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ボリジとは?その育て方からハーブとしての使い方や効果・効能を解説!

ボリジはその花を砂糖漬けにしたりサラダに入れて食べるエディブルフラワーとしても利用されるハーブです。とても綺麗な青そのままにアイスキューブに閉じ込めて利用したりもします。かわいいボリジをご家庭で育ててみませんか?ボリジの育て方や増やし方をご紹介します。
更新: 2022年2月17日
佐藤3
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ボリジの育て方や効果が知りたい!

ボリジについて教えます

ボリジというハーブはその花が色々な効果を発揮してくれる植物です。綺麗や青色の星型をした可愛い花が咲くので観賞用としても好まれています。今日は、このボリジの育て方や増やし方、ハーブとしての使い方をご説明します。

ボリジの分類と名前

ボリジについて

ボリジという花はどのような花なのでしょうか。その分類や名前について、花の様子などをご紹介していきます。

ボリジの分類

ボリジはムラサキ科ルリヂシャ属の植物です。属名のルリヂシャの「ちしゃ」とはキク科の1年草のことを差す和名です。主にレタスのことを別名で「ちしゃ」と呼んでいます。

和名など名前について

属名でもあるルリヂシャはボリジの和名です。正しくはルリジサというそうですが、ルリヂシャでも間違いではありません。それに対して、ボリジのことをポリジと表記しているところもありますが、これは間違い。ボリジの綴りは「Borage」ですので"ぼ"と濁るのが正解です。

綺麗な星型の花は観賞用としても人気

ボリジの花は綺麗な星型をしています。また、その花色は澄んだブルーで「マドンナブルー」とも呼ばれています。

ボリジの使い方

活用範囲が広いボリジ

ハーブは鑑賞用の花と比べてハーブティーにしたり、香りを楽しむスパイスのような役割りをするものもあります。特に今回ご紹介するボリジはハーブの中でも活用範囲が広い使いみちがたくさんあるハーブです。ここでは、ボリジの一般的な使い方をご紹介していきます。

使い方1そのまま食べる

ボリジの使い方で有名なものに花をそのまま砂糖漬けにする食べ方があります。この他、アイスキューブにボリジを入れたものなどにも活用されます。またハーブとして効果や効能を期待したものでなく、純粋に美味しい食用の花(エディブルフラワー)としてサラダなどにも使われます。旬のボリジの花はキュウリに似た味がします。

使い方2ハーブティーとして飲む

発熱時のハーブティーとして、ボリジ、レモングラス、ワイルドストロベリーのブレンドティーのレシピが存在します。

使い方3コンパニオンプランツ

ボリジは養蜂植物としてミツバチを集めるのでイチゴの受粉を助けるコンパニオンプランツとしての使い方もされています。ボリジと一緒に植えるとイチゴが甘さを増すといわれています。ただし、その他の野菜(キャベツやブロッコリー等)の中にはボリジと相性が悪く成長を阻害してしまうこともあるので注意が必要です。

ボリジのハーブとしての効果


ボリジに含まれる成分

使い方でご紹介したとおり、ボリジはそのまま食用として口にすることも多いハーブです。その中にどんな成分が多く含まれており、どんな効果があるのか気になりますね。ボリジに含まれる成分とその成分についてをボリジの効果としてご紹介します。

カリウムが豊富なハーブ

カリウムはナトリウムの排出を促す効果がある栄養素です。ナトリウムが正常に排出されると血圧が安定します。そのためにボリジには高血圧を予防する効果と肝臓の老廃物をスムーズに体外に運び出してくれる効果が期待できます。細胞の浸透圧を整えるのでむくみやすい人にも効果があるハーブといわれています。

カリウムの不足で起こる症状

カリウムが不足すると筋肉の収縮がうまくおこなえずに「足がつる」などの痙攣が起こりやすくなります。夏場など汗をたくさんかく季節には汗と一緒にカリウムが排出されてしまうために、カリウム不足が起こりやすくなります。カリウムを含むボリジを摂取すると、このカリウム不足を補う効果があります。

ボリジのハーブとしての効能

具体的な効能

ボリジに含まれる成分はカリウムだけではありません。ボリジを摂取することで具体的にどのような症状に効くのか、その効能について見ていきましょう。

効能:喉の痛みの緩和

ボリジに含まれる粘液は、喉の痛みを抑える薬として古くから民間療法として用いられていました。痛みだけでなく、感染性の発熱に対する熱さましの効能もあります。

効能:気分の高揚

ボリジにはアドレナリンを分泌させ、気分を高めてくれる成分も含まれています。そのため、ふさぎ込んでいる気持ちのときにボリジのポプリを身につけると、気分が高まり気持ちが楽になるといわれています。中世の時代には、遠征時にはボリジ水を飲み干してから戦にでかけたという逸話もあります。

効能:頭痛の緩和

ボリジには熱さましの効能がありますので、熱にともなう頭痛の緩和にも効能があるといえます。発汗作用が高いのも熱さましの効能に一役かっています。

ボリジの育て方:難易度

育て方難易度は「とても簡単」

ボリジに限らずハーブと呼ばれている植物は、ほぼ雑草と同じと考えてよいでしょう。とても丈夫で放置していても耐えることなく増えすぎて困るくらい手間がかからないものが多いです。ボリジも他のハーブ同様とても簡単に育てることができます。

耐寒性と耐暑性

ボリジは耐寒性は高い植物ですが、耐暑性はやや弱いのが特徴です。-5度程度までなら平気な植物なので真冬でも外に置いても大丈夫。ただし夏場は特に日本のような湿度の高いところが苦手ですので、株はみっちりと植えずに風通しがよくなるよう隙間を開けて植えることが必要です。

ボリジの育て方:種まき

基本的な種まき

一般的なボリジの種まき時期は春か秋になります。春なら3・4月。秋なら9月頃がボリジの種まきに適しています。秋蒔きなら株が大きく育つので、花もたくさんつけることができるでしょう。

寒冷地の種まき


寒冷地ではボリジは秋ではなく春に種まきをおこなうと、初心者の方でも管理するのが楽になるでしょう。

種まき後の管理

種まきをして発芽したら、良い芽を残して露地植えの場合は株間を30センチくらいに調整するとよいでしょう。とても大きな種で発芽率も良いので最初から30センチ間隔に数個の種まきをしてひとつを選ぶ形でもよいですね。

珍しい花色の種

ボリジは基本的に花色はブルーですが、ごく稀に白やピンク色の花をつける株もあります。それらの種も市販されていることもありますが手に入れるのは難しいでしょう。海外から種を輸入することもできますが、種の個人輸入は在来種保護のため買えないものも存在しますので注意してください。

種の入手方法

ボリジの種の入手方法は3つ。ボリジの花の開花時期の後に米粒程度の大きさの種をつけます。翌年もボリジを育てたい場合は、それを採取して保管しておきましょう。この他、サカタのたねやカネコ種苗などからボリジの種が売られていますので購入することも可能です。

ボリジの育て方:植え付け

苗の植え付け

ホームセンターなどでボリジの苗を購入、またはポットに種まきをして苗を作った場合の植え付け方法です。苗の植え付けは本葉5枚程度が目安となります。ポットからやさしくボリジの苗を取り出したら土はくずさずそのまま定植します。

苗と苗の間隔

ポリジの苗の植え付けの間隔は種まきの時と同様30センチほど株間をあけるようにします。鉢植えにする場合は大きなプランターや10号以上の大きな鉢に苗を植え付けるようにしましょう。

植え付けのリミット

ボリジは根が非常に弱く、植え替えを嫌います。苗を植え付ける場合でも本葉8枚くらいがリミットです。あまり大きくなると植え付けの失敗の確率があがります。どうしても植え替えがしたいという時も、本葉8枚程度の大きさを限度とします。

ボリジの育て方:水やりと肥料

水やりは重要

植物の栄養は根から吸い上げられるものがほとんどです。すなわち、水やりは植物の命の元ともいえる大切なポイントです。ボリジを育てるときには水やりはどのようにしたら良いのでしょうか。ここではボリジの水やりと肥料の与え方をご紹介します。

水やりの頻度

ボリジの水やりは鉢植えのものに関しては土が乾いたらたっぷりあげるという方法でおこないます。露地植えのものは盛夏以外は水をあげなくても大丈夫ですが、何日も雨が降らず土がカラカラになっているようであれば他の植物と一緒に水やりをしましょう。

適した肥料と与え方

ボリジの花を次々と咲かせたい場合は、水溶性の肥料を与えることでたくさん蕾をつけてくれます。肥料を与える頻度は月に3回程度。10日に一回程度の割り合いで与えます。こうすることで、長く美しい花を咲かせ続けてくれるでしょう。

ボリジの育て方:開花時期


開花時期を知り計画的園芸を

花が咲く植物を育てる目的は「花を咲かせて活用する」ことにあります。庭や窓辺、ベランダを彩ってくれるボリジの花はいつ咲くのか、開花時期を知り他の植物と組み合わせることでいつも花が溢れる計画的園芸をおこなうことができます。

開花時期は春から夏

ボリジの種まきの時期は春と秋ですが、どちらで種まきしても開花時期は春から夏となります。肥料を定期的に与えることで花つきがよく、長い間楽しむことができます。秋に種まき、植え付けをした場合には株が大きく育って春先から綺麗な花を咲かせてくれるでしょう。春蒔きでは秋近くまで花を楽しむことができます。どちらの場合でも、花が咲いている間の肥料をしっかりあげることで時期が伸びる傾向にあります。

日当たりと開花

ボリジの花の付き方は日当たりに大きく左右されます。ボリジは太陽がとても好きなハーブです。露地植えなら日当たりの良い場所に植える。できれば午前10時までの朝日がたっぷりあたる場所が理想的です。鉢植えであれば置き場所を調節してやはり朝日にたっぷりあててあげることで花のつきをよくしてくれます。

ボリジの育て方:増やし方

ボリジはどう増やす?

花も愛らしく、料理やハーブティーとして活用できるボリジ。見ることも味わうこともできる役立つ花です。今年だけでなく来年も育てたい。数本ではなくもっとたくさんのボリジを育てたいという場合にはどうしたらよいでしょうか。ここではボリジの増やし方をご紹介します。

増やし方は種まきで

ボリジは1年草なので種をとっておいて種まきでの増やし方をします。ボリジの種は大きいので、種を採取するのも楽でしょう。夏に花が咲き終わった後種をつけますので、それをそのまま秋蒔きにするか、翌春まで乾燥した冷暗所で保管して種まきという増やし方になります。

まとめ

ボリジの使い方や育て方、増やし方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。色々と健康によい効果があるハーブですが、ハーブはまだ未知の部分も多く妊娠中の方が口にするのはおすすめできません。無事赤ちゃんが生まれてから、たっぷりボリジを楽しんでくださいね。

ハーブが気になる人はこちらをチェック!

ボリジの他のハーブの育て方、増やし方などもご紹介しています。気になる方はこちらもぜひチェックしてみてくださいね。