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スナップボタンの付け方は?初心者向けに縫い方の手順やコツを解説!

皆さんはスナップボタンの種類を知っていますか?種類によって付け方も様々です。ボタンと違い、手先の動きがスムーズにいかないお子さんにも簡単に止められるスナップボタン。用途別に使い分けるととても便利なボタンです。付け方をマスターして上手に使いましょう。
更新: 2021年10月19日
ryoumin315
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この記事で紹介しているアイテム

リングスナップ 11mm ニッケル

LIHAO プラスナップ 360組 24色 T5 12mm

サンコッコー プラスナップ ハンディプレス

サンコッコー プラスナップボタン 11.5mm

Clover ホック釦 12mm アンティックゴールド

スナップボタンとは?

スナップボタンとは、ボタンホールを開けない、ぱちんと指で押し付けて留めるタイプのボタンのことです。種類にもよりますが、一般的にボタンの強度(くっつき具合)はボタンよりもやや弱いのが特徴です。

半面、弱い力でも簡単に止めることができ、ボタンホールを開けられないデザインにも使えるという点で便利です。100均や手芸店で手に入りますので、それぞれの特徴を知って用途に合わせて使い分けましょう。

スナップボタンのオスとメス

スナップボタンは2つをかみ合わせて留めるボタンですが、下になる側の表面に穴が開いているほう(へこんでいるほう)をメス、上になる側の表面が出っ張っているほうをオスと呼びます。上の画像では左がメス、右がオスです。取り付ける時に逆にならないように注意しましょう。

裏面から見るとこうなっています(左がメス、右がオス)。当然ですが、逆につけてしまうと留められなくなります。取り付ける際は表面、裏面をよく確認して取りつけましょう。

スナップボタンの種類①

スナップボタン

縫い付けタイプのスナップボタンです。大きさも様々で、用途もベビー用品、子供服から小物までと様々なシーンで使われます。生地の表に穴や縫い目を出さないので、デザインを邪魔しないメリットがあります。

手で縫い付けるので、裁縫初心者には縫い付けが面倒という方もいますが、特別な道具がいらない点では便利な留め具です。縫い方も案外簡単ですので、ぜひ覚えてしまいましょう。(縫い方は基本的にぐるぐる巻きつけて縫うだけです。)

アレルギーのある方におすすめのプラスチックタイプ

黒色や銀色の金属製のものをよく見かけますが、ナイロン製のものもあり、アレルギーのある方でも使用できるよう工夫されています。また、洗濯など水によって錆びる心配がありません。プラスチック製のものはベビー服や子供服によく使われます。

サンコッコー プラスナップボタン 11.5mm

出典:Amazon
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スナップボタンの種類②

カシメボタン

打ち具を使って生地にとがったツメを食い込ませて接着するタイプのスナップボタンです。縫い方が心配な方でも取り付け可能ですが、取り付けにコツがいる留め具です。薄地につける時に便利です。ツメが短いため、厚地には向きません。

補強用の当て布をすると強度が増します。薄手の接着芯を貼るのもおすすめです。打ち具付きで売られているものと、無しで売られているものがあります。ハンディプレスで取り付けることもできます。装飾性の高いものは、コートやバッグによく使われています。

アメリカンホック

片方だけがリング状のものをアメリカンホックと呼びます。

Clover ホック釦 12mm アンティックゴールド

出典:Amazon
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リングスナップ

両方リング状のものをリングスナップと呼びます。サイズや色も様々なものが売られています。値段も手ごろなため子供服や小物によく使われています。

リングスナップ 11mm ニッケル

出典:Amazon
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スナップボタンの種類③


プラスナップ

専用の器具で押し込めて付けるタイプのスナップボタンです。専用器具が必要なうえ、取り付けにコツがいるようです。しっかりと生地につくうえ、あたりが柔らかいためベビー用品によく使われています。素材がプラスチックなので色のバリエーションも豊富です。

LIHAO プラスナップ 360組 24色 T5 12mm

出典:Amazon
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ハンディプレス

プラスナップをかしめるための専用器具です。しっかりと取り付けることができるので高価ですが1つあると便利です。プラスナップ自体は安価で種類も豊富です。たくさんつけるのであれば購入してもよいかもしれません。

サンコッコー プラスナップ ハンディプレス

出典:楽天
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出典:楽天

スナップボタンの種類④

ワンタッチボタン

打ち具なしで、指でぎゅっと押し付けて取り付けることができるスナップボタンです。100均でも手に入る手軽さと、扱いの簡単さからよく使われるようになりました。縫い付けタイプでは縫い方が心配なお裁縫初心者でも簡単に付けられます。生地は薄地が向いています。ただし強度は打ち具を使うプラスナップのほうが強いです。

スナップボタンの種類⑤

マグネットボタン

磁石でくっつくタイプのボタンです。生地に穴をあけるため、裏に当て布をすると強度が増します。開閉が簡単なので頻繁に開け閉めするバッグの留め具によく使われています。ボタンに重みがあるため、洋服には向きません。

スナップボタンの付け方①

縫い付けタイプのスナップボタンの付け方

裁縫初心者でも簡単な縫い方を紹介しています。表に縫い目が出ないので多少荒くなっても気にせず、ゆっくり進めていきましょう。

ボタン付け用の木綿糸を用意します。(手縫い糸でもOK)ミシン糸はつるつるして縫いにくいです。裁縫初心者でも簡単に縫うことができます。高いものでもないので一つ用意しておくとよいでしょう。

スナップボタンをつけたいところの表面の中心に玉結びをした糸のついた針を一すくいします。次に、オスかメスのどちらかのボタンを表面、裏面に注意して布の上に置きます。(写真はオスから縫い始めていますが、どちらから縫い始めても大丈夫です。オスを上側になるほうの生地に縫い付け、メスを下側になる生地に縫い付けましょう。)

スナップボタンの周りの穴のどこか一つから糸を引き出し、外側に針を刺します。裏から針を引っ張って、また、同じ穴に裏から針を刺し表に引っ張ります。

3~4回繰り返すと、周りをぐるぐると輪のように糸が巻いています。この時、糸をぎゅっと絞るように引っ張らないことです。留め外しの時に遊びがあったほうが、糸が切れる心配がないからです。多少ぼわっとしていても荒くても気にせず進めてください。

次に、隣の中側から針を通します。同じように3~4回ぐるぐる針を通したら、また隣の穴に針を通すのを繰り返します。


すべての穴を刺し終わったら、針を横に小さく一針すくって、針先で糸を3回ぐるぐる巻き、巻いた糸を指で押さえながら針を引き抜きます(玉結びにする作業です)。

針をスナップボタンの反対側に渡らせるように刺しぬき、糸を切ります。この作業をすることで糸が抜けにくくなります。せっかくの作業を無駄にしないためにもきちんとやりましょう。

もう一つのボタンも裏面と表面に注意して同じように縫い付けます。針仕事に慣れていない方には煩わしい作業かもしれませんが、ゆっくりやれば裁縫初心者でもしっかりと縫い付けられます。

一度つけると取れにくいですし、アメリカンホックのようにツメが折れたりする心配もありません。万が一取れてしまっても、また縫い付け直せばいいので長持ちする方法です。

スナップボタンの付け方②

カシメタイプのスナップボタンの付け方

バネと呼ばれるメス側とゲンコと呼ばれるオス側に分かれています。どちらも脚側を取り付ける際に生地に穴が開いてしまいますが、しっかりと取り付けることができます。針と糸を使うことに抵抗がある裁縫初心者向きです。取り付けそのものは簡単なのですが、どのタイプもカシメるときに結構力が必要です。

アメリカンホックの付け方(打ち具を使う付け方)

一番オーソドックスなカシメタイプのスナップボタンの付け方です。下の動画を参考にしてください。

①生地の裏面からツメが上になるように脚側をセットして、打ち具で生地に刺します。
②表面からゲンコ(もしくはバネ)を乗せて打ち具を乗せ、ハンマーで打ち付けて固定します。
③もう片方の生地も同じように取り付けます。※バネの表面と裏面に注意しましょう。ふくらみのあるほうが裏面です。

打ち具使用上の注意

ハンマーでたたくので平らで丈夫な面が必要になります。学校にあるような丈夫な作業台などは家庭にないと思うので下にいらない厚めの雑誌などを敷いて傷がつかないように注意しましょう。

マルチプライヤーを使うスナップボタンの付け方

マルチプライヤーを使ってもスナップボタンを取り付けることができます。ボタンの大きさに合わせて付属のゴムを取り換えて取り付けます。器具代がお高めですが、しっかりとカシメることができます。水平に力をかける下限が慣れるまで難しく、結構力がいります。

ワンタッチボタンの付け方

一組のスナップボタンにつき上の4つのパーツが必要です。左側の2つはヘッドといい、アメリカンホックやリングスナップの脚にあたるパーツです。右側上がゲンコ(オス)、下側がバネ(メス)です。取り付けが表面裏面が逆にならないように注意しましょう。(購入したときに中に付け方が載っていますので参考にしましょう。)

取り付けたい生地に目打ちで穴(ヘッドの脚が入る程度の大きさに)を開けます。

生地の裏面からヘッド(足側)を差し込みます。

上からバネかゲンコ(上の画像はバネです)を押し込みます。指でぱちんと音がするまでしっかり押し込みましょう。


同じように両方取り付けます。(左がゲンコ、右がバネ)

くっつけるとこんな感じです。指でぱちんと押し込むだけなので裁縫初心者でも簡単に取り付けられます。取り付けが簡単な割に結構しっかりと留まります。

スナップボタンの付け方③

マグネットタイプのスナップボタンの付け方

磁石の力でくっつくボタンです。長めの脚を生地に穴をあけて差し込みます。生地の裏面に補強用の布か厚めの接着芯を貼るとよいでしょう。ボタンそのものが重たいので洋服には向きません。バッグなどの小物に向いています。

取り付け位置の裏面に補強用の布か、接着芯を貼り付けておきます(写真では貼り付けていません)。脚の取り付け位置にリッパーですくうようにして、5mm程度の穴を2か所あけます。この時穴を大きくあけすぎないように注意しましょう。

心配な方はリッパーを使うときに、終わりの位置に待ち針を垂直に通してストッパーにしておくといいでしょう。リッパーの歯が待ち針にあたってそれ以上穴があくのを防いでくれます。

表面から脚を差し入れます。今見えている側が裏面になります。

裏面から留め具をはめて、脚を両側に倒して固定します。(左右に割るように倒します。)もう一つも同じように取り付けます。

表面から見るとこんな感じです。リッパーで穴をあける時にあけすぎないように注意すること、表面と裏面を間違えないように取り付けることに気をつければ、裁縫初心者でも簡単に取り付けられます。バッグの蓋などに利用してください。

スナップボタンのまとめ

スナップボタンの付け方は?初心者向けに縫い方の手順やコツを解説!いかがでしたでしょうか。縫い付けタイプのほかにも様々なタイプのスナップボタンがあることがお分かりいただけたと思います。

指でぱちんと留めるスナップはベビー服や子供服、小物づくりに役立ちます。焦らずゆっくり丁寧に取り付けてみましょう。用途に合わせて使い分けることができれば、裁縫上手に一歩前進間違いなしですね。

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