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きゅうりの育て方や栽培方法は?家庭菜園で失敗しない栽培のコツを解説!

キュウリは、夏の家庭菜園の定番ですね。夏野菜なので暑さもしのげて、たくさん収穫することが出来ます。そして、キュウリの育て方もとても簡単です。家庭菜園でもキュウリの育て方をマスターして、素敵なグリーンカーテンを作ってみてくださいね。
2020年8月27日
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家庭菜園で失敗しないキュウリの育て方

夏野菜といえば、体を冷やしいてくれるキュウリですよね。家庭菜園でも、キュウリは人気で毎年たくさんの家庭菜園で栽培されています。キュウリはつるを伸ばして成長していくため、近年人気のエコなグリーンカーテンとしても注目されていいるんですね。夏のグリーンカーテンでさらにおいしいキュウリも収穫できるのはとっても嬉しいポイントです。失敗なしのおいしいキュウリの育て方について今回はまとめていきたいと思います。

キュウリの基本情報

キュウリの栽培のために、まずはキュウリの基本情報についてまとめてみました。キュウリの家庭菜園に失敗しないためにも、しっかり見ていきましょう。

科名属名

キュウリはウリ科の植物です。輪作のある植物なので、家庭菜園では輪作に注意しましょう。同じ土で翌年植えてしまうとせっかくの家庭菜園のキュウリの栽培に失敗してしまうことになります。キュウリ栽培の場合は、一年たてばまた同じ場所で栽培することができます。

原産国

キュウリの原産国は、インドのヒマラヤ山麓だといわれています。生育旺盛で良く根が張り、短期間で良くつるを伸ばして成長します。

種まき時期

種まきの時期は、4月から8月までと長期間種まきを行うことが出来ます。早い時期に種まきを行う場合は、、霜よけを行うようにしましょう。

発芽温度

発芽に適した時期は、18℃から25℃です。最低温度は15℃、最高温度は30℃になります。

植え付け時期

種まきを行ってから双葉が出たころに、本葉が出てから間引き1本立ちにします。約2週間ほどで、苗を畑に植えることができます。

キュウリの育て方①土作り

キュウリは、成長のスピードが速く、根がしっかり張るような土作りが必要になってきます。家庭菜園でも失敗しないキュウリの育て方には、最初の土作りが大切なんですね。キュウリは、根を浅く張る特徴があります。そのため、夏場の水切れの心配がないように、水持ちのよい断層構造にするとよいでしょう。成長のスピードと共に肥料もたくさん根から吸収します。土は腐葉土をたくさん含み、良く耕されているものが適しています。また、土のpH6.0〜6.5になるように土壌改良も必要です。

土壌酸度の調整

土をよく耕した後に、キュウリの苗の植え付けから2~3週間前に、石灰をまいておきます。さらに堆肥と腐葉土を混ぜ合わせておきます。キュウリの苗の植え付けから1週間前には、キュウリの栽培に必要となる肥料混ぜて畝を作っておきましょう。畝は、約60cm×20cmほどが適しています。家庭菜園の場合は、プランターの土に肥料を混ぜ込んでおき、苗の植え付け時に根に直接肥料が当たらないように気を付けるようにしてくださいね。

キュウリの育て方②苗の植え方

キュウリは、4月から種まきを行うことができます。4月の気温が低い場合は、せっかく芽が出た苗も、地植えにしたとたんに寒さで弱ってしまう場合もあるので温度管理には気をつけるようにしたいですね。4月の苗の植え方は、さらに黒マルチで覆うなどの防寒対策をして、しっかり根付くまでの期間は水やりの時間帯にも気をつけます。畑での苗の植え方は、それぞれの株間を50cm以上にして植え付けるようにします。株間が狭いと、葉が茂ってきたときに蒸れてしまい、害虫病の原因にもなります。また、株間が狭い植え方では、十分に日光に当たることができなくなったキュウリの葉っぱが、夏前に落葉してしまう可能性もあります。植え付けるときは、十分な株間を取ると失敗の心配もありません。


キュウリの苗の定植後

キュウリは、種まきの時期が長いので、8月に種をまけば晩秋までキュウリの収穫時期を楽しむことができます。植え方を考えながら栽培し始めると、長期間にわたって収穫が楽しめます。キュウリの種まきから、本葉3〜4枚程度でどんどん畑に定植していきましょう。キュウリの成長の速度はとても速いので、基本の植え方の際に、仮で短めの支柱を立てておくとよいでしょう。この時のコツは、支柱にいつ苗を植え付けたかわかるようにしておくこと。大体のキュウリの成長スピードで、植え方から何週間たったかがわかります。これを目安に、追肥の時期や収穫時期まで管理することが出来るんですね。また、キュウリに仮の支柱を立てておくことで、植え付け後から伸ばすつるが風で傷んでしまったり地面に垂れることもなくまります。誘引しやすいように、植え方の際にあらかじめ支柱を添えておくのがコツですよ。

 

連鎖障害のない植え方のコツ

キュウリには、連作障害がありましたね。キュウリの輪作期間は栽培間隔1年から2年とされています。そのため、キュウリを同じ場所に同じような植え方で行うと、病気にかかりやすく、収穫したキュウリも変形している場合が多いです。しかし、畑に十分なスペースがない場合やベランダでの家庭菜園の場合、連鎖障害を心配すると、どんな植物や野菜も育てにくくなってしまいますよね。この場合は、キュウリの接ぎ木苗を使った栽培が失敗しないコツです。接ぎ木された苗は、連鎖障害があるとされている野菜ではない作物にキュウリを接ぎ木したもなので、連鎖障害の心配もありませんよ。また、キュウリの病気としてつる枯れ病というものがあります。つる枯れ病をしのぐとされているネギを株もとに混植しておくと、これらの病気が少なくなるというコツもありますよ。

キュウリの育て方③ミニキュウリの植え方

ミニキュウリは、キュウリの果実のとげが少なく大きさも1/2から1/3低度のコンパクトな果実がなります。ミニキュウリは鈴なりの多収穫性があり、つるの長さを見てもコンパクトになるので家庭菜園にはぴったりですね。ミニキュウリの育て方は、一般的なキュウリの栽培方法と同じです。成長のスピードもミニキュウリも早く、葉もよく茂ります。ミニキュウリの植え方は、ベランダ菜園でも使用できる大きさのプランターで構いません。植え方の株間は、キュウリよりも少し狭い30cmから40cmにしましょう。

ミニキュウリの収穫時期

ミニキュウリは、一般的なキュウリよりも果実の大きさが小さいのがポイントです。しかしあまりに若い果実のうちに収穫してしまうと味わいが落ち、遅すぎると水っぽくて固めのミニキュウリになってしまいます。ミニキュウリの収穫のコツは、植え方から約2週間ほどを目安にしてみてください。スティックミニキュウリで、長さが12cm程度が収穫のタイミングですよ。ミニキュウリは、長さが大きくならない分、ヘチマのように太くなるといわれています。そのころのミニキュウリは収穫時期を逃しているので、早めに摘み取るようにしましょう。あまり長くミニキュウリの実をそのままにしておくと、せっかくのミニキュウリの多収穫性が失われてしまいます。特に最初のミニキュウリの果実は、少し若いくらいの時期に収穫したほうがよいといわれています。

キュウリの育て方④支柱の立て方

キュウリの栽培で一番コツのいる場面が、支柱立てです。支柱にうまく誘引できていないと、つるが風にあおられて地面についてしまい病気にかかって失敗する皓もあります。適度に間隔を保ちながら、上手に支柱に誘引していきましょう。ここでは、キュウリの支柱の立て方についてご紹介します。

つるを支柱に伸ばすコツ

キュウリは、もともとは地面を這うようにしていた野菜ですが、これでは病気になりやすくなってしまいます。園芸資材としてキュウリネットなどが園芸店で購入することができるので、支柱にネットをぴんと張ってつるを伸ばしていきましょう。キュウリの苗が多い場合やコンパクトに栽培したい場合、二列でキュウリの苗を植えている場合は、合掌型に支柱を立てるのがコツです。合掌型に支柱を立てる場合は、支柱が風でバラバラにならないように、重なり合っている支柱の部分をしっかりとひもで縛っておきましょう。つるがネットにい絡まり始めるまでは、親づる支柱に麻ヒモで誘引します。

 

家庭菜園での支柱

つるは、上へ上へと伸ばすようにしていきます。畑で1列の畝にそってキュウリを栽培している場合・家庭菜園などはキュウリの株の両サイドに支柱を立てます。ネットをぴんと張るように、支柱にセットします。この平面上にしたネットへ向けてつるを絡ませてあげましょう。また、家庭菜園においてはトレリスを使用してがっちりとキュウリの茎を支柱代わりのトレリスに絡ませておくと、風を受けやすいベランダでも安心できます。

キュウリの育て方⑤整枝

キュウリは、整枝をすることが肝心です。整枝は、キュウリの雌花をすけるために行ったり、余分な枝葉を整枝することで株も元気になり害虫病の被害も少なるといったメリットがあるんです。整枝を行わないと、いつまでも雌花が出ず、収穫できるキュウリの量が少なくなってしまうこともあるんですよ。ここでは、キュウリの整枝についてまとめてご紹介していきます。

成長期の整枝

キュウリが大きくなるにつれて、どんどん花が咲くようになるので、植え付けてから5節〜8節までは整枝するようにしましょう。剪定の仕方は、苗の根元から8節までに出てくるわき芽と雌花です。これらを指先で上へ向けるようにすると簡単に摘み取ることができます。ハサミを使ってしまうと病気を感染させてしまうこともあるので、初期成長の段階の整枝は手で行うようにしましょう。キュウリは、整枝した節より上のわき芽を子づるとして主に成長させていきましょう。

親つるの整枝


親づるがネットの頂点に来たら、その場所で摘心を行います。そのまま下に伸ばしてしまってもよい花は育ちません。摘心すると、株の中心から新しく芽吹き小づるが生まれます。これをまた伸ばしていくようにしてください。同じように整枝を繰り返しながらつるを伸ばしていくと、さらにキュウリの収穫量が増えますよ。このように、子つるが出てくるようになるので、キュウリを1株以上栽培するときの株間をあけておいたほうがよいんです。適時、下葉かきをして整枝を繰り返していくと、家庭菜園でも失敗のない大量のキュウリを収穫することができます。

キュウリの育て方⑥水やり

キュウリは、とても乾燥に弱い作物です。根を浅く広く張るという性質もあり、すぐに水切れを起こして夏バテで枯れてしまいます。キュウリの水やりについてまとめました。

水やりの重要性

キュウリは水を好む性質があり、果実にもたくさんの水分を貯えます。属に「キュウリを水で栽培する」ともいわれるように、毎日の水やりは欠かさないように注意が必要ですね。特に、家庭菜園でのプランター栽培は、すぐに水切れをおこします。水切れおこさないコツは、敷き藁でキュウリの株間を覆うことです。マルチングとして敷き藁を使用すると、気温の上昇を抑えてくれるばかりでなく、水分の保持にもとても役立ちますよ。水やりは、炎天下の日中をさけ朝夕の涼しい時間帯に行うようにしましょう。

キュウリの育て方⑦肥料

キュウリの肥料には、元肥と追肥を行います。たくさんの花を咲かせて多収穫なキュウリにするために、タイミング良くキュウリに肥料を与えていきましょう。

肥料の方法

キュウリは、広く根を張る性質があるため、株もと以外にも畝や株間に対してもまんべんなく、十分な肥料を施して行きましょう。元肥は、すっかり全体に行きわたるように栄養豊富なたい肥や腐葉土をすき込んでおきます。その後は、追肥として開花後にぼかし肥料を株もと・株間にまんべんなくまきましょう。その後は開花と収穫リレーが始まるので、2週間に一度を目安に追肥していきます。肥料が続いている場合は、株もとを円を描くようにして株間も同様に撒いていくと効率がよいですね。夏バテ気味の時には活力剤を与えて、肥料には即効性のある液肥がよいと思います。どちらも株間まで広く与えるようにしてくださいね。

キュウリの育て方⑧台風対策のコツ

夏から秋にかけては、台風による被害が多くなってきます。トマトのように、雨に直接当たって病気になるというよりも、枝が折れてしまったり葉が傷むことが原因で失敗してしまうことがあるようです。台風対策のコツについてお伝えしていきたいと思います。

風よけネット

台風の強い暴風雨によって、一番はキュウリの支柱が倒れてしまうのを心配されると思います。支柱にネットを張って、つるを伸ばしてい行きますが、この上からネットや不織布などをかけるようにしましょう。大きな一塊にしていたほうが倒れにくく、つるが逃げたり枝が折れる可能性が大きく下がります。台風の直前に行うようにしないと、不織布の場合は受粉を妨げたり整枝の邪魔になったりしてしまいます。その場合は、ネットをかけて縛っておくとよいですね。

キュウリの育て方⑨害虫病

キュウリには、かかりやすい病気と害虫がいます。よく観察して、害虫病に気が付いたら早めに対応しましょう。特に、病気になってしまったキュウリの果実は、変形してしまったり大きさが十分でないことがあります。

キュウリの病気

ウイルス病・うどん粉病・黄化えそ病・金閣病・つる割れ病・炭素枯病などが挙げられます。ウイルス病はモザイクのような緑と白の葉に変色し、生育を妨げます。うどん粉病は、うどん粉をまぶしたような白い粉が葉に付着しているのが見てわかります。これらのキュウリの病気は、害虫によって媒介されてしまうので、害虫を見つけ次第捕殺したほうがよいでしょう。

キュウリの害虫

ミナミキイロアザミウマやアブラムシ、ウリハムシは、寄生虫のように幼虫が早く気に群がります。集団で吸汁されてしまうと、キュウリの樹勢が悪くなるばかりでなく、病気になったり枯らしてしまう可能性もあります。また、キュウリの根に住み着いて根を食べてしまうのが、ネコブセンチュウ虫です。このような害虫が出たら、早めに薬剤散布をするようにしましょう。


キュウリの育て方⑩収穫

キュウリの花が咲いてから、キュウリの収穫まではとても速いです。たくさん花が咲いたら、たくさんのキュウリの収穫をしましょう。収穫時期についてご紹介します。

最初の収穫

キュウリの一番最初に出来た果実は、まだ小さいうちに摘み取りましょう。早めに一番最初のキュウリを収穫すると、のちにたくさんの花を咲かせてたくさんの実をつけるようになります。家庭菜園の場合は、実がついてから3本までは、小さめで収穫するようにしてみてくださいね。

収穫時期の目安

開花してから約1週間後に収穫時期を迎えます。およそ長さ20cm程度になったら収穫してみましょう。収穫するキュウリは、トゲがあった状態のほうが鮮度を保てておいしいので、トゲは極力取らないようにします。ハサミで首元を切って収穫するとよいでしょう。あまり大きくなりすぎると、水気があり触感も落ちてしまいます。また、収穫時期が遅くなってしまうとほかのキュウリが育たないので遅めの収穫よりは早めに収穫してしまったほうがキュウリの成長に良いですよ。

キュウリの育て方⑪グリーンカーテンのコツ

グリーンカーテンは、エコで食べられる緑のすだれ効果があります。そのため、多くの企業でも導入されていて夏の時期にはよく目にしますね。自宅でもグリーンカーテンをしてみましょう。注目したいのは、株間です。プランターで栽培する場合も、広く浅く根を張るのであまり株間を狭くするのは良くありません。しかし、収穫を少し減らしても良ければ、隙間のないキュウリのグリーンカーテンを作ることができます。この場合の株間は15cmから20cmにしましょう。密に葉が茂るので隙間のないエコなキュウリカーテンができますよ。

失敗しない家庭菜園のコツ

一般的な農家では何もしなくても実がなるキュウリですが、家庭菜園の場合は少し手間をかけるウ必要があるかもしれません。せっかく育てても、つるばかりが伸びて一向に実がならないいと心配している人は、ぜひチェックしてくださいね。

キュウリは、自然でミツバチや蝶によって受粉してくれます。しかし、ベランダでの家庭菜園をしていくうえで、虫たちがあまり来ない状況だと、雄雌あるキュウリの花がいつまでも受粉しないといったケースもあるようです。人工授粉は基本的に行う必要はないとされていますが、ベランダ菜園をしていいる場合に限っては、実のならないときにキュウリの雄花を取って字人工授粉させてあげてください。

失敗なしのキュウリを家庭菜園しよう

いかがでしたか?キュウリは、植え方や整枝に少しコツがあるようです。つるがどんどん伸びていくのを見ると、暑い夏も元気に乗り越えられるような気がします。生命力の強いキュウリをぜひ失敗なしで栽培してみてくださいね。