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プロッターとは?その役割や使い方を解説!プリンターとの違いはなに?

プロッター最近はあまり聞かれない言葉ですね。プロッターは用紙に描くというよりも、様々な用紙をカッターでカットして加工する分野で活躍しています。カッティングプロッターといいます。それらの役割や使い方について、おすすめのメーカーと製品を紹介します。
2020年8月27日
htam
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この記事で紹介しているアイテム

マーキング シート カッティング フィルム

ミマキエンジニアリング CG-100SRⅢ

プロッターって何

プロッターという言葉は最近はあまり使われていません。初めて聞いたという人もいるかと思います。かつてはCADなどの分野ではX-Yプロッター、ペンプロッターといわれる独自のペンにより、線で印刷する出力機器が広く使われていました。

大型プリンターがプロッターの代替

今では写真のように大判の用紙に印刷できるプリンターが性能もよく比較的安価で購入できるようになってきました。そんなわけでプロッターの代わりに大型のプリンターが使われるようになりました。時には、大型プリンターをプロッターと呼ぶこともあります。プロッターとプリンターは線で描くのと点で描くので根本的には違う製品です。ここでは、線で描くものをプロッター、点で描くものを大型プリンターとして紹介します。使い方は普通のプリンターとほぼ同様に使えます。

カッティングシートの加工

ペンの代わりにヘッドにカッターを取り付け、コンピュータで描いたデータに従って写真のようなカッティング用紙をカットしステッカーなどに加工する機器をカッティングプロッターまたは単にプロッターと呼びます。使い方は簡単であり、線で描くことから用紙をなめらかにカットできるため、衣料品や看板などの加工に活用されています。

アーティストは使っている

最近見かけなくなったプロッターですが、アーティストの中にはカスタマイズ可能な出力機器としてペンプロッターを見直す動きがあります。用紙にペンで線をひくため、通常のデジタル技術での出力とは違った味わいに加工できることが理由の一つとなっています。

プロッターを販売する会社は

粘着フィルム用紙などを切って加工するプロッターは、 高速なカットが可能で綺麗に加工できます。今はグラフテック株式会社、株式会社ミマキエンジニアリング、武藤工業株式会社、株式会社レザック、ローランド ディー.ジー.株式会社などのメーカ-が販売しています。

プロッターは何ができる

マーキング シート カッティング フィルム

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

ここでは大型プリンターでなく、いわゆる線で用紙に描画するタイプのプロッターの用途について紹介します。

描画する

描画は以前からプリンターよりプロッターが得意とする分野です。ヘッドにはペンを装着します。ベクターイメージを使用することからなめらかで正確な線を描くことができます。最近は通常のプリンタ-もヘッドの性能が高くなってきており、この分野での使用が拡大されてきています。使い方はプリンターもプロッターもほぼ同じです。

カッティングする

ヘッドにカッターを取り付け、カッテイングシートなどを描画に合わせてカットしてステッカーなどの作品を作ることです。この分野はプロッターの得意分野で様々なシーンで活用されています。最近は様々な種類の用紙が販売されています。

プロッターの種類は

プロッターが特に活用されるのは用紙をカットして加工するカッティングの分野です。製品には3つのタイプがあります。写真のような、用紙が動くグリットローリングタイプのカッティングプロッターは用紙を広げる必要がなく、用紙サイズ比較して小型化ができます。フラットベッドタイプのカッティングプロッターはヘッドが動くタイプですが、用紙を広げるサイズが必要になります。小型のカッティングプロッターは個人用の小型の機種です。

グリットローリングタイプ カッティングプロッター

グリットローリングタイプ カッティングプロッターは、ローラーで用紙やカッテイングシートを動かすタイプです。大きなサイズの用紙に対応しています。加工可能幅は 606mmと 1070mmの2タイプが販売されています。このタイプは、各メーカーとも大型プリンターで対応しています。

フラットベッドタイプ カッティングプロッター


フラットベッドタイプ カッティングプロッターは、ヘッドが上下左右に移動しながら、水平な台に置かれた用紙をカットしていくプロッターです。水平な台の大きさは横幅が920mmと共通で、縦が610mm、120mm,180mmの3種のサイズがあります。グリッドローリングタイプと比較すると使い方が簡単で、より高精細に、より表現力の高い加工が可能となります。以前はプロッターといえばこのタイプでした。

小型カッティングプロッター

小型カッティングプロッターは、最近性能が高く安価になってきました。その名の通りコンパクトで家庭や学校で個人用に使えるプロッターです。最大カッティング範囲は縦が3000mm (紙送り方向)で、横は305mmのサイズとなっています。小型かつ使い方は簡単で、様々な種類の用紙の加工に対応しています。近年人気がでてきた商品です。

プロッターの使い方は

プロッターは、プリンターと同様パソコンに接続して使います。プロッターの機種専用の描画と印刷ができるメーカー独自のソフトウェアーを使う場合と、一般の描画ソフトで描いたデータをプラグインソフトウェアーを用いて描くタイプあります。使い方は、これまで描画ソフトに慣れているなら、プラグインソフト、新しく始めるならメーカー専用ソフトがおすすめです。

プロッター専用ソフトウエアー

グラフィックデザインソフトウェアは、カットデータを作成・編集できるメーカー独自のソフトウェアです。作図、色塗り、オートシェイプ等の機能が充実しており、プロッタの設定も簡単にできます。 また、PDFなどのインポートにも対応しており、一般に普及しているソフトウェアとの互換性もありますから、既に保有しているデータの活用もできます。使い方は比較的簡単です。

描画ソフトのプラグインソフトウェアー

プラグインソフトウェア は描画ソフトAdobe Illustrator・CorelDRAW 用のプラグインソフトウェアが一般的です。プレビュー画面や、カット条件設定機能など、カッティング作業に便利な機能が充実しています。 使い慣れたグラフィックデザインソフトウェアで作成したデータを利用して、カッティングプロッタの能力を最大限に引き出しながらカットできます。

おすすめプロッター3選

カッテリングプロッターを販売しているメーカーの製品のうち、タイプ別におおすすめのプロッターを紹介します。

おすすめ①:ミマキエンジニアリング CG-100SRⅢ

ミマキエンジニアリング CG-100SRⅢ

出典:Amazon

グリットローリングタイプ カッティングプロッターは用紙サイズが60cmから160cmまでのものがあります。おすすめのメーカーはミマキエンジニアリング社で、そのうちCG-100SRⅢがおすすめです。看板に使用する塩ビフィルムやステッカー、ラベル用シールメディア、POP制作等の印刷した厚紙の加工など幅広いメディアに対応します。優れたカッティング性能を持ちながら価格を抑えたモデルでおすすめです。

おすすめ②:グラフテック FC4500-60

フラットベッドタイプ カッティングプロッターのおすすめはグラフテック社のFC4500-60です。高速カットを実現した低価格のモデルです。最大カット幅は910mm×610mmとなっています。最大カット幅590mm×430mmのFC4500-50もあります。

おすすめ③ローランド  STIKA SV-12

小型カッティングプロッターはきれいなカッティングステッカーが手軽に作れ、オフィス、店舗から自宅まで多彩に活躍できるコンパクトサイズのプロッターです。ローランド社のカッティングプロッター STIKA SV-12は使い方が優しく価格やサイズ的にもおすすめです。

大型プリンターは高性能

大型プリンターは、最近高品質で低価格化が進んでいます。EPSON、キャノン、HP、OKI、ミマキ、ローランド、武藤工業などのメーカーが販売しています。

大型プリンターはお店で使える


大型プリンターは様々な場所で、いろんな用途に使われています。量販店・飲食店・スーパーなどではポスター、のぼり、POPなどでお客様をひきつけ販促効果を上げています。

大型プリンターは建築現場で使える

建築・設計・土木・測量の現場では、現場での円滑なコミュニケーションツールとして、様々な職種の方々が図面をみて意思疎通を図ることが重要になります。CAD(プロッター)出力の精度によりコミュニケーションの精度も変わってきます。

大型プリンターは学校や病院で使える

学校・病院・官公庁・学会などの現場では、授業で使う教材やポスター、横断幕、広告など幅広く活用できます。

大型プリンターの選び方

インクの種類で選ぶ

大型プリンター選びで重要なのは、インクの種類です。大きく分類すると、水性と溶剤・UV・ラテックスなどの水に強いタイプの2種となります。インクジェット式の水性のものが比較的ランニングコストは低いのですが、水に弱いという欠点があります。

カッティング機能で選ぶ

大型プリンターの場合は、カッティングの機能が付いているものと付いていないものがあります。カッティング機能が付いたものは割高になります。用途によって選択しましょう。

サイズで選ぶ

サイズは、最大の用紙幅が1300mmから5000mmまでの6種があります。設置場所や使用する用紙のサイズに併せて選択しましょう。

ニーズ別おすすめ大型プリンター

インクの種類や対応可能な用紙サイズがたくさんあることや、画質やスピード、ランニングコストが異なるため、どの機種を選択していいか迷います。価格も100万円程度のものから1000万もする超高級なものまで様々です。ここでは、ランニングコスト、印刷品質、印刷スピードの三点に絞りおすすめの機種を紹介します。

おすすめ①:ランニングコスト重視

ランニングコスト重視で選ぶなら、武藤工業(MUTOH)メーカー製のVJ-1324がおすすめです。低価格で美しさを追求した新型プリントヘッドを採用しており、インクコストは15.8円/mlとランニングコストは低めに設定されています。

おすすめ②:印刷品質重視

印刷品質にこだわるなら、EPSONメーカー製のSC-S80650がおすすめです。単に印刷速度が速くなっているだけでなく、実用モードでの画質と速度のバランスが取れているのが特徴になります。インクコストは、19.8円/mlとなっています。

おすすめ③:とにかくスピード重視


とにかくスピード重視なら、OKIメーカー製のM64Sがおすすめです。他社と比較し3倍の大きさの、3インチ特大ヘッドを2基搭載しております。この特大ヘッドに合わせて、粘度のある高濃度の速乾インクも独自開発しています。

プロッターはこんな事もできる

描くのはプリンターに任せて、プロッターは描くよりもカットすることに重きが置かれているようです。特に最近では、平面でなく3Dの物体を制作する3Dプリンターの性能が良くなり、価格も安価な商品が見られるようになってきました。様々なフィギャーの制作が簡単にできるため、マニアの間では人気があります。

3D製品の制作

3Dプリンターならこれまでの切削では削ることの出来なかった中空形状や複雑な内部形状をもつものも造形が可能です。中空構造が簡単に作成できる事から、強度を要求されない部品の軽量化が容易になります。誰が何個作っても毎回同じ物が出来ます。また、複数のモデルを一度に作ることが出来ます。これから、さらに良い製品が開発される分野です。

3Dプリンターで使える素材は

3Dプリンターで利用できる素材は、柔らかいゴム素材から比較的強度のプラスチックまで、幅広いラインアップがあります。素材によって「やわらかい」、「壊れにくい」、「熱に強い」などの様々な性質がありますが、全ての特性を兼ね備えた材料はありません。利用目的に合わせた素材選びが不可欠です。

3Dプリンターのおすすめは

3Dプリンターは高額で大型の本格的なものから、比較的サイズが小型で安価な商品まで販売されています。自宅でも使える小型の3Dプリンターのおすすめメーカーや商品を紹介します。3Dプリンターは、XYZプリンティングジャパン、Abee、Zortrax、Tiertime、MUTOH Sindoh、MOMENT、MakerBot、3D Systemsなどのメーカーから販売されています。

満足度の高い3Dプリンター3選

口コミや評判などから、使い方が簡単で満足度が高い小型の3Dプリンターを3つ紹介します。1位はXYZプリンティングジャパン社の ダヴィンチ 1.0 AiOです。10万円の前後の価格です。2位は同じメーカーの ダヴィンチ 1.0 Proです。3位も同じメーカーのダヴィンチ Jr. 1.0です。やはり、小型の3DプリンターはXYZプリンティングジャパン社の製品の評判が良いようです。しかし、この分野はこれから伸びていく分野ですから。様々なメーカーの価格や性能はこまめにチェックしましょう。

まとめ

大型プリンターはまだまだ高価ですから個人ユースは難しいですね。会社や商店等で使うのにはおすすめです。カッティングプロッターは小型で安価なものがでてきていますから個人ユースでも活躍できそうです。3Dプリンターは性能が良いものは高価で大型です。作品を制作してくれる会社がデてきましたから、それらを活用すると良いでしょう。個人ユースの小型のものは扱える素材や大きさなどに制限がありますが面白い商品です。プロッターを使って違った世界に触れてみませんか。

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