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七輪の使い方講座!構造を押さえた上手な火起こしから掃除の仕方まで解説!

アウトドアの時も室内で暖を取る時も、伝統的な七輪が重宝するアイテムです。使い方や火起こし方法は1種類だけじゃなく、手入れも大切なのを知っていますか?七輪の火起こし方法、使い方、手入れまでコツを全て覚え、日々の暮らしで使いこなしてみてください。
更新: 2024年3月27日
はぐれ猫
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七輪の基本構造はこうなっている

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人生の中で、七輪を何度も使っていますか。それともまだ使ったことが無いですか?どちらの人でも、七輪の基本構造から覚えておくことで、間違わない使い方ができます。

基本的に七輪とは炭の炉である

七輪は木炭などを燃料として熱を起こす、移動可能な炉のことです。形状は円筒形や四角形など様々にあり、木炭用と練炭用でわかれています。殆どが、耐火性のある珪藻土を主原料として作られています。重量感があって床面では安定しますが、大型になると運ぶ時にはやや重たいと感じられることがあります。

七輪の各部位の名称と構造

一般的な七輪の構造について把握してください。七輪にはツルと呼ばれる、移動用の取っ手が付いています。下部に風口という、空気の送風口が付いていて、扉で火力を調節します。内部の空洞の中央に段があり、ここに火皿(目皿、サナ)と呼ばれる皿を取り付けます。火皿は木炭や備長炭などを配置する場所です。

古代から続く伝統の炉・七輪の歴史

昔から現代まで愛用されてきた七輪ですが、そもそも始まりはいつで、何故七輪と呼ばれているのかを知っていますか?

平安時代の昔からあった七輪の構造

持ち運び可能な炉は古代からあったと言いますが、居間に上げて使えるタイプは、平安時代に使われだした「置き炉」が原型だといいます。

当初の置き炉は粘土製の炉を木枠で囲ったものでしたが、江戸時代から珪藻土製の炉が使われ始めます。江戸時代の七輪は炭団を燃料とする、底が浅い構造をしていました。関西ではカンテキと呼ばれてお馴染みです。

江戸時代以前の火起こし方法

今はガスバーナー等の近代的な着火方法が用いられていますが、江戸時代より以前は摩擦方法や、火打ち石を使う方法が一般的でした。江戸時代の七輪に着火する時の火起こしとしては、墨汁のガマの穂、メノウ、火打ち石を使った着火方法が一般的でした。

明治時代に今の七輪の原型ができた

21世紀に使われている七輪のような、火皿の位置が深くて火力が強い構造になったのは、明治時代以降のことでした。燃料となる木炭や炭団や備長炭が多く入るようになり、バケツのような今と同じ形状が一般化しました。今の時代の七輪の生産地は、殆どが愛知県と石川県です。

なぜ七輪は七輪というの?名前の由来

七輪はなんで七輪という変な名前なのか、疑問に思ったことはないですか?この道具、実は昔は七厘と書いていました。1分にも満たない七厘程度のお金でも料理ができるという意味です。昔に七輪の販売で使われていた、宣伝文句でもあったのです。

七輪で何ができる?用途別の使い方

七輪なんて必要なの?とぶっきらぼうに考える人もいるかもしれませんが、七輪があれば生活に変化を付けることができます。室内でも屋外でも、家電に頼らない生活を取り戻してみてください。

寒い時には室内でも外でも暖を取る使い方

真冬に屋外で作業をしている時、待ち時間が長いと全身が冷えて仕事もはかどりません。焚き火をするのは禁止という自治体もあるので難しいですが、そんな時こそ七輪の出番。七輪は屋外ならば木炭、豆炭など各種の炭が使えて、手をかざせば暖かく、仕事をするのもはかどります。

焼き魚も焼き肉も美味しくなる使い方

近ごろのご家庭は、いつもフライパンや電子レンジを使う料理ばかりじゃありませんか。焼き魚に焼き肉、焼き鳥も焼き餅でも、調理には七輪を使ってみてください。備長炭で焼き上げる料理は、油を使わないことで健康的で美味しく仕上げることができます。自宅の部屋でもお庭でも、キャンプに行った時もどこでも七輪が使えます。


緊急事態に役立つ使い方

多くの家庭では電気製品、ガス製品に頼っている生活です。大地震をはじめとした災害、予期せぬ停電など起こったら、料理することができなくなってしまいます。

だからいざという危機的な状況を踏まえて、用意しておくべきが七輪と備長炭です。調理器代わりにもなりストーブ代わりにもなるから、七輪によって危機的な状況を乗り越えられるでしょう。

七輪の火起こしする前に確認事項

七輪を使う時の基本は、なんと言っても火起こしからです。火起こし方法は異なったものが幾つかあるので、全て覚えておいたほうが役立ちますが、その前に確認しておきたいことがあります。

七輪を設置する場所を決める

室内用の七輪は安全な構造であるとは言え、置く時に相応しい場所を決める必要があります。室内の壁際、モノが多いような部屋では、使用は避けるべきです。十分に火事の心配がない場所に七輪をセットしてから、火起こしをします。

着火する道具を用意する

マッチと新聞紙を使う方法でも着火できますが、時間がかかるし危険性が高いです。それより素早く着火したいなら、ガスバーナー、火起こし器、着火剤を使う方法があります。これらの道具は、組み合わせる使い方によって、より無駄なく火起こしが完了できます。

室内なら煙が少ない備長炭を使う

七輪に使う炭は、素人なら何でも良いと考えがちです。しかし炭には木炭、豆炭、炭団、備長炭、オガ炭、黒炭、練炭などがあって、使う場所や用途で使い分けられます。屋内では爆ぜが少なく高温で煙の少ない備長炭や、オガ炭を使うようにしてください。

備長炭でも気をつけたい一酸化炭素中毒

室内で七輪に火起こしする時、火事と共に気をつけておきたいのが一酸化炭素中毒のことです。寒いからと言って七輪の備長炭に着火して、窓を締め切った状態にしていると、室内の一酸化炭素充満と酸欠によって頭がフラフラになります。命の危険もあるので、室内では定期的に換気するのが使い方のコツです。

練炭は七輪じゃなく練炭コンロを使用する

七輪に練炭を使用する人がいますが、練炭は構造上で七輪には無理があり、一酸化炭素の量も多めに発生します。したがって七輪に練炭を使ってはいけません。もし練炭を使いたいなら、専用の練炭コンロを用意することです。

おすすめ火起こし方法①

ガスバーナーを使う火起こし

ガスバーナーはホームセンターでも販売されている、火起こしグッズの一つです。クッキングバーナー、トーチバーナーとも言います。バーナーの本体とガスボンベを合わせても2,000円も必要ありません。何度も使えるので、七輪に着火するときには用意してあると良いです。

バーナーは切欠きタイプとねじ込みタイプがある

ホームセンターや通販でバーナーを買う時には、ガスボンベの種類と合わせる必要があります。ガスボンベの切欠きタイプは、ボンベの口の先端が四角く欠けた形状です。一方でねじ込みタイプのガスボンベは、ボンベの口に何も付いていないのが特徴です。ぴったり合うバーナーを選んでください。

ガスバーナーの使い方


ガスバーナーの使い方では、電子着火機能が付いているものであれば、マッチやライターを用意する必要なしです。ガスの調整ネジを開いてガスを噴出させたら、着火ボタンを押して着火完了します。電子着火機能がない場合は、ガスを出したらライターで着火します。七輪の火皿に炭を置いたら、バーナーの火で赤くなるまでよく炙ります。

おすすめ火起こし方法②

火起こし器(火熾し器)を使う火起こし

七輪を使う時には、火起こし器を使う方法も、今では一般的になってきました。他の方法よりも、木炭や備長炭を燃やす時間が短縮できるのが、火起こし器の良いところです。使い方は一度覚えれば極めて簡単です。

火起こし器の使い方

木炭や備長炭を用意したら、火起こし器の底に木の枝や紙など、燃えやすいものを置くのがコツです。その上に炭を立て置きにします。立て置きにするのは、下から上に炎と酸素が通って、燃えやすくするためのコツです。

手元の紙に火を付けて、火起こし器の下に入れます。すると炎が炭全体を焼くまで、10分とかかりません。その炭を七輪の火皿に移し替えれば完了です。

おすすめ火起こし方法③

着火剤を使った火起こし

着火剤とは、確実な火種となってくれる着火アイテムです。七輪で火起こしする時には、あると助かるので必ず用意してみましょう。

袋や圧縮木材繊維や繰り返し使用のタイプがある

着火剤でよく知られているタイプのひとつは、ゼリー状の可燃性物質をパックに詰めているタイプ。圧縮木材繊維を使用しているタイプも一般的で、見た目はコルクの固まりのようです。松ぼっくりを使った着火剤もあります。最近登場しているのが、防水性があって繰り返し利用できる防水着火剤というタイプです。

着火剤の使い方

一般的に着火剤を使うときは、燃えても大丈夫な場所に小枝などと一緒に置いて、ガスバーナーやロングノズルのライターなどで着火します。燃えたら七輪の火皿の上に移動させ、着火剤の上に炭を置いて燃やしていきます。手に持って着火すると危険を伴いますので、気をつけて使用してください。

火起こし器と着火剤を合わせた使い方

より確実に素早く七輪の火起こしを実現したいなら、火起こし器と着火剤を組み合わせてみるのがコツです。まず火起こし器の中に燃えやすい木の枝を敷いて、炭を入れます。

火起こし器の下に着火剤を入れ、バーナーなどで着火します。炭が十分に燃えたら、火皿に移します。この方法は紙を燃やして炭を燃やすよりも、着火の確実性や安全性が向上するでしょう。

七輪の火消しの方法

七輪で火起こしをして美味しい思いをしたなら、最後の片付けの時には火消しが必要です。七輪の火消し方法には大きく分けると2つの種類があります。

密閉する炭の消火方法と手入れ

七輪に使用した炭は、密閉して酸素を遮断して消火することにより、次回に炭を使用しやすくなります。一般には珪藻土でできている火消し壺、空き缶などが好んで利用されます。消火蓋付きの七輪ならば、フタをして放置すれば自然と火が消えています。

水にひたす消火と手入れ


公園にバーベキューにでかけた時は、七輪の片付けと掃除の時、炭は水に浸けての消火がベストです。水の入ったバケツなどに使用した炭を入れて消火しますが、火が完全に消えて冷たくなっているか、入念に確認してください。完全に消えていないのに他の荷物と一緒の場所に保管して、火事になったら大変です。

七輪や炭のお手入れと保管のコツ

七輪を使ったあとは、掃除と手入れが大切です。可燃性があって何度も使いたい七輪なだけに、確実な手入れのコツを覚えておいてください。

七輪は水洗いでのお手入れは厳禁

何でも手入れする時は水洗いしたくなる、アライグマみたいな習性の人もいますが、七輪は水洗いでのお手入れは厳禁です。七輪の主原料である珪藻土は、水に漬けてしまうと伸縮し、割れやすくなってしまうからです。本体や火皿の掃除はハケでススを払ったり、乾いた布や濡らした布で拭き取ったりするのが、七輪を長持ちさせるコツです。

使用した木炭や備長炭の手入れ

水で消火した木炭や備長炭は、いったん乾かさないと、2度目以降で使用できません。数日も太陽と風に当てて放置すれば乾いてしまいます。カビ防止の観点からも、かならず乾燥させてから、容器で保管するのがコツです。

七輪や炭の手入れ後はどこに保管する?

普段から室内で使っているなら、部屋の片隅に置くとしても、火の気のない、邪魔にならない蹴飛ばさない場所で保管するのが望ましいです。

滅多に使用しないなら、掃除をしてからビニールや段ボール箱に入れて、じゃまにならない場所に保管しましょう。保管の時に何処に行ったかわからなくなると困るので、箱には七輪と名前を入れて置くと困らなくなります。

ガスバーナーの手入れと保管

ガスバーナーを保管する時は、バーナーの先端の熱が完全に冷めた状態を確認してください。ガスボンベからバーナーを取り外し、軽く掃除をしてからビニール袋に入れて保管します。保管は火のない場所が適切です。

火起こし器を使うコツと手入れ

何度も使うごとに劣化してしまう火起こし器ですが、掃除や手入れをしていることで、長持ちさせられます。使う時にアルミ箔を中に張り巡らすことが、火起こし器の劣化を防ぐコツにもなるので試してみてください。使ったら濡れぶきの掃除をして乾かし、箱に入れて適切な場所に保管してください。

七輪を要所で使いこなしていこう

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わずか七厘の力を出せば使いこなせる七輪、使ってみたくなりましたか?今度の料理で使ってみたり、休日のバーベキューに使ってみたり、七輪の活躍のシーンを作ってみませんか。七輪は火起こしや火消し、お手入れの方法までも知っていてこそ、安全に使うことができます。確実に覚えて七輪を使いこなす人になってください。