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カタクリの花言葉や見頃の季節は?開花時期や見れる場所含めてご紹介!

カタクリの花言葉や、見頃についてまとめました。カタクリの花は、日本では自生地が減ってきていて、貴重な花となってきています。カタクリの花は、開花時期になると、地面を覆いつくしてとても美しい景色を作り出してくれます。ぜひ、カタクリの花を見に行ってみてくださいね。
2020年8月27日
吉岡てんぱ
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カタクリの花とは

カタクリの花の名前の由来

カタクリとは、ユリ科カタクリ属の植物です。昔は、カタクリではなく、「堅香子(かたかご)」と呼ばれていました。堅香子という名前の由来は、カタクリの花が傾いたかごのように見えるからだという説があります。堅香子は時代とともに名前を変え、「カタコ」と呼ばれることが増え、ユリ科の植物であることから「カタコユリ」に変わり、最終的に「カタクリ」に落ちついたとも言われています。

カタクリは片栗粉の原料だった

カタクリは漢字で書くと「片栗」、つまり、片栗粉の原料でした。以前は、カタクリの根茎(こんけい)に含まれる、でんぷんを使用して片栗粉を作っていましたが、最近は、カタクリの花の自生地が減ってきている上、1つの根茎から作られる片栗粉の量もわずかなため、カタクリの根茎に似た性質の、じゃがいも(馬鈴薯)のでんぷんを使用し、片栗粉を作るようになりました。

カタクリの花は観賞用として人気

カタクリは、片栗粉に使用されたり、葉は山菜として食べられることもありましたが、最近は、美しい花の姿を愛でるための、観賞用として人気があります。山野草ショップなどでは、苗や球根の販売もされており、山野草愛好者の中では、根強い人気を誇っています。ただし、自生地からの乱獲は禁止されているので、勝手に抜いて持ち帰るようなことはしないでくださいね。

カタクリの花は咲くまでに7年かかる

カタクリの花は、種が根付いてから、花が咲くまで7年前後の期間が必要とされています。そう考えてカタクリの花を見ると、何とも言えない辛抱強さやたくましさを感じます。また、多年草ではあるものの、花を咲かせられるのは7回程度とも言われており、7年間耐えて7年で果てる、限りのあるもの独特の美しさがあります。

カタクリの花は「春の妖精」

カタクリの花は、キクザキイチゲ、ニリンソウと合わせて、「スプリング・エフェメラル」や「春の妖精」とも呼ばれることがあります。その可憐な姿も、「春の妖精」と呼ばれる所以ですが、春の数日間だけそっと現れ、初夏には緑の中に紛れてそっと消えてしまう姿は、まさに「妖精」ですよね。

カタクリの花は切手の図案にも使われた

カタクリの花の美しさから、1994年より、350円切手の図案に、カタクリの花が描かれています。ただ、残念ながら、2014年に販売が終了しました。それでも、その美しさから人気があり、未だにオークションなどを利用し、コレクターの間で高値で取引されることもあります。

カタクリの花の特徴

カタクリの花は、ピンク~薄紫色で、ほっそりとした花弁に特徴があります。1株に1つだけ、下向きの花をつけるので、何とも言えない、はかない美しさがあります。日陰など、暗い場所では、カタクリの花は閉じたままですが、火があたると徐々に花弁が開き、大きく花弁が反り返ります。開いたカタクリの花も美しいですが、閉じている姿も美しいので、カタクリの花を見に行った際は、日陰のカタクリの花にも注目してみてくださいね。

また、一口に「カタクリ」と言っても、自生している地域により、花や葉に模様があるものなど、いろいろな種類があります。複数のカタクリの自生地に行く機会があったら、いろいろな地域のカタクリを見比べて、違いを楽しんでみるのもおすすめですよ。

カタクリの花は両性花で自家不和合性


カタクリの花は、1つの花の中にめしべとおしべがある、両性花ではありますが、自家不和合性の花で、1つの花だけで種を作ることがほとんどありません。そのため、昆虫に見つけてもらいやすいように、めしべやおしべを目立たせています。また、種には、アリが好む成分を付着させ、アリに運んでもらえるよう工夫されています。

カタクリの花が見頃になる季節と時期

カタクリの花は、自生数は減ってきていますが、その美しさから、日本各地で栽培されています。カタクリの花が咲く季節は、早春ですが、栽培されている場所により、見頃になる時期は異なります。温かい場所では、3月下旬ごろが開花時期になっているところもありますが、6月ごろが開花時期になっているところもあります。カタクリの見頃を逃さないためにはも、各地の開花情報をこまめにチェックするのがおすすめですよ。

カタクリの花言葉

カタクリ全般の花言葉

カタクリには、「初恋」「寂しさに耐える」という2つの花言葉があります。1輪ずつ花をつける、カタクリの花にぴったりの花言葉ですよね。

カタクリの花言葉の由来

カタクリの「初恋」という花言葉は、下向きにつく、つぼみの様子から、初恋のようなせつなさをイメージしてつけられたという説があります。また、「寂しさに耐える」という花言葉は、1株に1輪ずつしか花をつけず、まだ肌寒さも残る季節に、すっと佇んでいるイメージからつけられたという説があります。

カタクリの誕生花と贈り方

カタクリの誕生花

カタクリの誕生花は、 1月28日 3月24日 の2日です。1月ごろは、まだカタクリの花芽すら出ていない季節ではありますが、3月になると、徐々に開花してくるカタクリも出てくる季節です。

カタクリの贈り方

カタクリは、1株に1つしか花をつけないため、花束などにして贈ることは、難しいです。しかし、カタクリの鉢植えも販売されているので、カタクリを贈りたい場合は、利用するのもよいですね。また、カタクリの開花時期に、一緒にカタクリを見に行くという贈り方も、素敵です。

また、カタクリの写真や、絵画を贈るのも素敵です。写真や絵画なら、季節を問わず贈ることができるので、ぜひ、利用してみてくださいね。

カタクリの花が自生している場所4選

カタクリの自生している場所の保存活動が活発


カタクリは、自生している数は減っているものの、自生地を保存する活動も活発に行われています。そのため、全国各地でカタクリの自生地を整備されており、見頃の季節になると、カタクリの花が山野一面に咲き誇る姿を、満喫することができます。その中でも、人気のあるカタクリの自生地をまとめました。

カタクリが自生している場所1.岩宿遺跡(群馬県)

群馬県の岩宿遺跡周辺の、稲荷山には、カタクリの群生地があります。立ち並ぶ木々の間に割く、薄紫色のカタクリは、とても可憐で美しいですよ。岩宿遺跡周辺のカタクリは、3月下旬ごろから開花し、4月には見頃を迎えます。ちょうど、サクラの開花時期と重なるので、サクラの花見と一緒に、カタクリを見に行くという人も多いです。

カタクリさくらまつり│みどり市観光ガイド
岩宿遺跡周辺のカタクリの自生地についての情報が掲載されています。

カタクリが自生している場所2.北総台地(千葉県)

千葉県柏市にある、北総台地には、紫色に近い、濃い色のカタクリが自生しています。3月下旬ごろから開花しますが、観光地化はしていないため、より自然に近い状態のカタクリを楽しむことができますよ。

カタクリ群生地 | 柏市役所
柏市の公式ホームページです。

カタクリが自生している場所3.小塩山(京都府)

京都府で人気のハイキングコース、小塩山には、カタクリが自生しており、保護活動も積極的に行われています。淡いピンク色のカタクリが多く見られ、4月中旬に、見頃を迎えます。小塩山は、マイナーな自生地なので、静かにカタクリを鑑賞したいという方に、おすすめの自生地です。

小塩山京都府歴史的自然環境保全地域
小塩山周辺情報を紹介しています。

カタクリが自生している場所4.寂地山(山口県)

山口県の東部にある寂地山は、山頂から広範囲にわたって、カタクリが群生しています。紫色の落ち着いた色味のカタクリですが、見頃の時期は、茶色い地面をぱっと明るくさせ、とても美しい景色が広がります。

寂地山/かたくりの花|観光情報|山口県の旅行・観光情報 おいでませ山口へ
三方を海に開かれた本州最西端の地 山口県の旅行・観光情報 おいでませ山口へ

カタクリの花の観光名所4選

カタクリの花で観光地化している場所

カタクリの花の群生地は、とても美しいことから、観光地となっている場所も多いです。中には、カタクリの花の開花時期に合わせて、イベントを行っている場所もあるので、ぜひ、足を運んでみてくださいね。

カタクリの観光名所1.万葉自然公園(栃木県)

万葉自然公園には、かたくりの里という名前がついている通り、三毳山(みかもやま)には150万株ものカタクリが群生しています。3月中旬ごろが見頃で、開花時期に合わせて、「かたくりの花まつり」が行われ、多くの人でにぎわいます。公式サイトでは、開花状況なども随時アップされているので、ぜひ、満開のカタクリを、見に行ってみてくださいね。

かたくり開花情報【万葉自然公園かたくりの里】|佐野市観光協会
万葉集にも詠まれた三毳山(みかもやま)の北斜面の中腹1.5ヘクタールに150万株の見事なカタクリが群…

カタクリの観光名所2.城山かたくりの里(神奈川県)

城山かたくりの里は、神奈川の花の名所100選にも選ばれています。カタクリの花は、個人所有の土地に群生しているため、一般公開の時期は3月第2土曜日~4月第3日曜日までと限られているので、注意してくださいね。ただ、個人所有の土地とはいえ、きちんと手入れされているので、斜面一杯に広がるカタクリの絨毯は、圧巻です。関東在住なら、一度は行っておきたい、観光名所です。

城山かたくりの里|公式ホームページ|神奈川県相模原市緑区川尻4307
開園期間:毎年3月第2土曜日~4月第3日曜日|開園時間:AM9:00 ~日没|入園料:¥500(小学生以下のお客様と障害者手帳をお持ちのお客様と付き添いの方1名様まで無料。20名様以上で団体割引あり)|開花情報・交通のご案内・園内の草花・風景・かたくりの花について

カタクリの観光名所3.清住カタクリの里(兵庫県)

兵庫県の清住カタクリの里は、関西で人気の高い、カタクリの群生地です。紫寄りのカタクリの花が咲きますが、クヌギの木の間を敷き詰めるように咲いたカタクリは、とても美しく、何度でも訪れたくなります。カタクリが咲いている場所が、斜面ではないので、小さいお子様連れの方にも、おすすめの鑑賞スポットですよ。

清住かたくりの里
清住かたくりの里の観光情報を掲載したページです。

カタクリの観光名所4.鏡野町大地区(岡山県)

岡山県の鏡野町の大地区には、5000本のカタクリの花が咲き誇ります。淡いピンク色のカタクリなので、日が当たって、すべて開花すると、一気に山すそが華やぎます。大地区では、カタクリを地区の宝として、とても大切に保護されています。4月の第2日曜日には、「カタクリの花まつり」も行われているので、ぜひ、遊びに行ってみてくださいね。

[鏡野町]カタクリ
鏡野町のカタクリについて紹介しているページです。

カタクリの花を見に行くことで保護に協力しよう

カタクリの花は、1株だけだと、素朴なイメージがありますが、群生すると、とても華やかで、圧倒されます。ただ、日本での自生地は減少傾向にあり、人々の保護が欠かせない状態にまで陥っています。カタクリの保護に直接かかわれなくても、保護地域のイベントなどに参加することで、間接的に保護に関わることも可能です。ぜひ、日本各地のカタクリの自生地に、遊びに行ってみてくださいね。

山野草が気になる方はこちらもチェック

カタクリのほかにも、日本には、美しい山野草が数多く自生しています。山野草は、ガーデニング向けの花に比べると、素朴ではあるものの、独特の魅力があります。山野草の自生地は、各地にあるので、身近な場所に生えている、山野草を探してみるのも、楽しいですよ。