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ハイサイドとは?危険なバイクの転倒原因と対策を動画付きで解説!

バイク運転の際に気をつけたい転倒事故。中でもハイサイドによる転倒は特に気をつけたいところです。今回、ハイサイドについて転倒原因を解剖し、その対策について動画を交えてライダー初心者でも分かりやすく解説していきたいと思います。
更新: 2022年4月21日
佐藤商店
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ハイサイドとは

ハイサイドとは2輪車を運転することで起こる挙動の一つで、転倒原因の一つとして知られています。転倒による人体や車体へのダメージも甚大であるため、多くのライダーはハイサイドに対する最低限の基礎知識を頭にいれておきたいところです。

一体どのような理由で起こるのか、そしてその対策はどうしたらよいのか?そこで今回、バイクの種類、路面状況、気象条件、交通状況など、ハイサイドが起こりうる事例について動画を交えて分かりやすくまとめました。

ハイサイドが起こる原因

ハイサイドはカーブ走行中に多発します。バイクがカーブ進入時に車体を傾けた結果タイヤがスリップし、タイヤと地面の摩擦が急激に上昇します。この時タイヤがグリップ力を回復した反動で、車体がスリップした側に急激に起き上がり車体ごと吹き飛ばされてしまうことがあります。

原付でも起こるの?

例えそれが原付であってもカーブ突入時に車体を急激にバンク(傾ける)させた場合、十分可能です。二輪車であれば自転車でもハイサイドが起こるので注意が必要です。

発生しやすい気象条件

例えば雨が降っていた日にスリップして横滑りをする場合、雨によって路面が濡れているため摩擦がなくなります。すると、ハイサイドの要件であるグリップ力が回復せずそのまま横滑りをしてしまうでしょう。つまり、ハイサイドに関してだけ考えれば、雨の日よりも地面とのグリップ力が生きる晴れの日の方が、発生する可能性が高いということです。

ハイサイドの対策

バイクや原付のカーブ進入速度

カーブ進入時にスピードを上げれば上げるほど、グリップにかかる力が大きくなります。すると、車体をライダーの体重だけでコントロールすることができなくなり、車体ごと放り投げられてしまいます。このように、ライダー自身でコントロールできるスピードでカーブを曲がることが、ハイサイド発生時の被害を抑える対策の一つです。

急にバイクや原付のアクセルを戻さない


カーブ進入時にスリップをし始めることで急激に後輪に力が加わります。ここで、焦って急にアクセルを戻すと力がかかっていた後輪がグリップを取り戻しハイサイドへとつながってしまいます。前述のスピードと同様に、スリップを始めたときのアクセルワークがハイサイドの被害程度に大きく影響を及ぼすのも覚えておきたいところです。

動画で見るハイサイドその1

サーキットでのレース動画でのハイサイド事例です。サーキットの路面は一般道と比較してもグリップ力が強くなるためハイサイドが起こりやすいと言われています。動画では2:50あたりにオレンジ色のウェアを着たライダーが車体ごと投げ出され、続いて転倒した後続車に追突されています。

動画で見るハイサイドその2

主観アングルで撮影されたサーキット動画です。当初は路面のコンディションがよかったものの、途中から雨が降り出してきます。1:30のあたりで左カーブに進入した際にハイサイドが起こり転倒しています。路面が雨だからといって必ずしもハイサイドが起こらないとはいえないことが分かる動画です。

動画で見るハイサイドその3

「美しいハイサイド」と題されたこの動画では、ハイサイドを起こした先頭車のライダーが勢いよく前方に投げ出され、転倒して残された車両に後続車が前のめりにつまずいています。

動画で見るハイサイドその4

一般道でのハイサイド動画です。信号待ちから右折をした一台のバイクがスリップを始めてハイサイドにより転倒しています。低速であってもトルクのかかり具合によってはハイサイドによって転倒することが分かる動画です。

動画で見るハイサイドその5

DRZ400ライダーが一般道でハイサイドを起こしています。カーブ進入時、かなりスピードは出ていますが、奇跡的に転倒時の衝撃が最小限に抑えられている貴重な動画です。どの程度の転倒からハイサイドと呼ぶのかについて理解を深めることができます。

動画で見るハイサイドその6


オフロード車のハイサイド動画です。円を描きながらくるくると走行していた最中、急にグリップがかかりライダーが急に反対方向に車体ごと投げ出されています。カーブでなくとも遠心力がかかった状態であればハイサイドが発生することが分かる貴重な動画です。

動画で見るハイサイドその7

バイク未経験のラリードライバーがダート走行でハイサイドしてしまう動画です。3:20で左コーナーに入るあたりで反対側に投げ出されています。その際にレバーが折れてしまうなど、低速であっても転倒の仕方によっては車体へのダメージが大きいことが分かります。ダートのような路面状況の悪いコースでもタイヤがグリップすることをこの動画から学ぶことができるのではないでしょうか。

動画で見るハイサイドその8

派手なパフォーマンスで知られたアメリカのプロロードレースライダーであるランディ・マモラの動画です。高速でコーナに進入した際危うくハイサイドになりそうなところを、天性の絶妙なバランス感覚で立て直し、事なきを得ています。実践時のハイサイド対処方法を学べる数少ない貴重な映像です。

動画で見るハイサイドその9

MotoGPのハイサイドクラッシュを集めた動画です。世界最高峰モーターレースのハイサイドはその規模もスケールも飛び抜けており、暴れまわる車体はまるで生き物です。

動画で見るハイサイドその10

鈴鹿8耐などでも知られるプロライダー丸山浩さんと、その娘である美環(みかん)ちゃんがライディングテクニックについて語る「オレンジ女学館 丸進ハイスクール」。この回ではハイサイドにならないための講習をバイクの模型を使って分かりやすく説明しています。親子のほんわかとしたやりとりが魅力的な動画です。

ハイサイド時に身に着けていたいグッズ

様々な動画を見ていくうちに分かったこととして、ハイサイドはバイクの種類、路面状況、気象条件、交通状況、スピードなど問わず、起こるときには起こることが分かりました。そのため、発生を予防することももちろんですが、転倒時の衝撃を和らげる対策を考えることも必要であると考えました。そこで、転倒時に身に着けていたいグッズをいくつかご紹介します。

ヘルメット


かっこいいデザインのヘルメットをお探しの方には、こちらのアイテムがおすすめ。3万円程度で購入できるヘルメットで、プレゼントとして贈っても喜ばれること間違いなしです。

デザインは全3パターン用意されているため、お好みに合わせて選んでみてください。内装フル脱着システムを採用しているほか、常に快適に走行できる空冷性能を備えているのが特徴的。ぜひこの機会に購入してみてください。

グローブ

安価でありながらゴートスキン(山羊革)を使用しており、操作時にフィットして操作の邪魔になりません。さらに甲側にはナックルガードが装備されているので、ハイサイド転倒時の手の保護効果を高めます。

ニーガード

ハイサイドで着地時に保護をしておきたいのが「膝」ですが、軽さと耐貫通性を兼ね備えたニーガードといえばアールエスタイチのバイク用プロテクターです。インナータイプなのでデニムなどの下からでも装着できるので普段街乗りでバイクを乗る人にもぴったりです。

胸部プロテクター

ライダーの死因第2位が胸部強打によるものと言われており、胸部プロテクターを装着することにはライダーにとって大変意義があります。コミネの胸部プロテクターは安価でありながらもバックプロテクターもついており大変コストパフォーマンスのよい商品です。

まとめ

ハイサイドは2輪車特有の挙動であり、スリップ時に後輪のグリップ力が発生することで転倒につながります。今回様々な動画を通して多くの事例を見てきましたが、現実にはバイクの種類、気象条件、路面状況、カーブへの進入スピード問わず起こりうることが分かりました。

入念に発生を予防していても必ずしも回避できるものではなく、転倒時の人体、車体へのダメージを減らすためには装備のチェックを日々怠らないことが重要です。末永くバイクライフをエンジョイするためにも気をつけたいところですね。