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防水塗料の種類まとめ!外壁に塗る塗料の特徴や選び方を比較しながら解説!

建物は塗装することで、耐久性を格段に高められます。水に強い防水塗料を使用すれば、ますます建物の状態をきれいに保てるようになります。外壁の種類で用いる防水塗料違いますが、防水塗料とは一体何で、どんな種類があるのか、防水塗料を比較しながら基本をお伝えします。
2020年8月27日
はぐれ猫
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この記事で紹介しているアイテム

アサヒペン AP万能用ローラーバケセット ARS-180 180mm(1セット)【アサヒペン】

アサヒペン 水性屋上防水遮熱塗料10L ライトグレー

アトムハウスペイント 水性防水塗料専用遮熱トップコート 遮熱グレー 1.5kg

ニッペ 水性ウッディガード 0.7L ウォルナット

ニッペ 油性塗料 高耐久シリコントタン屋根用グレー 14kg

日本特殊塗料 nittoku 強力 防水一番 浸透性防水剤 900ml

防水塗料の役割とは

防水塗料には、モルタルやコンクリートの外壁、屋根などに塗って、水の進入を防ぐという基本の役割があります。そして他にも、数種類の役割があるのは知っていますか?

水による腐食から建物をまもる

あらゆる生命体が、命を保つために必要な水ですが、雨は建物を痛めつけ崩壊に近づける悪玉的な要素も備えています。雨によってコンクリートの外壁も木材も、全てがボロボロに朽ち果ててしまうのです。防水性の高い塗料を塗ることで、建物を水から守る役割は見逃せません。

建物のあらゆる劣化を防止

防水塗料を塗ることによって、雨のみならず、降り注ぐ紫外線や、厳しい自然現象、ぶち当たってくるあらゆるゴミなどからも、建物を守れるようになります。

汚れを防止できる

いったん防水塗料をコンクリート壁や建物に塗ると、汚れが付着しにくくなります。これは防水塗料の撥水性が作用して、ゴミやホコリなどまでも弾いてくれるからです。防水塗料を塗っている外壁が汚れないのはこのためです。

美装化し見栄えを保つ

防水塗料のカラーは多く、建物のコンクリート壁やトタン屋根などの色にマッチするものが見つかります。防水性が高くてカラフルだからこそ、建物にペイントして模様を付けたり、全体の見栄えを保つのに役立つでしょう。

外壁・屋根用の防水塗料の主原料

塗料に用いられている主原料は、メーカーや製品により異なっています。製品表示を確認してから購入したいところです。

合成樹脂

アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素樹脂など、人工的に作られた有機化合物を原料とする樹脂を、合成樹脂と言います。建材からおもちゃまで、いろんな所で見られる合成樹脂ですが、塗料の主成分としても合成樹脂が使われている場合が多いです。これは合成樹脂塗料と呼ばれています。

セラミック

陶磁器全般をセラミックと言いますが、セラミックを塗料に混ぜ込んだ防水塗料製品が、各メーカーより出ています。セラミック塗料、セラミシリコンと呼ばれ、他の塗料に比較して、耐久性と耐熱性に優れている特徴があります。断熱塗料と呼ばれる多くが、セラミック塗料です。

断熱塗料

日本の真夏は、建物内の温度が40度を超えるほどにもなり、屋内でも熱中症を起こし、命の危険も迫ります。だからクーラーで室温を下げるのは必要です。それに加えて断熱塗料・遮熱塗料と呼ばれる塗装を、屋根や外壁にほどこすことで、太陽光を反射して室温を下げることができる効果にも注目です。

乾性油

油性塗料の場合には、乾性油と呼ばれる油が用いられているものが多いです。乾性油とは、他の油脂に比べて、ペイントしてすぐ乾く性質をもっているため、塗料には向いているのです。

非防水塗料と防水塗料の違いとは

防水塗料は弾性塗料である

防水塗料とは弾性が強い塗料です。弾性とは、固まっても塗膜がゴムシートのように柔らかさを維持して、塗装面を割れにくくしています。これによって塗膜はひび割れにフィットし、水も弾く力に優れています。各メーカーが出している防水塗料は、ほとんど全部が弾性です。

非防水塗料は割れやすい

もし非防水塗料を使用すると、塗料はキクラゲのように、太陽の熱でガチガチに固まってしまいます。このタイプの塗料には、弾性がまったく足りていません。月日が経過するごとに塗料全体にひび割れが発生してしまうようになります。これでは外壁や屋根に塗っても、いずれ雨水の進入を許します。

防水塗料の水性と油性の違い

塗料には水性と油性という種類の違いがありますが、防水塗料でも同様です。それぞれの特徴を知っておきたいところです。

油性塗料


一昔前までメーカーが販売する塗料といえば、すべて油性でした。油性ペンキは有機溶剤を使用するから臭いが強く発生しますが、耐久性に優れ、乾きやすい特徴があります。金属やコンクリート、モルタルや木材など、あらゆる種類の建材に付着しやすいという、油性ならではの利点も出てきます。

水性塗料

近年のペイント業界で主流になっているのが、水性の防水塗料です。水性は水に溶かしてある塗料を意味しています。防水性を持つ水性塗料は、油性の防水塗料と比較しても、耐久性などの性能的で劣っていません。

下塗り塗料

これはモルタルなどに本塗りをする前に、下塗り用に使われる塗料です。油性や水性の塗料の付着具合を良くする目的で使われています。しかし近年では一般向けに、下塗りの必要のない塗料が多く出てきました。

防水塗料の種類別の耐用年数

それぞれの防水塗料の種類では、かなり耐用年数が異なっています。壁や屋根に用いられる防水塗料の場合を見てみましょう。

ウレタン塗料

合成樹脂のウレタン塗料の耐用年数は、7年から10年です。モルタルなどの密着性に優れていて、比較的に低コストで求められます。

シリコン塗料

近年の一塗料メーカーの間で主流になっているのが、合成樹脂であるシリコンの塗料です。耐久性があり、他と比較しても木材やモルタルのカビを防止する効果も高いものです。耐用年数は10年~12年程度です。

フッ素塗料

フッ素を混ぜ込んだ樹脂が原料なので、他の塗料に比べても圧倒的に耐用年数が長いのが、フッ素塗料です。15~20年程度は耐久性を持続します。ただし価格が高額になるため一般にはあまり使われず、主に高層ビルや鉄骨の構造物などに用いられています。

セラミック塗料

防水塗料にセラミックが含まれているために、遮熱性を高めているのセラミック塗料は、耐用年数が15~20年です。これも比較的に、高価な種類の塗料です。

耐用年数に囚われず

外的要因や、塗り方が足りなかったことで、塗装の耐用年数は変動します。見た目として塗装が剥がれていたり、悪化している状態がわかった時は、耐用年数に囚われずに塗装する時です。

防水塗料を塗る時の注意点

汚れを落とす

住宅のモルタルやコンクリート等、外壁全体に汚れやゴミが付着していると、防水塗料を使った時に威力が減少してしまいます。汚れの上に塗っても、やがて剥がれ落ちてしまいやすいのです。塗装前に塗装面の清掃を行うのはこのためです。

業者は水の高圧洗浄を用い、古い塗装の削り取りも行います。トタンの場合はサビをできるだけ落としたほうが、トタンを長持ちさせることに繋がります。一般のDIYではホースに付ける高圧洗浄器でも、まずまず汚れを落とせます。乾燥させてからのペイントをおすすめします。
 

塗りたくない場所の養生

塗装をするときには、柱や金具や装飾など、塗りたくない場所があります。もし何もカバーをしないで塗装すると、塗りたくない場所にも色がついてしまって開いた口が塞がりません。養生テープやビニールのカバーをするなどで、養生を行うようにしましょう。

シリコンシーラントの上に塗れない

シリコンシーラントとは

住宅の外壁のひび割れ、屋根の雨漏りの対処で、シリコンシーラントを使うことがあります。メーカーにより、シリコンコーキング、シリコンシーリングとも呼ばれます。これは確かに住宅の補修には比較的に役立つものですが、塗装をするときには邪魔なものになってしまいます。

水も塗料もはじくので

何故ならシリコンは、水をはじくと同時に、塗料までもはじいてしまうからなのです。シリコンシーラントの上に防水塗料を塗ったとしても、モルタル壁の全体に、きちんと塗装ができないことになります。


シリコンを剥がしてから

したがって、防水塗料を施す前には、シリコンシーラントを剥がし、防水パテなど別の素材をひび割れに詰め、その上に防水塗料を施すといった作業が求められます。

防水塗装の準備

防水塗装には必要なものがあります。DIYで自分で外壁塗装をするなら、この道具を用意すると作業が進みます。

ハケ

昔ながらの塗装道具といえばハケです。ハケと言っても比較して見ればさまざまなメーカーやサイズがあり、材質も異なり、油性用があるなど1種類ではありません。建物の隅や、細かい所の塗装には不可欠な道具です。価格は安いので、各種サイズを2~3本用意しておくと良いです。

ペイントローラー

手の届く範囲をペイントするなら、通常のローラーを使うと塗装時間の短縮になります。これは屋根でもコンクリート壁でもです。ローラーはメーカーで形状が異なり、スペアローラーの種類を取り違えると使えないこともあります。かならずスペアを買う時も、使えるメーカーのものを求めます。

ロングタイプのローラー

高所の塗装には足場やハシゴや脚立を使いますが、足場設置は高額で、ハシゴは危険を伴います。だから使いたいのがロングタイプのローラー。柄が伸縮する種類があり、長いものだと3~5メートルの高所まで届くタイプがあります。長くなるほど重たくなって塗装も難しいですが、安全性は確保されます。

スプレーガン

容器に塗料を充填し、モルタルやコンクリートなどに手動でペイントできる道具です。ローラーに比較して、繊細な塗装ができます。ただし使用した後は、塗料が固着しないよう、洗浄用シンナーとブラシでのお手入れが必須です。

塗装用トレイ

アサヒペン AP万能用ローラーバケセット ARS-180 180mm(1セット)【アサヒペン】

出典:Amazon
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塗装をする時の必須アイテムがこれ。トレイがあるからローラーに塗料を付けやすくなります。もし忘れてしまうと、手先が器用な人でも塗装が上手く行きません。お金節約なら、四角い焼きそばカップや、食品の入っていたカップを、再利用しても良いです。

養生テープとビニール保護

塗装のはみ出しが起きても、養生テープやビニールで保護しているから安心です。養生テープやビニールについては、塗装面積のぶんだけ用意する必要があります。事前に何メートル必要か、計測してみてください。

おすすめ防水塗料①

アサヒペン 防水塗料

塗料メーカーで大手のアサヒペンから出ている、クリアな定番防水塗料です。雨や日光に強く、畳3~6畳分の面積に塗れます。屋外の木材やコンクリートやモルタル、木材など、比較的にさまざまな用途に使うことが出来ます。

防水塗料の特徴

クリヤタイプなので、特に木材の場合には、素材本来の色合いや模様を活かせる塗料です。モルタルなどの、下塗り塗料として利用するにも最適と言われています。スプレーの420mlタイプ、1Lタイプ、4Lタイプがあります。

おすすめ防水塗料②

アサヒペン ペンキ 水性屋上防水遮熱塗料

アサヒペン 水性屋上防水遮熱塗料10L ライトグレー

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

コンクリートの屋根やモルタルの壁にも使用できる、遮熱性の高いアサヒペンの人気塗料です。アクリル樹脂を主成分としていて、これは防水塗料としての効果も一級品で、アマゾンではかなりの高評価を得ています。

防水塗料の特徴

塗料には特殊顔料と中空ビーズを使用していることによって、太陽の赤外線を反射、遮熱・断熱する効果を高めています。塗装すると、9~13度も温度が違ってくるとのことです。3Lから10Lまでのタイプがあります。

おすすめ防水塗料③

アトムハウスペイント 水性防水塗料 遮熱トップコート


アトムハウスペイント 水性防水塗料専用遮熱トップコート 遮熱グレー 1.5kg

出典:Amazon
出典:Amazon
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有名塗料メーカー、アトムハウスペイントの、アクリルウレタンを主成分としている人気防水塗料です。屋根や壁などに塗ることで、防水性を得られると同時に、遮熱効果も高めることができます。これは上塗りをするのに適しています。

防水塗料の特徴

遮熱トップコートを屋根や壁に塗ると、室内温度を12度ほども低減させられるとのことです。下塗りの塗料もきちんと塗ることで、その効果を高められます。

おすすめ防水塗料④

ニッペ 水性ウッディガード

ニッペ 水性ウッディガード 0.7L ウォルナット

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
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ログハウスの外壁やウッドデッキ、木の塀や扉など、木材のペイントにうってつけな防水塗料といえばこれ。ニッペのウッディガード目部保護塗料です。常に雨に濡れる木部をガードし、太陽の紫外線による劣化、雨による腐食、虫やカビが付くことを防ぎます。

防水塗料の特徴

ウッディガード木部保護塗料は、マイクロ粒子浸透型顔料を採用しているため、耐候性に優れ、見た目も美しく仕上がりやすいのが特徴です。カラーは落ち着きある茶系からグレーやメープルまで、ログハウスやウッドデッキに適した樹木の色を取り揃えています。

おすすめ防水塗料⑤

ニッペ 油性塗料 高耐久シリコントタン屋根用グレー

ニッペ 油性塗料 高耐久シリコントタン屋根用グレー 14kg

出典:Amazon
出典:Amazon

トタン屋根のお宅で屋根を防水塗料するなら、ニッペの高耐久シリコントタン屋根用の防水塗料です。速乾で光沢が出るというプロ仕様で、アマゾンでも人気を得ています。

防水塗料の特徴

トタンまるごと一発仕上げとある通り、ペイントは下塗り要らずです。サビ取り不要といっても、この防水塗料を途端に塗る時には、できるだけサビを削り落とし、汚れは全て取り去ったほうが効果が上がります。シリコンなので伸びが良く、付着しやすいと評価の高い防水塗料です。

おすすめ防水塗料⑥

日本特殊塗料 強力 防水一番 浸透性防水剤

日本特殊塗料 nittoku 強力 防水一番 浸透性防水剤 900ml

出典:Amazon
出典:Amazon

木材、モルタル、コンクリートなど、さまざまな建材の防水性を高められる、日本特殊塗料の浸透性防水剤です。シリコンの合成樹脂や防カビ剤を配合しているので、防水塗料としてだけじゃなく、他の商品に比較して防腐性や防カビ性にも優れています。

防水塗料の特徴

ペイントすると素材の内部によく染み込むことで、内部に防水層や防カビ層を作るという仕組みです。そのために長期間に渡って威力を発揮し続けます。素材に色がつかないクリアタイプなので、素材本来の良さはそのままにしたい人が使いたい防水塗料です。

防水塗料で建物を守ろう

防水塗料について見てきましたが、比較してみれば水性・油性の違いに限らず、メーカーと種類が多様にあり、塗料により用途が違う事もわかりました。自宅のモルタル壁、コンクリート壁を長持ちさせるため、是非とも使いたい塗料です。どのタイプを選んでみるか、もう決めましたか?

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