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追肥とは?元肥との違いや野菜に与えるタイミング、その効果も徹底解説!

追肥をすることで野菜はすくすくと大きく育ちます。しかし、追肥をなぜするのか、どういった肥料が適切なのか、追肥のやり方について詳しく知っているという人は少ないのではないでしょうか。本記事では意外に知らない追肥のやり方について基礎から紹介します。
更新: 2021年6月14日
すがや
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追肥について知ろう!

追肥で植物を大きく

追肥は家庭菜園で植物や野菜を育てる上で知っておきたい基礎知識のひとつです。タイミングに気をつけて上手に追肥をすることで、植物や野菜を大きく育てることが可能になります。また、方法も難しくはないので覚えておけば家庭菜園の初心者でもすぐに実行できます。

追肥のやり方を紹介

追肥について基礎の基礎からやり方を紹介します。追肥とはそもそも何なのか、どのタイミングで与えればいいのか、おすすめの肥料は何か、こういった追肥に必要な情報が本記事を読めばわかります。追肥のやり方を覚えて野菜や植物を大きく育てましょう。

肥料の基礎知識

肥料はなぜ必要?

追肥のやり方の説明の前になぜ野菜や植物に肥料を与えなければいけないを説明します。結論から言うと、肥料がなくても植物や野菜は育ちます。森林などの自然あふれる環境がその例で、自然の中では肥料などを与えなくても植物は大きく育っています。

自然の中は栄養が一杯

ではなぜ家庭菜園などでは肥料を与えるかというと、自然の環境と違うからです。自然の環境の中では昆虫の死骸や、動物の排泄部、また落ち葉などによって必要な栄養を植物が吸収することができます。一方、家庭菜園の環境は自然の中に比べると人工に近い環境です。

肥料で補足した栄養を補給

家庭菜園などで植物や野菜を育てるときは、普通では育たない場所に植物や野菜を植えます。そのため、与えられた土壌では不足する栄養が生じることもあります。この不足した栄養を補給するのが肥料です。肥料を与えるのにはこういった理由があります。

追肥とは1:定義と肥料の種類

追加で与える肥料

そもそも追肥とは何なのかをはじめに説明します。追肥とはその名前から連想されるように、追加で与える肥料になります。追肥をする目的は、植物を生育する上で不足している肥料を補うことになります。追肥をすることで植物はすくすくと育ちます。

植え付けの前は元肥

植物に肥料を与えることは、肥料を与えるタイミングなどによって名前が違います。追肥の他に植物を育てる上で最低限抑えておきたいものとして、植え付けの前に肥料を与える元肥があります。また、野菜に肥料を与えること全てを施肥と呼びます。

元肥と追肥の違いとは

元肥と追肥は、与えるタイミングが違うだけでなく、使われる目的も違うため与える肥料の中身も違いがあります。これらの違いを覚えておくと、植物を育てる際には役に立つのでおすすめです。元肥と追肥の違いを紹介します。

追肥とは2:元肥と追肥の違い


元肥の目的

元肥と追肥の違いについて、はじめに元肥から紹介します。元肥をするタイミングは植え付け前です。植え付けの前に土に肥料を施します。元肥の目的は植物の成長を止めないこと、植物が元気に成長することです。そのため、効果がすぐには現れない緩効性肥料と呼ばれるものを主に使います。

追肥の目的

元肥が緩やかに効果が出る肥料が主に使われるのに対して、追肥はすぐに効果の現れるものが主に使われます。これは追肥の目的が植物の生育に合わせて、その時々で必要になる栄養を補うことを目的としているからです。元肥に比べると追肥の方がピンポイントでの効果を狙います。

割合を調整された肥料がおすすめ

後に詳しく説明しますが、肥料にはさまざまな種類があり、元肥では有機質肥料、追肥では化成肥料と呼ばれるものが使われることが多いです。それぞれの肥料の利用では、割合を調整されたものも販売されているので慣れない内はそういったものを使うのもおすすめです。

追肥とは3:与える肥料の割合

追肥の中身

具体的に与える肥料の中身として、どういったものが適しているかを紹介します。肥料には3大栄養素と呼ばれるものがあり、チッ素、リン酸、カリがその3つになります。追肥のやり方としては、これらの3つの割合を調整したり、単体で与えるという方法がよく取られます。

チッ素、リン酸、カリのそれぞれの作用

チッ素、リン酸、カリはそれぞれで期待される作用に違いがあります。チッ素は葉肥と呼ばれる葉を大きく成長させる作用に優れています。リン酸は花肥や実肥と呼ばれ実を大きく成長させる作用に優れ、カリは根肥と呼ばれる根を大きく成長させる機能に優れています。

植物によって与え方を考える

追肥で与える肥料としては、チッ素、リン酸、カリのそれぞれ作用を理解して割合などを考えて肥料を与えます。つまり葉を成長させたい場合はチッ素、実の場合はリン酸、根の場合はカリの与え方が重要になります。この点が追肥をする上で重要な点のひとつです。

化成肥料がおすすめ

追肥では主に化成肥料と呼ばれるものが使われ、また実際におすすめです。化成肥料とはリン鉱石やカリ鉱石などによって作られます。これは堆肥などの有機質肥料よりも、化成肥料の方が即効性が期待できるという理由もあります。チッ素、リン酸、カリの割合が調整された化成肥料を使います。

追肥とは4:タイミングと与え方

追肥の時期

追肥は生育期間が長い植物の生育過程で与えます。そのため、すぐに成長して収穫できるような野菜などの場合は追肥はしなくても大丈夫です。また、追肥は頻繁にするものではなく一度追肥をしたら2週間から3週間ほど時期をあけることも重要です。

与え方のコツ

追肥の与え方にもコツがあります。追肥で固形の化成肥料を与える場合は、根から距離を取った場所に与えるようにしましょう。プランターの場合はプランターの縁の部分に追肥を撒くイメージで大丈夫です。土に溝を作ってあげて、そこに化成肥料を撒きます。


液体肥料の与え方

固形の化成肥料の他に、液体肥料も追肥としてよく用いられます。液体肥料の場合は、基本的に説明書に従いますが水で薄めて水と一緒に与えるという方法が一般的です。なお、固形の化成肥料よりも液体肥料の方が即効性が高いと言われています。

追肥とは5:注意点

追肥の時期と与え方の注意点

上手に与えれば植物を大きく成長させることの出来る追肥ですが、追肥を与えることで失敗してしまい植物に悪い影響を与えてしまうこともあります。追肥をすることで成長に害を与えたら本末転倒です。追肥で失敗しやすい追肥の時期と与え方について説明します。

追肥の時期の注意点

追肥で失敗しやすいポイントとして与えるタイミングがあります。肥料は与え過ぎもよくありません。肥料を与えすぎると根が腐ってしまうなどということもあります。そのため、与える時期は必要な間隔をあげることが重要です。大きく育ってほしいからと頻繁に肥料を与えるのは気持ちはわかりますが、注意です。

追肥の与え方の注意点

追肥の与え方もよくある失敗点のひとつです。与え方としては、根に近い場所に肥料を与えるという失敗が多いです。これも根を痛めてしまう可能性があります。また、追肥で与える肥料の量が多くても失敗します。適度に距離をとり、適切な量の肥料を与えるようにしましょう。

追肥とは6:施肥の種類

追肥と元肥以外の施肥

野菜や植物に肥料を与える施肥には、元肥と追肥以外にも様々な種類があります。他の施肥の種類、目的やタイミングややり方を知っておくと、追肥をする上での補強知識となります。追肥と元肥以外の施肥をいくつか紹介します。

お礼肥えの目的

覚えておくと役に立つ施肥として、お礼肥えがあります。お礼肥えとは収穫が終わった後の野菜や、開花が終わった後の植物に与える肥料のことをいいます。お礼肥えをすることで、株の充実や樹勢の回復といった効果が期待されています。主に化成肥料が用いられます。

寒肥の目的

寒肥も非常に重要な施肥のひとつです。寒肥は植物が休眠期に入っている寒い時期に与える肥料です。寒肥は植物の成長を止めないようにするという理由が大きいです。またその性質上、元肥のひとつとして考えられることもあります。寒肥をすると春以降の植物の成長がよくなります。

置肥の目的

寒肥が元肥のひとつとして考えられる一方で、追肥のひとつとして考えられているのが置肥です。置肥とは主にプランター栽培などで用いられる方法で、固形の肥料などをプランター内においておきます。水をあげるたびに肥料が溶けていき、効果が現れるという方法です。

追肥とは7:肥料の種類

化成肥料以外の肥料


紹介したように追肥で用いられることが多いのでは、チッ素、リン酸、カリを割合を調整したもの、もしくは単体のものの化成肥料です。しかし、肥料には化成肥料以外のものもあり、化成肥料以外を追肥として使用することもあります。化成肥料以外の肥料の種類について紹介します。

有機質肥料と化学肥料

肥料は大きく有機質肥料と化学肥料の2つに分けられます。有機質肥料は動物や植物の堆肥などといった有機物を原料とします。化学肥料は化成肥料などのように鉱物や岩塩など、動物性以外のものを原料とします。有機質肥料はゆっくりと長く効果を発揮するものが多く、化学肥料は即効性の高いものが多いです。

有機肥料の種類

有機肥料の中にはさまざまな種類があり、大豆などの油を原料とする油粕類、魚かすを原料とする魚粉類、動物の骨を原料とする骨粉質類などがあります。また有機肥料の中でも鳥の糞などを原料とする発酵鶏糞、草や木を原料とする草木灰は即効性があります。

化学肥料の種類

化学肥料ではここまで紹介してきたように、窒素、リン酸、カリウムがそれぞれあり、割合を調整した混合化学肥料もあります。化学肥料は便利ですが、使いすぎると土が固くなるなどの悪影響もあります。有機肥料も織り交ぜて上手に使いこなしましょう。

追肥についてまとめ

追肥で家庭菜園上達!

追肥のやり方について、追肥の磁気や、おすすめの肥料、注意点などを紹介しました。追肥を上手にやることができれば家庭菜園の上達の第一歩です。植物や野菜ごとに必要な肥料の割合などを調整しつつ、上手に追肥を出来るようにしましょう。

注意点を忘れずに

追肥をするときには、与えすぎないこと、距離を離すことなどがあります。これらの注意点さえ守って、適切な肥料を与えれば野菜や植物はすくすく育つでしょう。追肥をする際には注意点を意識することも忘れないようにしましょう。

肥料の情報はこちら

本記事では追肥を中心に肥料について紹介しましたが、他の方面から肥料についてアプローチしている記事もあります。元肥についてや、液体肥料について、また肥料のひとつである草木灰などについて紹介しています。これらの記事もおすすめです。