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小さなブリ「ワカシ」とは?食べて美味しい、釣って楽しいその生態を解説!

出世魚としての知名度も高いブリ。大きさが変わるごとに名前が変わる面白い魚です。そのブリの小さなサイズの名前がワカシです。サイズの違いで味も食感も変わってきます。今日はこのブリの小さなサイズ「ワカシ」の基本情報と食べ方、釣り方などをご紹介します。
更新: 2023年11月29日
佐藤3
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目次

ワカシという魚について

ワカシという魚は出世魚で有名なブリの小さなサイズの魚の名前です。ブリといえば脂がのってその歯ごたえの良さから好きな人も多い魚です。その小ぶりなサイズのワカシ。この魚はいったいどのような食べ方が向いている魚なのでしょうか。また、今日はワカシの釣り方についてもご紹介していきます。

ワカシは出世魚?そのサイズは?

ブリのような出世魚はサイズで分けられることがほとんどです。ワカシもその大きさで名前が変わります。ワカシと呼ばれる魚はサイズが35cm以下のもの。それより大きくなるとイナダ、ワラサと名前が変わり最終的にはブリと呼ばれるようになります。

ブリの呼び名・サイズ

ワカシはブリの呼び名のうち一番小さなサイズのもので35cmですが、それ以上の各呼び名のサイズはイナダが60cm以下、ワラサが80cm以下、それ以上のサイズになるとブリと呼ばれるようになります。

地方によって名前が変わる

ワカシをはじめとするブリの別名は地方によっても呼び名が変わります。ワカシと呼ばれるのは主に関東地方。関西になるとこれがツバス、ハマチ、メジロ、ブリという名前の変化になります。

ワカシの味・食べた感じ

ワカシはブリの名前が違うだけだから味も似ています。しかし、小さいサイズということで脂の乗り具合という意味では大きく食べた感じが変わってきます。小さい方から脂の乗りが少なく、ブリが最高に脂が乗った状態になります。

ワカシの食べ方・レシピ

ワカシをはじめとするブリの料理方法は「何といってもお刺身が美味しい」という人も多いでしょう。最初にワカシの刺身とその食べ方バリエーション3つと、他にもシンプルに美味しいワカシの食べ方レシピをご紹介します。

ワカシの食べ方・レシピ①刺身

新鮮なワカシが手に入ったら、ぜひ食べていただきたい料理(?)方法は刺身です。刺身ばかりで芸がないと思われるでしょうが、何といってもお刺身が向いている魚なのでまずは刺身のさばき方をマスターしておきましょう。


ワカシの刺身/材料

ここでは、ワカシを1尾丸のままさばいて刺身にする方法をご紹介します。材料はワカシ1尾。レシピ外の材料として、刺身のツマ用として大根やきゅうり、人参などをお好みで用意すると良いでしょう。

ワカシのさばき方①

ワカシなど小さな魚を三枚おろしにするときは、頭から腹わたまで一気に取ってしまいましょう。頭をおとし、腹に包丁を入れ内蔵を出します。頭をもったままここまでのすべての作業をやっていきます。

ワカシのさばき方②

そこから三枚おろしにしていきます。腹から骨に添って包丁を入れ、背中からも同じように包丁を入れてまず一枚の身を切り出します。裏返して同じようにさばいて三枚おろしは完成です。腹骨も包丁で切り落としておきましょう。

ワカシのさばき方③

他の料理に使うならここでワカシのさばき方は終わりですが、刺身にするにはここから皮引きと中骨を取る作業へと続きます。ワカシの中骨は毛抜で抜くことができますので、その方が刺身にした時の食べごたえも見栄えもよく仕上がります。骨を抜いたら食べやすい大きさに切ってワカシの刺身のできあがりです。

ワカシの食べ方・レシピ②カルパッチョ

脂が少なめなワカシの刺身が淡白に感じたらオイルをプラスすると美味しくいただくことができます。ワカシの刺身のカルパッチョを作ってみましょう。

ワカシのカルパッチョ/材料

ワカシをカルパッチョにする材料は、ワカシの刺身(お好みの分量)、一緒にカルパッチョにしていただく野菜としてネギ(白髪ねぎ1柵あたりに半本くらい)、かいわれ大根(半パックくらい)が彩りも綺麗でおすすめです。野菜はこの他大根や人参などお好みで変えても良いです。分量は白髪ねぎやかいわれ大根の量を参考にしましょう。

この他、ドレッシングとしてオリーブオイルにめんつゆとしょうゆで味を整え、レモンで酸味をプラスしたものをご用意ください。

カルパッチョの作り方①

ワカシの刺身は食べやすい厚みに切り、ネギは白いところを白髪ねぎにして30分ほど冷水にさらして辛味を抜いておいたものを使用します。かいわれ大根も食べやすい長さにカットしておきます。

カルパッチョの作り方②

1の材料とドレッシングを合わせたものをボウルやバッドで混ぜ合わせ、すぐ食べても良いですがラップをかけて冷蔵庫で冷やしてからいただくと味が染みて美味しいですよ。和食でも洋食でも前菜として合わせやすい便利に献立に役立つ逸品です。ワカシの脂の少なさを補う料理方法としてもおすすめです。


ワカシの食べ方・レシピ③ヅケ

ワカシの刺身はヅケにしても美味しくいただくことができます。ここではワカシにピッタリな漬けだれレシピをご紹介します。

ヅケの材料

ワカシの刺身(1柵分)漬けだれの材料として、たまり醤油、みりん(どちらも大さじ2)、お酒(大さじ1)おろしにんにく、おろししょうが(どちらも少々)、お好みで白ごま、わさび、うずら卵の黄身など。仕上げ用にごま油。

ヅケの作り方

みりんとお酒は煮きってアルコールを飛ばして冷ましておきます。または電子レンジで1分程度加熱してもOKです。みりんとお酒が冷めたら他の材料と合わせてワカシの刺身を漬け込み、ラップして冷蔵庫で15分程度おいて味を染み込ませます。仕上げにうずら卵の黄身や白ごま、わさびなどをトッピングしてごま油を適量回しかけていただきます。

ワカシの食べ方・レシピ③塩焼き

ワカシはサッパリとしていて塩焼きにして食べても美味しいです。切り身や塩焼き用に処理してあるものが手に入ったらいつものお刺身以外の食べ方で美味しいワカシを味わってみませんか。

塩焼きの材料

ワカシ切り身かウロコと内臓を取ってあるもの(人数分)、塩(適量)、芽生姜の甘酢漬け(人数分)を用意しましょう。

塩焼きの作り方

切り身か下処理ずみのワカシに塩をふります。グリルか魚焼きロースターなどで10分ほど両面を焼き(片面グリルなら途中でひっくり返して)ます。焼き立てのあたたかいうちに、皿に盛り付け付け合せに芽生姜の甘酢漬けを添えて食卓へ。

ワカシ釣り・釣り方

ワカシはスーパーで売られていることもありますが、自分で釣ったワカシなら新鮮さは折り紙付き。楽しみながら美味しい夕食のおかずをゲットすることもできるでしょう。最後にワカシの釣り方、シーズンや時間帯、ルアーなどについてご紹介します。

釣れるシーズン


ワカシはブリの小さなサイズとなりますので青物の釣りシーズンに準じます。春シーズンか秋シーズンがワカシの狙い目です。脂の乗りに関しては、寒くなってきた頃の方が良く乗っているので秋シーズンがおすすめです。

朝マヅメ夕マヅメ

基本ではありますが、やはり青物釣りにおいてもこの時間帯が良く釣れる時間です。ワカシに対しても朝方か夕方の時間帯に狙いましょう。

メタルジグ

青物釣りはとえばメタルジグです。40g程度のものを使用します。表層ではなくボトムをとってしゃくってあげるとよいでしょう。

場所選び

青物など回遊魚はショアジギングでも狙って釣れないものでもありませんが、釣れる場所選びは重要です。一番手っ取り早いのは自分が狙う地域の釣具屋でワカシが釣れるポイントを聞くことです。防波堤やサーフから狙うのがおすすめです。

まとめ

小さなサイズのブリ、ワカシ。ブリのようなこってり脂が乗っているという食感や味ではありませんが、逆にサッパリしていて好きだという人も美味しい魚です。

小物の青物釣りは100均のジグでも十分で初心者でもはじめやすい釣りといえるでしょう。釣り方を参考にして、ぜひ美味しいワカシ料理を堪能してください。たくさん釣れたらご近所さんに配っても喜ばれる美味しい魚です。

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