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バナナは炭水化物が多くて太るって本当?栄養価含めて徹底調査!

バナナは炭水化物の消化が早いため、スポーツやダイエットのエネルギー補給に使われることが多いフルーツです。フルーツの中でも炭水化物が多いバナナですが、実はカロリーは思っているより低い事がわかっています。そんなバナナについて調査し、まとめていきます。
更新: 2021年3月13日
HI-D
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バナナは太る?

バナナはgi値55と血糖値の上昇量がある程度高いので炭水化物主体のフルーツである事はがわかります。

それもそのはず、日本に住んでいるとバナナはとても甘いフルーツというイメージですが、原産国では未熟で酸味が生まれる前のバナナを、焼いたり蒸したりして主食の一つとしています。

味はサツマイモに近い感じです、黒糖をまぶして揚げたりもしますね。厳密にはフルーツとして知られるバナナと全く同じでは無いのですが、そこの所も含めて、バナナの栄養について解説していきたいと思います。

バナナの炭水化物は太る?

答えはイェスです。バナナの炭水化物は太る原因になります。しかし、言ってしまえばお米の炭水化物も太る原因になりますし、パンも同様に太る原因になります。

ただ一口に炭水化物や糖質と言っても、細分化して糖分という話しにしてしまうと、別の考え方が必要になります。それは糖分の吸収時間により腹持ちが変わる為。

腹持ちが良ければ少量食べれば問題が無いので、糖分の種類で太るか太る原因にならないかを考える方が妥当です。バナナは吸収に時間がかかる果糖が多いので、腹持ちの良い食材と言えます。

バナナと炭水化物:ダイエット効果

バナナダイエットが流行りましたが逆に太ると言う話しも出てきており、疑惑が生まれていますね。

バナナ1本につき80キロカロリーと言われており、お米の代わりにバナナを食べる場合は1本であればお米などよりもカロリーが低く、ダイエットに向くとも言えます。

しかし、当然食べ過ぎれば全て水の泡で逆に太ります。他のフルーツよりも糖質が多いので糖質制限ダイエットには向かないとされますが、米と比べれば少ないので米の代わりに1本食べるだけであれば糖質の制限にはなるのでは無いでしょうか?

バナナダイエット

一時期流行ったのは朝バナナダイエットというもので、腹持ちが良いことが特徴のバナナに対して、ダイエットに効果的な食材であるとの情報が流されたためでした。

お店からバナナが売り切れになるほどだったそうですが、バナナは特に日持ちするものではないので、沢山買った方が1日1本では食べきれずに最終的に1日に何本も食べてしまったという話しも聞きます。

ダイエットに効果的な食材であるといっても糖分や炭水化物が多いので、1日に何本も食べれば本末転倒ですね。

バナナと炭水化物:炭水化物と糖質

炭水化物は結局の所何になるかと言われれば、簡単に糖分と答えることが出来ます。バナナにも果糖、ブドウ糖、そしてショ糖が含まれていますが、さらに炭水化物も果糖やブドウ糖で出来ているので、これらをまとめるとバナナの糖質になります。

炭水化物から食物繊維を取り除いたものが糖質とされているので、炭水化物が主体のバナナは糖質の塊であるとも言えます。ただ、糖質の種類が多く吸収の始まりが早く長く続くという特徴があるため、少量の摂取量でもエネルギーの持続性が高い食材です。

バナナとエネルギー


エネルギーは糖質から生まれますが、バナナは糖質の塊です。どの程度凄いかというと、人間よりもはるかにエネルギーを消費するアジアゾウの飼料にされるほどの栄養価があります。

また、菌もバナナの糖分をエネルギーにするため、バナナで作ったワインや、蒸留酒なども存在します。自然にバナナにつく菌は糖分を分解してアルコールと二酸化炭素を排出しますが、この二酸化炭素がバナナの栄養になりバナナが育ちます。

ゾウの糞もバナナの栄養になるので、自然界では上手くエネルギーの循環が行われていることがわかります。

バナナと炭水化物:炭水化物以外の栄養価

バナナは栄養価が高く多くの動物に愛されている食材です。炭水化物以外にもカリウムの含有量が圧倒的であることが知られています。

カリウムの含有量が高いとどういったことに効果的なのかというと、カリウムは体内の毒素を排出する効果があるので、カリウムの含有量が多いバナナはデトックス効果がある食材だと言えます。

毎日の食生活に取り入れることによって、体内を綺麗に保つ手助けになるでしょう。

バナナにはカリウム

バナナにはカリウムが多く含まれていますが、実はこれはバナナが多くのカリウムを必要とするので人間が与えているのです。三大肥料成分に窒素、リン酸、カリウムがありますが、窒素は葉肥、リン酸は花や果実に、カリウムは根の育成に効果的な肥料です。

そのためバナナ畑では沢山のカリ肥料を施すことになるのです。カリウムは灰に多く含まれますがアルカリ性なので酸性を好むバナナには灰は合いません、自分でバナナを栽培する際には硫酸カリなどの酸性カリ肥料で調整すると良いでしょう。

バナナと炭水化物:バナナで疲労回復

バナナは炭水化物、カリウムの他にも疲労回復に効果的なビタミンB群やビタミンCを含むことがわかっています。ビタミンBがなぜ疲労回復に効果があるかというと、バナナの膨大な炭水化物をエネルギーに変換する作用があるからです。

逆にビタミンCはストレス成分を取り除く効果があります。バナナほどスポーツ時の疲労回復に効果的な食材はないと言われるのはこのためです。更にビタミンB群もビタミンCも美容効果が期待される成分でもあるので、女性にもうれしい作用を持ちます。

バナナの美容効果

バナナには糖分や炭水化物以外にも様々な栄養価がありますが、美容効果があるものは肌にさようするものが多いのが特徴です。

例えばビタミンB2は肌や髪を作るのに必須な栄養素ですし、ビタミンB6は肌荒れを治したり、肌のコンディションを整える作用があります。カリウムにもむくみを治す作用があるのでバナナは女性にとっても素晴らしい食材であることは間違いありません。

バナナと炭水化物:バナナの食べ方

バナナの皮は食べられないので剥いてください。そのまま食べるだけでもよいのですがバナナは沢山の食べ方が出来るので、ご紹介していきます。

ダイエットに効果的な食べ方や健康生活に効果的な食べ方、それからいつもの献立のアクセントとなる食べ方など工夫次第で色々な食べ方が出来るのもバナナの特徴です。

もちろんスイーツにしておやつに出てもおかしくないので、料理でいえば万能食材だといえます。塩味、酸味、甘味の全ての調味料と相性が良いのでバラエティ豊かに楽しむことが出来ます。

バナナ料理


健康や美容に効果があるとされる料理にカレーがありますが、カレーにバナナを入れることは世界的にみてもある程度一般的です。

他に簡単なものでは前述の黒糖バナナはバナナに黒糖をまぶして揚げただけのもので、黒糖がカラメリゼされた様に変化したら完成です。料理用バナナであれば焼きバナナが最高ですね、デザートバナナであってもシナモンなどと合わせる事により美味しくいただけます。

パンに入れたり健康的にスムージーなどでも摂取出来るのが良い所です。ただ摂取量には注意しましょう。

バナナと炭水化物:バナナはこうして誕生した

バナナの誕生日はわかりませんが、今現在の種なしバナナがどのようにして生まれたかはわかっています。バナナは炭水化物の含有量が高く栄養価の優れたフルーツですが、本来は砂利の様な種がたくさん入ったアケビの様なものでした。

どのようにして種がなくなったかというと通常の2倍体である種なしバナナと、突然変異で生まれた4倍体という倍数体の個体が交配し、今現在の3倍体の種なしバナナが生まれたとされています。

3倍体の植物

植物のみならず生物はほとんどが減数分裂する際に生殖細胞の染色体数が半分になるので、奇数である3倍体の植物は上手く減数分裂ができません。

2倍体と4倍体の組み合わせで3倍体が生まれるのも減数分裂の影響で、両親から半分ずつ受け継ぐ事になるからです。例えば8倍体である栽培イチゴと2倍体である野生イチゴを交配すると、5倍体種が生まれます。

ただ、3倍体や5倍体などの奇数になる植物は種子だけでなく花粉も正常で無い場合が多いので、受粉率の極端な低下が起こる場合があります。バナナやカキなど種類により単為結果する植物ではそれほど問題ではありません。

バナナと炭水化物:デザートバナナ

我が国で一般的に知られているバナナはデザートバナナと呼ばれるフルーツ専用のタイプです。

よく見られるバナナの栄養価や糖質の話し、炭水化物含有量などのデータは全てデザートバナナであるジャイアントキャベンディッシュがモデルのデータで、他の種類のバナナは当たり前ですが栄養価や炭水化物の含有量が異なります。

ただ、キャベンディッシュ自体はデザートバナナでありながら、先祖に料理用バナナも含んでいる雑種で、台湾バナナの名で知られるグロスミッシェルなどが本来のデザートバナナです。

ムサ・アクミナータ

栽培種であるデザートバナナはほとんどがムサ・アクミナータという種が原種です。

台湾バナナを食べたことがある方にはわかると思いますが、普及種であるキャベンディッシュよりもフルーツ感が強く、甘味が主体です。

キャベンディッシュはアクミナータ種と料理用のバルビシアナ種との雑種で、バナナに甚大な被害を与える疫病に耐性があることから広まりました。

一般家庭でも雪が降らない地域であれば栽培しやすいカリフォルニアゴールドやドワーフオリノコなどもこのアクミナータ種に含まれます。

バナナと炭水化物:料理用バナナ


料理用バナナは日本ではあまり知られていませんが、イオンで稀にプランテインなどが販売されています。

料理用バナナはサババナナなど沢山の種類がありますが、我が国で入手しやすいプランテインの場合はデンプンが多いため炭水化物含有量で考えると米よりもやや多めで心配ですが、ビタミンCなどほかの栄養価も普通のバナナ以上の含有量です。

ただサイズが普通のバナナよりも平均的に大きいので、そこの所を考慮すると普通のバナナよりもデンプン含有量がやや高い程度でそれほど変わりません。

ムサ・バルビシアナ

野生のバルビシアナ種は沢山の種があります。料理用バナナの原種でそれほど背が高くなりません。アクミナータ種のように単為結果性を持たないので、栽培種とするためにはアクミナータ種との交配が必要だったと考えられます。

つまりキャベンディッシュやナムワ系だけではなく、料理用のプランテインなどもアクミナータとバルビシアナからなる雑種であると言えます。

普通のバナナの青バナナも同様に食べられますが、バルビシアナの遺伝が濃い料理用バナナと違いデンプン価が低いのでまた違った味わいになると思います。

バナナと炭水化物:野生のバナナ

日本でもよく知られる野生のバナナに芭蕉があります。卵形の小さい甘い実を付けますが、他花受粉性なので別遺伝子株がないと受粉しません。甘く香り高い実がなるようでもしかしたら松尾芭蕉も芭蕉の実を食べたことがあったのかも知れませんね。

種が多く食べ方はアケビを食べる様な食べ方しかできません。野生のバナナはヒマラヤの多く分布しているので氷点下の寒さに耐える種類も多く、いずれ品種改良が進めば日本全国でバナナ栽培が可能になるかも知れません。

バナナの野生種

日本でも一部バナナの栽培が流行っており、沢山の種類が流通しています。小型で人気の高いベルチナなどは果皮色からピンクバナナとも呼ばれ、他には寒さに強いへレンズバナナやトムソニーなどが人気です。

野生種のバナナは水はけの悪い土地だと冬に根腐れするので、根が酸素を呼吸できる水はけの良い土地に植えましょう。背の高さは小型から大型まで様々ですが、ニューギニアのムサ・インゲンスは背丈20メートルにもなります。

まとめ

バナナは糖質が多く太りやすいと言えば太りやすい食材ですが、栄養価が高いので主食の代わりにもなります。2本で米1杯分になると言われるので、1本だけ食べる様にすればダイエットにも効果的な食材です。

腹持ちが良いので血糖値が上がりにくくゆるやかに吸収されます。最近はバナップルで知られるマンザノ種やモラードバナナなど様々な種が輸入されているので、そういった変わりダネにはネットの情報はアテにならないので注意して下さい。

環境があれば自宅で栽培してみるのも良いでしょう。