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カブトムシの飼い方!幼虫から成虫までの育て方や長生きさせる方法をご紹介!

カブトムシの飼い方をご存知でしょうか?カブトムシは多くの方が一度は育てたことがある虫かもしれませんが、意外と上手く育てられなかった方も多いかもしれません。今回はそんなカブトムシの飼い方から、幼虫から成虫までの流れなどを詳しく解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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カブトムシの飼い方は?

夏になると人気が上がってくるカブトムシは子供たちのアイドル・ヒーローのような存在ですよね!子供だけじゃなく、大人も魅了してしまう可愛さ、かっこよさを持った素敵な昆虫です。そんなカブトムシを購入したはいいものの、育て方が分からなくて困った方も多いかもしれません。今回はそんなカブトムシの飼育・養育方法を詳しく解説していきます!

カブトムシの寿命までの流れ

カブトムシの寿命は約1年

まず、育て方の前に成長過程・寿命を知っておきましょう。土・マットから孵化するのは大体8月~9月頃です。そこから4月~5月頃まで1齢~3齢幼虫として過ごして成長していき、5月にさなぎになって、6月頃に成虫になり、8月にまた繫殖活動をして、大体は9月頃に寿命を迎えます。ですので、寿命は大体1年くらいであり、成虫を購入してもすぐ死んでしまうのは実は普通のことなのです。

幼虫時期を上手く養育出来るかが大切!

成虫となってからの寿命はあまり長くありませんが、出来れば素敵な見た目をした時期を長く過ごして欲しいですよね。長生きさせる為に気をつけるべきことが何点かあり、養育がきちんと出来れば、僅かながら長生きさせることが出来ます。その為には幼虫時期からしっかりと管理をして成長させていき、過ごしやすい状態を保つ必要があります。正しい育て方を覚えましょう!

カブトムシを飼う為の準備

飼育ケースの購入

カブトムシを飼うには、まずは飼育ケースが必要です。プラスチックのものが一般的ですが、見た目を重視するのであれば、熱帯魚を飼う為の水槽なども良いですね。使ってはいけないのが発泡スチロールで、成長過程で破ってしまう可能性があります。大きな飼育ケースを使った方が成長しやすく寿命が伸びやすいのですが、置けるスペースに合わせて選びましょう。

マット

土代わりとなるマットも用意しましょう。何種類かありますが、成虫だけを飼育する場合と、後に幼虫まで繫殖させていく場合とでは少し違いがあり、幼虫のことまで考える場合は「きのこマット」を使うのがおすすめです。もし成虫だけを養育するのであれば、ほだマットというものでも大丈夫です。こちらは幼虫には使えませんのでご注意下さい。

止まり木

よく転んでひっくり返ってしまいます。その際に、周囲に何も無いと起き上がるのに苦労して体力を使ってしまい、結果的に寿命を縮めることになってしまいます。ですので、止まり木と呼ばれる木を入れてあげましょう。ある程度の太さがあり、登れるようであれば大丈夫です。また、落ち葉や枝などを敷き詰めておくことで転倒防止にもなります。

霧吹き

乾燥している時に加水する為の霧吹きも用意しましょう。霧吹きは安いもので構いませんが、洗剤が入っていた容器はNGです。綺麗で虫に害の無いものを使いましょう。

スプーン

成虫だけを養育していくのであればスプーンは必要ありませんが、繫殖させる場合はスプーンを用意しましょう。卵や幼虫は大変傷つきやすいので、人の手で触るよりもスプーンで土ごとすくった方が安全です。用意するスプーンは立派なものである必要はなく、使い捨てのスプーンなど、すくえるものであれば何でも大丈夫です。

100円ショップを活用しよう

用意するものを色々と書きましたが、落ち葉やエサのお皿や土などは、現在では100円ショップでも取り扱っています。100円ショップだからといって使いにくいということはなく、十分に使えるものが多いので活用していきましょう!ただし、マットだけは高品質なものを使うことをおすすめします。特に、幼虫飼育はマットがとても大切になりますのでこだわりたいところです。

カブトムシは何匹まで育てられる?

ケンカをしてしまうので1匹ずつ育てる

一つのケースで複数匹飼育することが出来ます。ですが長生きさせるという点ではおすすめしません。オスは好戦的であり、よくケンカをしてしまいます。すると体力を使ってしまい、寿命が短くなってしまうのです。基本的な育て方として、一つのケースにつき一匹だけで育てましょう。また、サイズは大きい方がゆとりがあって寿命が伸びやすい傾向があります。Sサイズでも育てられますが、長生きさせたい場合はMサイズを用意しましょう。

繫殖時はペアで入れる

一匹ずつ養育していくと先述しましたが、もちろん繫殖させる際にはペアでケースに入れることになります。その際、オス一匹メス一匹ずつが基本ですが、これからずっと繫殖させていく予定であれば、オス2匹メス4匹を入れてしまっても大丈夫です。その方が、今後繫殖していく際に血が濃くなりすぎず、健康的に繫殖していく傾向があります。


カブトムシの飼い方①発酵マットのガス抜き

発酵マットのガス抜きは時間がかかる

捕獲、購入する前に、まずは土・マットの準備をしましょう。マットの加水処理、ガス抜きは時間がかかりますので、成虫が家に来てから用意するのでは間に合わなくなってしまいます。市販のもので何の処理もいらないものがありますが、最高の環境を整える為にもしっかりと準備をしていきましょう。

マットのガス抜き&加水のやり方

ガス抜きと加水のやり方は簡単です。まず、購入したマットを袋から出して、たらいなどの容器、または新聞紙などに広げます。そのまま一週間ほど置いておくとガスが抜けます。ガスが抜けたら水を少しずつ加えて、握った時に形が残り、かつ水がにじまない程度にします。その状態で3日ほど放置して、再発酵による熱が発生していなければ完成です。

カブトムシの飼い方②捕獲&購入

カブトムシを捕獲する

育てるには、まずは成虫を捕獲するか購入するかする必要があります。捕獲する場合はクヌギの木を探しましょう。クヌギの木はカブトムシ・クワガタが好む木で、蹴ると落ちてきたり、罠をしかけることで沢山とれたりします。捕獲する際は獲りすぎにご注意下さい。有名なオオクワガタなどは乱獲しすぎたことで数が激減してしまい、今では見つけにくい虫となってしまっています。

カブトムシを購入する

初心者の方は、捕獲するよりも購入するのがおすすめです。価格も安く、成虫はペアで1000円程度で販売されていることが多いですね。幼虫が販売されていることもありますが、最初は幼虫から飼育するよりも成虫から飼育することをおすすめします。購入する時に気をつけたいのが、購入時期です。出来れば7月までに購入を済ませたいところですが、遅くなってしまった場合は早めに繫殖させていきましょう。

カブトムシを幼虫から飼育する場合は?

もし幼虫を購入して養育していく場合は、1度脱皮を経験した2齢幼虫、もしくは4月頃に購入出来る3齢幼虫をおすすめします。1齢幼虫はまだ幼く、体力もありませんので、購入して、育て方をちゃんとしていても死んでしまう可能性があります。また、3齢幼虫でもさなぎになる直前だと上手くいかない場合もあります。幼虫を購入するのは、出来れば状態を見極められるようになってからにしたいですね。

カブトムシの飼い方③飼育ケースに移す

マットを敷いて環境を整える

成虫が家に来たら、用意しておいたガス抜き&加水済みのマットをケースに敷き詰めましょう。ケースに入れて、少し手で押して軽く固めて下さい。固めすぎると土に潜れなくなってしまいますので、少し固める程度で構いません。土の量はケースの3分の1から半分くらいまで入れて、成虫が十分に潜れるだけの深さを作ってあげると良いでしょう。

転倒しないよう止まり木を入れてあげる

ケースにマットを敷き詰めたら、転倒しないよう止まり木を入れてあげましょう。止まり木を入れることで見た目も素敵になります。また、止まり木だけではなく、落ち葉や樹皮などを入れることで更に安全に、かつ自然な見た目となります。

カブトムシの飼い方③エサ

エサは切らさないよう管理する

エサは切らさないように、しっかりと管理・交換してあげましょう。昆虫ゼリーを使う場合が大半かと思いますが、昆虫ゼリーもやはり腐ってしまいますので、もし無くなっていなくても3日に1回は交換が必要です。昆虫ゼリーを使う場合は、カブトムシが食べやすいようにエサ皿も用意してあげましょう。そのまま与えると転がしてしまったり、マットに埋もれることが多いのです。

昆虫ゼリーか果物か?

寿命を伸ばすことを目的とする場合、エサは昆虫ゼリーよりもバナナがおすすめです。バナナを食べさせることで僅かながら寿命が伸びる傾向があります。だからといって昆虫ゼリーが悪い訳ではなく、コスト面や手間を考えるなら昆虫ゼリーの方が圧倒的に簡単です。気をつけたいのが、水分量の多いスイカなどを与えてはいけないということです。水分量の多いエサを与えると下痢になってしまいますのでご注意下さい。

カブトムシの飼い方④温度と湿度管理

カブトムシに最適な温度は?

適切に養育していくには、温度管理も大切です。出来るだけ心地よく感じられる温度を保ってあげましょう。最適な温度は20度~28度と言われており、分かりやすく25度くらいにしておくのがおすすめです。20度以下になると動きが重くなり、15度を下回ると死ぬ危険性が出てきます。エアコンを使って管理してあげましょう。

マットを触って湿度を確認する


温度と同じく大切なのが湿度です。カブトムシがいる自然環境は湿った場所が多く、乾燥した場所は苦手なのです。マットを定期的に触ってみて、乾いているようであれば霧吹きで加水してあげましょう。元々しっかりと加水してある状態であれば、ある程度の間は大丈夫です。また、あまりにも乾燥が酷ければ、ケースの上に新聞紙を置くことで乾燥を防止することが出来ます。

カブトムシの飼い方⑤ペアで繫殖

雄と雌をペアで産卵セットに入れる

繫殖させる場合は雄と雌をペアでケースに入れましょう。雄は性欲旺盛ですので、交尾は何の心配も無く行われるはずです。ペアで入れる場合は、産卵がすぐに行えるよう、産卵の為のセットを用意して入れてあげましょう。といっても特別なセットを用意する必要はなく、マットをきのこマットに変えておくだけで構いません。

交尾が終わったら再び別々のケースに

一週間ほど一緒に入れておけば、ほぼほぼ交尾は終わっているはずです。交尾が終わったら別々のケースに離しましょう。また、野生のメスを捕まえてきた場合は、既に交尾を終えて産卵前の状態になっていることも多いです。その場合は交尾をしなくても産卵します。

カブトムシの飼い方⑥産卵と割り出し

基本的には土の中に産卵する

基本的に土・マットなどの中に産卵します。そして、幼虫が孵化したら、周囲のマットを食べて大きく成長していくのです。産卵を終えると、ケースの外側から見た時にチラホラと卵が見えるかと思います。たまに地上で産卵してしまったり、不思議な場所で産卵してしまうこともありますので、そういう時は保護してあげましょう。また、産卵時の雌はケースをひっかいてしまうことがあり、音がうるさいかもしれませんのでご注意下さい。

産卵が終わったら割り出しをする

産卵が終わったら、卵を個別に管理する為に、「割り出し」という作業をします。これは、ケースからマットを全て取り出して、卵を別々のケースに移す作業を指します。個別管理をすることで適切に養育・成長させることが出来、トラブルを防ぐことが出来るのです。この割り出し時に卵を傷つけないよう、慎重に、スプーンなどを使って行いましょう。

プリンカップなどを使って個別管理をする

割り出した卵は、ケースに入れてももちろん構いませんが、幼虫は最初の頃は小さいので、プリンカップのような小さな透明容器に入れても構いません。大体一度に30個くらいの卵を産みますが、50%から60%くらいしか孵化しないことが大半ですので、全ての卵に対して個別にケースを用意すると無駄になってしまうかもしれないからです。ある程度養育した段階で、またケースを用意してあげるのがおすすめです。

割り出しは幼虫となってからでもOK

割り出しは卵を傷つけてしまう危険性がありますので、幼虫となってから割り出しを行うのも良い手です。ただし、あまりにも期間が経ってしまいますと、幼虫同士で共食いをしてしまうこともありますのでご注意下さい。

カブトムシの飼い方⑦幼虫の養育

幼虫はエサが切れないよう注意

幼虫はきのこマットを沢山食べて、どんどん大きくなっていきます。予想以上に沢山食べますので、マットが十分にあるかはしっかり見ておきましょう。エサが少ないと成長が鈍くなる可能性がありますので、きのこマットはいつでもたっぷり用意し、少なければ交感が必要です。この幼虫の成長度合いで成虫の大きさが決まります。

幼虫時代のマット交換

マットが減ってきたら交換をしてあげましょう。交換をするタイミングは、少なくなってきたと感じた時か、マットに黒い糞が見えて目立つようになってきたタイミングが交換時期です。糞は放置しておくと環境悪化に繋がりますので、マットごと交換してしまいましょう。交換をする際は元々のマットを3分の1くらい残し、急激な環境変化を防ぎましょう。

幼虫が土から出てくる場合は危険?

もしも幼虫が土・マットから出てきて、またすぐに潜っていかない場合は、何かおかしい状態かもしれません。エサが少ない・マットの温度がおかしいなどを訴えている可能性がありますので、その場合は原因を探ってみましょう。マットを交換したり、温度を整えてあげたりして改善を試みます。

大きくなったらケースを変える

幼虫は最終的にかなりのサイズにまで成長していきます。ですので、最初のプリンカップでは途中で収まらなくなります。少し窮屈そうに感じるタイミングでケースを交換していきましょう。まだ小さい内はボトル容器などでも構いませんが、本当に大きくなると飼育ケースへ交換しなければいけません。

幼虫の冬の養育


カブトムシは幼虫の状態で冬時期を越していきます。寒くなるに従って食欲も減っていき、なるべく体力を使わないように、あまり動かなくなります。その時期はあまり構いすぎず、乾燥とエサ切れだけ注意して見守りましょう。また春時期になると活発に動き出します。

カブトムシの飼い方⑧さなぎから成虫へ

さなぎになる前の幼虫の様子

幼虫が十分に成長した5月頃に、さなぎになる為の準備が始まります。さなぎ直前の幼虫は段々と動かなくなったり、固まったような状態となっていきます。また、さなぎ状態を過ごす為の「蛹室(ようしつ)」というスペースを作ります。この時期はとてもデリケートな時期となっていますので、5月に入ったらマット交換をせず、見守ってあげましょう。

さなぎになってからの注意点

さなぎになってからは特に育て方を考える必要はなく、見守りましょう。さなぎになった姿を見たくて、土・マットを掘って蛹室を壊してしまう方もいるかと思いますが、実はそれはNGです。もしも壊してしまった場合は、人口で蛹室を作ってあげましょう。蛹室に見立てたスペースを作って、縦に納まるようにしてあげます。さなぎ期間は大体3~4週間ほどです。

成虫になってしばらくは動きがにぶい

さなぎの時期が終わるといよいよ成虫になります。ですが、成虫となってもすぐには活発に動きません。しばらくはじっとしていて、エサも口にしないのです。エサを口にすると成熟したという証拠ですので、しばらく待ってあげましょう。一旦成熟すると元気に動き回り、また繫殖活動が出来る状態となります。育てる余裕がある方は、増やして楽しんでいきましょう!

カブトムシの飼い方⑨注意点

コバエの発生を防ぐ

育て方をちゃんとしていても、カブトムシを育てているとコバエが発生してしまいます。ですのでコバエ対策は早めにとっておきましょう。ディフェンスシートというグッズが販売されており、それを挟むことでコバエの侵入を防げます。また、新聞紙を挟んだり、穴を開けたラップを張ったり、糞を放置せずに綺麗にすることでも発生を防げます。

カブトムシは夜行性

カブトムシが可愛くて、ついつい遊びたくなりますよね。しかし、カブトムシは夜行性の虫ですので、私たちが起きている昼間は隠れてじっとしていることが多いはずです。昼間に活発に動いている時は良いのですが、もしじっとしているようであれば、そっとしておいてあげましょう。逆に、夜はかなり活発に動きますのでうるさいこともあります。そんな時はケースを違う場所に移動させたりしましょう。

まとめ:カブトムシの飼い方

今回の「カブトムシの飼い方!幼虫から成虫までの育て方や長生きさせる方法をご紹介!」はいかがでしたでしょうか?

用意するものや成長していく過程、飼い方・育て方や繫殖方法などまで詳しく解説させて頂きましたが、大体の流れは掴めましたでしょうか?育て方を知識として知っても、いざ育ててみると色々なトラブルがあるかもしれません。ですが、今回ご紹介した育て方をちゃんと守っていれば大抵のトラブルには対処出来るはずですので、是非育ててみて下さいね。

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今回はカブトムシの飼い方について解説させて頂きましたが、他にもカブトムシに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。