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ドアクローザーとは?故障の兆候や自分でできる修理、調整方法をご紹介!

ほとんどの住居についていながら、あまり気に留めることのないドアクローザーですが、いざ不調になると結構不便です。この記事では、毎日のドアの開け閉めにかかせないドアクローザーの故障の兆候や自分でできる簡単な修理、調整方法をご紹介します。
更新: 2021年12月24日
kashuyu10386
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ドアクローザーとは

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扉が開いた状態から閉じる動作を、人の手を使わずに行いかつ、ゆっくりと閉めるために、ドアに取り付ける金具です。勢いよく閉めた際の大音量やけがの危険を避ける働きがあります。

ドアクローザーという名称以外にドアチェッカー、ドアチェック、ドアダンパーなどがあり、一般に通りやすい名前はドアクローザーです。

ドアクローザーの仕組み

ドアをゆっくりと閉める動作の仕組みは、内部の油圧と、開ける動作で生じた力との関係によるものです。どちらかに不具合が起こるなら、速く閉まるといった機能低下に陥ります。

また、速度調整弁で扉の閉まる速度を任意に変えられます。油圧を制御する部品の他に、アーム、プラケット、リンクなどの部品で構成されています。

出典: https://item.rakuten.co.jp/reple/1218226/

ドアクローザーの種類と位置の関係

大まかに別けると2種類ですが、ドア付近の状況や開閉の向きなどで、取り付け位置も種類も変わってきます。修理や調整をするなら、その種類や仕組み、見分け方についても知っておく必要があるのです。

ご自宅のドアがどのように開くのかを確認なさるだけでも、どの種類が使われたのかがわかるでしょう。

ドアクローザーの種類

スタンダード型

スタンダード型は取り付け場所の関係上、開扉時の90度地点に壁などの障害物がある場合には使用不可であること、180度は思い切り開かないことが特徴です。ドアの引く面に装着し、ドアを閉めた状態には、アームと垂直になります。

このドアクローザーのアームの向きによって見分けることもできます。

出典: https://item.rakuten.co.jp/reple/1218350/

パラレル型

外開きのドアに馴染みのある現在の日本では、よく見かける種類です。スタンダード型とは違い、ドアの押す面に取り付けます。これによりドアクローザー自体が障害物にならないため、開き角度は180度まで可能となるのです。ドアを閉めた状態には、アームと平行になります。

出典: https://item.rakuten.co.jp/reple/1218226/

ドアクローザーの主要メーカー

主要メーカーは4社あり、1つは日本ドアチェック製造株式会社で、国内製造を先頭きって始め、NEWSTARというブランド名でも有名の老舗メーカーです。

2つは、製造販売数の多さでは群を抜いていることで知られているリョービ株式会社(RYOBI)、他には美和ロック株式会社(MIWA)、大鳥機工株式会社(DIAMOND)があります。

ドアクローザーの故障の原因

1:部品の経年劣化


1つ目は、ドアの開閉による部品の劣化です。ドアクローザーには耐用開閉回数があり、通常は20万回耐えれる仕組みですが、部品は開閉時の振動で少しずつ消耗していきます。

使用頻度によっては早期の故障も考えられるのです。2つ目に、外の雨風は少なからず影響を及ぼし、これにより錆びという形で故障が生じることもあります。

2:速度調整弁の回しすぎ

速度調整弁は、ドアの閉扉速度を任意に変えられる便利な仕組みです。ネジを回すことで遅くも速くもできますが、回しすぎるとネジが外れてしまい、油漏れを起こします。

ネジは一度外れてしまうと元に戻すことができず、ドアクローザー自体を交換するしかありませんので気を付けましょう。

3:油漏れ&油切れ

ドアクローザーは油圧式という仕組みによって、その機能が保障されています。しかし逆に、油がなくなればその働きは失われるのです。

部品の経年劣化と速度調整弁の回しすぎによる油漏れ、耐用開閉回数を越えた寿命による油切れという要因によって内部の油がなくなり、故障となります。

油漏れはほとんどの故障の原因ですから、これを避けるだけでも、ドアクローザーの寿命が延びると言っていいでしょう。

4:強制的に手動で閉めてしまった

ドアクローザーはあくまでも「自動」で閉めるためのものです。これを手動で無理な力をかけると故障の原因となります。例えばよく見かける自動ドアを、わざわざ手動で閉めることに近いです。

自動ドアは、無理に閉めると明らかに壊れるだろうということがわかりますが、玄関のドアなどはわかりづらいかもしれません。

しかし、ドアクローザーも「自動」だということを念頭におき、手動で無理に閉めることは極力避けましょう。

ドアクローザーの故障の兆候と対処のタイミング

1:ドアクローザーの油漏れ

ドアクローザーの油が、部品の経年劣化や、速度調整弁の回しすぎなどによって、油漏れしてしまうことは先ほど述べました。

内部の油がドアクローザーの仕組みの肝です。

それゆえ、これが起こると、ドアクローザーとしての役目を果たせず、けがの危険やドアを痛める原因にもなりますので、油漏れに気づいたらすぐに、交換するとよいでしょう。

出典: https://item.rakuten.co.jp/diymart/60614341/

2:ドアからギィギィと音がする

部品の経年劣化や油漏れ、油切れによるドアクローザーの故障です。ドアクローザーの寿命はだいたい15年前後と言われていますが、前述した通り、耐用開閉回数を超える頻度で使用していれば故障は早まります。

年数にこだわらず、おかしな音がするようになったら取り替え時期です。

3:ドアの閉まるスピードが速い

本体内部の油切れか、速度調整弁が適切でないことが理由としてあげられます。

速度調整弁は中の油圧を調節する仕組みなので、ネジの脱落寸前まで回してしまっていると、油圧による制御ができず、ドアの閉扉速度が速くなります。

そうなると、指を詰めるといったけがを引き起こすことになりかねませんから、異常を感じたら早めにチェックをしましょう。

4:ドアを閉めるとバタンッと大きな音がする

こちらも油漏れか速度調整弁の回しすぎが原因です。ドアを閉める度に大きな音を立てていたら、早朝出勤や深夜帰りなどの時にご近所の目が気になり、せっかくの帰宅の一瞬が億劫になってしまいます。

なにより、けがの元になりますから、早急の修理、調整ないし交換するのがよいでしょう。


5:ドアの閉まるスピードが遅い

ドアクローザーの速度調整弁をそれ以前に回していれば、その調整が上手くいっていなかったことが原因です。この場合、油漏れや上記のような状態になっていなければ、速度調整弁を再度調節しなおすことで解消します。

このとき、回しすぎてネジが外れることがないように気を付けましょう。もしネジが外れるとはめ直すことができず、取り替えをすることになります。

ドアの閉まる速度を調整する方法

1:2つまたは3つの調整弁の確認

ドアクローザーは閉まる速さを最大で3段階に分けて調整できます。3つある調整弁はそれぞれ、ドアが全開の状態から途中までの1区画目の速さ、途中から閉まる寸前までの2区画目の速さ、閉まる寸前から完全に閉まるまでの3区画目の速さ、の三区画です。

2:調整の仕方

ドアの閉まる区画ごとに速さを変えられますが、各区画にはそれぞれ理想的な速度があります。1区画目はゆっくり、2区画目は少し速く、3区画目はゆっくりと静かに閉まるように調整することが理想です。

調整弁をどれだけ回せばよいかは、取り付けているドアクローザーごとに異なります。

また、調整弁は機種ごとに異なり、個数や使う工具の種類も違います。

プラスドライバーやマイナスドライバー、スパナといった一般に手に入りやすいもので調整可能です。

3:調整における注意事項

どの調整弁にも言えることは、回しすぎればネジの脱落に、閉めすぎればネジが二度と回らない、といった故障を引き起こします。

調整弁をいじる時は説明書をよく注意して読んでから作業しましょう。

また、ネジの頭を潰さないように気を付けることも必要です。そうなってしまえばネジを回すことが非常に困難になります。

ドアクローザーの修理を自分でする方法

リンクに油を塗る

経年劣化や雨風などで、アームから異音がすることがあります。

ドアクローザーから油漏れなどの症状がなければ、リンクに油を塗る程度の修理で済みます。

リンクはアームを伸ばした際の中央の軸部分です。ただしそれでも、異音が気になるならば、メンテナンスのつもりででも業者に見てもらうのが安心です。

自分で本格的に修理するまたは交換する

もしそこまで故障寸前ならば、自力よりも業者に頼んだほうが安心です。

それでも自力でするなら、ドアクローザーの説明書や交換方法、自宅のドアの種類などを把握し、理解できていること、取り付けられないリスクを承知で挑みましょう。

通販サイトやホームセンターなどで、取り替え用のドアクローザーが販売されています。取り付ける段階には、ドアが風で煽られて、けがをしないように気を付けましょう。

ドアクローザーの修理・調整を業者に任せた方がいい例


ドアクローザーの完全な故障による交換

自力で交換できる場合もありますが、もう生産していないドアクローザーを現在使用していた場合、それと同じものが手に入らないこともあります。

代替品を取り付けられるかもしれませんが、もしどれを選んだらいいかわからなかったり、理解度や技術的に不安があれば、取り付けを業者に任せるのが一番安心です。

本格的な修理

基本的には自力での修理となると、上記のように交換または簡単な手入れくらいになります。

素人判断ではわからない修理が必要かもしくは、ただの杞憂で済むかもしれません。

修理をするはずが逆に壊してしまったといったこともありえます。いずれにせよ、ドアの異常を感じる前にメンテナンスに来てもらうなら、長く使い続けられる可能性も上がります。

ドアクローザーを長持ちさせるには

経年劣化による油漏れを防ぐことはできませんし、油切れになったドアクローザーに補充も出来ません。

しかし、常日頃から不要な開け閉めはしない、ドアを無理に閉めない、速度に違和感を覚えたら調整する、アームが錆びたら油をさす、といった対処はできます。

ドアクローザーを可能な限り長持ちさせてお金を使わずに済ませたいものです。

まとめ

ドアクローザーの故障から修理、調整にもっぱら関係してくるものは、仕組みの要である油でした。

油漏れが起きると取り替えるしかありませんが、ドアクローザー本体の説明書や、取り替え専用の説明書をよく読んで理解すれば、自力での取り付けも夢ではありません。

ただ、自力で交換できればそれが一番安上がりですが、できなかった場合には余計な出費を被ることになります。

自信がないなら素直に業者に頼むのが安心でしょう。

ドア関連のDIYが気になる方はこちらもチェック!

ドアを開け閉めするのに必須なのはドアクローザーだけではありません。ドアノブや蝶番などの大きいものから小さいものまで需要な部品で成り立っています。

これらの取り付けをDIYできたらとっても安上がりで済みます。

当サイト「暮らし~の」ではこれらの修理や交換方法、部品の細かな説明などの記事を扱っています。

ぜひこちらもご覧いただいて、その情報を役立てて頂ければ幸いです。