岩手の姫神山(日本二百名山)登山
岩手県盛岡市にそびえる姫神山の紹介です。姫神山は標高1123mの独立峰であり、その山容はこの写真のようにとても綺麗です。一見すると富士山のような成層火山に見えますが、この山は火山でなく非火山性の山です。
姫神山登山のおすすめ時期は?
秋の高い空の下 望む雄大なシルエットは南部富士、岩手山
青い空と白い雲、そこに浮かぶ岩手山のシルエット。登った人にしか味わえません。
ありがたき御来光:sunrise:
姫神山は手軽に登れて、天気がよいと絶景が見られることから、1年を通してたくさんの登山者が訪れる山です。11月から4月までは、登山道は雪に覆われます。しかし、山スキーを楽しむ事ができたり、美しい霧氷が見られたりするため、降雪期に訪れる登山者も多い山です。今回は、特別な装備が必要ない早春の登山を紹介します。
姫神山は360度のパノラマが素晴らしい
天気が良ければ、姫神山の山頂は360度のパノラマです。岩手山や早池峰山、七時雨山などが一望できます。是非、登山日の天気は調べておきましょう。山の天気は変わりやすいので、こまめに天気をチェックすることも大切です。
姫神山登山口までのアクセスは?
姫神山の登山口までのアクセスは、公共交通機関(鉄道、バス)を利用するアクセスと、車やバイクを利用するアクセスがあります。鉄道やバスを利用して、のんびり風景を楽しみながら旅をするのもよいでしょう。
公共交通機関(鉄道、バス)を利用した登山口へのアクセス
盛岡駅からは岩手銀河鉄道に乗り「好魔(こうま)駅」で下車します。 また、バスを利用する場合は、玉山線・好摩直通線[岩手県交通]で「好摩」で下車をします。いずれも、登山口までのバスはないので、一本杉登山口まで2時間ほど歩くことになります。バスは少ないので、前もって時刻表を調べておきましょう
好魔駅から見た姫神山です。ここから歩いて戻ってくると一日がかりとなります。 好摩タクシーを使えば登山口まで20分くらい、片道2400円程度でいけます。 所在地: 〒028-4125 岩手県盛岡市好摩野中324 電話: 019-682-0135
車やバイクを利用した登山口へのアクセス
この山は車やバイク使うアクセスが便利です。一本杉園地キャンプ場駐車場を利用します。盛岡市内からは、東北自動車道を北上し西根インターチェンジでおり、国道282号線をJR花輪線と並行に走ります。西根ICからは概ね30分程度で到着です。
姫神山登山へGO!
ポケモンGOのポケスポットもあります。関係ないかな。
ここからいよいよ登山ルートの紹介です。国土地理院の電子国土で詳しい地図を見たい人は、下の下線部をクリックしてください。
姫神山の登山口は4つ有ります。
これから紹介する4つの登山口から登るルートが一般的です。どのルートも道標が整備されており、踏み跡もはっきりしています。岩場や梯子などがありますが、特に危険箇所はありません。また、この時期は多くの登山者が訪れるので初心者でも安心です。
①.一本杉登山口ルート
登山をスタートしてすぐ、凄い太い杉の木だなあ!って驚いてたら、キャンプ場の名前にもなった「一本杉」でした。どんだけの年月がかかるんでしょね。
一本杉登山口、一本杉園地キャンプ場の名前となった杉の木です。人気の杉の木です。パワーを貰えそうですね。
このコースが一番メジャーですので、多くの登山者がこのコースを利用しています。ここを起点とし山頂へ向かい他の登山口へ下り、再び登り返す登山者もいます。駐車場には、トイレと記名式の登山届がありますから利用しておきましょう。
駐車場から一本杉へ
一本杉園地キャンプ場の駐車場を出発するとすぐに一本杉登山口があります。ここから登山開始です。途中大きな一本杉を見ながら登っていくとざんげ坂があります。ここを過ぎると5合目に到着です。残り1.3kmですから、一息入れましょう。
五合目から頂上へ
6合目、7合目とクリアーすると梯子があります。トントントンと用心しながらクリアーすれば、山頂下の分岐があります。ここは、こわさかコースからのルートとの合流地点です。ここを過ぎれば程なく頂上です。お疲れ様でした。美味しいお昼を食べましょう。
②.こわさか登山口ルート
こわさか登山口には駐車場はありません。この登山口へは一本杉駐車場から歩いて向かいます。登山口から登ると、山頂まで残り980m地点の地点と残り300mの地点を通ります。 このコースは、一本杉ルートを登り、帰りはこのコースを下るなどで使うことが多いルートです。
③.城内(大和僧)登山口ルート
城内(大和僧)登山口からのルートです。ここは、車を停めるスペースがあります。登山口から御滝明音、たたら岩、清水杜、小姫神神社、水石、笠石を通り山頂へ向かいます。登り2時間、下り1時間半のルートです。
④.田代登山口ルート
田代登山口周辺には、林道の路肩などに約10台ほどの駐車スペースがあります。しかし、全て林道ですから伐採作業をしている車などがあります。道をふさぐような駐車をすると迷惑となりますので注意しましょう。登山口からは1時間程度で姫神山冷水の湧き水に到着します。そこで休憩し、山頂まで残り400mの指導標を過ぎると程なく山頂です。
姫神山でこの花を探そう
疲れた心を癒やすには、自然と触れ合うことが一番です。早春の姫神山登山で見られる花を紹介します。
姫神山は新・花の百名山の一つです。特にガンコウランで有名になりました。その他にもカタクリ、スミレの仲間、マイヅルソウ、ヒトリシズカ、ニリンソウ、イチリンソウ、オオイヌノフグリ、ネジバナ、タツナミソウ、タンポポ、ホトケノザ、アカヤシオ、ミネヤマザクラなどなど、年によって咲く時期が若干違いますが、たくさんの花を見ることができます。
キクザキイチリンソウが綺麗ですね。いろんな花を探して名前を覚えるのもいいですね。
姫神山の登山の装備は?
姫神山登山に必要な装備について紹介します。写真のように形から入るのも楽しいですね。 この山は往復3時間程度で登れる山ですから、特にこれは必要という装備はありません。でも、これから続けたいと思うならば、山の装備を購入しておきましょう。
靴について
低山で危険な登山路はないとはいえ、サンダルや革靴、ハイヒールはお勧めできません。雨上がりの岩場、落ち葉や根っこの上などはとても滑ります。また、足の豆を防いだり、疲労を少なくしたりするためにも、靴底のしっかりした運動靴を用意しましょう。
靴下について
靴下は、とても大切です。スポーツソックスでもいいのですが、厚手の登山用のソックスを用意しておくとよいでしょう。靴下がクッションになり、足への負担が軽減されます。長持ちしますので、一足購入しておくことを勧めます。
パンツについて
登山する際は転んだりしても怪我をしないように長ズボンを履きます。できれば、ジーパンなどゴワゴワするズボンは避けましょう。半ズボンやスカートの下に写真のようなスポーツタイツを利用するのもよいでしょう。足の疲れや、膝への負担を軽減してくれます。
シャツについて
シャツは長袖を用意します。汗をかいてもすぐに乾くような素材が適しています。長袖のアンダーシャツに半袖のTシャツを重ねて着てもよいでしょう。登山では重ね着が基本です。トレーナーやセーターなどの防寒着を脱ぎ着して体温を調節しましょう。
カッパについて
登山にカッパは必需品です。山の天気はいつ変わるか分かりません。朝晴れていても午後にはくずれ、雨が降ったり風が強くなったりすることもあります。寒いときの上着代わりにもなりますから、必ずカッパを用意しておきましょう。折りたたみ傘も重宝します。
リュックについて
リュックは小さい容量のものから、縦走登山等に使う大きい容量のものなど種類がたくさんあります。最低限、水、飲み物、お昼のお弁当、カッパが入る容量のリュックを準備しましょう。雨が降ることもありますから、着替え等はビニルの袋に入れて運ぶと濡れません。
その他、持っていくと便利な小物
地図とコンパス
姫神山登山は指導標が整備されており、コースの間違いは少ないでしょう。でも、登山には地図とコンパスは必需品です。今後、高山や縦走の登山を考えている人は、地図とコンパスを使えるように準備しておきましょう。
携帯電話やスマートフォン
登山時には何が起こるか分かりません。念のため携帯電話やスマートフォンを持参することをお勧めします。スマートフォンならGPSを使って位置を確認したり天気を調べたり、カメラで花の写真を撮ったりと様々な活用ができます。
山に行ったら山ご飯
叶えてもらった夢。 山頂でのカップラーメンタイム。 噂に違わぬ美味しさ。 日清の生んだ名作カップヌードルの一番美味しい食べ方。
山頂に着いたら、おいしいお昼ですね。山ご飯は格別ですよ。コンビニのおにぎりやサンドイッチも、山で食べるととても美味しく食べられます。少し荷物は増えますが、水筒にお湯を入れて持っていくと、カップラーメンなども食べられます。山頂でのカップラーメンはお薦めです。
ちょっと工夫すると、格別な山ご飯
最近は、カセットボンベを利用したコンロが安く手に入ります。ドリップコーヒやウインナーソーセージ入りラーメンなど、ちょっとした調理も簡単に楽しめます。
簡単な救急用品を持っていれば安心です
姫神山登山では、ガケを飛び降りたりしなければ大怪我をすることは考えられません。でも、登山でなくてもアウトドアでは、虫刺されや擦り傷、切り傷などに注意が必要です。バンドエイドや虫刺されの薬など、携帯用救急用品を持参しましょう。
綺麗な新しい駅舎ですよ。