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ニスで上手に仕上げる塗り方は?水性や油性での塗装や仕上げのコツを解説!

DIYの基本ともいえるニス塗り。艶を出し綺麗に仕上げるためにもニス塗りは必要といえます。ですが、盗塗りはただ塗ればいいわけではありません。ニスには塗り方というものがあります。水性と油性の違いや、仕上げ方のコツなど、ニスの塗り方を紹介します。
更新: 2021年9月23日
haduki0
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ニスを塗る理由

ニスには様々な効果があります。別に、ニスを塗らなければならない訳ではありませんが、ニスを塗ることをおすすめします。

外傷から守る

ニスは外傷を防ぐ働きがあります。ニスを塗ることで薄い膜ができ、細かな傷などを防いでくれるのです。ただし、大きな傷は防ぎきれません。擦り傷など、ちょっとした傷までと思ってください。

腐食を予防する

ニスは酸化やカビを防ぐ働きがあります。木材などをそのまま使用していると風化したり、雨でしけってしまうなど、木材自体がボロボロになってしまいます。ですが、ニスでコーティングすることで風や水をはじくようになります。その結果、木材は長持ちし、長く愛用し続けることができるのです。

他にも、カビやシロアリなども予防できますので、大切な物にはニスは必要です。

手触りを良くする

木材などは長く愛用すると、ささくれなどができてしまうことがあります。木材の表面はガサガサになり、肌触りも悪くなってしまうことでしょう。ですが、ニスを塗ることで木材の表面をカバーし、手触りを良くしてくれます。
ガサガサな木材で手を怪我してしまう前に、ニスを塗って手触りを良くしましょう。

艶を出す

ニスを塗ることで材質に艶を出すことができます。艶が出ることで渋みや高級感が増し、上質な品に仕立て上げてくれます。

水性と油性の違い

ニスには水性と油性が存在します。それぞれの特徴を理解して、使用目的によって使い分けましょう。

水性の特徴

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水性のニスは主に室内用のニスです。

メリット

・油性に比べ臭いが弱い
・管理がしやすい
・人体に商品によっては、スプーンなどの食器にも使える
・材質を楽しめる
・比較的値段が安め

水性のメリットは「使用されている有機溶剤が少ない」ことです。そのため、有機溶剤の臭いが少なく、ほとんどに気になりません。また、商品によっては食品衛生法に適応しているニスもあり、スプーンなどの食器にも使用することができます。小さい子やペットがいる家は安心して使用できますね。

他にも、水性ですので、使用後の刷毛などを水洗いすることができます。

デメリット

・耐久が低い
・湿気に弱い

水性ニスは有機溶剤が少ない分、耐久力が低くなります。傷がつきやすいのもそうですが、経年劣化しやすく、油性よりも塗り直しが多くなりがちです。また、水性ですので湿気が苦手です。台所や洗面台など、湿気が溜まりやすい場所では傷みやすくなります。全くダメというわけではありませんが、水をはじく油性の方が良いかもしれません。

油性の特徴

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油性のニスは主に野外用のニスです。

メリット


・耐久力が高い
・水をはじく
・艶や光沢が出る

油性ニスの一番のメリットは「耐久性」です。水性よりも塗料がしっかりと付着しますので、長くニスが付きます。また、水もはじきます。家の外壁に塗っておけば、雨や風から家を守ってくれるでしょう。
他にも、艶や光沢が出やすく、高級感のある綺麗な見た目に仕上げます。

デメリット

・ニス独特の臭いがある
・管理が難しい
・比較的値段が高い

油性ニスは有機溶剤が多い分、道徳の臭いがします。そのため、密閉した室内では臭いがこもりがちです。また、油分が多いため管理も難しいです。雑に管理すると油分が固まり使えなくなってしまいます。使用後の刷毛も洗いにくく、一苦労となるでしょう。

ニス塗りの道具

必須の道具

・塗料(ニス)
・刷毛
・各種サンドペーパー(120(荒い)~400(細かい)を何種類か)
・布

できればほしい道具

・木材(試し塗り用)
・下に敷くシート(ニスが飛び散るのを防止)
・ニスを薄める液(ニスが濃すぎる場合)
・マスクと眼鏡(安全用)
・手袋(手荒れ防止)
・うすめ液(ニスを薄める用)

ニスの塗り方「換気をする」

ニス塗りを始める前に、まずは換気をします。ニスには独特の臭いがあり、密閉した部屋では臭いがこもってしまうからです。また、ニスの材料となる有機溶剤も体にいい素材とはいえません。気化した有機溶剤を吸って気分が悪くなることもあります。
安全に作業するためにも、必ず換気してから取り組みましょう。

ニスの塗り方①:「ヤスリがけ」

ニスを塗る前にヤスリで磨きます。ヤスリがけしないと表面がザラついてしまい、ニスを綺麗に塗ることができません。サンドペーパーで表面を磨き、滑らかにします。

ヤスリがけのコツ

ヤスリがけのコツは、「目が粗い(120番)サンドペーパーから使用する」ことです。始めは大胆に磨き、だんだんと目が細かい(240~400)サンドペーパーにすることで仕上げます。また、木材を塗装する場合は、木目に沿って磨きます。より綺麗に磨くためにも、磨く際は方向には注意してください。

ニスの塗り方②:「試し塗りをする」

実際にニスを塗る前に試し塗りをします。試し塗りは練習の他にも、ニスの粘度を確認するためにも必要です。もし、ニスの粘度が強いようだと、塗りにくいだけではなく塗った後がベタついてしまいます。水性なら水で薄める、油性ならうすめ液で薄めるといいでしょう。

薄める必要のないニスもありますので、そこは好みと試し塗りで判断してください。

新品の刷毛を使う場合

新品の刷毛は、毛先が抜けることがあります。もし、ニスを塗っている最中に毛が抜けてしまうと、毛も一緒にコーティングしてしまいます。そのようなことが無いようにするため、新品の刷毛は始めに余分な毛を落とします。毛先を軽く引っ張ったり、刷毛を回して余分な毛を落としましょう。

ニスの塗り方③:「下地を塗る」

実際にニスを塗ってみましょう。刷毛やローラーにニスを付け塗っていきます。ニスを塗るのは一回でも構いませんが、何回か分けて塗るのが一般的です。

ニスの塗り方のコツ

ニスを塗る際コツは「塗る方向を合わせる」ことです。塗る方向がバラバラだと痕が残ってしまい綺麗に塗れません。また、塗る際は薄く塗ります。この後も重ね塗りをしていきますので、下地となる一回目は薄く塗る必要があるのです。


全面を塗らない

ニスを塗る際はすべての面を塗りません。、もしすべてを塗ってしまうと、乾燥させる際に置くことができなくなってしまいます。必ず、乾燥させることを念頭に置いて「塗らない面」を作るようにしてください。

ニスの塗り方④:「乾燥させる」

ニスを塗り終わったら乾燥させます。塗っていない面を下にして乾燥させてください。物にもよりますが、大体一時間くらい乾燥させれば十分です。

乾燥のコツ

乾燥させる際は、「風が無い日陰」で乾燥させます。ニス塗りはまだ仕上げではありません。そのため、観賞中に埃などが付いてしまうと大変です。乾燥させる際は、埃などのゴミに注意してください。

また、直射日光もよくありません。ニスが日焼けしてしまうほか、ニスが熱されることで気泡ができてしまう恐れがあります。しっかり乾燥させる必要がありますが、風が無く直射日光も無い場所で乾燥させてください。

ニスの塗り方⑤:「重ね塗り」

乾燥が終わったら重ね塗りをします。もう一度③の工程を行い、ニス塗りを仕上げていきます。綺麗に仕上げるためにもニスを薄めるようにしましょう。

重ね塗りをする理由

木材にニスを塗ると、塗料の一部が木材に浸透して表面が少々ザラついてしまいます。そのため、もう一度塗ることでザラつきを無くす必要があるのです。

重ね塗りのコツ

重ね塗りのコツは、一回目の塗り方と同じです。薄く木目に沿ってニス塗りをします。また、表面がザラついている場合は目の細かいサンドぺーパーで磨き、埃が付いていたら布などでふき取りましょう。ただし、強くこすると下地のニスを剥がしてしまいますので注意してください。塗り終わったら乾燥させて完成です。

2回以上塗る

重ね塗るは基本2回ですがそれ以上塗っても構いません。ヤスリがけと同じで、段々と薄く塗ることでより細かに仕上げることができます。そこまでする必要はないかもしれませんが、重ね塗りしてもザラつくようならもう一度重ね塗りをしてください。

2回目以降のコツ

2回目以降のニス塗りは塗料を減らしていきます。薄く細かく塗るためにも、塗料の薄める量を増やしていくといいでしょう。

ニスの塗り方⑥:「仕上げ」

ニス塗りが完成したら、仕上げに綺麗な布で磨きます。塗料は時間が経過することで油分が浮き出てくることがあります。不要な油分ですので拭き取ってしまいましょう。布で汚れを拭き、光沢と艶を出すように磨き上げれば本当の意味で完成です。

反対側も塗る

ニス塗りは一旦完成ですが、忘れてはいけないのが塗っていない面です。そのままでも構いませんが、できれば全体を塗った方が良いでしょう。手順①のヤスリがけから、手順⑥の仕上げまでを順番に行います。乾燥させる際は他の面が乾いていますので、そちらを下にするといいです。

柱や壁などは気にしなくてもいいですが、小物や台などを塗る際は忘れないようにしてください。

ニスの塗り方⑦:「メンテナンス」


ニスは基本的に乾拭きするだけで十分です。汚れがひどくても水拭きすれば十分艶を保つことができます。ただし、いつまでもニスの効果が続くわけではありません。そのため、塗りなおす必要があります。艶が無くなってきたり、ニスが剥げ始めているようならニスを塗りなおしましょう。

メンテナンスのコツ

基本的に重ね塗りと同じで薄く塗るだけで大丈夫です。下地は既にありますので、手順①からする必要はありません。手順⑤の重ね塗りから行いましょう。薄く塗るためには塗料を薄めると塗りやすくなります。

ニスの塗り方⑧:「注意点」

ニスを取り扱うためには、必ず注意することがあります。

手荒れ注意

人によってはニスに触れることでアレルギー症状になる人もいます。赤く発疹ができてニスに触れた部分がかゆくなってしまいます。また、症状が酷いと軽い痺れを感じることもありますので注意が必要です。必要なら手袋やエプロンを装備してニスが付くのを防ぎましょう。

失明注意

ニスが目に入ることで失明する危険があります。もし、目にニスが飛んでしまったらすぐに水洗いをしてください。そして、放置せずに病院へ向かいましょう。幸いに、放置しなければ失明することは滅多にありません。ですが、目に入ると痛いですので、ニスを塗る際は眼鏡をするなど注意して作業するようにしましょう。

火気厳禁

ニスに含まれる原料には引火性の原料があります。そのため、ニスに火を付けると簡単に引火してしまいます。作業中はタバコなどを吸わないようにしてください。また、暑い場所で密封しておくと発熱温度に達して自然発火する危険もあります。火事にならないためにも、ニスの管理やニスを塗った道具の管理に注意してください。

まとめ

ニスは木材加工に欠かせない作業です。ニス塗りをするかどうかで作品が全く違ってきます。また、長く愛用するためにもニス塗りは重要になります。柱や壁などの住宅部分はもちろん、テーブルや椅子などの家具も長く愛用したいものです。

ニス塗りは難しいものではありません。図工の時間にニス塗りを教えている小学校もあります。長く使っていくためにも、自分でニスを塗って大切にしていきましょう。

ニスの塗り方が気になる方はこちらもチェック!

ニス塗りが気になる人は他にも記事があります。それぞれ「ワトコオイル」と「ブライワックス」が紹介されており、塗り方を説明しています。磨き方のコツや重ね塗りについても紹介されていますので、参考になると思います。ニスの種類に迷ったら「ワトコオイル」や「ブライワックス」を検討してみてはどうでしょうか?