カルセオラリアとは
カルセオラリアの原産国はメキシコからチリ、ペルー、アルゼンチン、ニュージーランドなどがあり、生息地もほぼ同じ地域が中心となります。品種改良も盛んにおこなわれていて細かく分類すると400種にもなるそうです。名前の「カルセオラリア」はラテン語の「小さな靴(スリッパ)」の「カルセオルス」に由来すると言われています。また、イタリアの植物学者「F.Calceolari(カルチュラオリ)」から来てるとも言われています。
カルセオラリアの特徴
カルセオラリアはぷくぷくとした見た目がキンチャクのように見えることから巾着草(キンチャクソウ)と呼ばれています。花の色は黄色やオレンジ、赤、白、紫などあります。株はこんもりと育ち鉢植えに適した花です。ヨーロッパではカルセオラリアを贈る=プロポーズなのだそうです。
カルセオラリアの育て方
カルセオラリアですが、鉢植えで育てるのが一般的です。過湿に弱いですが水切れも起こしやすい花でもあります。水やりは、土が乾いたら水をやる程度で十分です。育て方ですが、南米原産の花ですが暑さに弱く花が咲き終わった夏には枯れてしまいます。
育成期間は日当たりのいい場所で
寒さには5℃までなら耐えられますが、それでも育成期間はよく日に当てるようにしましょう。日当たりが悪いと花の付きが悪く、咲いても花の色つやが悪くなったり蕾が咲かないまま枯れることもあります。かと言って暖房のきいたところ置くと花もちが悪くなりますので置き場所を工夫して花を長く楽しみましょう。
カルセオラリアの手入れの仕方
カルセオラリアの手入れの仕方ですが、過湿に弱い花ですので水やりをするときは注意が必要です。花や葉っぱに水がつくと花が痛む原因になります。カルセオラリアの水やりには十分気をつけましょう。
水やりの仕方
カルセオラリアは過湿に弱い花で水を与えすぎると根が腐ってしまいます。逆に水切れしやすい花でもあるので敏感な花とも言えます。枯れると花がしぼんでしまいくしゃくしゃになってしまいます。そのため水やりは土が乾いたら与えるようにしてください。その時、根元に静かに与えるようにしましょう。
水やりの注意点
カルセオラリアは過湿を嫌いますが、乾燥も苦手な花と言えます。水やりは土が乾いたら根元に与えるようにします。カルセオラリアは花を一度枯らしてしまうと花がしぼんでくしゃくしゃになります。そうなるといくら水を与えてもほぼ元に戻ることはありませんので水やりには十分中が必要です。お店で購入すると、「水やりは上から、花にかかってもよい」と説明がある場合がありますが、花に水がかかってしまうと花の中に水が入ってしまいそこから変色していきます。花を長く楽しむためにも水やりは根元に与えるようにしましょう。
肥料の与え方
肥料は薄めた液体肥料を使用します。発芽後、濃度が強いと根を痛める原因になるので本葉が開いたら薄めの液体肥料を週に1回程度与えます。夏を越させる場合は5月以降は肥料を与えません。
温度管理
カルセオラリアは手入れは温度管理も重要になってきます。暑さに弱い花ですが、育成期間はできるだけ日当たりのいい場所に置くようにしましょう。10℃~20℃が育成に適した温度になりますので、長く育てたい場合は夏は冷房のきいた部屋に、冬は5℃以下にならないところに置きましょう。
花が枯れたら
花が枯れたり、痛んだりしたら早めに摘み取りましょう。そのままにしておくとそこからカビが生えて病気になる可能性があります。そのような見つけたら早めに処理し、花を長く楽しめるようにしましょう。
カルセオラリアの植え替えの仕方
極端な寒さに弱い花なので置き場所を変えられるように鉢やプランターに植え替えて、ある程度まで成長させるようにしましょう。
植え替えの時期
植え替えは霜の心配がなくなる4月中旬~5月まで待ってから苗を植え替えるようにしましょう。植え替える際は軽く根をほぐし深植えしないように気をつけましょう。
植え替えの土
カルセオラリアの植え替えは水はけが大事になります。赤玉土、腐葉土、パーライトを混ぜて水はけのよい土で植え替えましょう。比率は赤玉土:5、腐葉土:3、パーライト:2 が理想ですので植え替えの際の参考にしてください。また、土を混ぜるのが難しい人は水はけのよい土ならばいいのでサボテン用の土でも代用は可能です。
カルセオラリアの増やし方
カルセオラリアは一年草です。増やし方は株分けからではなく種から増やしていきます。
種から増やす
カルセオラリアの増やし方は、種で簡単に増やすことができますが、日本で売られている種は輸入物で容量が多いものがほとんどです。ただ、家庭で増やしたいのであれば花から種を採取することも可能です。
種まきの時期
カルセオラリアは種を撒く時期は9月中旬~下旬が最適と言われています。気温が18℃前後で発芽します。発芽までは種を撒いてだいたい1週間程度を目安にするといいでしょう。
種まきのコツ
カルセオラリアはの種はとても細かいので、細かい土を使いましょう。鉢は平べったい鉢がいいです。鉢に土を敷いたら種を撒き土はかぶせないようにします。水は上からかけてしまうと種が流れるので鉢の下から吸わせるようにします。芽がでて葉が6~8枚ほどに成長したらポットなどに植え替えて、しっかり大きくなったら鉢などに植え付けましょう。
種まきの注意点
カルセオラリアは種まきの時期気温が高いと発芽しにくく、遅いと成長が十分じゃないうちに冬に入りますので種まきの時期は注意が必要です。気温は15℃~20℃を目安にするといいでしょう。
カルセオラリアの花言葉
カルセオラリアの花言葉はプロポーズに最適な花言葉です。実際ヨーロッパではプロポーズの花として贈られることがあるそうです。花言葉は「援助」「あなたに私の財産を捧げます」「あなたを伴侶にします」「幸福」「強い愛」「深い愛情」などがあります。
カルセオラリアを贈るときの注意点
「あなたを伴侶にします」「幸福」とプロポーズに最適な花言葉のカルセオラリアですが、一方で「あなたに私の財産を捧げます」という花言葉もあります。シチュエーションによっては勘違いされやすい花でもありますので送る際はメッセージカードを添えるなど注意が必要です。
カルセオラリアの贈り方
カルセオラリアを贈るときはシチュエーションも考えて贈るといいでしょう。カルセオラリアだけもいいですが、同じような鉢植えの花を寄せ植えして送られても喜ばれます。
カルセオラリアの基本情報
科名 : ゴマノハグサ科 属名 : カルセオラリア属 学名 : Calceolaria(カルセオラリア) 和名 : 巾着草(キンチャクソウ) 英名 : Pocketbook Flower(ポケットブックフラワー)、Slipper Flower(スリッパフラワー)、Pouch Flower(ポーチフラワー) 分類 : 日本では一年草扱い 花の見ごろ : 2月~5月
カルセオラリアのかかりやすい病・害虫
かかりやすい病気
痛んだ葉をそのままにしておくと「灰色カビ病」が発生やすくなります。開花中はなるべく雨に当てないようにして、痛んだ部分はすぐに取り除くようにしましょう。
かかりやすい害虫
害虫はハダニやアブラムシが付きます。特にアブラムシは付きやすいと言われています。害虫が付く前に殺虫剤を散布して予防するようにしましょう。
カルセオラリアのまとめ
カルセオラリアについて書いてきましたがいかがでしょうか?南米・ニュージーランド原産の花でありながら暑さが苦手だったり、寒さにも弱かったりとても敏感な花ということがわかりましたね。また育て方も水はけのいい土壌で水のやりすぎにも注意が必要なデリケートな植物とも言えます。増やし方は簡単で種から増やすことが出きますが、花同様、温度管理が大事ということでしたね。「幸福」や「私の伴侶」という花言葉からプロポーズの花だということも知りました。少し手のかかるカルセオラリアですが、ぷっくりとした可愛らしい花を育ててみてはいかがでしょうか。