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低体温症の原因や症状とは?対策と体温が下がったときの処置をご紹介!

登山やアウトドアでのレジャーで注意したい病気が「低体温症」です。低体温症は寒い場所に長い時間とどまることで引き起こされるとされています。しかし、それ以外にも日常の意外な場面で低体温所の原因は隠れているのです。低体温症の原因や症状、対策と対応処置について解説!
2020年8月27日
石倉
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はじめに

体温低下により引き起こされるさまざまな症状

低体温症とは、体の芯まで冷え切ることで引き起こされるさまざまな症状をまとめた呼び名です。皆さんは、自身の平熱がだいたいどのくらいかをご存知でしょうか。人の平熱はおおよそ36度から37度程度ですよね。人の体は外気温の高低にかかわらず体温を一定に保つ機能が備わっていますがこの病気はその機能が上手く働かなくなる病気です。

低体温症ってどんな症状なの?

低体温症を発端に重篤な病気に!

たかが体温が低くなるだけ、そんなふうにこの病気を甘く見ている方は意外なほど多いです。確かに、軽度の低体温症であればまだそこまで心配するものでもありませんが、油断は禁物!「風邪は万病のもと」という言葉と同様に、この病気も命にかかわるような重篤な病気のトリガーとなりえるのです。

低体温症の死亡率は20%から90%

2割から9割の死亡率とは、ずいぶん幅があるように感じませんか?この幅の原因は、症状の進度にあります。軽度の場合には復帰の可能性が高く、重度の場合には帰らぬ人となる可能性が高くなるわけですが、この軽度から重度になる時間が早いのも、この病気の特徴!さらに、仮に命を取り留めても凍傷や脳障害を併発して重度の障害が残る、まさに悪魔のような症状なのです。

登山をする方たちは低体温症に注意!

特に登山を趣味とする方は、平地よりも低い外気温に長い時間、体をさらすことになります。また、水泳やサーフィンなどのマリンスポーツを趣味とする方も、同じく水温によって体温を奪われることでこの病気を発症する危険性を認知しておく必要があります。そこで、今回はこの病気の症状から、原因や対策、そしてこの病気にかかった場合の対応処置に至るまで解説します。正しい知識を身に付け、この病気に立ち向かいましょう!

低体温症の原因とは?

低体温症の原因は深部体温の低下

この病気の原因は体温が低下すること。ただし、体温といっても体の表面の体温ではありません。体の芯、内側の体温(深部体温)が低下することで、この病気は引き起こされます。よく、手足がひんやりとしている方が「私、低体温症かも」と心配に思われることがありますが、単なる冷え性とこの病気は違いますので安心してください。

周辺温度の低い環境に長時間とどまると・・・

よくある原因としては、周辺温度の低い環境に長時間とどまり、体温が奪われる続けることで体の芯の温度まで下がりこの病気の症状が表出するというのが考えられます。冬の登山で犠牲になる方の多くがこのパターンで重篤化していますね。

低体温症の原因は日常にも隠れている

ただ、この病気の原因は日常にも隠れているため注意が必要です。例えば、夏のゲリラ豪雨で服が濡れたまま長時間活動していると思わぬ間に体が冷え、この病気にかかることがあります。最近でも、突発的な雨のなかで運動会を続行した結果、濡れたまま長時間外気にさらされた多くの学生がこの病気にかかり緊急搬送されるという事件がありましたね。

低体温症の兆候とは?

低体温症の判定は難しい

出典: https://pixabay.com/ja/%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%AB-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%A2-%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%B8%AB-%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%84-%E8%A3%85%E9%A3%BE-1672942/

低体温症は体温の低下で引き起こされると聞くと、「それなら体温計を使えば簡単にこの病気の判断ができそう」と考える方が多いですよね。ただ、実はこの病気の兆候をつかむのは専門の医師であっても難しいのです。

体温の正常値とは?

人体の温度は、36.5度を基本にしてそこからプラスマイナス1度までが正常値です。すなわち、平常時の体の温度が低い方でも35.5度までなら正常値であり、温度が高い方でも37.5度までなら同じく正常値であるということですね!

体温計では測定できない

ただし、この体温の平常値は風邪やインフルエンザの際に測定する体温計で出される数値です。この病気の判定で重要になるのは、体の内側の体温、深部体温なので一般の体温計では測定できません。この深部体温を測定するには専門の道具が必要になります。そのため、この病気の治療は必ず病院で行う必要があります。対応処置を行い、症状が快方に向かっても必ず一度病院に足を運んで医師の診断を受けてくださいね!

深部体温は37度程度

例えば、口のなかの温度は約37度程度。この温度から下がっていくにつれて、疲れを感じる速度が上がったり、判断能力が低下したりといった不調を目に見えて感じ始めます。登山やスポーツでは、周囲の人たちのペースが速く感じ始める、すなわち自分のペースが乱れ始めるのも見逃してはいけない兆候だといえます。

低体温症の症状を重症度別に解説!

深部体温の下げ幅によって重症度が変わる


37度前後を基準として、深部体温が下がるにつれて体調に目に見えた変化が生じ始めます。軽い段階の症状、そこから少し進んだ場合の症状、さらに重い症状を別に把握しておくことが対策を講じる際に重要です。

症状について知ることが対策への第1歩!

低体温症は重度になると体に深刻なダメージが残り、後遺症を発症するほどの恐ろしい病気です。この病気の症状を知り、正しい対策と対応処置について学んでいきましょう。今回は、軽度・中度・重度に分類し、それぞれの症状について解説していきます!

低体温症の症状①:軽度

深部体温35度になると低体温症の始まり

深部体温35度から32度までの体温状態のときに体調に表れてくる症状が、いわゆる軽度段階の症状です。この段階に至るまでにも、疲れやすくなったり体にダルさを感じたりといった症状は出ますが、目に見えた変化が出始めるのはこの35度以下から!

骨格筋のシバリング(振動)が開始!

皆さんはシバリング(振動)を起こしたことがあるでしょうか?薄着で寒い場所に長い時間滞在したときに、意思に関係なく体中の筋肉がブルブルと動き始めた経験は大なり小なり皆さんあることでしょう。このシバリングは軽度の低体温症を起こし始めた合図です。体を細かく動かすことで熱エネルギーを生み出し体温を上げようとする防衛反応ですね。

呼吸が短くなる

1分の間で行う呼吸の数が増えていきます。登山をしている方は、高山病をご存知でしょう。低体温症でも、呼吸音の異常を察知し、早期に処置することが軽度段階で症状をおさえるポイントです!平常時の呼吸数は1分間に16回から18回程度ですが、これが24回を超えていると体に異常が出始めているサイン!

感情の起伏が鈍くなる

この段階になると、意思レベルでも変化が如実に出始めます。感情の起伏、喜怒哀楽がだんだんと鈍くなっていくのです。これは判断能力の低下に繋がるため、登山や水泳競技などではこの症状が出ると重大事故に繋がる危険性を孕んでいます。

低体温症の症状②:中度

深部体温が32度を下回ると次のステージに

深部体温が32度を下回り、そして28度に至るまでがこの病気の中度ステージです。この段階になると、本格的に命の危険が生じ始めます。死亡率がグンと上がり始めるのも、このステージに至ったこの病気の特徴です。

シバリング(振動)の停止

軽度の低体温症時に起こっていた筋肉の振動が、この段階にまでなるとピタリと停止します。これは、体が本来もっている防衛機能が機能不全に陥ったということですね。振動によって生じていた熱エネルギーの供給がストップするので加速度的に症状が深刻化します。

呼吸の回数が極端に減ってくる

軽度の段階では増えていた呼吸の回数がどんどんその数を減らしていきます。目安として1分間で12回以下の呼吸数になると、いよいよ命の危機がすぐそこまで忍び寄ってきているサイン!

意識レベルの低下が危険レベルに!

軽度のころにはまだ意識自体は生きているケースが多いのですが、中度に至った場合には意識レベルがどんどん低くなっていきます。よく、雪山遭難を扱ったフィクション作品で眠気が強まる描写がありますよね?あれは眠るというより、昏睡状態というのが正しいですね。意識を手放すと、やはり症状は一気に深刻化します。

低体温症の症状③:重度

28度を下回ると重度の低体温症に

深部体温が28度を下回るといよいよ最後のステージに突入します。重度の低体温症となり、1分1秒でも時間を置かずにいち早く対応処置をとらなければ、命を失うことになるでしょう。

筋肉が硬直してガチガチに

ここまでくると、筋肉のシバリングはもはや一切見られなくなります。むしろ、筋肉が硬直していき関節を自発的に動かすことも困難になるのです。さらに体の温度が低下していくと筋肉の硬直すらなくなっていきます。

呼吸の回数はほぼゼロに近づく


これまで少しずつ回数を減らしていった呼吸の回数はついにゼロに近くなります。自力での呼吸すらできなくなり、体内で熱を生産する機能が完全に失われていくわけですね。また、肺水腫を併発するケースも見受けられます。

温度低下により昏睡状態に

ここまで何らの処置を講じなかった結果、意識は混濁し昏睡状態に陥ります。体温が奪われるのと同じく、意識も奪われていくのです。いわゆる仮死状態のあと、時間をあまり置かずに完全な死亡状態に移行します。

低体温症の対策を知ろう!

原因別に低体温症の対策方法を確認しよう

この病気に陥る理由は深部体温低下ですよね。ただ、そこに至るまでの原因についてはさまざまなことが考えられます。主に原因となりえるのは①低温環境、②水濡れ、③風の3つです。以下の項でそれぞれの原因別にこの病気の対策方法をご紹介します。

低体温症の対策①:低温環境

低温環境での活動はそれだけ危険を伴う

最近では冬にキャンプすることが密かなブームになっているとか。暖かい時期では感じられない情景や空気を楽しめるため、寒い時期にあえてアウトドアレジャーを楽しまれる方は意外と多いですよね!ただし、冬場の低温環境下で登山やキャンプを楽しむ際には、この病気に陥るリスクと隣り合わせであることを決して忘れてはいけません。

低温環境で活動するときには装備を万全に!

日本は四季がある国であり、われわれ日本人は生まれたときから冬の寒さを大なり小なり体感して生きています。それもあいまってか、冬の寒さを甘く見てしまう方は意外なほど多いです。「毛布を1枚多く使えば大丈夫だろう」「少しかさね着すれば大丈夫だろう」と対応をおろそかにしてしまうと、低体温症になり病院に搬送されるなんて事態になってしまいます。寒い時期には必ず冬用の装備を整えて登山やアウトドアを楽しみたいですね!

低体温症の対策②:水濡れ

濡れた状態のままでいると危険!

登山などのアウトドアレジャーでは突発的な雨で体を濡らすことはよくあるケースですよね。軽い小雨であっても、甘く見るのは厳禁です。濡れたままの状態で「すぐに乾くから」と放置しておくと思わぬうちに体温を奪われていくことがあります。

汗による体温低下にも要注意

体温調節のための機能である「汗」による体の濡れも、そのまま放置していると過剰な放熱によっていつのまにか体温が奪われていることも!また、登山やスポーツをしていると疲労が蓄積されていき、体が本来もっているはずの熱生産力が低下することがありますので、汗で体が濡れていたならこまめにタオルで拭くなどの対応をしておきたいですね!

水濡れ対策を行って低体温症を防ごう

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登山などを楽しむ際には、速乾性のインナーを活用する、山小屋を利用できる状況であるのなら雨宿りしてやり過ごす、天気の変化を確認できたなら早めに通気性のよい雨具で体の水濡れを防ぐなどの対策をとるとよいでしょう。

低体温症の対策③:風

風は体の温度を奪う原因になる

風もまた体の温度をどんどん奪っていく原因になるのです。体の表面に感じる風の強さがほんのわずかに強くなるだけでも、体感温度はぐんぐん落ちていきます。これは夏場の猛暑を乗り切るグッズの一つである扇風機のイメージですね。

水濡れ状態で風を浴びるのはさらに危険!

体が濡れた状態で風にあたると、相乗効果的に体温が奪われていきます。片方だけの場合よりも短時間で体温が下がり、深刻な症状に陥るパターンも。登山では、標高が上がれば上がるほど体を突き刺すような風に襲われます。そこで、天気のほかに標高にも注意し、装備を変えていくなどの対応に迫られます。

効果的な風への対策とは?

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登山などの強い風に体をさらすレジャーを楽しむ際に、半袖や半ズボンで肌を露出させるのはおすすめできません。夏場であっても通気性のよいウェアを活用して、風が強くなりそうな状況であればウィンドブレーカーなどの防風用アイテムに使って対応していきましょう!

低体温症の対応処置

低体温症の診断

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この病気の診断は原則、病院で医療に携わっている方によって行ってもらう必要があります。一般的な体温計では正確な深部体温を測定できないので、一番とるべき対応処置は時間を置かずに病院に行くこと、あるいは連れて行くことです。

応急処置としての対応を確認しよう!

ただ、登山などで緊急を要する場合に応急手当として効果的な対応処置を覚えていくことは大切です。体温が下がったまま時間を置くと症状が重篤化しますので応急処置としての対応を確認しておきましょう!

体温が下がったときの対応処置

まず体温が下がった原因から、患者を遠ざけるのがもっとも効果的です。可能であれば低温の環境から暖かい環境に移動しましょう。筋肉の振動がまだ確認できる段階であれば、毛布で患者を覆い熱が逃げるのを防ぐことや暖かいスープ、飲み物を摂取させて体の内側から暖めていくのが効果的です。

低体温症の患者にやってはいけない対応とは?

また、逆に「この病気の患者にやってはいけない対応」というのがあります。それは体を揺さぶることです。低体温症を原因として血流が悪くなっているケースが多いので、その状況で体を揺さぶると致死性の不整脈を引き起こす場合があるのです。そのため、この病気にかかっている可能性がある患者に対しては丁寧に対応してください。

低体温症を予防しながら登山を楽しむには?

エネルギーを摂取して体力を維持!

特に高齢の方や持病のある方は体力の消耗が激しい場合が多いため対策を講じる必要性が高まります。何といっても、体に熱を供給するために必要になるのは栄養です。高所では食欲が湧かないこともあるかもしれませんが、消化のよい携帯食やエネルギーバー、チョコレートなどをこまめに摂取して体力を維持してください。

水分補給を忘れずに

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脱水症状は体温維持機能に障害を発生させる病気として知られています。こまめな栄養補給のほか、水分の摂取もこの病気を防ぐための効果的な対策です。高山にトライする際には消化機能が低下することをあらかじめ想定して、吸収効率のよい飲み物を用意しておきましょう。

登山フレンドの体調に注意しよう

複数人で登山を楽しまれている場合には、一緒に登っている登山フレンドの方の体調に注意してあげましょう。「体は大丈夫?」と頻繁に声をかけあうことで、相互に体の不調をチェックしていき病気の早期発見を心がけるのが重要です。

まとめ

低体温症は時間との勝負!

この病気の対応は時間との勝負です。時間を置くほど症状は深刻化していきます。適切な対応処置を確認して軽い段階で体温を戻せば、それだけ体へのダメージは少なくなります。是非、この機会にこの病気の実態を把握しておきましょう。

登山に関連した病気について知りたい方はこちらもチェック!

登山には危険が付き物です。高山病についての正しい知識を得ておけば、万が一のケースでも自身や友人の生命を守れる可能性が高まります。気になる方は下記リンクから当該記事を参照してください。