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「十二の巻」の育て方!気になる増やし方や手入れのコツをご紹介!

人気の多肉植物、十二の巻育て方について解説しています。鉢や用土の選び方から、増やし方、お手入れまで詳しく解説してます。十二の巻の仲間はコレクション性も高く、寄せ植えにも向いています。初心者の方でも簡単に育てられる種類ですので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
2020年8月27日
のべじ
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「十二の巻」の育て方!

出典: https://item.rakuten.co.jp/vistajapan/10000336/

十二の巻は多肉植物の仲間で、ハオルチア属に属しています。ハオルチアの中でも丈夫で育てやすい種類で、女性を中心に人気の植物です。今回はそんな十二の巻の育て方や増やし方を中心に詳しく解説していきます。

十二の巻の特徴

ハオルチアとは

南アフリカの一部の地域にのみ自生する植物です。約500種類以上の種類に分類され、現在でも新種が見つかっています。原産地では、藪の中に生えているため、直射日光が苦手です。柔らかい葉を持つ軟葉系のグループと、硬い葉を持つ硬葉系の2グループに分かれます。どちらも非常にバラエティに富み、新しい園芸品種を作出するために、交配も盛んに行われています。

十二の巻とは

十二の巻は硬葉系のハオルチアのグループに属する種類で、アロエやアガベにも似た草姿をしています。先の尖った三角形の葉が放射状に伸びるのが特徴的です。白いバンド模様が入り、その太さや線の入り方で、さらに様々な種類に分けられます。夏の直射日光が苦手ですが、冬場は0℃までの耐寒性があり、比較的丈夫な種類です。

十二の巻の花言葉

十二の巻の花

十二の巻は春から初夏にかけて花を咲かせます。花はユリのような形をしていますが、長さは1cm程度の非常に小さな花です。花びらは薄いピンク色で、褐色尾ラインが入ります。花穂は30~50cm程度と長く、その間に5~8輪の花を咲かせます。自家受粉はしませんので、交配させる場合は、他の株の花が必要となります。また、交配させないのであれば、花穂の根元で切り取ってしまうのが無難です。

十二の巻の花言葉


十二の巻の花言葉は「小さな愛」です。スミレと同じ花言葉ですね。十二の巻のお花は非常に小さいです。そんな小さな花の姿から、花言葉がつけられたのかもしれません。

十二の巻の育て方① 鉢・用土

鉢の選び方

多肉植物は、乾燥気味の環境を好みますが、十二の巻は、やや湿った土を好みます。そのため、あまり通気性のよすぎる鉢を選ぶと、乾燥しすぎてしまいます。また、十二の巻は根っこを暖めるとよく育つので、鉢内の温度が高まるプラ鉢が一番のおすすめです。プラ鉢以外では、陶器の鉢がいいでしょう。使用する用土や、ご自宅の環境にもよりますので、乾燥しすぎる場合は、水やりを増やすことで対処できます。

用土の選び方

十二の巻は一般的な植物に比べて、排水性の高い用土を好みます。市販の用土の場合、草花用ではなく、サボテン・多肉植物用の用土をしようしましょう。ご自身で配合される場合は、赤玉土小粒:鹿沼土小粒:腐葉土=1:1:1の割合で配合すると良いでしょう。ご自宅の環境により、排水性が足りない場合は川砂、保水性が足りない場合はバーミキュライトを混ぜると調整することができますので、調子を見ながら、調整してあげて下さい。また、緩効性の肥料を数粒混ぜてあげると効果的です。

十二の巻の育て方② 水やり・追肥

用土が乾いたらたっぷり水やり

水やりの目安は、用土が乾いたらたっぷりと灌水してあげましょう。用土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るのが目に見えるくらいたっぷりと水をかけてあげます。中途半端な水の量だと、鉢の底まで水が届かず、根っこの先に水が行き届きません。また、頻繁にあげすぎると、常に用土が湿ったままで、病気や蒸れの原因となってしまいます。少しくらいの乾燥には耐えられますので、土が乾いているのをしっかりと確認してからにしましょう。

生育期の前に追肥を

十二の巻は生育期と休眠期があります。そのため、追肥は生育期の前である春先と、秋口に行いましょう。市販の植物用の液肥や活力剤を、規定量よりさらに倍くらいに薄めて追肥します。もともと成長がゆっくりとした植物ですので、あまり濃い濃度で追肥をすると、徒長の原因となってしまうので注意が必要です。

十二の巻の育て方③ 管理・お手入れ

通気性の良い置き場所に

十二の巻は年間を通して通気性の良い場所に置きましょう。通気性が悪いと、病害虫の原因にもなるので注意が必要です。また直射日光が苦手なため、半日陰の場所が望ましいです。直射日光に当てると、茶色く変色してしまうので、注意が必要です。室内であれば、南向きの部屋の窓際のカーテン越しが最適です。屋外で半日陰の場所がない場合は、市販の寒冷紗を使うと手軽に遮光できます。万が一、茶色く変色した場合は、しばらく日陰で管理すると、徐々に緑色に戻ります。


日頃のお手入れ

日頃のお手入れとして、枯れてしまった葉っぱを見つけたら取り除いてきれいにしましょう。枯れた葉が残っていると、通気性が悪くなり、病害虫やさらに枯れる原因となってしまいます。また、害虫が着いていないかよく観察しましょう。害虫がいる場合、できるだけ早めに対処し、害虫の増殖を抑えましょう。それほど手が掛からない植物ですが、だからこそ日頃の観察が大切になります。

十二の巻の育て方④ 増やし方

簡単な株分け

十二の巻を育てていると、次第に脇から子株が育ってきます。この子株を外して株分けをすると簡単に数を殖やすことができます。株分けでの増やし方は、まず、親株を鉢から抜きます。根を傷つけないように土を取り除き、親株と子株を切り離しましょう。古い根を少し切り詰めて、それぞれ鉢に植え替えれば完成です。1週間ほどは日陰で管理し、その後通常の場所に移動して水やりをしてあげましょう。簡単作業なのでぜひチャレンジしてみて下さい。

時間が掛かる葉挿し

時間は掛かりますが、十二の巻は葉挿しと言う増やし方で増やすことができます。葉挿しをする場合、まず、根元近くの大きな葉を、茎からもぎ取ります。もぎとった葉はトレーなどの容器に入れ、通気性の良い日陰に置き発根を待ちます。根っこが1cm程出てきたら、鉢に植え付け、通常の管理をします。中には発根せず枯れる葉も出てくるでしょう。葉挿しは絶対成功するとは限りませんが、1株から沢山増やせるので、沢山の十二の巻を育てたい方におすすめです。

十二の巻の育て方⑤ 病害虫対策

害虫対策

十二の巻は比較的病害虫に強い植物です。それでもカイガラムシやダニが発生することがあるので、対策をしましょう。まず、植え付けや、植え替えの際、用土に市販の粒状の殺虫剤を混ぜておきましょう。これによって大半の害虫を防除できます。万が一それでも害虫が気になる場合は、スプレータイプの殺虫剤をしようして駆除しましょう。いずれの場合も、説明書をよく読み、規定量をしっかりと守って使用しましょう。対応が遅れると、枯れる原因となりますので、日頃からの観察が大切です。

病気対策

十二の巻ののかかりやすい病気に軟腐病と根腐れ病があります。どちらも水はけ悪い場合にかかりやすく、枯れる原因となってしまいます。対策として、水はけのよい用土に植え替え、風邪通しのよい場所に置き、休眠期の水やりを控えることで防ぐことができます。十二の巻が調子が悪いように感じる場合は、管理場所の環境を確認し、場合によっては植え替えや、置き場所の変更をしましょう。

十二の巻の仲間


十二の爪

十二の爪は、十二の巻と違い、白線模様が途切れ、白い斑点のように見えます。その名前の通り、葉の先が内側に曲がり、赤褐色になるため、爪のように見えます。十二の巻と変らず丈夫な種類で、育て方などもほとんど変わりません。

ワイドバンド十二の巻

ワイドバンド十二の巻は、十二の巻より白い線が太くなります。大きさも十二の巻より大きくなりやすく、成長が早いのが特徴です。遠くから見ると全体が白く見え、十二の巻と比べると迫力のある見た目になります。

十二の塔

十二の塔は、十二の巻に比べて葉っぱが太く短いのが特徴です。名前の通り、成長するとぐんぐんと上に伸び、背が高くなります。白いラインは途切れ模様になり、星の林と言う別名もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?十二の巻はハオルチアの中でも丈夫な種類です。増やすのも簡単なので、初心者にもおすすめの種類です。近縁種も多く、コレクション性があるので、いろいろな種類を集めるのも楽しいですし、寄せ植えにも向いていますので、ぜひ育ててみて下さい。