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木材の種類と特徴を用途別にご紹介!DIYで失敗しない板選びはコレが大切!

DIYで失敗しないように木材を選びたいです。たくさんの木材の種類や特徴を用途別に紹介していきます。木材には向き、不向きがあり、用途に適した木材を使いたいです。DIYで失敗しないように木材の種類や特徴をつかんで板を選びましょう。
更新: 2021年5月28日
sakuraryosukec34
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木材について

ホームセンターへDIYに挑戦してみようと出掛けてみると木材の種類の多さにびっくりしたことがありませんか。なぜ、こんなに種類があるのだろうと思ったことはありませんか。寸法や値段を見て、選んではいませんか。加工しやすいこと、丈夫なこと、硬い、耐水であることを把握してDIYすることは大切です。

木材の種類

木材には、種類よって用途の合っているもの、合っていないものがあります。合ったものを使うた方が当然、素晴らしいものができます。それを、無視して加工していくと、組み立て段階で釘打ち作業の時、割れて台無しになります。無駄のないように使いたいものです。軽い木材や丈夫なもの、そして反りにくいものと用途に合ったものを利用したいです。

木材の種類と用途はDIY

用途に合っていない木材を使ってできあがってものは、時間が経つにつれて反って壊れてしまいます。他にも屋外で使うものなのか、屋内で使うものなのか、耐水性や強度についても確認が必要です。その材料の強度、耐水性を確認しておくことはDIYをする時には必修な条件になります。

木材の加工状態:種類&特徴

ホームセンターなどで良く見かける木材の種類を見ていきましょう。木材は、加工した状態により3つの種類に分けられます。無垢材、集成材、合板の3種類です。

①無垢材

無垢材とは、原木から切り出されたままの自然の状態の木材のことです。湿度の増減に影響を受けやすく、反りやすいところ、割れやひびなどが入りやすく、天然木本来の風合いがあり、室内の湿度を調整する働きが特徴です。

無垢材のメリット

木のぬくもりを感じる無垢材をふんだんに使ったマイホームは憧れますよね。年々、味が出てきて、温もりがあって、 高級感もあるときたら、やっぱり憧れます。ただ、テーブルは水や油で汚れやすく、跡が付いてしまうとせっかくのお気に入りが台無しになることもあります。

無垢材のデメリット

無垢材のメリットとして調湿効果をありますが、水分を吸収し放出もすることで木は膨張や収縮を繰り返し起こします。それは言い換えれば寸法が変わりやすいことになり、フローリングの間に隙間や反りが生じることがデメリットということになります。

②集成材

小さい木材を接着剤などで貼り合わせて作られた、人工の木材です。無垢材と違って反りにくいこと、強度のばらつきがなく安定していて加工しやすいことが特徴です。寸法の変化がなく、品質が均一化されていますので、主に硬い建材やテーブルの天板などの強度の丈夫な家具素材として利用されています。

集成材のメリット&デメリット

木材に反りが発生すると、反りと一緒に床や壁が少しずつずれて、床と床の間に隙間ができたり、壁に少しひびや割れが入ったりすることがあります。その点、集成材は変化が少なく、割れやひびも少ないです。しかし、集成材も耐用年数が短いといわれています。それは、集成材の寿命は使われている接着剤の寿命と言われているからです。

③合板

薄い板材(ベニヤ板)を奇数枚、繊維方向を90°に貼り合わせた木材です。合板は強度が高く、硬いこと、厚さや大きさの種類も揃っています。また値段もやすいので手に入れやすいです。日本のような高温・多湿の環境では欠かせない耐水性のある反りにくい材料です。重さの割にその強さが丈夫で硬い木材で反りにくいです。

合板のメリット


合板は決められた工程に沿って工場で大量生産ができるのでコストが安く、サイズも均一にできます。板の繊維の向きを直交させるように交互に重ね合わせて作られているので、あらゆる方向からの負荷にも十分耐えられる丈夫な構造です。重さの割に強度が高く、厚さ、サイズのバリエーションが豊富にあることです。

合板のデメリット

湿気によって接着剤の加水分解が進んで表面の板が剥がれやすくなるので、水気にさらされやすい台所などへの使用にはあまり適していません。耐水性がないということになります。それに、硬い強度の面や反りにくい材料と言われていますが湿気には弱いということです。

木材の選ぶポイント

ホームセンターには多数の種類の木材がありすぎて、軽いもの、硬いもの、どれを選べば合っているのか分からなくなることがよくあります。木材を選ぶポイントは大きく分けて2種類に分けられます。一つは、屋外で使うことができることと、もう一つは、屋内で使うことができることです。他に、DIYにおいては値段と寸法も重要なポイントなります。

屋外で使う木材の種類&特徴

屋外は雨風や紫外線など過酷な環境での耐候性、耐水性が重要視されます。反りや曲がりも発生しやすい環境なので、木材としての丈夫なところ、反りにくいところ、硬いこと、強度があることが必要です。屋外の過酷な環境で寸法の変化しないことが重要です。加工しやすいところとコストの面からウエスタンレッドシダーやSPF(ACQ材)がおすすめです。

①ウエスタンレッドシダー【屋外】

優れた耐候性、加工しやすいところが抜群で、バランスのとれた丈夫な木材です。ウッドデッキなどに最適です。防腐剤入り塗料を塗布することで、耐久性、耐水性を大幅に持たせることができます。高温・多湿など腐朽しやすい環境に長期間わたって使用することができます。

用途別DIY:ウエスタンレッドシダー

ウッドデッキ用の木材で、現在一番人気があるのが、このウエスタンレッドシダーです。香りは、日本の杉とは違った芳香をもち、神経を和らげる作用があるみたいです。防腐・防虫効果の高いフェノールを多く含んでいるため、デッキ材や外壁など屋外使用の場合でも耐久性、耐水性に優れていて、乾燥が速く、乾燥後における寸法の変化も比較的安定しています。

ウエスタンレッドシダーのメリット

ウエスタンレッドシダーは、10年~15年の耐久性と防虫力、殺菌力をもちながら、反りにくいところや、割れが少なく、加工しやすいため、デッキ材としてとても人気が高いです。丈夫な実績を上げているので、何年経っても安心して使えます。反りや曲がりや割れが出ることは、まずないでしょう。それが信頼性が高い証拠です。

ウエスタンレッドシダーのデメリット

使い勝手の良い、ウエスタンレッドシダーのウッドデッキですが、4~5年に一度くらい、保護剤を塗り直すというメンテンスが必要になります。定期的にメンテナンスを行えば、14~15年は大丈夫ですが、全くメンテナンスをしないと、傷みの進行が進み、10年足らずで穴が空いたり、シロアリ被害のケースがあります。

②SPF(ACQ材)【屋外】

SPF材(ACQ材)は屋外で使用する家具(ウッドデッキ以外)などを作る時におすすめします。DIYに加工しやすいところと低コストのところが適しています。使われている防腐剤入り塗料を塗布することで、屋外で使う場合は、耐久性、耐水性を向上することができます。

用途別DIY:SPF(ACQ材)

最もやすいエクステリア用木材です。SPF(ACQ材)は、豊富な寸法やサイズ、コストパフォーマンスからDIYに最も馴染み深い丈夫な木材です。ウッドデッキの製作や屋外での使用におすすめします。SPF材にACQを加圧注入処理を施したやすい高耐久な木材です。防腐剤は環境安全性と防腐防虫効果をクリアした薬剤を使用しています。

屋外で使う木材:注意点

屋外で扱う木材でもメンテナンス(防腐剤入り塗料の再塗装)は必要です。定期的なメンテナンスをさぼると後始末が大変になります。

屋内で使う木材の種類&特徴

屋内での使用では特に制限や制約はありません。木目が美しいパイン材や軽い桐材、香りが良い檜材など多種多様な硬い素材でいろいろと楽しめます。室内で扱うものには、パイン集成材、桐集成材、MDF、工作用木材、SPF材がおすすめです。


①パイン集成材【屋内】

粘りがありますし、木目もキレイで傷や凹みの修復が簡単な素材です。月日が経つにつれてあめ色に変化します。欠点を除去した良材(ひき板や小さな角の木材)を平行にそろえ、長さ、巾、厚さ方向に接着して大きく集成したものです。自由な大きさや形をつくれ、割れや狂いが生じにくく、反りにくいことや強度にばらつきがありません。

用途別DIY:パイン集成材

カントリー家具で人気のあるパイン集成材です。フローリングや壁材などにもよく利用されています。パイン材の特徴は木が粘り強く、傷やへこみの修復が簡単にできることです。。一般的に加工しやすい、実際、やすいので手に入れやすく、家具やテーブルにも多く利用されています。

パイン集成材のメリット

パイン集成材は、幅30mm~40mm程度のパイン材を、たくさんつなぎ合せて接着し、1枚の幅の広い板にしたものです。小さな木材を集めて接着剤で継ぎ合わせて作ることにより、木の内部まで乾燥しています。硬いことや狂いや割れが少なく、反りにくいのが特徴です。パイン集成材は、ホームセンターに行けば必ず販売されていますので、DIYには最も手に入れやすいのではないでしょうか。

パイン集成材のデメリット

加工しやすい点や見た目のきれいなところから、フローリングで使われていますが、膨張や収縮しやすいため、寸法が変わりやすいので屋内でも常に日光に当たる場所に使用することは避けたほうがいいでしょう。

②桐集成材【屋内】

桐の特徴は日本中に流通している材料の中では最も軽い部類に属します。桐と言えば高級家具「桐タンス」と言うイメージですが、DIYでよく扱われている室内用として最も適応した軽いものなのです。軽いこと、加工しやすいことでなどでDIYの初心者でも扱いやすいと評判が高いものなのです。軽いことで荷重が小さい雑貨や天板など、性質に合ったものを用いることをおすすめします。

用途別DIY:桐集成材

桐は軽いこと、色白で木肌は美しく寸法変化が少ないことが特性です。更に、耐水性が良く熱伝導率が極めて小さい特性を持っているため、 桐ダンスや高級家具の引き出しの垣板、向板に使われます。丈夫なところ、軽いところ、反りにくいところから引出しの底板などに適した材料です。

桐集成材のメリット

熱を通しにくく湿気にも強いという特性を兼ね備えています。耐水性が高いということです。また桐は接着が容易であり且つ一度接着させると剥がれにくいという特徴を持っています。つまり、細い木切れを組み合わせてつくる集成材としてすぐれた性質を持っていると言えます。

③MDF【屋内】

MDFとは、木材を繊維状に粉々に粉砕してほぐし、配合した接着剤を硬いボードに整えた繊維板のことです。寸法の誤差がかなり少なく、丈夫で曲りや反りにくいのが特性です。硬いこと、強度があるので木箱や小物を作るのにマッチしています。

用途別DIY:MDF

木繊維を接着剤で製作したもので、表面はつるりとしていて、寸法の狂いやばらつきがないため家具の材料として使う場合が多くあります。加工しやすく、丈夫なのでDIYでも人気でよく利用されています。丈夫な材質で均等に作られているので、強度も強く、腐朽や虫が付かないなど利点が多くあります。

MDFの欠点

水や湿気、耐水性がなく、表面処理をしていないとカビ生えやすい特徴があります。クギ打ちする場合は割れが生じやすいです。

④工作木材【屋内】

工作用木材は、DIYの補助材としていろいろと使われています。使い方は軽いところを利用して木に張り付けたり、木の接続に使うダボの穴埋め用やカットする時などの電動工具の補助材などに使われています。

用途別DIY:工作用木材


軽い木材なのでコストもかからず多くの種類や形が揃っています。丈夫な素材ですが強度はそれほどありませんが、加工しやすいところが利点です。

⑤SPF材【屋内】

どこでも手に入ることや、コスト的にも抑えることができる代表選手はSPF材です。屋外、屋内と幅広く利用できるオールマイティな素材です。寸法は規格で売られているので、DIYの際に寸法の計算などの心配はありません。それに、水性でも油性でもどんな塗料でも、塗料の乗りは良く、いろいろな雰囲気を楽しむことができます。

用途別DIY:SPF材

ナチュラルインテリアにぴったりなカントリー家具の素材としてよく使われています。SPF材は角に丸みがあるのが特徴で、材質は他と比べても軽いし、やわらかく、切断・切削も容易で日曜大工に適しています。

用途別DIY木材の選び方

木材の種類や特徴をいろいろな角度から説明してきました。改めて、DIYをする際の目的に合った材料を用途別にまとめてみました。参考にしてください。

用途別DIY木材

SPF材・・・屋外、屋内関係なくどんなところでも使用可能。
パイン集成材・・・屋内の棚板、フローリングに。
パイン集成材・MDF・・・小さい物がベスト。 ウエスタンレッドシダー・・・ウッドデッキが製作にものすごく最適。

DIYで加工しやすい木材

DIYで加工しやすい木材①:大物を製作する

SPF材はどこでも手軽に購入できるところ、コスト的にもやすく安心して使用できますことが評価されます。丈夫な木材で加工もしやすく、ナチュラルインテリアなどを作る際は作りやすい優れた材料です。

DIYで加工しやすい木材②:小物を製作する

小物を作るのは、コストがやすく、かつ軽量で、反りにくい材料のMDFが最適でおすすめです。100均で買える小箱も、これらの丈夫な硬い材料で簡単に加工することができます。水には弱いですが、室内でドライなところを選んで使用することをおすすめします。

まとめ

DIYで失敗しないように板を選ぶためには、屋外で使うのかそれとも屋内で使うのか、そして、大きい物を扱うのか、それとも小さい物を扱うのかよく検討して選ぶことをおすすめします。コストの関係で思うように選べなくてもなるべくその環境に沿う形で選べたらそれがベストな材料選びです。自分のDIYに合った素材選びを極めると言うことは、DIYを成功させる第一歩なのです。