方、新型ニンジャ250は街乗りでトルク感が薄い低回転域を多用することになります。どちらも扱いやすいことには変わりありませんが、トルクをかけ続けられる新型ニンジャ400のほうが安定感を得やすいですね。

新型ニンジャ400インプレまとめ:タイヤ

ニンジャ250との違いを比較!

  新型ニンジャ400 新型ニンジャ250
フロント
タイヤサイズ
110/70R17M/C (54H) 110/70-17M/C (54H)
リア
タイヤサイズ
150/60R17M/C (66H) 140/70-17M/C (66H)
タイヤの銘柄 ダンロップ 
スポーツマックス
GPR-300(ラジアル)
ダンロップ
アローマックス
GT601(バイアス)

新型ニンジャ400のタイヤ

新型ニンジャ400に装着されているタイヤはダンロップのスポーツマックスGPR-300です。街乗りからツーリングまで対応する汎用性が高いラジアルタイヤで、吸い付くような接地感に定評があります。新型ニンジャ400の軽快でありながらしっとりとしたハンドリングはタイヤの性能によるところが大きいといえます。

新型ニンジャ250のタイヤ

一方、新型ニンジャ250に装着されているタイヤはダンロップのアローマックスGT601です。旋回時のグリップ性能が高いバイアスタイヤでありながらロングライフ設計になっています。250ccのバイクは経済性を意識するユーザーが多いので、ランニングコストを抑えるためにバイアスタイヤを装着しているといっていいですね。

ハンドリングの違いはタイヤの違い?

新型ニンジャ250にダンロップのGPR-300を装着したら新型ニンジャ400と互角のハンドリングを得られるのか?情報不足で未知数ですが、興味深いところですね。

全体的な接地感は良くなりますが、新型ニンジャ250が新型ニンジャ400のハンドリングを手に入れることはできません。ハンドリングはエンジン特性にも影響されるからです。トルクをかけ続けられる新型ニンジャ400はラジアルタイヤの性能を発揮しやすいといえます。

新型ニンジャ400インプレまとめ:オールマイティな400

カワサキの新型ニンジャ400をスペックシートの数値とユーザーインプレ。レビューを通して徹底検証しました。車体サイズやエンジン特性を確認するまでは新型ニンジャ400はスポーツ性が高いキャラクターかと思われましたが、徐々に疑念が湧き始め、新型ニンジャ400は街乗りが得意なツーリングバイクという印象に変わりました。

こうなると、ニンジャ400Rや旧型ニンジャ400のウインドプロテクション性や積載性が受け継がれなかったことを残念に感じてしまいますね。

カワサキ車が気になる人はこちらをチェック!

2018年にモデルチェンジしたカワサキ車を紹介した記事もチェックしてください。もちろん、新型ニンジャ400と新型ニンジャ250も記載しています。2019年にはZ400の販売が開始されます。こんなにいいエンジンがあるのになぜヴェルシスX400が販売されないのか?ツーリングライダーにとっては疑問ですね。