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釣って食べたい「ソウダガツオ」とは?その釣り方と美味しい食べ方をご紹介!

ソウダガツオと呼ばれる魚をご存じでない方は多いかもしれません。そもそも、ソウダガツオと呼ばれるカツオは2種類いて、見分けがつきにくいです。今回は、見分け方や釣りの仕掛けについてに話、旬のソウダガツオ料理(レシピ含む)、食べ方など解説します。
2020年8月27日
riockdododoto
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ソウダガツオとは?

ソウダガツオってどんな魚?

みなさんは、カツオという魚というとどういったものを思い浮かべるでしょうか。基本的に、割れ晴れの食卓に並ぶカツオは、本ガツオと呼ばれる、土佐などでよく一本釣りなどで有名な種類のものです。今回紹介するのは、ソウダガツオと呼ばれる、本ガツオ度はまた違った、釣りでよくお目にかかることができるカツオになります。では、そんなソウダガツオについて、様々な観点からお話しさせていただきます。

ソウダガツオには2種類いる?見分け方は?

ソウダガツオの種類と見分け方について

ソウダガツオと呼ばれる種類のカツオには、大きく分けて2種類の個体が存在します。なかなか見分けがつかないという印が多いですが、よく言われる見分け方としては、体格的なものやヒレなどの特徴からのいくつか見分け方があります。どうやって見分けるのか、見分け方を各個体の特徴の紹介と合わせて、おはなししていきましょう。

①ヒラソウダ

まず、ソウダガツオの一種類目、ヒラソウダについてです。もう一種類のマルソウダと呼ばれる個体と見分け方の基準となる点ですが、ヒラソウダの体は、断面が扁平なのが最初の特徴です。また、他にも鰓蓋上部の黒い部分が、ヒラソウダは背部の黒色域と離れている点、胸甲部と呼ばれる硬い鱗の場所が、このヒラソウダは、第1、第2背ビレの間で急激に細くなっているという点などが、見分け方の基準となっています。味は、ヒラソウダの方が美味という意見が多いですね。

②マルソウダ

もう一種類のソウダガツオである、マルソウダの特徴と見分け方の注意点について話しましょう。まず、フォルムは、名称通り、丸っぽいのが特徴です。合わせて、ヒラソウダのごつごつしたイメージとは異なり、こちらのマルソウダは、スリムな体をしています。背ビレは、ヒラソウダに比べて、第1、第2背鰭の間が細くなっていることなく、尾びれに達しています。また、鰓蓋上部の黒色部に関しても、こちらのマルソウダはつながっています。

ソウダガツオの旬と狙える時期!

ソウダガツオを狙う旬と釣れる時期とは?

ソウダガツオの旬についてです。主にソウダガツオが、旬を迎えるのは夏から秋にかけての季節になります。細かく旬の時期を月にして表せば、7月の中旬あたりから、10月の涼しい時期にかけてになります。(マルソウダ、ヒラソウダ共に旬の時期は同じです。)カツオといわれると委縮するような存在にも思えますが、防波堤から簡単に狙うことができるため、われわれが手軽に手を出すことができるカツオとしても、釣り人の間で親しまれています。釣り方、仕掛けは様々なものがあり、各地で楽しまれていますね。

ソウダガツオはどうやって狙う?仕掛けの種類は?

ソウダガツオを釣る!どんな仕掛けで狙うのか?

ソウダガツオの釣り方には、様々な仕掛けでの釣りがあります。最もポピュラーなのが、飛ばしサビキ仕掛けでの釣りですね。秋口から同じく旬を迎える中型のアジやサバなどに合わせて、旬のソウダガツオをサビキ仕掛けで狙うことが可能です。同じように、堤防から、遠投カゴ釣り仕掛けでも釣果をあげることができますね。もちろん、フィッシュイーターでもありますので、ルアーを使って狙うのもまた一興です。豪快な引きを初心者でも楽しめますよ。

ソウダガツオの釣り方①:投げサビキ釣り

投げサビキでソウダガツオ釣り攻略!

飛ばしサビキ仕掛けで狙うソウダガツオ釣りのお話しです。通常、サビキ釣り仕掛けは、足場に落として狙うのが、スタンダードな釣り方なのですが、ことソウダガツオでのサビキ釣り仕掛けは、飛ばし浮きをつけたウキ釣り+サビキ釣りの応用タイプ。理由としては、足場よりも、可能な限り沖合のポイントの方が、ソウダガツオの回遊が多いというのが理由になりますね。主に、青物を狙う際と思考は、似通ったものと考えれば、ある程度分かっていただけるかと思います。

ソウダガツオの釣り方①:投げサビキ釣り【タックル】


ソウダガツオ釣りの投げサビキのタックルをご紹介!

では、ソウダガツオを狙った飛ばしサビキ仕掛けのタックルをご紹介しましょう。竿は、磯竿や投げ竿、シーバスロッドなど、ある程度のキャスティング能力があるものがよさそうです。そして、リールは中型のスピニングリールに、フロロカーボンorナイロンの道糸3号から5号を用意します。仕掛けの前に、専用の飛ばし浮きを装着させ、ソウダガツオのサイズにあったサビキ仕掛け(6号以上)を装着し、最後にアミカゴ(オモリ付き)をセットすれば、完成です。

ソウダガツオの釣り方②:遠投カゴ釣り

遠投カゴ釣りでソウダガツオ釣り攻略!

先ほど紹介した飛ばしサビキ仕掛けで狙うのと考え方はあまり変わりません。要は、沖向きに仕掛けを流して釣るというものです。サビキ仕掛けと比較した場合、あちらは、ソウダガツオを専門に狙うわけではなく、むしろアジやサバなどを狙う場合に使用される仕掛けです。対してこちらは、もちろん、外道として釣れるものもいますが、ソウダガツオを狙うという観点から見ると、こちらの方が専門的に狙う仕掛けとなります。また、こちらは刺し餌があるのも強みの1つですね。

ソウダガツオの釣り方②:遠投カゴ釣り【タックル】

ソウダガツオ釣りの遠投カゴ釣りタックルをご紹介!

では、そんなソウダガツオの遠投カゴ釣り仕掛けのタックルをご紹介させていただきましょう。まず、竿からですが、こちらはサビキ釣りと同じく、磯竿か投げ竿、シーバスロッドでの代用が可能です。リールは、中型リールに、ナイロンorフロロカーボンの4号~5号を巻き付けましょう。先に大型ウキ、ウキストッパーの先に専用カゴ(天秤も可)を装着し、その先に専用のカゴ釣り仕掛けを装着して完了です。中には、カゴ釣りサビキ仕掛けもあるので、そちらもおためしください。

エサ針には何を付けるべきか?

基本的に、遠投カゴ釣りで使用されるエサは、カゴの中にアミエビを投入するため、刺しエサとして使用するのは、オキアミがベターです。細かく言えば、アミエビとオキアミは別種に当たりますが、この組み合わせは、もっともしっくりきます。オキアミでない場合、小魚や切り身なども有効ですね。ソウダガツオは、フィッシュイーターである一面も持ち合わせているという点もあるため、イワシなどを餌として使用するのは、割と効果的です。ただ、個のカゴ釣りにおいては、メインはオキアミで固定しておくのが最善ですがね。

ソウダガツオの釣り方③:ルアー釣り

ルアー釣りでソウダガツオ釣り攻略!

ソウダガツオのルアーゲームは、主にライトショアジギングと呼ばれるメタルジグで狙う釣り方になります。さらに言うと、近年、ジグサビキと呼ばれる、ライトショアジギング+サビキ釣りの2つが合わさった釣り方が話題になり、そのジグサビキでも狙いやすい対象魚になっていますね。どちらにしても、キモとなるのは、遠距離ポイントへのキャスト能力と、細かく誘い続ける忍耐力になります。このルアーでのソウダガツオ釣りは、簡単ですが、結構しんどめの釣りですね。

ソウダガツオの釣り方③:ルアー釣り【タックル】

ソウダガツオ釣りのルアー釣りタックルをご紹介!

では、ソウダガツオをルアーで狙うタックルについてご紹介していきましょう。まず、竿ですが、シーバスロッド、ライトショアジギングロッド、エギングロッドなどで対応します。(ジグの重さと対応重量を確認しましょう。)リールは、中型のスピニングリールにPEの0,8号から1,5号ほどのものを巻き取ります。リーダーとして、22から30ポンドのナイロンかフロロカーボンのラインを継いで、先にメタルジグを装着し、完成です。ジグサビキの場合、ジグの上部に、サビキ仕掛けをセットするだけです。

ジグサビキ仕掛けはあるのか?

結論から言うと販売されています。もちろん、通常のサビキ仕掛けで全く問題はないのですが、ルアー用品、特にメタルジグの周辺の場所かサビキ仕掛けに混ざって、釣具店で販売されています。かなり流行が見られたこともあり、様々なメーカーから出ております。種類は、S、M、Lと号数ではなくサイズでの販売になります。ソウダガツオに対しては、おそらくSかMのどちらかのサイズで問題ないでしょう。ジグがセットで販売されているのもあるので、自分に合うものを選びましょう。

ソウダガツオを鮮度良く持ち帰る!血抜きとは?

鮮度が命!ソウダガツオは血抜きしよう!


ソウダガツオという魚は、旬だろうが何だろうが、すごく足のはやい魚で、つりあげてすぐに血抜きを行わないと、一気に鮮度が失われてしまい、食に向かなくなってしまいます。なので、初心者、上級者問わず、血抜きの方法は覚えておく必要があるのです。では、簡単に血抜きのやり方を説明させていただきましょう。

釣り人必見!ソウダガツオの血抜き方法!

では、血抜きの方法を紹介します。血抜きをする準備として、まず、釣りあげたソウダガツオを横に寝かせ、専用のフィッシュナイフ、ハサミでえらから切り込みを入れ、えらをとってしまいます。そして、海水を入れたバケツを用意して、頭から用意したバケツの水に突っ込んで、一気に血抜きを行います。大きな個体の場合は、ストリンガーにつるし、海水に直接さらすのも1つでしょう。特に、青物などが外道として釣れた場合にはそのようにするのがよさそうですね。

ソウダガツオの血抜きを動画で学ぶ!

やや文面での説明では、わかりづらかったかもしれませんので、動画を見ながらおさらいしましょう。

ソウダガツオの首を折って血抜きする  釣った魚をその場で〆る

首をおって血抜きを行います。シンプルながらもわかりやすい動画なので、分からなかった方は、是非、ご覧ください。

ソウダガツオの食べ方と注意点

ソウダガツオと寄生虫

実はソウダガツオを食べるには、いくつかの注意点があります。よく言われている寄生虫の観点から見るとどうでしょうか。最近話題のアニサキスも、ソウダガツオには含まれることがあります。これは地方によっても変わりますが、しっかり熱などで排除できるので、取り除いたうえで食するのが良いでしょう。ことマルソウダにおいては、このアニサキスのみが注意すべきものではないのです。食べるうえで、本当の危険は別にあります。

マルソウダを食べるのは危険?なぜか?

マルソウダの方が、実は釣ることができる地域も多く、よく釣れるソウダガツオになります。そんなマルソウダは、食べ方にかかわらず、注意するべき物質があります。それはヒスタミンと呼ばれる物質で、ソウダガツオの中でも、マルソウダにのみ含まれている成分物質になります。そのヒスタミンはなぜ問題になるのか、そのヒスタミンについてお話しさせていただきます。

ヒスタミンと呼ばれる物質について

ヒスタミンとは、動植物組織の中に存在している生理機能自体に問題を及ぼす物質を指します。かなり害のある物質ととらえて差し支えないでしょう。ヒスタミン食中毒とも呼ばれます。問題なのは、アニサキスと違い、熱を通しても意味をなさないという点です。食べた後、約1時間ほどで、顔面、特に口の周り、耳が赤くなるなどの症状から、蕁麻疹、頭痛、おう吐、下痢など明確な症状が現れます。症状として最悪の場合、死を招く恐ろしい物質です。赤身魚には注意が必要です。

主な対処方法とは?

主に効果的なのは、冷凍保存ですね。少なくとも常温の保存は、かなり危険なので避けるようにしましょう。0度~10℃程度であれば、ヒスタミンは増加する可能性を持っています。また、冷凍、解凍の繰り返しもヒスタミンの増加につながるので、絶対にやめましょう。釣った魚の場合は、早急に持ち帰って、早めに食べることをおすすめします。少しでも食べたときに辛みが走るようなピリピリ感を感じた場合は、早急に処分してください。食中毒の危険性が高いサインです。

ソウダガツオのさばき方!(動画あり)

ソウダガツオのさばき方を解説!

では、ソウダガツオのさばき方をご紹介しますが、初心者でもなれれば簡単に行えます。まずは、腹から首元から内臓を一気に引きはがしていきます。そして、かなり血が多い魚となるので、体内の血をしっかり洗い流します。ブラシなどできれいにするのがよさそうです。そして、鱗をはいだら準備完了。ここからさばき方の解説になるのですが、シンプルにさばき方を話すと3枚卸というさばき方にします。3枚卸ができれば、大きめの魚なので、中骨を切り取る作業を行います。これでさばき方の解説を終わります。

ソウダガツオのさばき方を動画で学ぶ!

ソウダガツオのさばき方を動画から学びましょう。わかりやすいさばき方の解説動画をご紹介させていただきます。

「ソウダ鰹」さばき方(たたき)ヒラソウダ

ソウダガツオの1種、ヒラソウダをカツオのたたきにしていく動画です。基本的なソウダガツオのさばき方がわかりやすく解説され、かつ、カツオのたたきのレシピの参考にもなるかと思いますので、是非、ご活用ください。

ソウダガツオを美味しく食べよう!人気料理5選!


ソウダガツオを味わう人気料理5つご紹介!

ある程度の話を頭に入れ注意すれば、たいていの食べ方、料理でおいしくいただける魚です。ソウダガツオの食べ方は様々です。今回はおすすめのお料理を5種類ご紹介します。好みの食べ方があればよいですね。

おすすめ料理①ソウダガツオの刺身(レシピ有)

まずはシンプルな食べ方、刺身をレシピと合わせて紹介します。まず、ソウダガツオを3枚におろして、皮をはがします。一口大に身をカットします。合わせて、シソ、ねぎ、海草(乾燥わかめなどで可)をふやかしたものを用意すれば、料亭風の刺身が完成します。また、ショウガをすりおろしたものを用意してさっぱりたべるのもおすすめの食べ方ですね。

おすすめ料理②ソウダガツオのタタキ(レシピ有)

刺身と同じような食べ方ではありますが、ソウダガツオのタタキのレシピをご紹介させていただきましょう。3枚におろしたものを用意し、中骨を取り除いていきます。今度は、表面をあぶっていきます。あぶった後、冷水で一気に冷やして、水けをふきとって、盛り付ければ完成です。必要になるのは、バーナーなので、周囲に燃え広がることがないよう、細心の注意を心がけて、料理しましょう。

おすすめ料理③ソウダガツオのフレーク(レシピ有)

では、ソウダガツオのフレークのレシピをご紹介させていただきましょう。まず、先ほどのソウダガツオのタタキで、あぶる前の切り分けた身(以下切り分けた身)を用意してください。切り身に塩を振って、専用の干し器に切り身を載せて、天日干しを行い、余分な水分を飛ばします。時間は約3時間~6時間ほどです。味付けはシンプルですが、うまみ成分が活性化し、かなり味わい深くなっています。あとは、グリルなどを使用して焼き、ほぐしてやれば、フレークの完成です。味わい深く、ご飯のお供に是非、おすすめの料理ですね。

おすすめ料理④ソウダガツオの豆腐ハンバーグ(レシピ有)

では、ちょっと意外な料理、ソウダガツオを合わせて作る豆腐ハンバーグのレシピをご紹介しましょう。まずは、切り分けた身を用意し、蒸し器で20分蒸しあげます。終われば氷水にさらし、急速冷凍します。あげてふき取り、血合いの部分を除き、フレーク状にほぐします。(細かくならなければ、包丁で細かく分けましょう)その後、豆腐、パン粉、臭み取りもかねてすりおろしたショウガ(チューブも可)に出汁醤油を少量入れて、混ぜ合わせます。あとは、フライパンに入れ、強火で表面を焼き、ふたをしたのち中火で熱を通せば、完成です。

おすすめ料理⑤ソウダガツオのみりん干し(レシピ有)

最後に紹介するのは、ソウダガツオのみりん干しです。フレークのレシピとかなり似通いますが、レシピと共に帆紹介しましょう。まず、切り分けた身を用意します。 醤油、みりん、砂糖、蜂蜜を1:1:0.5:0.2の割合で混ぜ合わせ、切り分けた身につけておきましょう。味が染みれば、ひものカゴに入れて3時間から6時間天日干しにしておきます。時間が経過すれば、しっかり味が凝縮されたみりん干しが完成します。あとは、グリルなどで火をかけて、好みの食べ方で召し上がってください。

ソウダガツオの引きを楽しみ味を満喫!

旬のソウダガツオを釣り、料理の二面で楽しもう!

いかがでしたでしょうか。ソウダガツオという魚は、実は2種類そんざいするということと、その片割れ、マルソウダに関しては、かなり注意して食べなければいけないということがわかっていただけたかと思います。おいしく食べるには、料理や食べ方をこだわる前に、危険ではないか、食べる際に注意する必要がないのかなどをしっかりと把握するという点につきます。万が一、食べた後に何かあっては遅いです。さばき方なども解説させていただきましたが、初心者でも意外と簡単にできるはずです。とにかく釣り、食を満喫しましょう。