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ホンモロコとは?絶品と噂のその味や美味しい食べ方をご紹介!

琵琶湖周辺でのみその姿を見せる貴重な淡水魚「ホンモロコ」そんなホンモロコは小振りな身体に中に美味しさが詰まっており、一度食べると病みつきになる大変美味しい魚です。ここではホンモロコの味や美味しい食べ方、目利きのポイントなどを紹介していきます!
更新: 2023年11月27日
咲良09
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ホンモロコとは?通常のモロコとの違いとは

ホンモロコ、と聞いてもどんな魚かピンとこないと言う方も多いでしょう。ホンモロコは琵琶湖周辺にのみ生息する「固有種」とされており、琵琶湖以外でその姿を見ることは困難とされている、コイ科モロコ属に分類される淡水魚の仲間です。

と言っても最近はその味が注目され、琵琶湖のみでなく、福井県や山梨県でも養殖が行われており、琵琶湖に行かなければ会えない、と言う訳ではなくなっています。それでも全国区で見たら、とても珍しい淡水魚と言ってよいでしょう。

ホンモロコはモロコ、ゴマモロコ、ヤナギモロコと呼ばれることもあり、琵琶湖でモロコで言えば、専らこのホンモロコの事を指しています。

他のモロコの仲間との見分け方として、身体の長さを見ると言うのがあり、ホンモロコは体長が細長く、遊泳魚としての特徴を備え、口ひげが短く、喉が角ばっているなどの違いが存在します。他のモロコより、海で見かけるような魚種と似た姿をしているのが、ホンモロコの特徴です。

そもそも「モロコ」とは?

そもそも「モロコ」とは何だと言いますと、モロコはコイ科に分類される小型魚の名称で、フナを細く小さくしたような、可愛らしい姿をした淡水魚の仲間です。ホンモロコ以外にも、タモロコ、スゴモロコなどがあり、その中でも特に美味しいと言われているのがホンモロコです。

その味は昔から珍重されてきましたが、近年はブラックバスやブルーギルの影響ですっかり数を減らしてしまい、かつては身近な美味しい魚でしたが、今は滅多に食べられない高級魚として扱われています。

ホンモロコが生息する環境や、その生態

ホンモロコは普段は水深5メートルほどの中層域に生息しており、他のモロコの仲間のように群れをつくって遊泳し、動物性プランクトンを捕食すると言う生態を持ちます。

繁殖期になると、産卵のため水生昆虫なども食べるようになるため、釣りの対象としてホンモロコを狙う場合は、3~7月の繁殖期を狙う事をおすすめします。ただ、琵琶湖に生息するホンモロコは繁殖期が4~5月と他のモロコより短めで、現れる場所も中層域から湖岸や用水路に移すため、注意が必要です。


大きなホンモロコは大体メス?

ホンモロコの寿命は2~3年ほどとされ、魚としては至って平均的な寿命を持ち、稚魚は生まれてから1年ほどで7~10センチほどの大きさに成長します。また、ホンモロコはオスよりメスのほうが早く成長する傾向があり、生息数も多いとされ、大振りなホンモロコの殆どはメスとされています。

メスの方は産卵を行うと言うのもありますが、7センチ以下の個体は越冬できず死んでしまうから、と言われています。メスのほうが成長が早く大きくなりやすい生態を持つ生物は、自然界ではさほど珍しい訳ではなく、魚の仲間でいえばアンコウもその生態に当てはまります。

ホンモロコを釣ってみよう!

琵琶湖では、そんなホンモロコを釣りの対象として楽しむことが出来ます。その味は春の味覚として親しまれており、小ぶりで力の弱い魚のため、小さなお子様や、釣り初心者と言う方でも安心して釣ることが出来ます。

その釣りシーズンは繁殖期の4~5月とされ、わざわざ琵琶湖に行かなくとも、川辺や用水路で釣り糸を垂らすだけで、驚くほどあっさりと釣れてしまいます。

ホンモロコが釣れやすい時間は早朝とされ、確実に釣り上げたい場合は夜明け前から場所を取っておくといいでしょう。使用するエサはユスリカの幼虫などの虫エサがおすすめで、ホンモロコが食いつくまでじっくりと待つのがポイントです。

ホンモロコ料理はお店で食べるとシャレにならない価格になる事も少なくないため、思い切って釣ってしまうと言うのもよいでしょう。

琵琶湖では絶滅危惧種!捕り過ぎ注意

ホンモロコを釣る時に気を付けることが、ホンモロコは琵琶湖の固有種且つ、外来種により数を減らしつつある、環境省にレッドリストに「絶滅危惧種」として指定された魚の事。

欲張って何匹も釣り上げたりせず、食べられる分だけを捕まえ、まだ小振りなものや稚魚を釣り上げた場合は、弱ってしまう前に離してやるようにしましょう。いくら美味しいからとあんまり釣り上げたら、ホンモロコが食べられなくなってしまうなんて場合もありますよ。

ホンモロコはどんな味?おすすめの食べ方紹介


ホンモロコは、あの「青空レストラン」でも取り上げられるほど大変美味しい魚で、その身は淡白でありながら、深い旨味が詰まっており、コイ科の中でも最も美味しいとされています。

ホンモロコの釣りシーズンは4~5月とされていますが、食べて美味しいのは産卵を控え脂がのった1~3月とされ、特に子持ちのメスは絶品と有名です。食べる前に氷水でしめ、しめた後に余分な水分を拭き取る事で、臭みを気にせず頂くことが出来ます。

ホンモロコ料理のおすすめレシピ紹介

ホンモロコのポン酢しょうゆの作り方 1.ホンモロコをしっかり洗い、よく水切りをしておく。 ↓ 2.小麦粉をつけ、油で揚げる。 ↓ 3.大根をおろし金でおろしておく。 ↓ 4.器に揚げたホンモロコを盛りつけ、おろし大根とポン酢しょうゆを添えいただく。

ホンモロコの食べ方は幅広く、お馴染み3枚おろしなどの手間もかからず、塩焼きや天ぷらにすれば淡白でありながら、深みのある味を楽しむことが出来ます。

元が淡白なので、ホンモロコはどんな料理やレシピにも合い、どんな食べ方をしても美味しい魚です。そのまま揚げ、何もつけず食べるのも、ホンモロコ本来の味が楽しめ、おすすめですが、ポン酢しょうゆとおろし大根を添えることで、より美味しく、かつさっぱりと味わうことが出来ます。

ホンモロコはからあげにすればワカサギに似た食感も

ポン酢しょうゆとおろし大根で頂くほかにも、唐揚げにすればワカサギに似た食感とほのかな甘みが楽しめ、伝統料理の佃煮にすれば骨ごと食べられ、美味しいご飯の友が出来上がります。

全体的に洋風レシピより、和食のレシピやあっさりした食べ方が向いている魚で、他にも南蛮漬けやなれずしにする食べ方もおすすめします。ただ、ホンモロコは生息数が少ないため、どうしても食べられる場所が限られるのが難点です。

ホンモロコは何処で食べられる?

とても美味しいホンモロコですが、琵琶湖の固有種のため滋賀県以外でホンモロコを食べることは難しく、県外の人では食べたいと思っても食べる場所は見つからない、と言うのが現状です。

なんといっても琵琶湖に直接食べに行くと言うのが一番ですが、最近は関東でも養殖が行われており、かつては「幻の魚」と呼ばれるほど稀少とされていたホンモロコですが、その扱いは案外身近な魚へと変化しつつあります。


滋賀県以外でも食べられる!養殖ホンモロコ

数ある養殖ホンモロコの中でも、埼玉県加須市のホンモロコは養殖量ナンバーワンとされ、現在は50軒ほどのせいs何社が年間20万トンのホンモロコを養殖しています。

埼玉で養殖されたホンモロコは「彩のもろこ」と呼ばれており、井戸水だけで育った身は高タンパクかつ安全、骨ごと食べられるためカルシウムもたっぷりで、琵琶湖で食べるものとはまた違う味があります。ホンモロコは滋賀県のみでなく、埼玉県にとっても身近な魚と言えそうですね。

購入した場合は?気になる価格

ホンモロコは滋賀県や、養殖が積極的に行われている埼玉県に向かう以外にも、販売されているものを購入すると言う手段もありますが、希少なぶん価格は少々高めで、養殖ものの場合は1kg=3000円程度とされています。

希少種のためいつも販売されているわけではなく、購入したい場合は道の駅で確認の問い合わせを行ったり、在庫を確認したりするようにしましょう。天然のホンモロコとなるとかなりの価格となりますが、養殖なら安価に購入することが出来るので、ホンモロコを購入したいと言う場合は、天然ものより養殖ものを選ぶことをおすすめします。

ホンモロコを味わうなら、ぜひ琵琶湖で!

まさに「小魚」と言うような小振りな姿の中に深い旨味を蓄えた、琵琶湖の固有種ホンモロコ。まずは養殖ものを食べてみて、気になったら思いきって滋賀県に出向いてみると言うのはいかがでしょうか?時期に釣り糸を垂らしてみれば、手の届かなかった天然ものが、案外あっさり食べられるかもしれませんよ。