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アスパラガスの育て方のコツは?苗植えから収穫までを詳しくご紹介!

肉巻きやパスタなどで人気のアスパラガスは鮮度がすぐに落ちてしまう野菜なのです。そのため自分で育てたほうが美味しく食べることができますが、アスパラガスの育て方は他の野菜と比べると少し変わっているので、初心者でもできるアスパラガスの育て方を紹介します。
更新: 2022年2月17日
揚げ餅
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アスパラガスとは

植え付けてから収穫時期まで時間がかかる野菜

肉巻きやピザなどいろいろな料理に使われているアスパラガスの葉など見たことがある方は少ないかもしれません。普通の野菜は植え付けして1年で収穫できるますが、アスパラガスは種や苗を植え付けて栽培した場合どんなに植え方や栽培方法が正しくても収穫時期を迎えるまで3年ほどかかります。品種によって多少収穫時期などは変わりますが、種や苗を植え付けると植え方だけではなく、長期栽培に必要な育て方を知っておかなければなりません。

種と苗を植え付けると長期栽培が必要な理由

例えばトウモロコシなどは種を植えたら新芽がでてきてそれが大きなるとトウモロコシが収穫できるようになりますが、アスパラガスは新芽を食べる野菜なので、種を植えてでてきた新芽を摘んでしまうと枯れてしまいます。苗はすでに新芽が育っているもので葉っぱが茂っています。このように新芽を食べる野菜なので種と苗は収穫時期までどんなに植え方がよかっても作り方が正しくても時間がかかるわけです。

アスパラガスの種と苗

種や苗からの育て方はおすすめしない

ホームセンターに春~初夏ぐらいに行くと苗が売られていて通販などでは種が売られています。アスパラガスを早く収穫したい場合は前述の通り新芽を食べる野菜なので三年ほど株を成長させてから収穫する必要があるので種と苗からの植え付けはおすすめしません。おすすめの作り方は種や苗を植え付けるのではなく株(根)から植え付けて栽培する方法です。株からだと収穫時期が早く栽培もある程度簡単になります。

株は冬から春に発売されている

株から植え付けるある程度育っているため収穫時期が短くなるのでおすすめです。またアスパラガスの株は大きいので植え方がわからない場合、最悪上下が分かればいいので植え付けしやすく、株からの栽培する場合は植え方ではあまり悩むことはありません。プランターなどの容器栽培は株が大きいので少し植え方に工夫が必要になります。

アスパラガスの大まかな育て方

植え付け前に育て方を覚えよう

種や苗から育てる場合植え付け後、そうめん、ひやむぎより少し太いか同じぐらいのアスパラガスが生えてきます。苗の場合はすでに生え終わり枝になっています。繊細な葉のようなものは擬葉と呼ばれ葉ではなく光合成はしていません。光合成しているのは茎(新芽)についている三角形の小さなひだのようなものになります。これが本物の葉なのでこの茎を大切に育てることで株に栄養が溜まります。

2年目、3年目のアスパラガス

1年目に伸びた茎をしっかり育てると冬で地上部分は枯れてしまいます。この間株には光合成で栄養が蓄えられているので植え付けてから2年目の春に1年目より太い新芽が生えてきて、この新芽をしっかりと育てて3年目まで株に栄養を溜めます。3年目はさらに太い新芽が出てくるようになってから、ようやく収穫可能な時期になるので少しだけ収穫しましょう。このようにアスパラガスの作り方はいかに養分を蓄えさせられるかになります。

アスパラガスの育て方1:土の作り方

初心者は作るより市販の土がおすすめ

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アスパラガスを栽培する前に畑の準備をしましょう。プランターなどの容器栽培であれば土を作るより市販の野菜の土を使うほうが簡単です。畑の場合は大きさによりますが市販の土を利用するとたくさん買わなければならないので作らないといけない場合もあると思います。アスパラガスの栽培に合った土の作り方は酸性になっていないかphに気をつけて、適度に肥料と排水性のある土にする必要があります。

植え付けに適する場所

光合成して養分を株に蓄えるので日当たりは可能な限り最もいい場所が植え付ける場所に適しています。また風通しが悪い場所も避けましょう。美味しいアスパラガスの作るには日当たりは絶対に必要です。

アスパラガスに合った土の作り方

野ざらしの畑の場合は長年の雨により酸性になっている場合がります。そのためまず苦土石灰を2週間くらい前に土に混ぜ込みます。それから30~50センチほど深く掘り肥料として堆肥などを入れて埋戻しつつしっかりと混ぜます。排水性が悪いようであれば腐葉土や赤玉土、バーミキュライトなども混ぜて排水性を改善しましょう。より通気性や排水性を良くしたい場合は畝を作ることも必要ですが、家庭菜園ならそこまでしなくても大丈夫です。


アスパラガスの注意点

一度植えると10年ぐらいはずっとそのままなので邪魔にならない場所で育てましょう。植え方がよかったりすると収穫時期が15年など長くなります。掘り起こすことができないので最初の肥料は必ず有機肥料を使いましょう。有機肥料は分解されて栄養になるスピードが遅いので長く効きます。

アスパラガスの育て方2:種や苗の植え方

種の植え方

直接畑に蒔かず、ポリポットや種まきポットなど小さな容器に植えてから後ほど畑に植え付けします。種の植え方は、まず種を1日ほど水につけて給水させてからポリポットなどに土を入れて種を一粒蒔いて土を被せてからしっかりと水やりをして暖かい場所で管理します。25度以上で管理すると比較的早く芽が出るので必要に応じてビニール袋などで覆って暖かくしましょう。発芽までに時間がかかる場合もあるので1ヶ月間程は様子を見てください。

苗の植え方

種がある程度育ったら畑に移植します。苗を飼ってきた場合はここからが栽培スタートになります。畑への植え方は根鉢を崩さないようにそっと取り出してから畑に移植します。一般的な苗と同じように根鉢の大きさに合わせて穴を軽く掘りそこにアスパラガスを入れてから埋戻していきましょう。植え付け時期は成長期の前4月頃までになります。その後はしっかりと水やりをして植え付け完了です。土が乾くと水を与えましょう。

大苗(株)の植え方

大きく育っている株をプランターなどに植える場合は株の整理が必要になります。そのままでも良いのですが大きいので植えにくいです。弱っている根などを取り除き螺旋を描くようにねじりながらできるだけ根を広げてから植えていきます。プランターなど容器栽培の場合は植え付け前に底石を入れておくと通気性がより確保できます。株の場合は来春からすぐに収穫できる場合もあるのでおすすめです。

アスパラガスの育て方3:肥料と追肥

最初は有機肥料を使おう

植え付けする時に土に入れる肥料は必ず有機肥料を使いましょう。有機肥料は長く効くだけではなく土の中の微生物の餌となるので良い土にするには必要です。化成肥料は有機肥料と比べると早く効くため元肥としては向きません。有機肥料とは油かす、牛糞、鶏糞などです。有機肥料を使うことで本当に甘くて美味しいアスパラガスが採れるようになるのでおすすめです。

油かす

日清ガーデンメイト 醗酵油かす

出典:Amazon

牛糞

鶏糞

追肥の時期

元肥もやがて無くなってくるで追肥が必要になります。追肥は土の上に撒くだけで大丈夫ですが、大きくて立派なアスパラガスを収穫するには必ず追肥が必要です。追肥のタイミングは1年目のアスパラガスのには5月頃の芽がたくさん出る時期に与えます。30度を超えると成長が落ち着くので8月以降の9月に再び生えてくるのでそのタイミングで再び追肥が必要です。1年目と2年目では若干追肥の時期が違うので2年目については後述します。

アスパラガスの育て方4:種と花について

種の作り方

植え付けてから新芽が成長し擬葉が生い茂るとやがて花が咲きます。一般的な植物ならそこから雄花と雌花があり受粉することで実ができてやがては種が収穫できるようになりますが、アスパラガスは雄、雌が株ごとに決まっているので一株だけでは種を収穫することは不可能です。食す場所は新芽なので種を収穫する目的がなければどちらの株でも問題は無く、種を作るには雄と雌の株を植える必要がありますが花が咲くまでどちらの株か不明です。

アスパラガスの育て方5:水やりについて


乾燥に強い性質がある

アスパラガスは乾燥に強く株に水を蓄えることができるので多少乾いても問題はありません。逆に常時土が湿っている場合はアスパラガスにとって良い状況ではないので気をつけましょう。水やりは少なめにしておくのが基本ですが夏になると葉(擬葉ではなく本物の葉)が黄色く変色する場合があります。変色した状態は水不足のサインなのでたっぷりあたえましょう。容器栽培であれば底から水が出るくらい与えて再び様子を見ます。

冬は控えめに

寒さに弱い植物なので冬は控えめにして乾燥気味にして管理します。冷えて土の中の水分で凍らないようにするためと温度が下がると成長しないので水分もあまり必要でなくるためです。また早ければこの時期ぐらいから大苗(株)が発売されている場合がります。種や苗から育てるより簡単に収穫することができるので、興味がある方はホームセンターなどを覗いてみてください。

アスパラガスの育て方6:冬越し

地上部分は枯れるけど大丈夫

9月などに追肥をして順調に育てていても寒くなると枯れます。これが普通のことなので心配しなくても大丈夫です。茎や擬葉などが茶色くなり枯れたら全部切り取って処分しましょう。そのまま植えている場所に枯れたアスパラガスの茎や擬葉を置いておくと病気が発生する原因になってしまいます。アスパラガスは病害虫が少ない植物ですが、ちゃんと管理しないと病気になるので冬の地表部分の掃除だけは気をつけましょう。

寒い場所は堆肥などで土を覆う

刈り取った後の地表部分に火をつけて燃やして処分する方法もありますが一般家庭ではそこまでしなくても大丈夫です。刈り取って綺麗にしたら寒さ対策もかねて地表に追肥として堆肥など有機肥料で覆うようにしましょう。牛ふん堆肥など黒い色の堆肥は暖かくなりやすいので来春などにつかうと地温があがり新芽が出てきやすくなるとも言われています。

2年目のアスパラガスの育て方1:植え替え

容器栽培なら必要なこともある

畑ならば植え替えなどは不要です。そのまま栽培、管理して春に新芽が出るまで待ちましょう。一方容器栽培の場合成長度合いに寄っては一回り大きなプランターや鉢に植え替えしたほうがいい場合があります。アスパラガスは新芽が太くなるだけではなく株も大きく育っていく植物です。寒くなり成長しなくなったときには植え替えるするチャンスでもあります。植え替えする場合は暖かくなり新芽が出てくる4月までには終えましょう。

2年目のアスパラガスの育て方2:追肥

新芽が出る前に追肥をしよう

1年目はすでに新芽が出ている苗からの栽培だったり、元肥が土にの中にあるため不要でしたが2年目になると新芽が出る頃に栄養を足します。冬越しの際に堆肥で表面をマルチングした場合は新芽が出る前の2月、3月の追肥は不要です。この時に牛ふん堆肥を使うとより地温がた高くなり発芽しやすいです。また可能であれば活動は止まっている寒い時期に土を新しく入れ替えるのが理想ですが、軽くたがやすだけである程度効果はあります。

2年目からの追肥

2年目もたくさん芽が出た後の5月~6月頃に追肥をします。生育状況によりますが春に出る芽なら1本ぐらいは収穫しても大丈夫です。その後はまた秋に芽がでてくるので9月頃に追肥をしてから再び冬越しの準備です。地表部分を切り取り掃除しましょう。

3年目のアスパラガスの育て方1:収穫時期と収穫

収穫時期は年に2回

1年目、2年目と育てていくとようやく収穫できるようになります。アスパラガスが収穫できるのは春に生える新芽、秋に生える新芽です。ただし春に全て取りつくすと光合成ができないので株が弱ってしまいますし、秋に生える新芽は翌春の栄養を蓄えるために大切な新芽なので取りつくすと翌春に収穫できなくなるので収穫するには量が大切です。

一株で10年以上収穫できる


1年に2回収穫でき株の寿命としては長く10年ほどから15年以上ながく栽培できます。ピークは4年、5年目と言われていますが、しっかりと栄養を蓄えて、元気にアスパラガスが育っているとピークが過ぎた株からでも10本以上は収穫することができます。長く収穫するに収穫量に気をつけましょう。

3年目のアスパラガスの育て方2:収穫量について

長く収穫するなら収穫量を抑える

たくさん収穫するには新芽の数や季節を気にしないで出荷しても大丈夫ですが10年など長く栽培してて長く収穫したい場合は収穫量を調整して株に栄養を溜めながら収穫しましょう。例えば4月から新芽が出始めたら5月までは収穫して残りは光合成のため収穫しないでおく方法やスペースが決まっているのであれば予め太い新芽を4本~6本だけ残してあとは収穫するようにして光合成ができる状態で収穫していくことも大切です。

ホワイトアスパラガスの作り方について

ホワイトアスパラガスは家庭でも作れる

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスは同じ種類です。違いは太陽光に当たっているか、いないのかなので家庭でも簡単にホワイトアスパラガスを作ることができます。作り方は地表に少しだけ新芽が頭を出した頃に太陽光を遮るようなもので覆うだけです。遮光フィルムで筒状にしたものをアスパラガスの上に被せるなどをすれば作れます。塩ビパイプを切って被せるだけでも作る子ができるのでアスパラガスの栽培に慣れたら挑戦してみてください。

アスパラガスの病害虫について

病害虫は少ない

出典: http://daco-club.com/disease-control/asparagus/

アスパラガスにつく病害虫はあまりいません。発病するのは茎枯病、立ち枯れ病などです。蒸れや寒さにより発病しますが冬の時にしっかりと地表部分を綺麗にしておけば安心です。周りの環境などによりカイガラムシ、ヨトウムシ、ヨモギエダシャクなどが発生します。目で見て捕まえれるものは捕殺が1番確実で手っ取り早いですが数が多い場合は農薬などを使いましょう。

アスパラガスの栽培方法まとめ

鮮度が命の野菜

一度植えると長い付き合いになるアスパラガスですが新芽は鮮度がすぐに落ちる野菜なので収穫直後の美味しいアスパラガスを食べてしまうと市販のものが美味しく感じなくなる可能性があるぐらい鮮度が命の野菜です。収穫後は早く食べることをおすすめします。ホワイトアスパラの作り方も一例なので太陽光を当てければできるのでいろいろ工夫してみてくださいね。

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