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ポリマーコーティングってどう?メリット・デメリットやその効果性を解説!

愛車のためになるとよく聞くポリマーコーティング。ボディの保護や撥水効果など様々なメリットを語られるこのポリマーコーティングの実情はあまり語られていません。今回はポリマーコーティングに関するメリット・デメリットを気になる点を中心に解説いたします。
2020年8月27日
ホランド
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ポリマーコーティングとは

ポリマーコーティングは車の塗装面を保護する

車にするポリマーコーティングとはよく聞くワックスと同じようにボディやエアロなどの表面にコーティングを施し、ボディを保護し撥水能力などを付与します。固形や水性ワックスに比べその耐久性は高く長時間保護することができます。ただしポリマーコーティング加工にはある程度の道具と技術が必要になるのでまったくの素人では難しく、知識と時間、それに最低限の道具が必須となっています。

ポリマーとは

ポリマーコーティング加工の【ポリマー】とは【POLYMER】と書き、意味は高分子の有機化合物です。日本語で書くと【重合体】と書かれます。車のボディ加工に使われるポリマーは主にフッ素系やシリコン系を使用し、ボディ表面に保護を目的に耐久性のある皮膜を付与します。

ポリマーコーティングのメリット

車のボディコーティングの中では比較的安価

ポリマーコーティングのメリットはコーティング加工の中では比較的安価におこなうことができ、ある程度の期間ボディを保護する耐久性を持ち合わせます。市場価格としては数千円から数万円程度です。値段の違いはポリマーコーティングの素材料金や技術料金で出る差額になります。

自分で処理できる

ポリマーコーティング加工は自分でおこなうこともできます。ポリマーコーティングは施工業者にお願いしなければいけないと思われがちですが、ある程度の知識と道具さえ揃っていれば自分でおこなえます。ただし場所や加工環境などにも気を使わなければ埃などがボディとコーティングの間に入ってしまう恐れがあります。

ワックス以上の艶が出る

ポリマーコーティング加工したボディは見事な艶(つや)が出ます。ワックスなどでも物によっては同様の艶を出すことは不可能ではありませんが、かなりの経験やコツを覚えなければいけません。

ポリマーコーティングのデメリット

耐久性は高くない

ポリマーコーティングの耐久性は高くありません。ガソリンスタンドなどにある洗車機などで洗車などしたら塗膜が剥がれる恐れがあります。手洗いでも使う道具によっては塗膜剥離の危険性があります。

劣化しやすい


ポリマーコーティングは劣化しやすいです。コーティングが劣化するとボディ表面に【くすみ】のような汚れが浮かび上がります。このくすみができてしまうと落とすのに手間がかかり、元のボディの状態に戻すのにかなりの時間がかかります。

効果期間が短い

ポリマーコーティングはその効果期間が短いです。加工した日から徐々にボディ表面のコーティングが雨や空気中の汚れなどによって徐々に剥がれたり劣化したりしていきます。その期間は3ヶ月ほどで、長くても半年です。それ以上メンテナンスもせずに放置しておくと上記で書いたようなくすみや頑固な水垢のウロコなどが出てきます。

ポリマーコーテング加工方法

自分で加工する

基本的なことは固形ワックスや水性ワックスなどのように、洗車後きれいになったボディにポリマーコーティング加工をすることなのですが、ワックスよりも気を使ってボディ表面をきれいにする下地処理を丁寧に施さなければいけません。またポリマーコーティングを自分でおこなう場合は最低限の道具が必要になってきます。もちろん道具が無くてもできますが、膨大な時間がかかりそのあいだにボディ表面に細かい砂や埃が乗ってしまうため、再度洗車をしなくてはならなくなるなど二度手間三度手間がかかります。

必要な道具

ポリマーコーティング加工を自分で施すときはポリッシャーだけは用意しましょう。ポリッシャーとはモーターを使用しブラシやスポンジでボディや床など掃除にしようされる道具です。これはポリマーを塗るボディ表面の下地処理やポリマーを均等に塗布する際に使用します。このポリッシャーが無くてもポリマーコーティングを施すことは可能ではありますが満足する出来にはなりません。

施工業者におこなってもらう

ポリマーコーティングをおこなう業者はいくつか存在します。ガソリンスタンドやカー用品店、ボディコーティング専門店などがそれにあたります。金額自体はどの業者もそれほど変わりません。施工期間は手間がかかるのでどんなに早くても2時間程度はかかります。お金は自分でコーティングを加工するよりもかなりかかるデメリットはありますが、短時間で完璧な仕上げをしてもらえるメリットが非常に大きいです。また効果も長続きし、メンテナンスの手間も省けるメリットがあります。

ポリマーコーティング加工の金額

自分で加工する場合

ポリマーコーティング加工を自分でおこなう場合は、上記で記した道具さえ揃っていればポリマー剤のみで済みます。ポリマー剤は1万円以下で売られているので安価で済ませることができます。

施工業者にお願いする場合

ポリマーコーティング加工を施工業者にお願いした際にかかる金額は車のサイズや施工コース、業者などによっても変わりますが、おそよ数千円から5万円程度と幅が広いです。基本的に金額が安い方がポリマーコーティング効果が短く、メンテナンスなど手間が余計にかかるデメリットがあります。コースや金額によってどうなるのかは業者が表などを用意していますので、必ず確認したうえでお願いしましょう。

ポリマーコーティングした車で洗車


ポリマーコーティング車の洗車は手洗いが基本

ポリマーコーティングを施した車両の洗車は基本的には手洗い洗車です。手洗い洗車をする際も洗車道具に柔らかい素材のものを使用し、ポリマーコーティングを必要以上に痛めないようにするなど注意が必要です。コーティングがちゃんと残っているボディはそれほど力を入れずに汚れが落ちていくので未コーティング車に比べ手間はかかりません。

洗車機で洗車するとコーティングが剥がれる

ガソリンスタンドなどに置いてある洗車機で車両を洗車するとポリマーコーティング自体が剥がれ落ちるというデメリットがあります。この剥がれ落ちるというのも全体的にきれいに落ちるのではなく、ボディの一部分が剥がれ、その部分は微妙に色が違ういわゆるボディに【むら】ができます。こうなるとメンテナンスに手間がかかりますし見た目も非常に悪くなるので洗車機を使用するのは止めましょう。これは後述するガラスコーティング車でも同様です。また洗車機のコースの【ポリマーコース】なるものも存在しますが、問題なのは洗車機のブラシや水圧によるコーティングの剥がれなので関係ありません。

ポリマーコーティングの効果

ボディ表面の少しの傷なら消える

ポリマーコーティングの効果は前述したボディ表面の保護や艶だけではなくボディ表面の細かい傷を消すという効果も存在します。正確には「消える」ではなく「見えなくする」です。ポリマーコーティング加工を施すと車のボディ表面に薄い膜を作ります。この幕を作る成分がボディ表面の細かい傷の中に入り、平面にすることによって見えなくなります。これによって傷が消えたように見えるようになるわけです。これはガラスコーティングでも同様のことが言えます。

数ヶ月は撥水効果が持続する

ポリマーコーティング加工を施した車両は撥水効果の期間が数ヶ月持ちます。固形ワックスや水性ワックスがどんなに長くても1ヶ月程度の期間しか撥水効果を持たないことを考えるとかなりの長期間保護をおこなってくれます。

ポリマーコーティングとガラスコーティングの違い

金額が違う

よく比べられるポリマーコーティングとガラスコーティングの金額ですが、施工業者により多少の差はありますが概ねガラスコーティングが1万円から3万円高くなるデメリットがあります。その理由はポリマーコーティングと同様で原材料と施工の手間、そして技術料です。ガラスコーティングは長期間の保護を可能にしメンテナンスの手間が省かれる一方、下地処理はさらに丁寧におこなわなければならずどうしても時間がかかってしまいます。また高い技術力も必要とされるため金額も比例して高くなるデメリットがあります。

耐久性が違う

ガラスコーティングの耐久性は高く、耐久期間は1年程度です。ポリマーコーティングが長くても半年と考えるとかなり長期間ボディを保護してくれます。

ポリマーコーティングのメンテナンス

メンテナンスは洗車


ポリマーコーティングのメンテナンスは手洗い洗車です。ポリマー加工の剥がれ落ちた部分を補修するなどのメンテナンスは基本的にはありません。洗車に使用するカーシャンプーは撥水剤やワックスなどが配合されていないものを選びます。これはコーティングの上にこの素材が残ってしまうとその部分が劣化しはじめ、そこからコーティングを侵食、そしてコーティングの劣化を招く恐れがあります。ですので必ず何も配合されていない純粋な【カーシャンプー】を使用することによって過度の劣化を防ぐことができます。

月1回は手洗い洗車する

ポリマーコーティング加工が施されているからといってそのままの状態では劣化が早くなります。コーティング表面についた埃や泥汚れならまだしも、鳥の糞などは酸性化しコーティング自体を著しく劣化させます。コーティングの劣化を早めないためにも適度な期間で洗車するようにしましょう。

ポリマーコーティングの耐久性

コーティングの効果は約3ヶ月

ポリマーコーティングの耐久性は長くても半年と言われていますが実際は3ヶ月程でコーティングの所々で穴が開いています。このコーティングの穴になった部分から水垢などの汚れが付きはじめ、気が付いたときには車体中しみだらけになることもあります。一見きれいそうに見える車両も、実はかなりコーティングが剥がれてきているという場合もありますので、期間を過ぎたら一度しっかりコーティング状況を確認することをおすすめします。また施工業者に確認をお願いすれば状況をはっきり知ることができます。

扱いによってコーティングの耐久性が落ちる

ポリマーコーティングは前述した3ヶ月という期間よりも早く耐久性が落ちる可能性もあります。ちゃんと洗車をおこなわなかった場合、汚れた部分から劣化が始まりかなりの速度で耐久性が落ちてきます。また砂埃などがよく舞う地域を走る車両はさらに劣化が早まる危険性があるので適度な洗車は必ずおこないましょう。

まとめ

車好きならポリマーコーティング加工すべき

ポリマーコーティングは車両をきれいに見せるだけではなく、ボディ表面を保護する役割もあります。ガラスコーティングなどに比べデメリットが多く感じられますが、適度に洗車するかたには安価にすむポリマーコーティング加工のほうが向いている場合もあります。車好きなかた、愛車を長く使いたいかたで今までポリマーコーティング加工をしたことが無いかたは試しでも一度加工してみることを強くおすすめします。

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