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登山の服装選びで大切な13のポイント!基本の格好や参考スタイル含めて解説!

最近は気軽に楽しめるアウトドアとして、登山やトレッキングを始める方が増えています。しかしあなたの服装は登山に向いていないかも知れません。ここでは初めて登山に挑もうとお考えの初心者のための、季節に合わせた服装や衣服の選び方をご紹介します。
2020年8月27日
山口 徳成
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初めての登山

初めてトレッキングや登山に、挑戦しよう!という方は、服装をどのように選べば良いのでしょうか。初心者の方がひとりで登山をする事は少ないと思います。友人や知人、もしくは地元の山岳会のイベントなどで登山に参加するということが多いでしょう。そこでベテラン登山者と交流し、徐々に知識や経験を深めていくことでしょう。しかしながら、やはり浮いた格好では登山イベントに参加したくないですよね。かといって高価なアウトドアブランドで服装を固めていれば良いというものでもありません。ここでは初心者といえども登山にふさわしい服装を選ぶ為のポイントをご紹介していきます。
 

登山の服装選びのポイント①

動きやすい服装で

登山やトレッキングはスポーツの1種です。そのため登山着の選び方は「動きやすい格好」が基本です。動きやすい格好と言うと作業服やジーンズ等を思い浮かべるかもしれません。登山の場所や季節、標高や道中の険しさにもよりますが、作業服やジーンズは避けるようにしましょう。もしお持ちであれば初心者コースを登山、トレッキングする際はジャージなどのスポーツウェアでも構いません。ストレッチ素材の登山着は動きやすいのでおすすめです。

登山の服装選びのポイント②

基本は重ね着(レイアード)

登山着の選び方の基本その2は「レイヤード」です。レイヤードとは重ね着になります。なぜレイヤードなのかというと、登山道入口と山頂ではかなり気温が変わるためです。標高が100メートル高くなると、気温は0.6度下がると言われています。つまり標高1000メートルなると6度も気温が下がります。登山道入り口では気温が20度でも、山頂では14度になるのです。このため服装選びは山頂の温度を基準に選んでいきます。体温調節のため、薄い生地の服を重ね着(レイヤード)して、暑くなったら1枚ずつ脱いでいく、逆に寒くなったら1枚ずつ羽織っていくような登山着を選びます。
 

このためレイヤードの考え方としてベースレイヤー(アンダーウェア)と、ミッドレイヤー(中間に着るシャツやフリース、インナーダウンなど) に、アウターシェル(防風防水対策してあるもの)を組み合わせて登山着を考える必要があります。3種類ほどありますが3着レイヤードするわけではありません。季節や山頂の気温を基準に考え、服を何枚もレイアードする必要があります。
 

初心者の方で、初めての登山で一泊すると言う事は少ないかもしれませんが、もしテント泊をする場合は服の着替えが必要になります。着替えるつもりがなくても天候の変化で服がズブ濡れになるなどの可能性がありますので、着替え用の服を1着多めに持って行くことをおすすめします。
 

登山の服装選びのポイント③

衣服の素材にも注意しよう

登山やトレッキングの服装選びは、素材にも注意が必要です。登山やトレッキングはスポーツはスポーツと同じようにたくさん汗をかきます。コットン素材の服装は汗の吸収率は良いですが、汗がなかなか乾きにくいのが難点です。そのため体温を奪われてしまう可能性があります。汗が乾きやすく、できればストレッチ素材の化繊で出来た素材の服装を選ぶようにしましょう。
 

登山の服装選びのポイント④

もしもの為のレインウェア

レインウエアはどの季節でも必ずもっていくようにしましょう。山の天気は変わりやすいと聞いたことがあると思います。実際急に雨が降ってきたりすることが多々あります。雨は思っている以上に体温を奪い、疲労を蓄積させます。レインウエアを持っている持っていないと言うだけで遭難の危険性がぐっと低くなります。また防風対策にもなります。
 

初めての登山におすすめはポンチョ

レインウエアは上下分かれたレインウエアセットや、ポンチョタイプのレインウエアもあります。私が携帯用として、おすすめするのはポンチョタイプです。ポンチョタイプのメリットはリュックを背負ったまま、着用出来ます。そのためリュックの中身を雨で濡らすことなく、中身を出し入れできます。もう一つは簡易トイレになる点火です。1人用のこじんまりとしたテントにもなるので、特に女性の場合は登山で1番困るのがトイレ問題。地面に20センチ程度の木の枝を2本差し、それを柱にしてポンチョを着たままでかがめば、周りから見られることもありません。
 

登山の服装選びのポイント⑤


アンダーウェアの選び方

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB-mont-bell-%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3L-W-T%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84-Mens-1107484/dp/B004WSVUFA/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1542355099&sr=8-5&keywords=%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3

レイヤードの基本であるベースレイヤー(アンダーウェア)の選び方のポイントは、コットン製は避け、化繊のものを選びましょう。ユニクロで売っているような速乾性のアンダーウェアで構いません。汗による冷えで対応を奪われることのない速乾性のもの選びましょう。また季節によって夏は薄手のもの、春秋は少し厚手のものを選ぶようにしましょう。冬場はウール素材のベースレイヤーもおすすめです。もちろん動きやすい格好がが基本ですよ。
 

ヒートテックは登山着に使える?

寒い季節のアンダーウェアと言えばヒートテックを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。確かに薄くて暖かいヒートテックですが、登山を始めトレッキングやジョギングなど冬場でも汗をかく屋外のスポーツシーンでは、着用しない方が良いのです。それはヒートテックに使われている素材に理由があります。ヒートテックはポリエステルやアクリルポリウレタンを使っています。それ以外にあのなめらかな手触りを実現しているレーヨンと言う素材があります。このレーヨンが曲者なのです。レーヨンは汗を吸収しますが、乾くのが遅いという特徴があります。そのため寒い季節では体温を奪う原因となります。

登山用のアンダーウェア

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%8E-%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%82%A8%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9-V%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF%E9%95%B7%E8%A2%96%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84-C2JA6641-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BAL%E7%9B%B8%E5%BD%93/dp/B01LCNOXTC/ref=sr_1_10?ie=UTF8&qid=1542355099&sr=8-10&keywords=%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3

登山用のアンダーウェアは保温性と速乾性を両立させたアンダーウェアがあります。例えばモンベルのジオライン。他のアンダーウェアとは比較にならないほど速乾性に優れており、冬場用の厚手タイプは軽量でストレッチ性にも優れ、速乾性もあるのでレイヤードしても蒸れずに快適です。もし初めて冬山登山をする場合は、ヒートテックは避け、モンベルのジオラインなどの登山用アンダーウエアを着用するようにしましょう。
 

登山の服装選びのポイント⑥

ミッドレイヤーの選び方

レイヤードの中で、ミッドレイヤーを選ぶのが実は1番難しいのです。夏でも標高が高いところに登る場合は、薄い生地のシャツやフリースなどを何枚かに分けて着用しましょう。春秋はフリースにインナーダウンもおすすめ。冬場はウール素材のシャツにフリース、そしてインナーダウンを着用するなど何枚もレイヤードして、体温調整ができるようにしておきましょう。もちろんダウンジャケットもミッドレイヤーになります。
 

登山時のダウンの注意点

出典: https://www.pakutaso.com/20180614157post-16419.html

寒い季節の登山やトレッキングにぴったりそうな衣服といえばダウンジャケットですが、ダウンジャケットは深刻な弱点があります。それは水分を吸収しやすく、しかも乾きにくいことです。よって登山やトレッキングにダウンジャケットを使用する場合は、ミッドレイヤーで着用し、上に防水性の高いアウターシェルを重ね着すると良いでしょう。また行動中汗を吸い取ってしまう場合もあります。登山中は着用せず、休憩の際の防寒着として着用しましょう。

レイヤードでおすすめの「ベスト」

ミッドレイヤーを何枚もレイヤードすると当然動きにくい格好になってしまいます。登山の基本は「動きやすい格好」です。そこでおすすめの衣服は「ベスト」です。ベストはレイアードしても腕の動きを邪魔せず、基本である動きやすい格好を崩すことなく、身体を寒さから守ります。「レイアードが何枚も・・・」となった際は、ベストを取り入れると便利ですよ。もちろんインナーダウンもベストがおすすめです。

登山の服装選びのポイント⑦

アウターシェルの選び方

レイアードの最後はアウターシェルです。初めて登山する方や初心者にとっては登山用の服装の中で最もお金がかかるアウターシェル。その名の通り、レイアードした登山着を風や雨から守る外殻になります。登山初心者や初めて登山、トレッキングをしようという方は、なかなか手が出せない高額なアウターで、防水透湿性に優れたゴアテックス素材などは、安いものでも20,000円以上します。
 

レインウェアとアウターシェルとを兼用しよう

登山初心者や初めて登山トレッキングをしようとする方は、このアウターシェルとレインウエアを一緒にしてしまいましょう。レインウエアは防水性も高いですが防風性にも優れています。そのためアウターシェルとしてもぴったり。もしくは防風防水透湿性にすぐれたアウターシェルを選びましょう。そうすることで余分に服を持っていく必要もないので、荷物もスッキリします。また色も派手な色が多いのも特徴。タウンユースでは派手な色は敬遠されますが、登山やトレッキングでは安全性を考え、目立つ色を選ぶことも重要です。

登山の服装選びのポイント⑧

ボトムスの選び方


ボトムスは動きやすいストレッチ素材のものがおすすめです。もちろんコットン製は汗を吸って重たくなるだけでなく体温を奪うので、コットンとポリエステルの混紡素材が良いでしょう。ショートパンツでも構いませんが万が一の転倒や、害虫、木の枝でひっかけたりすることを考えると、下にタイツを履いておくと安心です。私自身はクライミングパンツを愛用しています。動きやすく丈夫で、ベルトが邪魔にならないからです。
 

冬場はレインパンツをレイヤード

選び方の基本レイヤードはボトムスにも同じことが言えます。冬場は防寒対策と荷物を減らす意味で、レインパンツをレイヤードします。もちろん蒸れたりしないよう、透湿性も重要です。厚手のボトムスを選ばずに、ボトムスもレイヤードを基本に登山着を選びましょう。

登山の服装選びのポイント⑨

靴下の選び方

疲労軽減の元となるソックス選びは非常に重要です。おそらく初めて登山、トレッキングに挑戦する方、初心者の方は登山用のソックスを購入していないかもしれません。登山用のソックスは衝撃を吸収する為、厚手になっているため夏は蒸れて大変なんじゃないの?と初心者の方は思われるかもしれません。実は厚手のものでも、土踏まず部分はメッシュになっていて、つま先やかかとは衝撃を吸収する仕組みになっているのです。夏場でも登山用のソックスを購入しておくようにしましょう。疲労度が全く変わってくると思いますよ。また怖い靴ズレの防止にも役立ちます。
 

登山の服装選びのポイント⑩

シューズの選び方

トレッキング、登山用のシューズは、未舗装の山道でも滑りにくいアウトソールと装備したシューズになっています。ローカット、ミッドカット、ハイカットの3種類がありますが、初めて登山に挑戦する方や、初心者用の山を登る場合は、ミッドカットがおすすめです。歩行が安定し、足首もそこそこ自由に動かせるミッドカットは、ローハイカットのそれぞれの良い部分を取り入れたちょうど良い形になります。トレッキング、登山用のシューズも、防水タイプを選んでおきましょう。
 

登山の服装選びのポイント⑪

リュックの選び方

トレッキング、登山用のリュックサックの選び方のポイントは、容量になります。日帰りのトレッキングや登山の場合は容量が20リットルもあれば充分です。ですがテント泊等する場合は、食料や燃料なども収納するため40リットル以上が必要となります。リュックサックが防水タイプでない場合は、別途防水カバーが必要になります。またフィッティングも重要です。長時間荷物を背負って歩くため、胸元とウェストで固定できるタイプのものを選びましょう。タウンユースでは地味な色のリュックを選びますが、登山リュックの色は視認性の高い色、原色や派手な蛍光色を選ぶことをおすすめします。
 

登山の服装選びのポイント⑫

帽子や手袋

登山やトレッキングの際の強い日差しから、または寒さから頭を守る帽子も必要不可欠です。春から秋までは日差しから頭や顔を守るために必要な帽子ですが、キャップよりもハットのほうが効果的です。できればゴアテックスなど防水透湿性の高いハットなら尚グッド。冬場は寒さ対策にフリースやウールなどの保温性に優れた帽子がベストです。

夏場でも手袋を!

特に冬場では手袋がないと登山やトレッキングでは辛い思いをしてしまいます。手足が寒さでかじかむと動きが鈍くなり転倒の危険性も。保温性の高い手袋を選びましょう。できれば防水対策してある手袋が便利です。もちろん冬場以外の春や秋、暑い夏でも手を保護する目的で薄手の手袋を用意しましょう。
 

登山の服装選びのポイント⑬

便利なパッカブル

荷物をなるべくコンパクトにするというのも、登山着の選び方の基本です。パッカブル仕様のアウターシェルやミッドレイヤー、レインウエアがたくさん販売されています。パッカブルとは、小さく折りたたんで収納できるウェアを指していいます。体温調整で脱いだ場合は、パッカブルだとリュックに整理して収納でき、着用する際も素早く取り出せます。特にミッドレイヤーにするインナーダウンや、アウターシェルにもなるウィンドブレーカーやレインウエアはパッカブルが非常に便利ですよ。

登山時の服装:春のスタイル

レイアードで体温調節


春は日中は気温が高くなりますが朝晩はまだまだ気温が低いです。そのためレイヤードが基本となります。素材選びに注意しながら、アンダーウェアやミドルレイヤーを選び、防風防寒対策のアウターシェルを用意しておきましょう。ショートパンツを選ぶ場合は、レギンスやタイツを着用しておきましょう。まだ日差しが強いのでハットも忘れずに。春らしい爽やかな色合いの登山着がたくさんあります。動きやすい爽やかな格好で春の登山やトレッキングを楽しみましょう。春は始めての登山や初心者トレッキングにぴったりな季節です。
 

登山時の服装:夏のスタイル

強い日差しや熱中症に注意

夏は強い日差しから体を守ることが重要です。半袖とショートパンツが基本ですが、日焼け防止のためレギンスなどを着用しておきましょう。ソックスも登山用の夏物ソックスがあります。初心者や登山が始めての方はソックスの重要性を軽視しがち。疲労軽減のためにも登山用のソックスを着用しましょう。日焼け止めを忘れずに。薄着になりがちですが、山頂では風が強く、平日よりも気温がぐっと下がるため、アウターシェルかミドルレイヤーを着用し体温の低下を防ぎましょう。夏らしい色合いの格好いい登山着がたくさんあります。あなたらしいスタイルで夏の登山やトレッキングを楽しみましょう。
 

登山時の服装:秋のスタイル

急な天候の変化に注意

秋も始めての登山や初心者トレッキングにおすすめの季節です。秋の登山スタイルも基本的には春の登山スタイルと同じですが、秋の方が天候が変わりやすいため、防水対策、雨対策は必須です。秋は秋らしいスタイルでボトムスがロングパンツが良いでしょう。まだ日差しもあるのでハットも忘れずに。秋らしい色合いとなるとアースカラーメインになりますが、安全性のために視認性の高い登山着を1着は着用しておきましょう。秋用の動きやすくて格好いい登山着がたくさん販売されています。あなたらしいスタイルで秋の登山やトレッキングを楽しみましょう。
 

登山時の服装:冬のスタイル

体温を奪われないよう保温性の高いウェアを

冬の登山スタイルは、厚手のジャケットを選ぶよりはレイヤードを基本に、たくさん重ね着しておきましょう。防水と防寒、防風対策が必要になります。アウターシェルは防水防風対策ができているもの、ミッドレイヤーをたくさん着用しますが、動きやすい格好を忘れずに。ハットやキャップで頭の防寒対策、手袋やソックスで手足の防寒対策も忘れずに行っておきます。汗をかいたら冷えてしまうので、できれば着替えも用意しておきましょう。冬用の機能的で、格好いい登山着がたくさん販売されています。あなたらしいスタイルで冬の登山やトレッキングを楽しみましょう。
 

最後に

いかがでしたでしょうか。初めて登山やトレッキングに挑戦しようとする方、初心者の方は最初から高価な装備を揃える必要はありません。知識や経験を積んでいくに従い、より効率の良い装備を揃えていくと良いでしょう。最初は選んではいけない素材や、レイヤードするということを念頭において、登山着を選んでいくようにしてください。本格的に登山やトレッキングを趣味にした場合、より高価で機能的なウェアがどうしても必要になってきます。その時初めて値段の高いウェアの理由がわかるようになるでしょう。
 

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