チガヤの駆除は大変!
チガヤとは
チガヤは非常に強力な雑草として知られています。一度根付いてしまえば、強い生命力で、たくさんの繁殖をします。また根の部分が強いため、地上に出ている部分だけを刈り取るだけでは駆除しきれないことも多く、対応が大変な雑草です。
日本での歴史は古く、世界でも知られる
チガヤの歴史は古く、万葉集などの日本の古典にも登場します。何十世紀にも渡って日本に根付いている雑草です。また、国際自然保護連合による世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれており、日本だけでなく世界においてもチガヤの生命力と繁殖力は轟いています。
対策を知って被害を最小限に
チガヤの駆除に頭を悩ませている方も多いと思います。チガヤは駆除が難しい雑草ですが、その中でも対策を知っておくことで被害を最小限に抑えることは可能です。チガヤの生態と駆除方法を紹介します。
チガヤの生態
チガヤの生態1:5月から6月ころに開花
チガヤは4月ころから目を出し、5月から6月ころに開花します。イネ科の植物で開花すると白い絹毛の生えた穂をつけるので、見分け方のポイントになります。多年草のため、冬の間は地下茎が生き残っていて冬を越します。
チガヤの生態2:生育場所、生育環境
チガヤは日本全国で確認されており、様々な場所や環境に対応できる雑草です。海外では熱帯の環境での分布が多く、日本においても温暖な場所の方が多く見られるようです。駆除する際には早めの対応に越したことはないですが、成長すると葉は80センチほどまで成長します。
チガヤの生態3:生命力・繁殖力
環境や場所を問わずに繁殖ができるチガヤの強い生命力・繁殖力を支えているのは茎です。この茎の強さがチガヤの特長になります。地上に出ている部分を刈り取ったとしても、地下の茎が残っていれば再生します。
チガヤの生態4名前の由来
ちなみにチガヤという名前にも、生命力・繁殖力の強さが現れています。チガヤの「チ」は1000という意味を著し、「ガヤ」はチガヤを含むイネ科の総称である茅を表します。1000もチガヤに繁殖されたらたまったものではないですが、昔からそのくらいに強い生命力と繁殖力が特長として知られていたことが伺えます。
チガヤの駆除方法1:早期の刈り取り
早めに刈り取る
雑草全般に共通する駆除の方法として、早めに刈り取ってしまうことがあげられます。開花時期である5月から6月より前、チガヤが種子を飛ばす前が刈り取りの最適な時期です。
刈り取る際の注意点
チガヤを刈り取る際に、意識することは根も抜き取ることです。チガヤは非常に生命力の強い雑草です。根を残しておくとまた生えてくる可能性もあります。確実に根本まで駆除するようにしましょう。
早期刈り取りで繁殖を抑える
チガヤの早期刈り取りは繁殖を抑えられるため、最適な方法のひとつと言えます。また繁殖したらその分だけ駆除が困難になります。春先にチガヤを見つけたら後回しにせずに刈り取ってしまいましょう。
チガヤの駆除方法2:防草シート
防草シートでチガヤ対策
チガヤ対策として防草シートの使用もあげられます。防草シートを敷くことでチガヤの発芽を抑えることができます。チガヤを駆除したいエリアを防草シートで覆いましょう。成功すれば刈り取るよりもずっと楽に除草することが可能です。
防草シート使用の注意点
チガヤは薄いアスファルトであれば貫通して成長するほど生命力が強いです。防草シートでも安い防草シートなどの場合はチガヤの発芽を止められないということもあります。せっかく防草シートを敷いても無駄になってしまうということもありえますので、注意しましょう。
チガヤ専用の防草シートを使う
防草シートにはチガヤ専用の物も用意されています。チガヤ専用の防草シートは高密度不織布という発芽による貫通の対策を生じられたものが多いです。チガヤは非常に生命力の強い雑草ですので、その発生を抑えるにも強力な防草シートが必要になります。
チガヤの駆除方法3:除草剤
チガヤに効果のある除草剤を選ぶ
除草剤の使用してチガヤを駆除する方法があります。除草剤は様々な種類があるので、チガヤに効果のあるものを選びましょう。チガヤは根の生命力が強いため、根まで根絶してくれるタイプのものが効果が高いようです。
繰り返し使用する
除草剤は一度だけの使用ではチガヤを根絶できない可能性が高いです。効果を発揮するためには繰り返しの使用が必要です。根気強く対応してチガヤの根絶を目指しましょう。
他の植物にも影響
除草剤には様々な種類があり、選ぶ場合に一概に強力なものがよいとは限りません。強力な除草剤はチガヤだけでなく、他の植物にも影響を与えてしまう可能性もあります。その点をよく考えた上で除草剤を使用するようにしましょう。
チガヤの活用法
漢方や食用として使用
チガヤは生命力が強いのが特長です。雑草として見た時には非常に対応が困りますが、その生命力の強さは漢方としても使用されています。また過去には食用として用いられていたという記録もあります。
糖分が多く含まれる
チガヤの成分には糖分が多く含まれています。そのため食用としては甘みがあるようです。その他、カリウムやブドウ糖が含まれ、利尿作用や出血を止める作用があると言われています。刈り取ったチガヤを漢方として使ってみるというのも悪くはないかもしれません。
チガヤ駆除のまとめ
繁殖する前に早めの対策を
チガヤを駆除する方法は大きく刈り取り、除草シート、除草剤の3つがあります。繁殖力が強いので、何よりも早めの対策をすることをおすすめします。暖かくなってきたら、チガヤの発生に注意しましょう。