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世界の軍用オートバイク特集!自衛隊の偵察用バイクがカッコよすぎる!

自衛隊の偵察バイクをはじめとした世界の軍用バイクをご紹介いたします。米軍でも活躍しているカワサキ製バイクや自衛隊の偵察バイクは果たして買うことが出来るのか!?第二次世界大戦時の軍用バイクを新車で販売しているメーカーもご紹介いたします。
2020年8月27日
E.麻野
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自衛隊の偵察用バイクKLX250とは?

自衛隊でのバイクの呼ばれ方

自衛隊ではKLX250ではなく偵察用オートバイと呼ばれる車両で、偵察や伝令などに使用されるバイク全体を指すものです。現行はカワサキのKLX250が使用されており、同車種を実際に購入することもできます。

自衛隊での偵察用バイクの運用

自衛隊の偵察用バイクは連絡用?

陸自の偵察用バイクの運用として最も用いられるのがその名の通り偵察と、伝令が移動するための手段として用いられます。現在採用されている車両はオフロードに向いたKLX250をカスタムしたもので、道なき道を行くことも容易です。 また、KLX250を運用する陸自隊員はバイクにまたがったまま手放し運転で小銃を射撃する技術や、バイクを盾にしつつ射撃をするなど高度な訓練を受けています。

陸自の基地祭等では硬度に訓練された隊員たちの雄姿を見ることが出来ます。

自衛隊員の移動にも用いられることがある

公道を走っていると自衛隊の大きなトラックが陸自隊員を乗せて移動している場面って結構見かけますよね?偵察用バイクも同じように陸自隊員がそのまま公道をはしって移動することがあります。 250ccなので車検は必要ありませんが、自衛隊所属の車両は戦闘に用いるため専用のナンバープレートを装着しています。また、自衛隊の偵察バイクに限らず他の車両も専用のカスタムをされているため一般の車両とは別の扱いになります。

公道を移動する陸自隊員たち。戦闘に用いるため無線機の搭載ラックや荷台など自衛隊車両専用のカスタムが武骨さを際立たせいています。

自衛隊だけじゃない!米軍用バイクもカワサキ製!

自衛隊だけでなく米軍の偵察用バイクもカワサキ製

自衛隊と同じく米軍にもカワサキ製のバイクが採用されています。KLR-250と呼ばれるこの車種は、米軍だけでなく民間にも人気の車種です。 米軍の場合は自衛隊のように偵察や伝令に使う他ちょっとした移動や少量の物資補給にも用いられます。

自衛隊と米軍の違いー他の軍用車両との扱いの違い―

陸自に所属しているKLX250と米軍所属のKLR250の違いですが、自衛隊の場合は運用がハッキリと決まっており定められた用途にしかバイクは用いられません。 逆に米軍の場合はかなり柔軟に運用されており、人員の移動や少数の物資補給などに用いられているようで他の軍用車両は大きく動かすのが大変な場合にも気軽に運用できると重宝されているようです。

軍用バイクのKLX250やKLR250は買えるの?


民間用の車両自体は購入可能

結論からいうとどちらも購入は可能です。自衛隊や米軍が使用しているものは軍用車両の扱いとなっていますが、あくまでベースになったそれぞれの車種自体は民間用オフロードバイクとして販売されています。 バイクのオフロードレースにも用いられているようです。

自衛隊の偵察用オートバイは払下げNG

自衛隊の装備はあくまでも戦闘用のカスタムが施されており武器や兵器として扱われるため使用が終わった車両については、車両として使用できなくなるまで破壊されるよう決まっていますので払下げはありません。 現用のミリタリーバイクに乗りたいという人はそれなりにいるのですが、これらは自分でそれっぽくKLX250をカスタムするしかありません。

米軍の払下げ車両は?

米軍のバイクの払下げ事情は分かりませんが、実際運用に用いられていたハンヴィーがオークションに出され日本人が落札した例もありますので、米軍仕様の車両についてはわざわざカスタムせずとも手に入る可能性はあります。 実際に使われていたミリタリーバイクが手に入る機会があるかもしれませんので是非オークション情報などを調べてみてはいかがでしょうか?

世界の軍用バイクとその歴史

世界の軍用バイクの歴史は古い

第二次世界大戦時からアメリカではハーレーダビットソン製のミリタリーバイクが用いられていました。現代のものと違いオフロードを走ったり、銃を携帯するためにホルダーが取り付けられるなどの特徴があります。 他の軍用オートバイは単車形式のものもありましたが、サイドカー付の車両が数多く生産されました。そのすべてが戦場で運用されることを想定し、オフロード性能が高いものとなっています。

軍用オートバイの主な任務は今も昔も変わらず偵察

世界中で現代に至るまで軍がオートバイを用いるのは、オン・オフロードにかかわらず軽易に少数で運用することが可能だからです。 そのため専用のカスタムを施したものや、初めからその用途のために生産されたものにかかわらず高いオフロード走破性を有しています。 また、最近ではその軽易さからヘリコプターに搭載し、輸送後の偵察の足としても利用されています

陸自でも画像のようにヘリによる輸送は想定されています。そのため、軽量な排気量250ccのオフロードバイクが採用されているのです。

新車で買えるミリタリーバイク

陸自の偵察用バイクは無理でも実際に買える軍用バイクがあった

軍用車両というのはオートバイも含めて入手しようとすれば基本的には軍が払下げるほかに手段が無いように思えます。自衛隊のように法律で払下げに対して規制がある場合はそれっぽくカスタムを行う他手段がありません。 ですが、現代のものは無理でも過去に軍用モデルとして採用されていたミリタリーバイクの中には新車が購入できるものがあるんです。

ロイヤルエンフィールド・クラシックミリタリー500

イギリスのメーカーロイヤルエンフィールドは日本で新車を購入できるミリタリーバイクの一つで、名前の通り排気量は500ccあるため大型自動二輪免許が必要です。 クラシックミリタリーの他にもクラシックなど多くのモデルを日本市場に投入していますが、第二次世界大戦期のミリタリーバイクとして100万円以下で入手できるお手頃なバイクとなっています。


IMZ・ウラル

ロシアのIMZ社が製造しているウラルは第二次世界大戦時のドイツ軍のミリタリーバイクのコピーとなっており現在はウラル・ジャパンが正規代理店として、輸入販売されています。 サイドカー付きの本車両は1輪駆動と2輪駆動のものがあり、2輪駆動モデルはトライク(三輪車)扱いとなるためヘルメットが不要となり普通自動車免許で運転が可能です。

ウラルはミリタリーバイクらしく予備のタイヤやガソリン携行缶などをオプションとして装着できる非常に魅力的なバイクです。価格はモデルにもよりますがおおよそ200-270万円程度となっており、軍用車の払下げオークションへ参加するよりも安く新車が手に入るかもしれません。 また、走行距離の浅い中古車も多く出回っているのが特徴です。

ウラルの元となったBMWのR75ですが、2018年2月12日時点では中古車市場に出回っている車両があります。ただし、ヴィンテージオートバイと軍用バイクという2重の付加価値がついており、値段はASKつまり問い合わせる必要がある状態になっています。 通常自動車も含めた車両価格のASKの場合は皆さんが想像しているよりもはるかに高い価格で取引されている状態となります。

日本製軍用バイク陸王

通常バイクのギアチェンジは左手でクラッチを操作して、左足のペダルで操作します。ですが、左足でクラッチ操作をして、左手でギアチェンジを行う車両があります。

幻のと銘打ちましたが、現代でも中古車が数多く現存しているのが「和製ハーレー・ダビットソン」の異名を持つ陸王です。 その多くは1960年までに生産が終了しているため、一部では幻のミリタリーバイクとして有名になっていますが、この陸王はシフトレバーがついており、シフトアップとダウンを手で行うという現在では珍しい車種でした。

ちなみに発進操作には通常のバイクと同じくハンドル左に取り付けられたクラッチレバーを操作します。つまり、クラッチレバーが二つ付いているんです。

陸王には単車型と側車付がある

サイドカー付きの軍用陸王の模型です。上の動画の方は、単車型でどちらも現存していますがどちらもかなり希少な車両となっています。 現代の車両の部品を一部流用するなどしてレストアされている車両が多いのですが、維持には莫大な予算と技術が必要ですのでお金と時間と情熱を持て余している方は是非最古の国産バイクをご検討してみてはいかがでしょうか?

バイク?トラクター?ドイツの少し変わった車両

第二次世界大戦期にドイツ軍が使用していた兵器の中には、バイクなのかトラクターなのか判別が出来ない車両がありました。それがこちらです。

その名はケッテンクラート

第二次世界大戦時にドイツで開発された「半装軌車」で厳密にはバイクではなく、ハーフトラックの一種です。後方に人員一人と物資を乗せることができ、画像右下のように小さな牽引車を牽くこともできました。


ちなみにこのケッテンクラートですが、2017年にオークションで出品されおよそ1000万円で落札されました。また、正確な情報ではありませんが、車検を通すことが出来るようです。

戦争中は偵察や輸送任務に払下げ後はトラクターに

タイヤと違い、ぬかるんだ地形でも進むことが出来る履帯を装備しているのがケッテンクラート最大の特徴で、そのパワーを利用してソ連のぬかるんだ地形に兵士と物資を細々とではありますが輸送し続けました。 また、戦局が悪化し燃料不足に陥ると戦闘機を滑走路までけん引する牽引車としても利用されていたようです。 戦後は、トラクターとして民間に払下げられました。

軍用バイクの購入とそのデメリット

そのカッコよさから所有欲を満たしてくれるミリタリーバイクですが、大きなデメリットを抱えています。

維持費用やカスタムで費用がかさむ

通常の購入費に加えて現代のバイクであれば、形を変えるためのカスタムが必須です。ミリタリーバイクそのものの民生品を購入するという選択肢もありますが、輸入車となってしまいますのでパーツ一つとっても国産車と比べて費用と時間がかかってしまうという点があります。 また、保険会社によっては型式不明扱いとなり車両保険に入れないといったデメリットもあります。

まとめ

自衛隊と米軍はカワサキのバイクを使っている

現代の自衛隊と米軍はカワサキ製のオフロードバイクを偵察用として使用しており、特に自衛隊の偵察バイク部隊は非常に高度に訓練されているのが特徴です。 残念ながら自衛隊のバイクを民間人が所有することは難しいので元になった車両を自衛隊風にカスタムする必要があります

自衛隊のイベントでは車両にまたがることもできます。

輸入ミリタリーバイクは新車が買える

ウラルやロイヤルエンフィールドといった第二次世界大戦時のモデルのミリタリーバイクは現代でも新車を購入することが出来ます。ただし、輸入車ですので保険会社によっては型式不明で保険に入れなかったりする場合もあるのでご注意ください。 また、車両価格や部品価格が高いので修理費や維持費が国産の車両より高くなってしまうというデメリットも存在するのでお金に余裕がある方向けの選択肢です。

ミリタリーサイドカーのウラルですが、よりミリタリーらしさを出すためにオプションで牽引カーゴがあるようです。