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エストニアの世界遺産「タリン旧市街」のおすすめ観光スポット12選!

エストニアの世界遺産、タリンをご存知ですか?おすすめな旧市街の観光地は、中世からのお城や教会などの建築に彩られ、魔法使いが飛んできそうな風景を見せています。エストニアのタリンで行くべき観光のおすすめスポット、買い物したいお土産情報もお伝えします。
2020年8月27日
はぐれ猫
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エストニアのタリンの概要

エストニアのタリンがどこの地域に存在するのか、まずそこからわからない人も多いようです。まずはタリンの基礎から見てみましょう。

北欧のエストニアの首都タリン

エストニアは北欧のバルト海に面している国です。海を挟んで北にフィンランド、西にスウェーデン、東にロシア、南はラトビアが接しています。エストニアの北部地域で、フィンランド湾を臨む場所に、人口42万人の首都タリンがあります。エストニアはファッションモデルが人口比で見て多い都市でもあります。

エストニア語とロシア語が共存する

人口の構成では、エストニア人が半数以上を占めていますが、ロシア人の割合も4割近くを占めています。そのため使用されている言語もエストニア語とロシア語が半々程度で、街には両方の言語の看板や案内表示が見られます。観光に出かけたらエストニア語に加えて、ロシア語の挨拶も覚えていたほうがいい理由です。

タリンの寒冷な気候

真夏は最高気温が30度を超えますが、1年を通じてタリンの気温は低く、冬は氷点下まで下がります。日本で言えば北海道と似たような印象です。だからタリンの世界遺産を観光するなら、防寒対策が必須です。

エストニアのタリンの歴史

北欧のタリンが歴史上で重要度を増し、世界遺産となる風景が誕生したのは、中世の時代が大きく影響していました。

中世からのトームペア

日本が平安時代だった1050年、タリンのトームペア(聖堂の丘)の地域に、エストニア人が最初の要塞を建設しました。12世紀頃のタリンは、クルワンという名で呼ばれる土地でした。1219年には、時のデンマーク王だったヴァルデマー2世が十字軍と共にエストニアに進軍、占領してトームペア城を築きます。

タリンの都市名の意外な由来

タリンは歴史上で、クルワン、リンダニサ、レバルなど名称が変わりました。タリンと呼ばれるようになった時代は意外に新しく、1918年のエストニア独立の時です。タリンとはエストニアの首都なので、エストニアらしい意味かと思いきや、「デンマーク人の城」の意味があるということだから、これまた意外です。

日本からタリンまでのアクセス

タリンは日本から日帰り不可能なほど遠く離れています。どんなふうに世界遺産の観光地を訪れたらよいかは、チェックのしどころです。

日本からは最短で半日のフライト

日本からエストニアのタリン観光する場合、最短は成田空港からヘルシンキを経てタリン空港に向かうプランで、12時間、12万円ほどを要します。ほか中部国際空港、関西国際空港などからも出発できます。

タリン空港からタリンの中心街へ

タリン空港からホテルや観光スポットが集中する市街地までは、3~4キロしか離れていません。日本では成田空港が東京都心からどれだけ離れているかと考えれば、移動がとても楽に感じられます。空港から市内各地へは、バスかタクシーが一般的です。

エストニアのタリンおすすめ観光地・1

タリン歴史地区

旧市街と呼ばれる首都タリンの地区全体が、世界遺産のタリン歴史地区に指定されています。全体として11世紀の建設開始以来の石畳の道が縦横に伸びて、その中にトームペア城や幾つもの歴史的な教会などの名所があります。パステルカラーの壁にオレンジ色の屋根で統一された街並みは、アニメ映画「魔女の宅急便」のモデルにもなりました。

タリン歴史地区のグルメが見所

エストニアの伝統料理、ロシア料理、おしゃれカフェ。「魔女の宅急便」のモデルだったタリン歴史地区は、飲食店の宝庫でもあります。築数百年という古い建物を使ったお店でのお食事は、観光コースに加えたくなります。

タリン歴史地区でお土産の買い物

世界遺産のタリン歴史地区では、タリンならではのお土産の買い物ができるショップも多数並んでいます。いろんなお店に入ってお土産を探してください。また、路上や広場では、週末ごとにお土産を買い物できるテントの店も出たりと、街歩きの見所も満載です。


エストニアのタリンおすすめ観光地・2

トームペア城

エストニアの歴史が始まった場所、世界遺産のトームペアを観光コースから外すことはできません。西側や南側から見るとどっしりとして、RPGに登場するお城のモデルなのかと思わせてくれます。しかし東側から見れば、18世紀までに改築されてバロック様式の美しさを見せる2面性があります。

のっぽのヘルマンと屋上が見所

トームペア城では南側の石の塔が際立っていますが、これは「のっぽのヘルマン」と呼ばれています。高さ50.2メートルありますが、高台にあるのでそれよりも高く感じられます。RPGのモデルみたいなお城の屋上からは、公園の緑や周辺の市街地が見渡せます。夜になると、お城全体がライトアップがされるのも見所になります。

お城の室内が見所

トームペア城の内部は、エストニアの国会議事堂として使用されている、格式高い場所。普段は見学不可能ですが、もし内部の見学ツアーに参加すれば美しい内装を見られます。日帰り観光のコースにトームペア城を加えたくなります。

エストニアのタリンおすすめ観光地・3

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

トームペア城の東側にあるロシア正教会で、教会としてはタリンでは最大の建物です。ロシア帝国時代、西暦1894年から1900年にかけて、ミハイル・プレオブラジェンスキーにより建設されました。ロシア復古主義の様式で、全体として明るい色使いに、上部の丸みを帯びたクーポルの尖塔が3つ並ぶ姿が印象に残る名所です。

アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の見所

大聖堂の内部は無料で見学ができるので、観光のコースにはよく加えられているところです。内部の真正面を見れば聖人のモザイク画が並び、壁や天井まで全てが装飾や絵で彩られています。ホテルから日帰りコースに加えたいスポットですが、内部の撮影は禁止となっているのが残念ポイントです。

エストニアのタリンおすすめ観光地・4

修道院門

旧市街北西部に、オレンジ色の三角屋根が幾つも並んでいる城壁があります。これは修道院門(Kloostrivärav)と呼ばれている名所。14~16世紀にかけて造られた、旧市街をぐるっと取り囲んでいる2.5キロの城壁の西側ゲートがここでした。タリンを日帰りで観光するコースに、修道院門は入れてみても良いはずです。

修道院門の見所

城壁の内部には、僅かなお金を支払って入ることができます。昔のままの石積みや、三角形の天井の内部構造までも明らかとなります。城壁の上からは、アニメ映画のモデルになった、オレンジ色の屋根が並ぶ旧市街の様子を見渡すことができます。

エストニアのタリンおすすめ観光地・5

太っちょマルガレータの塔(エストニア海洋博物館)

タリンの旧市街の北の端っこに、太っちょマルガレータの塔と呼ばれる古い建物があります。現在はエストニア海洋博物館として使用されている名所です。ここでは昔の砲塔の様子と、エストニアの海洋史の両方を、日帰りで楽々に観賞できます。

太っちょな砲塔の見所

女性の名の付いたこの塔は、1529年に造られた砲塔(大砲を備えた塔)です。全体に石を積み重ねた堅牢な建物で、高さ20メートルに比べ、直径25メートルと幅が大きくなっています。完成当時からタリンの街の防衛拠点として、同時にランドマークとして機能してきました。

海洋博物館の見所

エストニアの古代から近代にかけての海に関係する展示を、一同に集めているスポットです。1階から4階までの太っちょで展示されているのは、石器時代から近代にかけての漁具、中世船を再現したプラモデル、トロール船の操舵室、潜水艦まるごと1艘などさまざまです。ポストカードなど、太っちょマルガレータオリジナルのお土産の買い物もできます。

エストニアのタリンおすすめ観光地・6

聖ニコラス教会(ニクリステ博物館)


旧市街の南方、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の近くにそびえ立っているのは、聖ニコラス教会。1230年のドイツ人商人による建築で、世界遺産タリンの旧市街の中でも、最も古い歴史を持つ名所のひとつです。第二次大戦の空襲で破壊されますが、1980年台に修復をされて以降は、ニクリステ博物館として人気のスポットになりました。

芸術作品の見所

ニクリステ博物館の内部は、バーント・ノトケが描いた作品「死の舞踏(Danse Macabre)」や、宗教的で価値の高そうな古びた絵画、石造、オブジェ、祭壇彫刻など、ありとあらゆるキリスト教の芸術作品が展示されている名所です。ホテルからの日帰り観光に加えたい教会でしょう。

コンサートなど催しの見所

教会なのでオルガンが設置されていて、たびたびオルガン演奏や、聖歌隊のコンサートなども開かれている名所です。音楽鑑賞ができるので、観光のコースにも組み入れたくなります。

エストニアのタリンおすすめ観光地・7

タリン旧市庁舎

世界遺産タリンの旧市街の真ん中、ラエコヤ広場に面しているタリン市庁舎。1322年に建設されて、1404年に改修されてから、今と変わらぬ姿でタリンにあり続けてきました。三角屋根で高い尖塔が空に突き出て、その先には伝説の監視兵トーマス爺さんの風見が付いています。ラエコヤ広場があるので、日帰り観光コースには確実に入ります。

タリン旧市庁舎の見所

「魔女の宅急便」では飛行船がぶつかったモデル都市のひとつが、ここタリン旧市庁舎だとのこと。建物の内部は、時々エストニア音楽のコンサートが開かれている名所です。内部の市民の間は凝った装飾が施され、市議会ホールと合わせて、夏季になると一般公開の日があります。

エストニアのタリンおすすめ観光地・8

ラエコヤ広場

クリスマスツリーのモデルとなった、世界初のクリスマスツリーが置かれていた場所としても有名な名所が、旧市庁舎前にひろがるラエコヤ広場。広場の周囲はオープンカフェが並んでいたりと、観光客が集まる場所です。年末には、クリスマスツリーのモデルになった実物を見に行ってみてください。

マーケットの見所

平日の広場は広い空間そのままですが、クリスマスマーケットはじめ、週末ごと、季節ごとに売出しのテントが並びます。お土産を探している人なら、買い物したくなる名所です。例えばお土産に相応しいエストニアの手作りの手編みの洋服、帽子、ぬいぐるみ、雑貨などもここで探して買い物ができます。

羅針盤の見所

中央の羅針盤の位置は、旧市街の5つの尖塔を確認できるスポットです。アレクサンドル・ネフスキー大聖堂、聖ニコラス教会など、5つの尖塔を全て確認してみましょう。ただしマーケットが開催されている時はテントで尖塔が見えづらいので、お土産のお買い物に専念してください。

エストニアのタリンおすすめ観光地・9

聖オレフ教会

タリンの旧市街でも一番高い名所が、ここ聖オレフ教会です。教会の尖塔の高さは124メートルもあるのですが、これが日本の安土桃山時代、1570年にはすでに存在していました。プロテスタントの教会で、ノルウェーの聖人であるオレフ王の名に因んでいます。日帰り観光コースに加えたいですが、筋肉痛にならないようご注意ください。

聖オレフ教会の見所

聖オレフ教会は、祈りを捧げるというよりは、124メートルの尖塔にのぼって、高所から世界遺産を見渡す眺望が素晴らしいとして人気の場所です。地上20階の高層ビルと同じほどの高さがあるので、螺旋階段を登っていくのはちょっとした登山コースかのようです。しかし展望窓から眺める景色に目を奪われるのは間違いないでしょう。

エストニアのタリンおすすめ観光地・10

ヴィル門とヴィル通り

旧市街を取り巻く城壁の入り口の1つが、東側のヴィル門です。両側にオレンジ色の三角の屋根が乗った塔が配され、真正面にはタリンの旧市庁舎の尖塔が立ち誇っています。現存する数少ない城門スポットのひとつとなっています。タリン空港から旧市街を訪れると、バス停がヴィル門の正面にあたります。ここから観光コースを設定することができます。

ヴィル門とヴィル通りの見所


ヴィル門からは旧市庁舎に向かって、ヴィル通りが伸びています。この通りは路上にオープンカフェが並び、多国籍なレストラン、お土産も買い物できるスーパーマーケット、カラオケ店があったりとかなり使える通りになります。ヴィル門は夜になるとライトアップされて、昼間とは違う表情になるので、日帰り観光でも見に行ってみてください。

セーターの壁の見所

ヴィル門から入ってスーパーの角を右折、城壁に沿って北に伸びている道沿いは、セーターの壁と呼ばれるお買い物スポットです。なぜならここは毛糸の編み物製品の屋台がずらっと並んでいる名所だからです。エストニアの編み物製品はお土産としても好まれているので、このスポットでの買い物をおすすめします。

エストニアのタリンおすすめ観光地・11

エストニア自然史博物館

タリンの旧市街北西部、修道女の塔の近くには、エストニア自然史博物館があります。タリンのみならず、エストニア国内の様々な水虫や陸上の動物、エストニア固有の植物、鉱物に至るまでの展示をしているスポットです。全ての展示を見るのに時間をかけず、日帰り観光には丁度よい場所です。

巨大なナマズの見所

ヨーロッパオオナマズは、バルト海周辺の諸国に生息し、エストニアの河川にもいるナマズ。体長2~4メートル、重さは200~400キロにも達する大型種です。エストニア自然史博物館で悠々と泳ぐ姿は、是非とも目撃したくなります。

エストニアの動物の見所

自然史博物館では、バルト海に棲んでいるアザラシ、エストニアの森に棲んでいる巨大なオオツノジカ、モデルのように立ちはだかる森のクマさんなど、野生動物のリアルな剥製の種類も多様に展示されています。動物や自然が好きなならば、観光コースに加えてください。

エストニアのタリンおすすめ観光地・12

コフトウッツァ展望台

タリン歴史地区の東方に位置する、コフトウッツァ展望台。タリンには展望台が複数ありますが、ホテルからの日帰り観光コースに取り入れやすい立地です。ここはタリンの東側の市街地が良く見えるスポットとして人気があります。

コフトウッツァ展望台の見所

タリンの石畳の道が続く高台の街並みから、kohtu通りを過ぎて展望台に向かいます。旧市街には幾つもの尖塔を備えた教会の建物があり、その向こうの近代的な高層ビルとの対比が見られます。夜間にライトアップされる街並みも見所です。

タリンの世界遺産を見に行こう

ご覧の通りタリンの旧市街は、「魔女の宅急便」のモデルになった世界であり、物足りんとは言わせない見所に溢れていいました。コンパクトな旧市街だから、ホテルからの日帰りの観光コース、お土産のお買い物場所にも困ることがありません。アニメファンも旅行マニアも、納得の観光地になるはずです。

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