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ウッドバーニングのやり方は?初心者が気になるデザインや焼き方のコツを解説!

ウッドバーニングとは木材を電熱ペンで焼いて、その焼きの濃淡でデザインされた工芸のひとつです。木材のナチュラルさと、その焼きの色の織りなすあたたかみがウケています。今日はウッドバーニングのやり方のコツやおすすめの材料をご紹介します。
2020年8月27日
佐藤3
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ウッドバーニングのやり方が知りたい

やり方のコツやデザインをご紹介

ウッドバーニングとは、木材などを電熱ペンで焼き、デザインする工芸のひとつです。電熱ペンさえあれば、誰でも簡単にはじめることができる、とても楽しいDIYのひとつです。聞き慣れない人も多い、ウッドバーニングという工芸の、初心者にもわかりやすいやり方をご紹介します。

初心者でもできるウッドバーニング

初心者向け工芸

ウッドバーニングのやり方にもいろいろな方法があります。その中でも、木材にデザインを転写して電熱ペンでなぞるだけの方法なら、初心者でも気軽にはじめることができます。

まずは慣れることが大切

ウッドバーニングは、他のデザインとは違ってたくさんの絵の具や絵筆を用意する必要はありません。いってしまえば、素材となる木材アイテム選びと、電熱ペンの使い方くらいしか気を使うポイントもないのです。最初は、電熱ペンの使い方も難しく感じるでしょうが、まずは、慣れるためにスプーンなどの、小物を使った制作から入れば簡単ですよ。

ウッドバーニングについて

ウッドバーニングとは

ウッドバーニングは最近のDIYだと思っている人も多いでしょうが、実は明治頃まではよく日本でも行われていた技法です。油絵などの絵画が主流になり一時はすたれてしまったウッドバーニング。最近では、またその良さが見直されて、素敵なデザインの作品もたくさん発表されています。

身の回りのいろんなものを飾れる

油絵のキャンバスのように、描く場所が決まっているものではありません。身の回りにあるもので、焼き焦がして描けるようなものなら何でもウッドバーニングをすることが可能です。自分が使うもの、飾りたいものに好きにオリジナルデザインができるのがウッドバーニングです。

木材だけとは限らない

ウッドバーニングとは、元々は木材を電気ペンなど熱を出すペンを押し当てることで焦がしてデザインを描く工芸です。しかし、最近では木材にこだわらず、革製品などにもこのウッドバーニングの技法が用いられて注目を集めています。木材で慣れてきたら、ぜひ皮のウッドバーニング作品作りにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

古くなった家具などのリメイクにも

ウッドバーニングの良さは、既成品の古い木材の家具などにも自分の好きなデザインを書き込めることです。「飽きてきたから捨てて新しいものと買い換えようかな」と、思っているような家具があれば、捨てる前に、もう一度ウッドバーニングで蘇らせることも可能です。物を大切に使うこころを育ててくれる工芸でもあるんですね。

ウッドバーニングの電熱ペン

電熱ペンとは

電熱ペンとは、焼きごてのようなもの。電気によってペン先を熱してウッドバーニングで木材を焼き、いろいろなものを描くことができる道具です。他の焼きごて類で、ウッドバーニングをする人もいますが、電熱ペンは軽くて、ペンを持つ感覚でデザインを写すことができるので、初心者にも使いやすい道具です。

どこで買える

電熱ペンが欲しいけれど、どこで買えるのかわからず困っている人もいるでしょう。大きなホームセンターやホビーショップで買うことができます。もし近くに扱っている店がない場合は、ネット通販でも買うことができます。

価格の目安

ウッドバーニングを始めるには、まず電熱ペンは必須です。いざ買うとなると、その値段も気になるもの。電熱ペンの価格の目安は、だいたい3,000円くらいが平均的価格です。安いものなら2,000円くらいからあります。高価な電熱ペンは10,000円近いものもあり、ピンきりです。最初は、安い道具で良いでしょう。

どんなものを選んだらいいの

ウッドバーニングはハンダごてでもできます。ハンダごてなら、最近は100均でも数百円で売られているので安くはじめられるという利点はあります。しかし、扱いが難しくなるので初心者にはあまりおすすめできません。これから買うなら、ウッドバーニング用のマイペンという電熱ペンが、扱いやすく描きやすいのでおすすめです。


初心者のウッドバーニング:材料や道具

電熱ペン以外に必要なもの

電熱ペンについてはじめにご紹介しましたが、それ以外にもウッドバーニングに必要な道具は、えんぴつ(Bなど芯がソフトなものが◎)、ものさしなど。そのほか、元となるデザイン画も用意しましょう。自分で書けない人は、ネットからフリーの画像を探してきたり、写真を使うという手もあります。

木材

焦がして描けるものといえば、木材を使うのが一般的な材料です。木製のプレートやスプーン、コースターや大きなものになると家具にも、ウッドバーニングを施す人もいます。はじめは小さなスプーンなどから、はじめるとよいでしょう。

トレーシングペーパーやチャコペーパー

用意したデザインを書き写すために、初心者にはデザイン画を写すトレーシングペーパーやチャコペーパーがあるとよいでしょう。

材料や道具集めにかかる金額目安

トレーシングペーパーや描くスプーンやコースターなどを100均を利用して手に入れるとして、2,000円程度の電熱ペンを買った場合、だいたい3,000円あればウッドバーニングを始める材料や道具を揃えることができます。

初心者のウッドバーニング:木材選び

どんな木材がいいの

ウッドバーニングに使う木材には、使いやすいものと難しいものとがあります。初心者に使いやすいのは、白木でニスなどの加工がされておらず、節目ができるだけないものです。

木材なら何でもいいの?

焼きつけてデザインを描くので、基本的にはどんな木材(木材に限らず皮などでも可能)でもウッドバーニングをすることができます。ニスが塗られているものは、描きにくいのかなと思いがちですが、実際にやられている方は気にされずにやっている人が多いです。ですので、板でなくて木製の完成品でもウッドバーニングをすることができます。練習がてら、身近にあるものではじめると良いでしょう。

扱いやすい木材がある

ウッドバーニングに慣れた人なら、多少ゴツゴツした木材でも描けるようになりますが、始めに使う木材はシナ材などの白木で節がないものを選びましょう。白い木材の方が、焦げ色がハッキリするので、練習に向いています。

初心者のウッドバーニング:下書き

デザイン画選びのコツ

イラストが得意な人は、木材に直接やわらかな芯の鉛筆で描いてしまってもOKです。元にするデザイン画はモノトーンのもので、その濃淡も2色に分けられるものから選ぶのがコツです。

下書きが難しかったら

絵を自分で書けないという人は、トレーシングペーパーやチャコペーパーを使って用意したデザイン画を木材に写し取っていきます。チャコペーパーは手芸をしていない人には聞き慣れない名前でしょう。次で少しだけチャコペーパーについてもご紹介します。

初心者のウッドバーニング:チャコペーパー

初心者の味方

チャコペーパーとはイラストなどを転写するのに用いる紙です。写したいもの、写すものの間に入れて使います。事務用品売り場にある「カーボン紙」でもOKです。チャコペーパーなら、ほとんどの手芸用品店で扱っていますので、手に入れるのも楽でしょう。

チャコペーパーの使い方

チャコペーパーの使い方は、まず下から写したいもの、チャコペーパー、写す元となるデザイン画と重ねます。デザイン画の上から、使えなくなったボールペンなどの適度な硬さのある、丸みのあるペンでなぞることで、写したい木材などにイラストを転写します。

初心者のウッドバーニング:焼き付けのコツ


焼き付けのやり方

出典: https://www.amazon.co.jp/TSECO-%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-%E6%9C%A8%E8%A3%BD%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB-DIY%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%B7%A5%E5%85%B7-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B0%82%E7%94%A8%E5%A4%89%E6%8F%9B%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B0%E4%BB%98%E3%81%8D/dp/B07548F7WW/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1533431129&sr=8-6&keywords=%E9%9B%BB%E7%86%B1%E3%83%9A%E3%83%B3

電熱ペンのスイッチを入れて十分あたためてから、木材などに押し当てて焦がしていきます。基本的に一定のスピードで電熱ペンを動かし、焼きつけていくことになります。平らなペン先は、どのような角度に当てるかによって、焼き焦げた模様も変わってきます。カリグラフィーをやったことがある人なら、ピンとくるテクニックでしょう。

焼き付けのコツ

出典: https://www.amazon.co.jp/TSECO-%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-%E6%9C%A8%E8%A3%BD%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB-DIY%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%B7%A5%E5%85%B7-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B0%82%E7%94%A8%E5%A4%89%E6%8F%9B%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B0%E4%BB%98%E3%81%8D/dp/B07548F7WW/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1533431129&sr=8-6&keywords=%E9%9B%BB%E7%86%B1%E3%83%9A%E3%83%B3

ウッドバーニングの上達は、ペンの扱い(焼き付け)のコツを覚えることと言ってしまっても過言ではないでしょう。電熱ペンには、大きく分けて、ペン先が普通のペンのようにとがっているものと、絵筆の平筆のように平らになっているものの2種類があります。輪郭はペンタイプで。広い範囲を焼き付ける場合は平たいペン先で描くようにすると、素早く仕上げることができます。

初心者のウッドバーニング:素材集め

100均アイテムにも木材製品はたくさん

ウッドバーニングを早く上達するには、経験をたくさん積むことが大切ですね。でもそんなに木材を持っていないという人は、100均にいってみると良いでしょう。安い木製のスプーンやコースターを売っていることもあります。

練習用におすすめ

練習用の材料にスプーンやコースターはピッタリです。木材いがいにも、トレーシングペーパーも100均で売っていますし、電熱ペンだけ持っていれば他は100均で何とかなってしまうもの。上達するための練習用の素材探しに、100均はおすすめのお店です。

初心者のウッドバーニング:小物から

大きな作品を作るのは大変

初心者がウッドバーニングをはじめるのに、家具などの大きなものに描くのは根気もいるし、デザインを考えるだけでも頭が痛くなりそうです。まずは大きな作品は慣れてからにとっておいて、小さな作品作りからはじめましょう。

おすすめはスプーン

ウッドバーニング用の材料のおすすめは、スプーンです。木製のスプーンは少しカーブがありますが、描く面が少ないので小さなモチーフの練習用としても最適です。食事などで使う場面もありますし、練習した後も無駄にならずによいですよ。

初心者のウッドバーニング:おすすめ書籍

書籍「手軽にできるウッドバーニング」

出典: https://www.amazon.co.jp/%E6%89%8B%E8%BB%BD%E3%81%AB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-%E6%89%8B%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8Ado-%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4529030954%3FSubscriptionId%3DAKIAJBYZR3GMZFSHEFNQ%26tag%3Dnaver1-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4529030954

出版社: 日本ヴォーグ社
ISBN-10: 4529030954
ISBN-13: 978-4529030953

たくさんのウッドバーニングの作品と、必要な道具の解説、図案の型紙もついているウッドバーニング初心者向けの本です。ウッドバーニング用の書籍は極めて数が少ないので、貴重な本です。本屋にないときは、図書館を探してみるのもひとつの手ですよ。眺めているだけでほっこりするようなかわいさ。型紙だけでも手に入れたい一冊です。

ウッドバーニングの素敵デザイン集

デザイン①

スプーンの柄とくぼみにネコモチーフと「いただきます」の文字右はモデルのネコちゃんの写真でしょうか。ただ、ドットを焼き焦がすだけでもそれっぽい雰囲気がでますね。小さなスプーンの隙間を埋めて、簡単におしゃれっぽい雰囲気にできるデザイン例です。

デザイン②

丸い素材は、デザインを決めやすいです。かわいく囲むだけで、中のモチーフが際立ちます。コースターやスプーンなどは、その丸の形を焼き付けやすい輪郭が丸い素材。メインの作品が目立つような、かわいい枠デザインですね。

デザイン③


濃さの濃淡がうまくできないという人は、全て黒く焼き焦がしてシルエットにしてしてしまうのもまた素敵ですね。初心者がマネしやすいデザイン例です。

デザイン④

大きな板にたくさんのモチーフを散りばめたデザイン。真ん中の大きな花の模様を中心に枠を焼き入れたり、小さな模様を散らしたり。思いつくまま好きなものをたくさん焼き付けていっても素敵なデザインに仕上がりますね。一度にやろうとせずに、描きたいと思うものができたときに一つずつ加えていくとよいでしょう。

デザイン⑤

ハガキ大の木材に描かれたかわいいネコのウッドバーニング。ネコデザインはどのようなDIY作品でも人気のモチーフですね。コツについてのネコ様のお言葉もありがたいです。

ウッドバーニングのコツと注意点

初心者は特にやけどに注意

ウッドバーニングは木材をこがせるくらい熱くなる電熱ペンを使います。注意点は「やけどに注意」です。自分だけでなく、小さなお子さんがいるご家庭では、電熱ペンのいたずらをされないような注意も必要になってきます。焦がすのは木材だけにしましょうね。

綺麗な線を焼き焦がすコツ

ウッドバーニングで綺麗な線を描くのには、一定のスピードで電熱ペンを動かすこと。薄いと思っても一度に焦がそうとせず、何度かなぞることで濃くしたいった方が綺麗に仕上がることが多いです。直線などを綺麗に引くには、ステンレスのものさしを置いて、電熱ペンを動かしましょう。道具の使い方テクニックがウッドバーニング上達のコツです。

道具選びも大切

ウッドバーニングをするのに、自宅にハンダごてがある人はそれを使いたいという場合もあるでしょう。でも、どうしてもハンダごてはペンのようには握れません。初心者の方が綺麗に作品を仕上げたいと思うなら、やり方よりも道具選びから入った方が近道です。これから道具を買うなら、電熱ペンを買うようにしましょう。

まとめ

初心者でも気軽に始められる工芸

やり方も簡単で、道具も一度買えばずっと使えるのでコスパのよい工芸「ウッドバーニング」。デザイン例やコツなどもご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。身近な木製アイテムを、自分だけのオリジナルグッズに変えることができるウッドバーニング。おしゃれなフォントで、名前を入れるだけでもガラリと雰囲気が変わるので、プレゼントの品作りにもおすすめですよ。

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ウッドバーニング以外のたくさんのDIYのやり方をご紹介しています。手作りが好きな人は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。