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バイカウツギとは?その特徴や育て方をご紹介!剪定や挿し木はどうする?

バイカウヅキは白くて可愛らしい花を咲かせるガーデナーに人気の植物。可憐な花姿を反映した「気品」「回想」という花言葉も素敵です。バイカウヅキはとても強くて鉢植えも庭植えもでき初心者にもおすすめです。バイカウヅキの植え替えなどの育て方や増やし方をご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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バイカウヅキってどんな植物?

バイカウツギは落葉低木で、日本では岩手県から九州にかけて自生しています。バイカウヅキの樹高は、だいたい2メートルくらいです。バイカウヅキは16世紀にはヨーロッパで栽培され当時の人々のあいだで人気だったようです。バイカウヅキは、とても強い植物で耐寒性もあるので育てやすく、さらにとても可愛らしい花を咲かせることから、現在日本でも、ガーデナーのあいだで重宝されている植物です。

バイカウヅキの花名の由来

バイカウヅキを漢字で記載すると「梅花空木」です。バイカウヅキの花が、まるで梅の花のような花姿をしていることと、バイカウヅキの枝葉の様子が「ウツギ」に似ていることから、つけられた名前です。

バイカウヅキの花の特徴

バイカウヅキの花の咲く時期は初夏です。6~7月にかけて、直径3~4センチくらいの可愛らしい花を咲かせます。バイカウヅキの花の色は、一般的に白いものが多いのですが、種類によっては、中心部分がほんのりピンク色の優しいカラーのバイカウヅキもあります。バイカウヅキの花は、一見すると梅の花によく似ているのですが、梅の花びらは5弁あるのに対して、バイカウヅキの花びらは4弁です。

バイカウヅキの葉の特徴

バイカウヅキの葉っぱの形は、楕円形で先がとがっています。バイカウヅキの葉っぱはどちらかというとやわらかめで、葉っぱの色は明るいグリーンです。バイカウヅキはアジサイ科に属する植物なので、バイカウヅキの葉っぱはアジサイの葉っぱを小さくしたような雰囲気です。また、バイカウヅキの種類によっては、グリーンの葉っぱに白っぽい斑のはいる品種もあります。

バイカウヅキの香り

バイカウヅキの花には、とてもよい甘い香りがあります。そのためバイカウヅキは、香水の原料にも使われているそうです。バイカウヅキの香りは、ほのかで優しいものなので、バイカウヅキの花単体で香水に使われるというよりは、いくつかのほかの花の香りをブレンドした商品が多いようです。

バイカウヅキの基本データ

科名属名

アジサイ科バイカウツギ属

学名

Philadelphus satsumi

和名

梅花空木(ばいかうづき)

別名

サツマウツギ


英名

Mock orange

原産国

南東ヨーロッパ、アジア

バイカウヅキの花言葉

花言葉1「気品」

バイカウヅキの上品な白い花姿は、可愛らしさのなかにも凛とした雰囲気が漂うものです。そんなバイカウヅキの花姿やカラーから「気品」という花言葉がつけられました。

花言葉2「回想」

バイカウヅキの花の香りは、ふんわりとやわらかく甘いものです。人間は香りを嗅ぐことで、記憶が呼び起こされるそうです。「回想」は、バイカウヅキのよい香りからイメージされてつけられた花言葉です。

バイカウヅキの種類

バイカウヅキの花の色は、一般的に白いものが知られていますが、実は、花の中心がほんのりとピンク色がかった可愛らしい種類のものもあります。また、バイカウヅキの花びらは一重咲きや八重咲きの品種などもありますので、好みやお庭の雰囲気に合わせて品種をチョイスするとよいでしょう。

バイカウヅキ「イエローヒル」

「イエローヒル」は一重咲きのスタンダードな種類のバイカウヅキです。一重咲きのバイカウヅキは清楚な印象をもたらしてくれ、うっとうしい気持ちになりがちな梅雨時期に、見るものを爽やかな気分にしてくれます。

バイカウヅキ:半八重咲き白花

バイカウヅキの半八重咲きの品種は、なんとも言えず可愛らしい種類です。花びらが二重になっているのですが、内側の花びらは、外側の花びらの半分くらいのサイズで、独特の雰囲気を醸し出しています。

バイカウヅキ「スノーベル」

「スノーベル」は八重咲きの種類のバイカウヅキです。一重咲きの種類のバイカウヅキと比べると印象がかなり違って見えます。華やかなイメージをもたらしてくれるバイカウヅキで、お庭を明るくしてくれそうです。

バイカウヅキ「イノセンス」


「イノセンス」は、葉っぱにクリーム色がかった斑がはいった品種です。バイカウヅキの花の咲いていない時期も、葉姿を楽しむことができるので、庭づくりに重宝する品種です。

バイカウヅキ「ベルエトワール」

「ベルエトワール」は、花の中心部分がほんのりとピンク色に染まったバイカウヅキです。ピンクと白のグラデーションがとても素敵で、女性から人気のある品種です。

バイカウヅキ「ヒノマル」

「ヒノマル」は、名前のとおり、花の中心部分が濃紅色をしたバイカウヅキです。一瞬バイカウヅキとは分からないような個性的な花姿をしています。ほかにはない品種をお探しの方におすすめです。

バイカウヅキの育て方1「土づくり」

バイカウヅキは、とても丈夫な植物で、あまり土質を選ばずに育ちます。ただ、できれば水はけと水持ちのよい土のほうがよいので、小粒の赤玉土に腐葉土などを少し混ぜたものを準備するとよいでしょう。市販の草花用培養土を利用するのも便利です。

バイカウヅキの育て方2「肥料」

バイカウヅキは、丈夫で生育のよい植物なので、肥料はそれほど必要ありません。バイカウヅキには、寒肥として12月ごろの冬の寒い時期に、少し暖効性の固形肥料を施してあげるとよいでしょう。寒肥により、バイカウヅキの春の芽吹きや花付きをサポートできます。

バイカウヅキの育て方3「水やり」

バイカウヅキを鉢植えにした場合には、植えている土の表面が乾いたらしっかり水やりしましょう。バイカウヅキの庭植えの場合は、ほとんど水やりの必要はありません。真夏の暑い時期によほど日照りが続くなど乾燥が気になる場合にのみ、少し水やりをするといいでしょう。なお、真夏に水やりする場合は、朝夕の涼しい時間におこないましょう。昼間の気温の高い時間に水やりすると、水が外気温であたたまってしまい、バイカウヅキの根っこを傷めることがあります。

バイカウヅキの育て方4「場所」

バイカウヅキは日当たりのよい風通しのよい場所を好む植物です。バイカウヅキは強い植物なので、少々半日陰の場所でも枯れてしまうことはありませんが、春の芽付きや花付きが悪くなってしまうことがあります。また、バイカウヅキは耐寒性に富む植物で、0度以下の場所でも大丈夫です。バイカウヅキは冬越しにそれほど気を使う必要はありません。

バイカウヅキの育て方5「植え付け」

バイカウヅキの植え付けに適した時期は、春と秋です。バイカウヅキは強い植物なので、植え付けにそれほど神経質にならなくても大丈夫です。庭植えの場合、バイカウヅキを植えたい場所を少し掘り起こして、腐葉土を混ぜ込んだあと、バイカウヅキの苗を植え付けましょう。植え付けたバイカウヅキの苗がしっかり根付くまで、水やりを続けます。鉢植えの場合も同様で、土を入れた鉢にバイカウヅキの苗を植えつけて、根がしっかり張るまで水やりしましょう。

バイカウヅキの育て方6「植え替え」

バイカウヅキの植え替えに適した時期は、春と秋。3~5月もしくは9~11月ごろの気候の良いときです。バイカウヅキは丈夫な植物なので、植え替えにはそれほど気を使う必要はありません。庭植えの場合、どうしてもバイカウヅキを植えている場所を変えたい場合を除いて、定期的に植え替える必要はありません。鉢植えの場合は、根が鉢に回り、根詰まりを起こす可能性があるので、二、三年に一度の割合で定期的に植え替えしてあげるとよいでしょう。これまで植えていたものより一回り大きな鉢を準備して、バイカウヅキを植え替えてあげるとよいでしょう。


バイカウヅキの育て方7「剪定」

バイカウヅキは、剪定せずに自然のままに放任しておいても、それほど花付きが悪くなってしまうということはありません。ただし、バイカウヅキを自然のままに放任しておくと、バイカウヅキの枝葉が伸び放題になり、樹形が崩れていきます。バイカウヅキの剪定は、花付きや芽吹きをよくするためではなく、バイカウヅキの樹形を美しくキープする目的でおこないます。

バイカウヅキは花の咲いたあとすぐ剪定する

バイカウヅキの剪定に適した時期は、花が終わったあとすぐです。バイカウヅキの花は6~7月ごろに咲きますが、8月ごろには来年の花芽が体内にできはじめます。バイカウヅキの花が終わり次第、次の花芽の動きがないうちにすぐ剪定にとりかかりましょう。バイカウヅキを観察して、伸びすぎた枝や枝分かれしているところを間引くように剪定します。ただしあまり強く剪定すると翌年の花付きが悪くなりますので、気を付けましょう。

バイカウヅキの育て方8「病害虫」

病気

バイカウヅキには、うどんこ病が発生することがあります。うどんこ病は、梅雨時期などのじめじめした環境のもとに発生しやすい病気です。できるだけバイカウヅキを風通しよく管理して、うどんこ病を防止しましょう。バイカウヅキがうどんこ病にかかると、バイカウヅキの葉っぱなどに白い粉のような病斑部ができます。病斑部をそのまま放っておくと、やがてバイカウヅキの株全体に病気が広がってしまいます。うどんこ病を見つけたら、すみやかに病斑部を切り取って駆除しましょう。

害虫

バイカウヅキにはアブラムシが発生することがあります。アブラムシは春の暖かくなってきた時期に発生しやすい害虫です。アブラムシは群れで発生することが多く、葉っぱや花芽を食べてしまいます。また、アブラムシの排泄物は甘い香りがしてほかの害虫や病気の発生源となることもあり二次的被害も考えられます。アブラムシを見つけたら、すぐに駆除しましょう。

バイカウヅキの増やし方「挿し木」

バイカウヅキの増やし方としては挿し木が一般的です。バイカウヅキは花後種がつくことがありますが、種まきからの増やし方はかなり難しいようです。そのため比較的簡単な挿し木による増やし方をおすすめします。

挿し木による増やし方の方法

バイカウヅキの挿し木による増やし方の適期は、3~4月もしくは6~7月ごろです。3~4月に挿し木する場合は、前年度に充実した枝を選んで10センチくらい切り取ります。6~7月に挿し木する場合は、当年の充実した枝を切り取ります。切り取った枝を発根剤を入れた水に一昼夜挿しておき水揚げさせます。挿し木用の土を入れた育苗ポットや鉢に、挿し木します。挿し木したものから根が出るまで、直射日光の当たらない風通しのよい場所で管理して、水やりを続けましょう。しっかり根付いてきたら挿し木苗の完成です。好きなところに植え替えてあげましょう。

初夏に咲く可憐なバイカウヅキの花は素敵

バイカウヅキの花の開花時期は初夏。太陽がさんさんと降り注ぎ明るい良い時期でもありますが、一方梅雨のじめじめとした気候が不快にも感じられるときでもあります。バイカウヅキの花は上品で可憐な雰囲気で、うっとうしくなりがちな梅雨の時期を軽やかな気持ちにしてくれます。バイカウヅキはとても強い植物で育て方や増やし方も簡単。ガーデン初心者にもぴったりの植物なので、一本庭に植えておくと素敵です。