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空飛ぶスポーツ「ウイングスーツ」!初心者でも体験できる?その価格は?

「鳥のように自由に大空を飛びたい」そんな人類の願いを叶える最新の空飛ぶスポーツが登場しました。モモンガのようなスーツを着て体ひとつで高速で空を飛ぶその名も「ウイングスーツ」。危険そうなウイングスーツの魅力やリスク、また体験する方法や価格などをご紹介します。
更新: 2021年5月14日
豆飼
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この記事で紹介しているアイテム

BIRDMAN NINJA ウイングスーツ

空を飛ぶスポーツの多様化

人類の憧れのひとつ、「空を飛ぶ」こと。この空への飽くなき探求が近年激化し、空飛ぶスポーツはどんどん多様化しまた過激化してきています。美しく神秘的な大空は、一歩間違えれば命を落とす危険なもの。従来空飛ぶスポーツといえばスカイダイビングやハンググライダーなどのイメージでしたが、最近ではモモンガのように空中を舞う空飛ぶスポーツ「ウイングスーツ」というものが注目を集めています。さらにはベースジャンプという危険なジャンルもスリルを求める人達に果敢に挑まれています。

モモンガのように空を飛ぶ「ウイングスーツ」とは?

モモンガといえば、手足を繋ぐように広がった膜を使って飛行機のように舞う空飛ぶ動物ですが、そのモモンガのような形状のスーツを着て空を飛行するスポーツがウイングスーツです。スカイダイビングやパラグライダーでは背中にパラシュートを背負って、またパラグライダーでは飛行機の翼のようなグライダーに吊り下がって空を飛びますが、ウイングスーツはなんとこのスーツひとつで飛行するという聞くだけでも恐ろしい空飛ぶスポーツです。

ウイングスーツで空を飛行できる仕組み

ウイングスーツによるフライングの仕組みは、まさにモモンガと同じです。飛行時の空気抵抗を減らして速いスピードで滑空できる構造を研究した結果、モモンガと同じ形状に辿り着いたそう。両手両足を広げることで膜が広がって翼の役割をし、舵を取りながら高速でフライングすることができます。

ウイングスーツの素材や形状の秘密

ウイングスーツの素材は空気を全く通さない特殊なナイロン素材でできています。また羽の部分にはフライング時に空気が入って膨らむ「ラムエアー構造」というつくりになっており、パンパンに膨らむと固くなって飛行機の翼のようになります。最新の技術を用いて計算しつくされた構造の上、何度も試験を重ねて作られたスーツがモモンガのようなフライングを可能にしています。

ウイングスーツとスカイダイビングの違い


スカイダイビングの場合はパラシュートが開けば後は風に乗りながらゆったりと降下します。一方ウイングスーツの場合はモモンガのようま膜を広げて高速で風自在に飛ぶことができます。スカイダイビングは「落ちる」感覚ですが、ウイングスーツの場合まさに「飛ぶ」という感覚が味わえます。そのためウイングスーツで飛行する人は「ウイングスーツ・パイロット」「スカイフライヤー」などと呼ばれます。

フライングできる場所も違う

スカイダイビングは高度4000m程度とかなりの上空からダイブしますので、セスナやヘリからダイビングし、着陸地点が開けた土地である必要があります。ウイングスーツの場合もセスナからのフライングが主ですがそれほど高くない場所でも可能ですので、丘や崖、中には高層ビルや鉄塔など人工的な建造物からのフライングに挑むベースジャンパーもいます。

ウイングスーツは安全?危険性は?

ウイングスーツは最新技術を駆使して計算しつくされた構造になっており、安全試験も何度も行われた上で実用化されたものです。とはいえあまりにも無防備な空飛ぶスポーツ。しかも最高で時速200kmという猛スピードが出るため「ほぼ飛び降り自殺」「最も危険なエクストリームスポーツ」と呼ばれています。毎年多くのベースジャンパーが命を落としています。中にはライブ配信中に命を落としてしまった人もいる危険なスポーツです。

ウイングスーツのリスク

高度から超高速で身ひとつでフライングするため、地面や木などの障害物に当たってしまうと即死します。また、ものすごい風圧の中体をフラットにしてバランスを保つにはかなりの筋力が必要となります。さらに、高度上空からのフライングの場合、酸素マスクが少しずれただけでも意識消失してしまいます。上空は気温もかなり低いため、寒さで手が思うように動かせないという危険性もあります。

ウイングスーツの醍醐味「ベースジャンプ」とは?

ベースジャンプの「BASE」とは、
B=Building(ビル、建物)
A=Antenna(鉄塔、タワーなど)
S=Span(橋桁)
E=Earth(自然の断崖などの環境)
の頭文字です。その名の通り断崖絶壁など自然の地形や高層ビルやタワーなど人工的な建造物などを活かした危険すぎる空飛ぶスポーツ形態がベースジャンプです。パラシュートのように絡まりにくく、比較的高度が低い場所からも飛べるウイングスーツはベースジャンプに適していますが、やはり障害物も多く危険ですので禁止されている所も多いです。

ウイングスーツは初心者でも体験できる?


ウイングスーツはスカイダイビングのように熟練者と一緒に飛ぶタンデム飛行ができませんので、初心者は体験ができません。ウイングスーツは、スカイダイビングのライセンスを持ったダイバーで500回以上の通常のスカイダイビング経験があるか、最低200回以上のスカイダイビング経験とインストラクターの経験がなければ使用できないことになっています。ベースジャンプはもちろん、通常のフライングでもかなりのリスクを伴い技術も必要ですので、経験豊富なダイバーしか使用は認められていません。

ウイングスーツは日本でもできる?

残念ながら日本では公式にウイングスーツの体験やスクールなどを行っているところは見当たりませんでした。ウイングスーツを使用するにはかなりの回数のスカイダイビング経験が必要であり、気軽に体験はできません。熟練した者だけが体験できる本物に近い「空を飛ぶ」感覚。どうしてもという方はスカイダイビングの経験を積んで海外で挑戦しましょう。なお、日本国内の崖やビルからなどのベースジャンプは危険な上に違法となる場合もありますのでやめましょう。

ウイングスーツを楽しむための価格は?

ウイングスーツは初心者や経験の浅い人が体験できるものではなくスクールなどもないようですので価格を出すことはできません。しかし、ウイングスーツ自体は日本国内の通販でも購入できます。フィンランドで創設されたBIRDMAN社の日本モデルで、その価格は10~20万円前後。なおBIRDMANは、日本で初めてのウイングスーツパイロットで三つの世界記録保持者でもある伊藤慎一さんがチーフインストラクターや開発エンジニアを務めています。

BIRDMAN NINJA ウイングスーツ

日本国内でBIRDMAN社が開発した、最新のオールランド ウイングスーツ

空中飛行を日本で体験できるスポーツ

モモンガのように空を高速で飛行できるのは楽しそうだけど、経験もないし予算もかけられないしちょっと怖い!という方、初心者でも体験できる空を飛ぶスポーツができるところは日本国内にもあります。しかも低予算で可能なものもありますので、ぜひ一生に一度は大空を飛んでみたいという人は体験してみてください。

スカイダイビング

スカイダイビングというと海外のイメージがありますが、実は日本国内でも体験できます。北海道と関西となんと、関東近郊で東京湾を見下ろせる場所でも楽しめる所もあります。価格は28000円~60000円程度。カメラを付けたりすると予算が上がる場合もあります。なお、飛行は単独ではなく経験豊富なダイバーが背中側について一緒に飛行する「タンデムダイビング」なので安心して体験することができます。

ハンググライダー


エンジンのない飛行機または凧のような翼に吊り下がった状態で空中を飛行するハンググライダー。うつ伏せ状態で頭から滑空するため、空を飛ぶ鳥のような感覚を体験できるスポーツです。インストラクターと一緒に飛ぶタンデム飛行なら、初心者でも日本で体験できる場所はたくさんあります。初心者なら、数メートル足が浮く程度の体験から、300m以上の高さを飛行できるものまであります。価格は5000円台から10000円前後で体験できます。

その他

その他、モーターパラグライダーやフライボード、パラセイリングなど主に海で楽しむことができる空飛ぶスポーツがあります。フライボードは聞き慣れないかもしれませんが、足元に装着した噴射装置からジェット噴射される水の水圧で水上を飛び回れるマリンスポーツです。体験するにはそれぞれ、モーターパラグライダーの価格は大体10000円前後、フライボードは3000円台から、パラセイリングは7000円から15000円程度で体験できます。

まとめ

モモンガのような形状のスーツを着るだけで超高速で上空を滑空するスポーツ「ウイングスーツ」。数千mの上空からだけでなく、ビルや橋、断崖などの場所で飛ぶことでスリルを満喫できるベースジャンプとしても人気があります。しかし毎年多くの人が命を落としており、スカイダイビングの十分な経験がなければ飛べないプロフェッショナルなスポーツです。

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