検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

やけど虫に注意!気になる生息地や、症状、予防、治療方法をご紹介!

あなたは「やけどむし」という虫をご存知でしょうか。1cmにも満たないこの小さな虫は、じつは毒を持つ大変おそろしい昆虫なんです。やけどむしの生態や対処法を知り、やけどむしの被害に合わないようにしましょう。どこにでもいる虫なので、油断は禁物ですよ。
更新: 2023年6月26日
RH.navi
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

この記事で紹介しているアイテム

やけどむしって何?

そもそもやけどむしってどんな虫?と、やけどむしを初めて知った人も多いはず。聞いたことはあるけど詳しくは知らない、そんな人も、まずは「やけどむし」の生態を知りましょう。

やけどむしについて

「やけどむし」の正式名称は、アオバアリガタハネカクシ(青翅蟻形隠翅虫)。大きさはわずか7mm程度と小さいながら、その体には毒があるのでとてもおそろしい虫なのです。 この毒は、詳しくはペデリンという種類の毒で、やけどむしの体液が皮膚に触れるだけで激しく炎症を起こし、やけどのようにみみず腫れになったり水ぶくれになったりすることから「やけどむし」と呼ばれるようになりました。

やけどむしの生息地は?

やけどむしの生息地は、南アメリカ大陸以外の世界各国、なかでも温暖で湿度の高い時期や地域が多いです。そう、湿度の高いアジア、もちろん日本にも、たくさんの数のやけどむしがひそんでいるのです。 日本でのピークは梅雨の6月~7月ごろで、田んぼや沼地などを好む、といわれてきましたが、最近は一概にはいえません。 都会でも田舎でも、湿度の高い時期や場所にはどこにでも、やけどむしはひそんでいると考えましょう。

やけどむしの見た目

やけどむしの見た目は黒とオレンジのボーダーのような色合いをしています。写真でみるといかにも毒がありそうな虫、というのが分かりますが、実際は大きさが7mmと小さいために、アリや蚊に見間違える人が多いのです。 そしてハネカクシという名前でもわかるように、普段は羽を隠しています。しかし、やけどむしは飛んでくるので注意が必要です。

やけどむしの毒による症状

やけどむしの生態がお分かりいただけたところで、ここから実際に、やけどむしの体液に触れて、炎症を起こしてしまった場合の症状を見ていきましょう。

おもな症状


やけどむしの体液に触れ、2時間ほどたったころから皮膚の炎症がはじまります。赤く腫れてかゆくなったあと、やけどのようにピリピリした痛みにかわっていきます。 ぶつぶつができたり、ただれたりすることもありますが、最初はいずれも症状が軽いのが特徴です。 なかには1日たってから症状がでるケースもありますので、やけどむしに触れたことに気づかず「突然かゆくなった」と思われる人が多いのですね。

軽度の場合

やけどむしの体液の付着が、少しだけですんだ場合などは、比較的症状が軽いことが多いです。 とはいえ、軽度であってもやけどの症状には変わりないので、場所によってはとにかく痛いです。軽い症状でも病院には行きましょう。

重度の場合

皮膚の薄いところにやけどむしの体液が付着したり、体液がついた手で顔をさわったり目をかいたり、他の部位を触ってしまうと、どんどん炎症が広がってしまいます。 これはやけどむしの存在に気付いていなかったり、そもそもやけどむしの存在を知らなかったりする場合が多いので、どうしても仕方ないですよね。

失明するおそれも

やけどむしが直接、目に飛んでくることは少ないと思いますが、やけどむしの体液がついた手で目の周りを触ったり、かいたりしてしまうと、目の中に体液が入り結膜炎などになってしまいます。 そして重症化すると最悪の場合、失明してしまうおそれもあります。皮膚の症状に加え目にも異変を感じたら、早めに眼科へ行くようにしましょう。

やけどむしを見かけたら

じゃぁ、やけどむしを見かけたらどうしたらいいの、と思ってしまいますよね。これから生活をしていくうえで、やけどむしを見かけたときの注意点、対処法を説明していきます。

やけどむしには絶対に触らない!

やけどむしを見かけても、絶対に素手で触らない、これは徹底しましょう。実際、服や体に飛んできて、やけどむしと気づかずに手でサッサッとはらったために炎症を起こしたケースが一番多いのです。 やけどむしは触れたとき、体液が糸のように出て皮膚についてしまいます。たった一瞬であっても、やけどむしに素手で触れないよう、刺激をあたえないように気をつけましょう。

やけどむしが飛んできたら

もし服や体にやけどむしが飛んできたら、あわてず、ティッシュを何枚も重ねるなどして優しくはらいましょう。 例え服に飛んできた場合でも、夏の時期の服は薄地が多いと思いますので、やけどむしの体液が服から皮膚にしみる可能性もあります。じゅうぶん注意して、ティッシュでくるむようにしてくださいね。 その場にティッシュなどがない場合、葉っぱなどを近づけ、やけどむしが移動するようにうながしましょう。

やけどむしに触ってしまったら


気をつけてはいても、とっさの反応で手ではらってしまった、なんてこともあります。なにせ、7mmという大きさですから、少し視力が悪い人は、ただの黒い虫に見えるので気づきにくいんですよね。 これから、万が一触ってしまったときの対処法を説明していきます。

ただちに水で流す

やけどむしに触ってしまったら、ただちに水で流しましょう。これで確実に症状はでない、というばかりではありませんが、毒が広がるのを防いだり、炎症を軽くする意味でも、洗い流すことはとても大事です。 小さい子供の場合は特に、どこを触ってしまったか分からないこともあります。そんなときは、顔、首、腕、ひざなど、服から出ている部位をすべて水で流すようにしましょう。

炎症がおきたら病院へ

炎症がおきたら、病院へ早めに行きましょう。やけどむしとよばれるように、症状はやけどと似ています。 突然やけどのような炎症を起こした場合や、やけどむしに触ったあと水で流したけど炎症を起こした場合、いずれにしても皮膚に異常がみられたら皮膚科へ、目に異常がみられたら眼科へ行き、薬を処方してもらいましょう。

やけどむしによる炎症の治療方法は?

やけどむしによる炎症にはどんな治療方法があるのでしょうか。そしてちゃんと治るのでしょうか。気になる治療方法を説明していきます。

軟膏や内服薬

皮膚科に行くと、ステロイド系の塗り薬を処方され、眼科に行くと、目薬を処方されます。 炎症した部位をかきむしり、傷ができて膿んだりして細菌の感染がみられる場合は、抗生物質の内服薬を処方されますので、きちんと飲み切りましょう。

どれぐらいで治る?

やけどむしによる炎症は、たいてい2週間前後でおさまっていきます。しかしおそろしいのが、やけどむしの体液は、色素沈着することもあるということ。 この色素沈着がおさまるまでは、半年、または1年もかかることもありますのでとても不安に思いますが、一生残ることはありませんので、辛いとは思いますが消えるまでは頑張って耐えましょう。

やけどむしの予防方法は?

とてもおそろしいやけどむし、予防できるのならば予防したいですよね。ちょっとしたことでやけどむしの対策ができますので、しっかり予防しましょう。

網戸をしっかり閉める


窓をずっと開けっぱなしにする人はいないと思いますが、ちゃんと網戸を閉めたと思っていても、少し開いていたり、穴が開いていたりすることも多いのです。 ちょっとした隙間でも入ってきますので、網戸はしっかり閉めるようにしましょう。

殺虫剤を用意する

虫こないアース 虫よけスプレー

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

まれに、網戸を閉めていても入ってくることもあります。日中はエアコンをつけても夜、就寝時は網戸にするご家庭も多いと思います。 やけどむしの侵入を防ぐため、あらかじめ網戸にふる防虫スプレーを使いましょう。日中も、室内でやけどむしを見つけたら殺虫剤で退治しましょう。 そのときも、必ず素手で触らないよう、ティッシュを何枚も重ねて包み、死骸があった場所も掃除するようにしてくださいね。

水回りを清潔にする

やけどむしは、じめじめしたところを好みます。そして、排水溝など、汚れやすく腐りやすいところも好みます。 水回りを常に清潔に保つことも、やけどむしを寄せ付けない予防法といえるので、常に水回りを清潔に保つようこころがけましょう。

まとめ

やけどむしとは、体に毒を持ち体液に触れると皮膚がやけどのような炎症を起こす、おそろしい昆虫です。大きさは7mmで黒とオレンジのボーダーの色合い。 生息地はおもに湿度の高い草地でピークは6月~7月。もし服に飛んできた場合は、ティッシュを重ねて優しく包むようにはらいましょう。万が一触れた場合はしっかり水で洗い流してくださいね。 症状は、かゆみをともなう赤い炎症からはじまります。目に入った場合は失明するおそれもあるため、突然やけどのような症状がでたら早めに病院へ行きましょう。

虫の対策方法やに虫に関する記事はこちら