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中国華山の世界一危険な登山道「長空桟道」とは?絶景なのに怖すぎる!

中国で道教の聖地としても知られている五名山のひとつの岩山、華山。この中国華山には長空桟道という世界一危険な登山道があります。とても危険な場所ですが景色の良いスポットとしても近年人気となっています。今回はそんな中国華山の長空桟道の魅力について詳しくご紹介します!
更新: 2023年3月22日
くるみぱん
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世界一危険な登山道、長空桟道が気になる!

中国の五名山のひとつである、華山には世界一危険な登山道との呼び声高い「長空桟道」というスポットがあります。最近、景色の良い場所としてSNSを通じてこの長空桟道がとても注目を浴びているんです!中国華山の長空桟道とはどんなスポットなのでしょう。中国華山の長空桟道について詳しくリサーチしてみました!

そもそも中国華山とは?

長空桟道についてお話しする前にまずは華山について少しお話ししておきたいと思います。 華山は、中国の西安エリアにある岩山で、中国五岳の一つとしても知られています。中国五岳とは、東岳泰山・南岳衡山・中岳嵩山・西岳崋山・北岳恒山からなります。崋山は西岳崋山のことを指します。

西岳崋山は花崗岩でできた岩山です。西岳崋山の頂上には道教の修道院があることでも知られ、また美しい景色が見られることや名勝旧跡があることでも知られています。

中国崋山(西岳崋山)はもともと宗教の聖地だった

頂上に修道院があることでもわかるように、西岳崋山はもともと宗教の聖地でありました。西岳崋山はかなり険しい岩山であったため、登山道の開発もされておらず、未開の地でもありました。西岳崋山を聖地としていたのが、道教の宗派のひとつである「崋山派」と呼ばれる人たちです。「仙人」と言われた陳摶もこの西岳崋山を聖地としていた一人です。

中国崋山(西岳崋山)は修業の場となった

西岳華山はとても険しい岩山であったため、道教の聖地としてだけでなく道教の修業の場としても知られるようになります。約500年前までは登山道もなかったので、皇帝ですら足を踏み入れたことのないという地でもありましたが、登山道ができたことによって、多くの人が足を踏み入れるようになったそうです。

この険しい西岳華山での修業はとてもハードなものでしたので、精神的にも肉体的にも鍛えられ、この地で修業を積むことによって不老不死の肉体を得られると考えられていたようです。

中国華山にある長空桟道ってどんなとこ?

中国五岳の一つでもある西岳華山についてお話ししましたが、ではその西岳華山の長空桟道とはどのようなところなのでしょうか。長空桟道についてそもそもどんな場所なのか、どうして人気が高いのかについて解説します。

長空桟道は西岳華山の登山道

長空桟道は、標高が2000m以上もある西岳華山の頂きにある桟道のことです。長空桟道は標高2,000mという高さの垂直に切り立っている崖に作られている登山道で、世界一危険な登山道とも呼ばれています。登山道の幅はたった50cmほど!登山客はここをハーネスを付けて鎖を頼りに徒歩で渡ります。

観光スポットとして大人気!

長空桟道はかなり難易度の高い岩山にある登山道ですので、もともとは登山に慣れている人やしっかりとした登山のの装備をしている人しか行かないようなあまり知られていないスポットでした。 しかし近年、ロープウェイが整備され、また西安からもアクセスが良いため素晴らしい景色が見られる観光スポットとしても人気です。 長空桟道へ行く日帰りツアーも催されているほど世界中から注目されているアクティビティとなっています。

中国華山の長空桟道が危険な理由

中国華山の長空桟道は景色が良いというだけでなく世界一危険なスポットであるという点でもとても人気の岩山です。世界一危険なスポットで危険を顧みずに撮影した写真や動画も話題を呼びました。

言葉で世界一危険!といってもどのように危険なのかなかなか想像が難しいと思いますので、中国華山の長空桟道がなぜ世界一危険なのかをご紹介しましょう。


標高2,000mの垂直の崖にある!

長空桟道があるのは標高2,000mです。そして上の写真を見てもお分かりいただけるように垂直に立った崖にあるんです。長空桟道を渡るときには崖にぴったりと体を付けて横向きに歩いて渡ります。これだけでも世界一危険と言われる理由がわかるのではないでしょうか。高所恐怖症の人にはまず無理ですね。

登山道の幅は50cm!

中国華山の長空桟道は登山道として整備された場所ですが、木の板を3枚ほど張り合わせただけのシンプルな造りの登山道です。設置方法もあまり頑丈そうには見えず、いつ崩れてしまってもおかしくないように見えます。そしてその幅はたった50cmほど。人ひとり分の幅しかないんです。足を踏み外してしまったらどうしようと考えるとぞっとしますよね。

ハーネスと鎖だけで渡る!

長空桟道は先に度説明したとおり、まさに世界一危険な登山道ですが、渡るときはハーネスを付けて命綱となる鎖をつたって渡ります。長空桟道の周りには転落防止ネットのようなものはありませんので、まさにこのハーネスと鎖だけが頼りになります。

一方通行ではない!

とても狭い長空桟橋ですが、狭くて高い場所にあるという点以上に危険だと言われているのが、一方通行ではないということです。長空桟橋のゴール地点には修道院があるのですが、そこへたどり着いた後はまた同じ道を引き返すことになります。 つまり、とても狭い長空桟橋の途中で人とすれ違うことがあるということです。ただでさえ危険で狭い場所なのにそこで人とすれ違わなくてはならないのはかなりスリリングですよね。

落ちたら命はない!

世界一危険な登山道、長空桟道はとても狭くそして標高の高い場所にあるのですが、万が一足を踏み外してしまったら、奈落の底へ一直線、命はありません。実際に毎年ここから落下して亡くなってしまう方もいるそうです。西岳崋山へはかなりの覚悟をもって足を踏み入れなければなりませんね。

中国華山の長空桟道にたどり着くまで

長空桟道は西岳崋山の登山途中にあるスポットです。長空桟道にたどり着くまでには、険しい岩山である西岳崋山を昇って行かなくてはなりません。実はこの西岳崋山の岩山登山も登山慣れしていない人にとってはとてもハードなものになります。

まるでロッククライミング

西岳崋山の岩山登山は普通の登山を想像していてはいけません。普通の人のイメージする登山とは異なり、岩山登山ですので初めからかなりハードな道で、何百段も岩の階段が続きます。 そして標高1000mを過ぎるとまるでロッククライミングのような状態になります。長空桟道にたどり着く前からかなり大変な道のりですので覚悟してのぞみましょう。

中国華山にある長空桟道の魅力とは

世界一と称されるほど危険な場所である中国崋山の長空桟道ですが、世界中から観光客が押し寄せているというのは、それだけ長空桟橋には魅力があるからだと言えます。では、長空桟橋にはどんな魅力があるのでしょうか。ここからは、長空桟橋が観光客をひきつける理由をご紹介していきます。

中国華山にある長空桟道の魅力①

壮大な景色が見られる

長空桟道の魅力と言えばやはりその景色でしょう。景色が美しい、壮大だというスポットは世界中にたくさんありますが、その中でに長空桟道から見る景色は群を抜いて素晴らしいものがあります。 視界を遮るものは何もなく、岩山の白と木々の緑のコントラストがとても美しく、まさにこの危険を冒してこそ見られる景色となっています。

中国華山にある長空桟道の魅力②


ここでしか味わえないスリリングな体験ができる

旅先ではその土地でしかできないアクティビティも体験したいですよね。長空桟道は美しい景色を見られるスポットとしても人気ですが、そのスリルを味わうアクティビティとしてもとても人気があります。 ここまでスリルを感じられるスポットはそうそうありませんので、中国旅行の際には候補に入れてみてはいかがでしょうか。

中国華山にある長空桟道の魅力③

長空桟橋の先の広場の雰囲気が良い

長空桟道のゴール地点には修道院がありますが、その目の前は広場になっています。長空桟道というとても危険な場所から解放されほっとするからか、ここでは性別、人種、年齢関係なく集まった人々がお互いに写真を撮りあったり、健闘を称えあったりとても良い雰囲気なんだそうです。 修道院前の広場でゆっくり休憩した後は、元来た道を戻るので往路よりも景色を楽しむことができるかもしれませんね。

中国華山にある長空桟道の魅力④

世界一危険なパワースポット

中国華山の長空桟道は世界的なパワースポットとしても知られています。修道院があるのはもちろん、この地で厳しい修行が昔から行われていたため、不老不死になれるという言い伝えがあったようです。今では、不老不死のほか、恋愛成就にも効果があるとして錠前をかけていくカップルも多いようです。

中国華山・長空桟道へ行くときの注意点

中国華山の長空桟道へ行くときにはいくつか注意しておくことがあります。ここでは長空桟道を楽しむために注意したほうが良いことをご紹介します。

長空桟道へ行くときには軍手をかならず持っていきましょう。素手だと鎖やロープをつかみにくいですし、滑ってしまう危険もあります。険しい岩山なのでけがにつながらないためにも軍手は必須アイテムです。 また、長空桟道に入る前にトイレがありますので済ませておきましょう。

カラビナの使い方に注意!

長空桟道を渡るときはハーネスをつけます。万が一足を滑らせてもハーネスをつけていれば谷底に落ちてしまうことはありませんが、ハーネスについているカラビナの使い方には注意が必要です。 ハーネスにはカラビナが2つついています。この2つのカラビナをワイヤーにつないで長空桟道を移動します。

ワイヤーはひとつなぎではありませんので、移動するごとに次のワイヤーにカラビナをつなぎ治す必要があります。そのとき、必ずカラビナは一つずつ外すようにします。2つのカラビナを同時に外さないことで、必ずどちらか一方のカラビナがワイヤーとつながっている状態にして、安全を確保しましょう。

危険すぎ!中国華山・長空桟道での自撮はやめて!

中国崋山の長空桟道が世界的に知られるようになったきっかけは、SNSによるものです。SNS上には長空桟道で撮影されたSNS映えする写真がたくさんあります。美しい景色をおさめた写真はもちろん、中には断崖絶壁で登山道や崖から体を離した危険な写真もあります。

自撮による死亡事故の危険も

長空桟道だけではありませんが、スマートフォンでの自撮による事故が多発しているのはよく知られていると思いますが、世界一危険な長空桟道での自撮はとても危険ですので絶対にやめてください!もし写真を撮りたいのであれば、同行している人に撮影してもらうようにして落下のリスクを減らしましょう。

中国華山にある長空桟道へのアクセス


華山の長空桟道へ行く場合、どのようにして行けばよいのでしょうか。華山の長空桟道へのアクセス方法は、わかりやすい最寄駅である西安駅からバスで行くのが一般的です。 西安駅から崋山への直通バスは何本も出ていますので、駅で尋ねてみると良いでしょう。所要時間は約2時間ほどで、料金は22元~30元ほどです。

中国華山の長空桟道は料金が必要?

中国華山の長空桟道に行くにはどれくらい費用が掛かるのでしょうか。実は中国華山の長空桟道に行くには意外とコストがかかるようです。

長空桟道の入場料

長空桟道は入場料が必要です。入場料はシーズンによって異なるのですが、 ハイシーズン・・・180元 オフシーズン・・・120元 となっています。これにロープウェイの費用が必要で、片道60元~140元です。さらに長空桟道は別途費用が必要でこちらが30元です。もちろん、さきほどご紹介しているように崋山へ行くまでの交通費もかかります。西安から崋山まではバスが運行されていて、片道30元ほどです。

長空桟道へはツアーがおすすめ

長空桟道へ行く場合、自分ですべて手配をしていくとやはり大変なことが多いですので、おすすめは西安発着のオプショナルツアーを利用することです。 現地のツアー会社が催行しているオプショナルツアーであれば、日帰りツアーや半日ツアーなどいろいろなツアーがあり便利です。 オプショナルツアーは一人18,000円から20,000円程度ですが、迷わずに目的地までたどり着けるためあまり旅行に慣れていない方にはおすすめです。

中国華山の長空桟道へはどんな服装がベスト?

SNSなどでアップされている長空桟道を訪れた人の服装を見てみると、半袖、半ズボンなど意外とラフな格好で登山を楽しんでいる人が多いのがわかります。しかし長空桟道は険しい岩山ですのでけが防止のためにも長袖・長ズボンで挑むことをおすすめします。 また、足を滑らせてしまわないよう、滑り止めのついた履きやすい靴を履いていくようにしましょう。

山の天気は変わりやすい

長空桟道は標高2,000mの場所にあります。よく言われるように山の天気というのは変わりやすいものです。標高がとても高いので、平地よりはやや気温は低めになりますが、さらに天気が悪いときにはぐっと気温も下がります。薄着をしすぎて寒い思いをしないよう、また暑すぎるということがないよう着脱しやすい服装でのぞみましょう。

SNSでも話題の中国華山の長空桟道でスリリングな体験を!

中国華山の長空桟道についてくわしくご紹介してきました。長空桟道は世界一危険と言っても言い過ぎではないほど本当に危険なスポットではありますが、そこからしか見られない美しい景色があります。また、岩山登山の中でもかなりハードルが高いので達成感もひとしおでしょう。

世界中いろんな所へ行っていろいろな経験をしてきて、物足りないなと感じている人や忘れられない旅の思い出がほしい!という方は、中国華山で長空桟道を渡ってみてはいかがでしょうか。