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鋸山の混雑時に役立つ駐車場まとめ!料金やアクセス情報含めてご紹介!

千葉県の鋸山(のこぎりやま)にはもう行きましたか?ロープウェイと、高所から空中にせり出す「地獄のぞき」が有名です。登山するならアクセスと駐車場の情報も気になります。絶対役立つ、鋸山の見どころ、登山ルートから駐車場情報までぜんぶお伝えします。
2020年8月27日
はぐれ猫
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鋸山は不思議な山

名称も外見も、とにかく奇妙で謎過ぎる鋸山。この謎の山の不思議なところは、いくつ思い浮かべていますか?

なぜ鋸山というのか

鋸山は千葉県安房郡鋸南町の浦賀水道に面した、海沿いにたたずむ山。全長3.5キロほどもある細長い山で、山の尾根がギザギザとノコギリカットに見えることから、昔の人が鋸山と名付けたのです。本来の名を、天地を意味する乾坤山(けんこんざん)と言い、鋸山は日本寺の境内に位置しています。

なぜ不思議な地形なのか

千葉県南部の房総丘陵は、日本列島のフォッサマグナ(大地溝帯)の複雑な地殻変動によって作られました。鋸山はその中でも顕著に大地のしわ寄せが大きかった場所です。そして鋸山で見られる垂直な断崖絶壁の地形も不思議です。

空中に飛び出した名所は何?

鋸山といえば、空中にぽこっとせり出し、今にも落っこちそうになる恐怖感の味わえる「地獄のぞき」が有名です。不思議な地形ですが、なぜこんなヤバイことになってるのか、その謎と魅力は後ほどお伝えします。

鋸山の駐車場までのアクセス

ロープウェイ駐車場までのアクセス

東京湾アクアラインも接続している館山自動車道で、千葉県南部の鋸南町へ向かいます。富津金屋インターで下道に降りると、海沿いに通っている国道127号線(内房なぎさライン)を館山方面に向かい、鋸山ロープウェイという看板の角を左折します。

鋸山日本寺駐車場までのアクセス

出典: http://www.nihonji.jp/keidai/index.html

海沿いの国道127号を南進、鋸山ロープウェイを過ぎた先に、鋸山登山自動車道のゲートが見えます。登山自動車道の先には、駐車場が2つあります。それより南進すると、元名海水浴場の交差点を曲がり、鋸山観光自動車道を進んだ先に、日本寺無料駐車場もあります。

フェリーでアクセスできる鋸南町

東京や神奈川方面から訪れるなら、三浦半島の久里浜港から、東京湾フェリーに乗って浜金谷港へアクセスする方法もあります。11.5キロの距離を、およそ40分の船の旅です。連休特有の道路の混雑は無縁で、ドライブだけじゃない、東京湾の海上移動も魅力的です。

東京湾フェリー

鋸山へ電車・徒歩・バスでアクセス

千葉市から富津市へ伸びる、JR内房線の浜金谷駅が、鋸山の最寄りな駅です。浜金谷駅から徒歩なら、8分で鋸山ロープウェイにアクセスできます。浜金谷駅からバスでアクセスするなら、駅前で鴨川日東バスに乗り込み、鋸山ロープウェー入り口バス停で下車してください。

鋸山の駐車場情報

鋸山は大規模駐車場に恵まれる

鋸山は料金が有料と無料の駐車場が幾つかあり、それぞれかなり大規模です。駐車場の場所はわかりにくいところもあり、把握しておく必要があります。

鋸山ロープウェイ無料駐車場

鋸山に登山する時、東京方面から一番近い駐車場になるのが、鋸山ロープウェイの駐車場です。この駐車場はロープウェイ利用者専用で、料金は無料です。無料ながら乗用車200台とかなり広く、観光バス6台を停めることが可能ですが、土日祝日はかなり混雑しています。

日本寺駐車場へ向かう自動車道料金

出典: http://www.nihonji.jp/access/index.html

西側から山頂へ続く鋸山登山自動車道の先に、未舗装の2つの駐車場が用意されています。まず登山自動車道の料金ゲートで、通行と駐車に必要な料金を支払います。乗用車は1,000円、ワゴン車は1,200円、マイクロバス3,000円、大型バス3,500円です。

鋸山登山自動車道の有料駐車場①

登山自動車道の先にアクセスすると、まず大仏口管理所前に駐車場が1か所あり、こちらは日本寺大仏の拝観しやすい立地です。

鋸山登山自動車道の有料駐車場②

さらに登山自動車道をに登っていくと、西口管理所前にかなり広い駐車場があり、こちらは鋸山山頂に向かいやすい立地です。混雑するのは、やはり土日祝日のあたりです。

鋸山日本寺の無料駐車場

鋸山日本寺の南側斜面をのぼる鋸山観光自動車道の先は、無料駐車場が広がります。こちらの駐車場は舗装された綺麗な駐車場で、料金は無料でしかもトイレ付き。ということもあって、平日から利用者が多めで混雑している可能性があります。

鋸山のロープウェイに乗ろう


鋸山の登山といえば、やっぱりみんなが乗ってみたいロープウェイ。鋸山の山頂までアクセスの方法をここで予習です。

鋸山ロープウェイの概要

鋸南町の金谷漁港のそばから鋸山山頂に、昭和37年に開業したロープウェイです。山麓駅から山頂駅まで、680メートルの区間を4分で結びつけています。黄色いゴンドラは41人が乗ることができますが、ペット(体重10キロ以下)も一緒に山頂まで向かうことも嬉しいポイント。

鋸山ロープウェイの料金

料金は12歳以上は片道500円、往復は若干安く930円です。6歳以上は片道250円、往復450円です。25名以上の普通団体旅客や、学生団体旅客は1~2割やすくなり、障害者の場合は半額程度まで割引がされています。鋸山ロープウェイは、休日にはかなり混雑が予想されます。

鋸山ロープウェー料金・営業時間

鋸山の魅力1・日本寺

鋸山の山頂から山麓まで、日本寺という歴史の長いお寺の境内に含まれています。鋸山の支配者日本寺とは一体何者なのかを探ってみましょう。

8世紀に創建された日本寺

時は奈良時代の神亀2年(725年)のこと、聖武天皇の勅詔を受けた行基が、ノコギリカットの鋸山に日本寺を創建しました。当初は七堂十二院百坊を備えた大きな寺院で、歴史的に有名な空海、良弁らも日本寺に滞在していたと伝わります。

変化に富んだ境内

見どころに溢れた境内は、鋸山ロープウェイでつながる北側の山頂エリアだけではありません。多数の観音像や仏像が並び立つ羅漢エリアや、巨大な薬師瑠璃光如来が鎮座するエリア、慈覚大師による仁王が安置された仁王門などが見られる、表参道エリアがあります。

拝観料金

日本寺では多数の文化財維持と管理などのため、拝観料金を徴収しています。各駐車場のなどで徴収される料金は、大人(13歳以上)600円、子供(4~12歳)が400円です。30人以上の団体の場合も、1~2割引き、障害者は半額での入場ができます。

鋸山の魅力2・日本寺大仏

江戸時代の薬師瑠璃光如来大仏

鋸山の山上にある日本寺の境内をハイキングすれば、お目当てのひとつになるのが薬師瑠璃光如来の大仏です。千葉県を代表する大仏であり、元は1783年(天明3年)に、大野甚五郎英令と門弟27名が彫刻したもの。1969年に復元された、今の大仏の高さは31メートルあります。

薬師瑠璃光如来のご利益

薬師瑠璃光如来とは仏教如来の一尊であり、大医王とも呼ばれる通りに、医療と薬の神様みたいな存在です。病気の治癒や災厄の除去などのご利益があると言います。日本寺では巨大な薬師瑠璃光如来に拝んだら、日頃の不健康も吹き飛びそうです。

鋸山の魅力3・羅漢エリア

鋸山の南斜面は、風化した岩壁に千五百羅漢と呼ばれる如来や仏像が、無数に立ち並んでいるエリアです。

世界最大の石仏群

日本寺の大仏を彫った大野甚五郎英令と門弟27名は、1779(安永8)から20年をかけ、1553体もの石仏を彫り続けました。千五百羅漢の石仏群は世界でも一番の規模を誇ります。特に百躰観音や西国観音、日牌堂などは圧巻です。

二天門(通天関)

百躰観音の近くには、どうしてもハイキングで通りたくなる二天門(通天関)という名所があります。二天門は江戸時代に岩をくり抜いて作られた四角いトンネルで、その中を石階段が通り抜けています。北へ向かえば山頂展望台、南へ行けば大仏に到達します。

鋸山の魅力4・展望台

標高321メートルの鋸山の山頂には、幾つかの山頂展望台が設置されています。海も山も、鋸山周辺の360度の絶景が目に飛び込んできます。

十州一覧台

鋸山の一番西にある展望台です。ロープウェイの山頂駅のすぐ北がわなので、休日は混雑を見せます。十州というのは、安房国はじめ相模国、伊豆国、駿河国など昔の諸国のこと。太平洋の浦賀水道と、対岸の三浦半島、晴れていれば富士山までも見渡せます。

瑠璃光展望台

地獄のぞきの近くにある展望台。ここは千葉に広がる房総丘陵の山々の姿が美しく見えたり、地獄のぞきの様子を観察できる場所です。休日は人が多いですが、特に紅葉シーズンには混雑しています。

東京湾を望む展望台


鋸山の日本寺境内から離れて、鋸山の尾根を東に歩いた先の展望台です。鋸山の最高地点に位置して、眺めが良いので多少の混雑も予想されます。ここは東京湾・浦賀水道の方面の眺望がベストです。

地球が丸く見える展望台

鋸山の東側に位置する展望台で、太平洋を目の前にして、地球の丸さを実感できる場所です。しかし一般にロープウェイ客はこの展望台まで赴くことはありません。ハイキングで鋸山東部に回り込む形で、訪れることになります。

鋸山の魅力5・ラピュタの壁

天空の城ラピュタのよう

鋸山の風景といえば、完全な垂直の絶壁や、壁が真四角にくり抜かれたような地形が知られます。あまりに現実離れした光景で、アニメ映画「天空の城ラピュタ」に登場する天空の城の構造のように見えます。このことから「ラピュタの壁」と呼ばれているのです。

その正体は江戸時代からの採石場跡

実はこのラピュタの壁、江戸時代から昭和の後期まで続いていた、採石場の名残りなのです。鋸山の地質は凝灰岩の塊で、むかしから房州石と呼ばれて全国で建築に用いられてきました。

鋸山の魅力6・百尺観音

鋸山の主のような存在感を見せてくれるのが、地獄のぞきの近くの百尺観音。大仏とはまた違った巨大さに圧倒されます。

高さ30メートルの磨崖仏

てっぺんまでの高さが、百尺=30メートルもあるとされている巨大な磨崖仏で、石切場のコの字型になった穴を利用して彫り込まれています。あまりに巨大過ぎる観音に出会った瞬間は、確実に驚きに包まれます。昭和35年から、6年間をかけて作られたそうです。

交通安全祈願の観音

百尺観音が作られた経緯は、世界戦争の戦死者と病没殉難者の供養、それに交通犠牲者供養を目的としていました。船舶、自動車など、あらゆる交通安全を叶える観音様なので、安全祈願を成就するため訪れる人があとを絶ちません。

鋸山の魅力7・地獄のぞき

鋸山で人々を集める、スリル満点なスポットが地獄のぞき。高さ100メートルの垂直断崖のスリルは、訪れてみてこそ味わえます。

一度見たら忘れないスリルの絶景

そこだけポンと飛び出た形をしている地獄のぞき。間違いなく足がすくんで目も眩みそう、間違ったら落ちてしまいそう。だけど一歩前に踏み出してみたい恐怖の魅力が、鋸山の地獄のぞきです。鋸山の中でも、何が何でも行ってみたい場所です。

地獄のぞきも採石跡だった

実はこの地獄のぞきも、江戸時代から昭和後期まで続いた、房州石の採石場跡でした。江戸時代から切石の仕事をしていた人々は、こんな絶壁を作ろうと思って削ったのか、たまたまなのか不明です。結果的に今では千葉県で最も有名で、観光客で混雑を見せる絶景となっています。

鋸山の魅力8・ハイキングルート

鋸山日本寺の境内は有料の石階段の散歩道ですが、それに加えて鋸山周辺には、ちゃんと無料のハイキングルートも存在しています。鋸山ハイキングは無料でというなら、断然こっちです。

鋸山ハイキングマップ

出典: http://outdoor.geocities.jp/gaugaur610/081115/nokogiri1115.htm

富津市浜金谷駅前の観光案内所、「石の舎」が作成した、鋸山ハイキングマップです。鋸山に繋がる5つのハイキングルートがあり、鋸山の尾根道や日本寺の道に繋がっていることがわかります。鋸山の近くまでなら無料で、寺院境内に入ると拝観料を取られるので注意です。出発地点は石の舎前です。

ハイキングの時の駐車場

フェリー乗り場の駐車場がありますが、若干遠くなります。石の舎の近くに、登山に使いやすいデイリー駐車場がありますが、台数が少ないのでご注意を。鋸山ハイキングに行くなら電車+徒歩もおすすめです。

関東ふれあいの道コース

鋸山ロープウェイの最も近くに設定されているルート。ハイキングではあじさい広場を経て、ロープウェイの東側を通って、鋸山の採石場へと繋がっています。所要時間はのぼり1時間20分程度で、休日でも混雑する様子はないでしょう。

車力道コース

館山自動車道のトンネルの脇を抜けて、鋸山の採石場まで伸びているハイキングルートです。こちらも1時間20分程度で、山頂の地球が見える展望台まで達しています。

安兵衛井戸と沢コース


車力道の北側に並行して伸びているコース。トンネルと安兵衛井戸を過ぎ、鋸山の東側に通る関東ふれあいの道に合流します。鋸山を東の尾根から登って地球が見える展望台まで向かうことができますが、所要時間はのぼり2時間を要します。

林道コース

館山自動車道の富津金屋インターの横を通り、ぐるっと大回りで鋸山を目指すハイキングコース。このコースはのぼり2時間以上はかかるロングコースです。

大沢水仙の里コース

林道コースと同じ道で出発し、いったん海側の金屋マリーナのほうに出るルートです。そこから東へ進路をとり、館山自動車道をくぐって再び林道コースに合流します。かなり大回りなため、所要時間もたっぷり3時間以上は見ておくべきでしょう。

表参道からのルート

鋸山の南斜面がわの表参道は、昔からノコノコ最短で、山頂に至る道でした。表参道入り口は、国道127号線の元名海水浴場のあたりです。鋸山観光自動車道の西側に並行して、石階段が続いています。

鋸山周辺のおすすめグルメ

呑海楼(どんかいろう)

日本寺境内の表参道のそばにある、和菓子と抹茶を味わえる茶屋。英語でJapanese tea houseとある通り、外国人もよく訪れる茶屋です。抹茶セットは抹茶と小さなお菓子が付くメニュー。観光やハイキングのあと、屋内の座敷や外椅子で、庭園を見ながら一息付くことができます。

音楽と珈琲の店 岬

音楽と珈琲の店 岬

鋸山登山自動車道の料金ゲートに近い、トンネルの脇道の先にある海の家風なカフェです。このお店は小説「虹の岬の喫茶店」の舞台になった有名なお店。店主の趣味が凝縮された空間では、海を見て音楽を聞きながら、モカやカフェオレを飲みつつ、チョコレートケーキやピザなどを味わえます。

音楽と珈琲の店 岬

ついでに訪れたい鋸山周辺の名所

恋人の聖地

浜金谷港のフェリー乗り場の駐車場にある、地元でちょっと有名なモニュメントです。太平洋を背景にしたアーチの中央には鐘が掛けられていて、愛の告白をする聖地とされています。入場は無料で混雑もなく、鋸山にカップルで行く方々にもおすすめです。

金谷美術館

フェリー乗り場のある、浜金谷港に隣接する美術館です。2010年開設で、石と芸術のまちをテーマとしています。建物の外側には地元の石を積み重ねたデザインが印象的です。日本画と油絵を中心として幅広い展示をしますが、彫刻の作品の展覧会も行われることがあります。

休日は駐車場もばっちりな鋸山で決まり

鋸山はロープウェイから始まり、日本寺の大仏や地獄のぞきなど、興味を引かれてしまう名所がぎゅっと詰まった場所です。だからこそ千葉では行ってハズレないと言われている名所なのです。観光でもハイキングでも、鋸山を楽しむなら、登ってみるしかないですね。

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