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手作り石鹸の作り方講座!必要な道具や材料など、初心者でも簡単なレシピを大公開!

手作り石鹸の簡単な作り方をまとめました。道具や材料を一度そろえれば、あなただけの手作り石鹸をいくらでも作ることができますよ!作り方の他にも、アレンジ方法もご紹介しています。ぜひ、世界に1つだけの、素敵なハンドメイド石鹸を作ってみてくださいね。
更新: 2021年6月11日
吉岡てんぱ
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手作り石鹸とは

手作り石鹸とは、その名の通り、ハンドメイドの固形石鹸のことを言います。しかし、一口に「手作り石鹸」と言っても、使っている材料、レシピなどは作る人ごとに異なります。

手作り石鹸作りは、今、おしゃれな人や、美容情報に敏感な人の間で流行しています。手作り石鹸のワークショップなども各地で開催されていますが、実際のところ、市販の固形石鹸に比べて、そんなに優れているのでしょうか?

手作り石鹸と市販の固形石鹸の違い

石鹸の原料が違う

市販の固形石鹸の場合、コストの面から、牛脂やココナッツオイルを原料としていることが多いです。

しかし、手作り石鹸の場合は、作る数が限られているので、コストを気にする必要がなく、ココナッツオイルを使用することはあっても、牛脂を使って石鹸を作ることはありません。

そのため、手作り石鹸は、市販の固形石鹸よりも贅沢な石鹸と言っても過言ではありません。

石鹸作りに掛ける時間が違う

市販の固形石鹸は、4時間程度で石鹸が完成する「中和法」という方法を用いた作り方をしています。また、無添加石鹸の場合は、3~4日程度で石鹸が完成する「鹸化法」という方法で作られているものが多いです。

このように、市販の固形石鹸は、長くても4日間で完成します。

一方、手作り石鹸は「コールドプロセス法」という、熱を加えない方法で作られることが多く、約1ヶ月間の時間を掛けて、じっくり丁寧に熟成させ、完成します。

手作り石鹸の魅力

手作り石鹸の魅力1.原材料がすべてわかる

手作り石鹸の魅力は、何と言っても、原材料がすべてわかることです。市販の固形石鹸にも、原材料の記載はありますが、よくわからない成分が書かれていて、すべてを理解できる人は多くはいませんよね。

しかし、手作り石鹸の場合は、原材料を把握できる上、不要な添加物は省いて作ることができます。

手作り石鹸の魅力2.美容成分が肌に届く

手作り石鹸は、「コールドプロセス法」で作るため、オイルに含まれる美容成分が壊れにくいというメリットもあります。

市販の固形石鹸の場合、製造過程で加熱するため、オイルに含まれるビタミン、ポリフェノールなどといった美容成分が壊れてしまいがちです。

そう考えると、せっかく美容成分がたっぷり含まれたオイルを使用しているのに、市販の固形石鹸は、もったいないことをしていますよね。

手作り石鹸の魅力3.アイデア次第で思い通りの石鹸が作れる

手作り石鹸は、基本の作り方さえ身に着ければ、あとはアイデア次第でどんな石鹸も簡単に作ることができるようになります。

ハンドメイドが得意な人は、デザインにこだわるのも良いですし、美肌にこだわりたい人は、より自分の肌に合うレシピを研究しても良いでしょう。

手作り石鹸作りは、作る人の自由な発想で材料もデザインも変えることができるので、唯一無二の石鹸が誰にでも作れるという魅力があります。

手作り石鹸は簡単に作れる?

市販の固形石鹸に比べ、手作り石鹸が優れていることは分かったけれど、手作り石鹸は簡単に作ることができるのか気になりますよね。

確かに、いろいろこだわり始めると、それなりのスキルが必要になってきますが、基本的な作り方さえマスターすれば、手作り石鹸は簡単に作れると言えます。また、使用する道具は揃える必要がありますが、普段過程で使用している道具を流用することもできます。

そのため、石鹸作りのために、特殊な道具を用意する必要もなく、気軽に石鹸作りを始めることができます。

手作り石鹸を作るときの服装

手作り石鹸を作るときの基本の服装

手作り石鹸を作るときは、まず服装から整えましょう。 ・エプロン ・ゴム手袋 上記の2つは必ず身に着けるようにしましょう。

苛性ソーダを使用する際の服装

手作り石鹸を作るレシピはいくつかありますが、苛性ソーダを使用する際は、以下の2つも必ず身に着けるようにしましょう。 ・保護メガネやゴーグル ・マスク

手作り石鹸レシピ①:苛性ソーダを使用

苛性ソーダを使用した手作り石鹸とは

苛性ソーダを使用した手作り石鹸は、使用するオイルごとに「キャスター石鹸」や「マルセイユ石鹸」などとも呼ばれており、手作り石鹸の中で最もスタンダードなレシピです。

難易度がやや高いレシピではありますが、なめらかな石鹸になるので、とても人気が高いです。


手作り石鹸の基本の材料

・苛性ソーダ29g ・オイル(オリーブオイルやココナッツオイルなど)250g ・精製水88g

苛性ソーダの入手方法

苛性ソーダは、ドラッグストアの処方箋受付コーナーで購入することができます。ただ、劇薬なので、購入するためには身分証明書と印鑑が必要になります。

ドラッグストアによっては、在庫を置いていなところもあるので、購入の際は、事前に問い合わせておくのがおすすめです。

必要な道具

・耐熱容器(ガラス製)
・耐熱計量カップ
・ガラス棒
・ボウル(ガラス製かステンレス製)

・泡立て器 ・温度計(2本あると便利)
・ゴムベラ ・発泡スチロールや段ボール箱、もしくは保温バッグ ・型(牛乳パックやタッパーなども可)
・はかり ・包丁やナイフ、カッターなど

作り方1.苛性ソーダ水を作る

1.苛性ソーダを耐熱容器に入れます。
2.精製水を計量カップに入れます。

3.1に2を少しずつ注ぎ、ガラス棒で混ぜます。  
4.3を水を入れたボウルに入れ、38~43℃になるまでガラス棒で混ぜながら冷まします。

※3の工程では、水溶液の温度が90℃まで上昇したり、刺激臭が発生します。換気扇を回したり、お子様がいる場合は遠ざかるよう指示するなど、注意して作業するようにしましょう。

作り方2.石鹸の生地を作る

1.オイルを耐熱容器に入れ、湯煎に掛け、38~43℃まで温めます。
2.苛性ソーダ水溶液と1の温度がほぼ同じになったら、1に苛性ソーダ水溶液を少しずつ加えます。

3.苛性ソーダ水溶液をすべて加えたら、泡だて器で20分間で混ぜ続けます。
4.とろみがつき、泡だて器を持ち上げた際に模様ができる程度の生地になるまで、休み休み混ぜ続けます。

※4の工程で、とろみが出ない場合は、湯煎して40℃以上を保ちながら混ぜましょう。4の工程は、最長で、2時間程度かかることがあります。

作り方3.形を作る

1.石鹸の生地を型に流し込みます。ゴムベラを使って、すべての生地を流し込みましょう。
2.型を数回テーブルなどに落として、空気を抜きます。

3.型を発泡スチロールや段ボール、保温バッグ等に入れ、24時間保温します。
4.型から石鹸を取り出し、やわらかい場合はさらに1~2日間保温します。

5.生地がしっかり固まったら、型から出し、包丁やナイフ、カッター等で石鹸を切ります。
6.箱やかごなどに入れ、風通しが良く、日の当たらない場所で1ヶ月熟成させます。

手作り石鹸レシピ②:グリセリンソープを使用

グリセリンソープを使用した手作り石鹸とは

グリセリンソープを使用した手作り石鹸は、苛性ソーダを使用した手作り石鹸のレシピに比べると、難易度が低いレシピになっています。透明感のある石鹸ができるので、「宝石石鹸」と呼ばれることもあります。

作成後、すぐに使用することもできるので、手作り石鹸初心者の方に、おすすめのレシピです。

手作り石鹸の基本の材料

・グリセリンソープ50g ・食用色素

グリセリンソープの入手方法

グリセリンソープは、「MPソープ」や「とうめいせっけん」という名前でも販売されており、インターネット通販では比較的安価で入手することができます。

必要な道具

・耐熱容器 ・包丁やナイフ、カッターなど ・型 ・スプーン

作り方1.石鹸の生地を作る

1.グリセリンソープを、包丁などで細かく刻み、湯煎に掛けて溶かします。 2.食用色素を水に溶かし、1に注ぎ、混ぜます。

作り方2.形を作る

1.石鹸の生地を型に流し込み、風通しの良い場所に1時間程度置いておきます。 2.触ってみて固くなっていたら、型から出して完成です。

手作り石鹸レシピ③:石鹸素地を使用

石鹸素地を使用した石鹸とは

石鹸素地を使用した手作り石鹸のレシピは、粘土遊びのような感覚で形作りができる最も簡単なレシピです。特殊な道具を使わないので、小さなお子様とも楽しく手作り石鹸を作ることができますよ。

手作り石鹸の基本の材料

・石鹸素地300g ・お湯150ml

石鹸素地の入手方法

石鹸素地は、アロマオイルの取り扱いがある雑貨店で販売されていることもあります。もし、見つからない場合は、インターネット通販でも購入できるので、ぜひ探してみてくださいね。


必要な道具

・耐熱容器 ・ボウル

作り方1.石鹸の生地を作る

1.ボウルに入れた石鹸素地に、手で触れる程度まで冷ましたお湯を少しずつ加えます。 2.1を手でこねて、耳たぶ程度の固さにします。

作り方2.形を作る

1.お好みの大きさにちぎり、形を整えます。 2.2週間~4週間、網の上など、風通しの良い状態で乾燥させます。

アレンジ方法1.オイルを変えてみる

手作り石鹸のオイルは好みに合わせて選べる

手作り石鹸は、材料にどんなオイルを使うかでも、使用感が異なってきます。ぜひお気に入りのオイルを使用してみてくださいね。

オリーブオイル

オリーブオイルには、肌に潤いを与える「オレイン酸」や「スクワレン」が豊富に含まれているため、洗い上がりがしっとりします。

オリーブオイルには、「バージンオリーブオイル」や「ピュアオリーブオイル」などの種類がありますが、ハンドメイド石鹸作りには「ピュアオリーブオイル」の方が向いています。

オリーブオイルは、酸化しにくいという特徴もあり、石鹸のハンドメイドに使いやすい上、美容効果も高いです。また、オリーブオイルは、簡単に入手できるというメリットもあります。

石鹸のハンドメイドを始めたばかりで、オイル選びに迷った際は、まずはオリーブオイルを使用してみるのもおすすめですよ。

ココナッツオイル

オリーブオイルの次に、石鹸のハンドメイドの際に材料として使用されるオイルが「ココナッツオイル」です。オリーブオイルの石鹸は人気がありますが、泡立ちに物足りなさを感じるという人もいます。

そういった人にも、ココナッツオイルはおすすめです。ただし、肌に若干刺激があるので、使用するのは、オイルの使用量のうち、20%以下を目安にしましょう。

アボカドオイル

アボカドオイルには、「オレイン酸」をはじめ「ビタミン」「カリウム」「マグネシウム」「カルシウム」などが豊富に含まれています。また、洗い上がりがしっとりするので、保湿効果が欲しい方に、おすすめです。

ただ、酸化しやすいため、大量購入は控えましょう。

アレンジ方法2.アロマ石鹸の作り方

石鹸の香り付けは簡単

ハンドメイドの石鹸の香り付けは、簡単にできます。お気に入りの材料を加えるだけで香り付けができますが、香り付けに使用する材料は、天然素材のものを選ぶようにしましょう。

ハーブで香り付け

ハンドメイドの石鹸は、簡単に香り付けをすることができます。ハーブを入れる場合は、ドライハーブを浮かべて香り付けすることもできますし、ハーブティーを混ぜて香り付けをすることもできます。

アロマで香り付け

ハンドメイドの石鹸は、アロマで香り付けすることもでき、それらは「アロマ石鹸」と呼ばれることもあります。ただし、アロマ石鹸作りに使用する際は、「エッセンシャルオイル」と呼ばれる精油を使用するようにしましょう。

比較的安価で手に入る「アロマオイル」や「フレグランスオイル」には、合成香料を使用しているため、アロマを楽しむのには向いていますが、肌にあまりよくありません。

一方、アロマ石鹸作りに使用したい「エッセンシャルオイル」は、100%天然素材でできています。アロマ石鹸をハンドメイドする際は、天然素材のアロマを使用するようにしましょう。

天然素材のアロマを使用することで、さらに美容効果が高まるものもあるので、ぜひお気に入りのアロマを探してみてくださいね。

コーヒーで香り付け

ハンドメイドの石鹸は、コーヒーで香り付けすることもできます。使用方法は簡単で、普段飲むコーヒーを少し加えるだけです。もし、色付けにも使用したい場合は、精製水などの代わりにしようするのもおすすめです。

アレンジ方法3.カラフル石鹸の作り方

カラージェルで色付け

グリセリンソープを使用した石鹸の色付けには、カラージェルもおすすめです。カラージェルを使用すると、クリアな発色が期待できる上、カラーラインナップも豊富なので、より美しい固形石鹸を作ることができますよ。


鉱物で色付け

ウルトラマリンやラピスラズリ、酸化鉄などの鉱物等からつくられたピグメントは、発色の良さで人気があります。粉なので、使用するようで濃淡が調整でき、マーブル柄などもきれいに仕上がります。

クレイパウダーで色付け

天然素材であるクレイパウダーには、スクラブの役目も担うので、ボディ用の石鹸におすすめです。クレイパウダーは、きれいな発色をしていますが、すべて天然の色です。

色ごとに、粒子の大きさも異なるので、ぜひ、いろいろな色のクレイパウダーを試してみてくださいね。

オイルで色付け

手作り石鹸は、オイルでも色付けすることができます。オリーブオイルや椿オイルは白、レッドパームオイルは黄色、アボカドオイルは緑に色付けすることができます。オイルの質にもより、多少色が異なるので、オイル探しの際は、ぜひ色にも注目してみてくださいね。

アレンジ方法4.かわいい石鹸の作り方

スイーツ型石鹸の作り方

手作り石鹸は、100円ショップ等でも手に入る道具を使って、かわいいスイーツのような形にすることができます。ドーナツ型やクッキー型などの道具を使用するだけで、おいしいスイーツのような石鹸が作れますよ。

さらに、よりスイーツらしいデコレーションをすれば、可愛いアイテムに早変わりしますよ。ぜひ、試してみてくださいね。

アイスキャンディーソープの作り方

アイスキャンディーソープは、その名の通り、アイスバーのような形の固形石鹸です。特別必要な道具はなく、100円ショップでも手に入る、手作りアイスキャンディー用の型に、石鹸の生地を注ぎ、木の棒を刺すだけです。

単色でもかわいいですが、何色か色を混ぜたり、ドライフラワーやドライフルーツなどのアイテムを入れてもかわいいですよ。インテリアとしても楽しめるくらいおしゃれなので、ぜひ試してみてくださいね。

アレンジ方法5.ソープカービング

ソープカービングとは、石鹸を使用した彫刻です。ソープカービング専用の石鹸も販売されていますが、手作り石鹸の場合、乾燥しすぎる前に作業に取り掛かれるため、きれいに仕上げることができますよ。

ソープカービングは、通常の彫刻刀でもできますが、より繊細なデザインにしたい場合は、ソープカービング専用の彫刻刀を利用してみてください。仕上がりも美しいですが、石鹸を削る感触も気持ちよく、病みつきになりますよ。

手作り石鹸のギフトには注意しよう

手作り石鹸をギフトとしてあげたいと考える方もいるはずですが、ギフトとしてあげる場合に起こるトラブルなどもあります。そのため、ご自身で楽しむことは問題ありませんが、ギフトとしてはおすすめしません。

劇薬なども使用する場合もありますので、専門的な知識をもち、豊富な経験がない場合は控えるようにしましょう。また、販売を考えられている場合も同様で、薬事法などの法的危険性もございます。

専門的な方にお願いしない限りは個人の範囲内におさめておきましょう。
もちろん、個人で楽しむ際には問題はありませんが、注意しなければいけない点もおさえながら楽しむようにしましょう。

石鹸作りは本当に楽しい!

石鹸作りは、始めるまではとても大変そうに見えますが、1度やってみると、意外と簡単なので、夢中になる人も多いです。色、香り、形など、組み合わせも無限にあるので、自分だけの石鹸も簡単に作ることができます。

まだ石鹸作りをしたことがないという方も、ぜひ、作ってみてくださいね!