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ひまわりの育て方のコツは?種まきや植え方の時期など栽培のコツを紹介!

ひまわりの土づくり、種まきや植え方の時期、水やりや肥料の与え方など、育て方に関するコツをまとめてご紹介します。育て方も簡単で、初心者向けです。庭をパッと明るくしてくれるひまわり。真夏の象徴のようなこの花を、ぜひ家の庭で育ててみませんか。
2020年8月27日
六角 橙
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真夏の象徴!ひまわりってどんな花?

ひまわりの特徴

春に種まきを行う一年草の草花で、ガーデニング初心者にも育てやすい花です。すくすくと成長するので、夏休みの自由研究に使われることもあります。鑑賞する目的以外にも種を食用にしたり、油を絞ったりするために育てます。背丈が3メートルを超えるような大きさに成長するロシアヒマワリや、ベランダでプランターや鉢を使って育てられるミニヒマワリなど、人間の手によって様々な種類が生み出されているのも特徴です。

ひまわりの花

ひまわりはオレンジや黄色、茶色、褐色など、様々な色の花びらを持ちます。花びらの形はまるで舌のような形をした舌状花と、筒状に丸くなった花びらがあります。咲き方も一重咲きと、ダリアのような八重咲きのものもあります。一見すると大きな1つの花に見えますが、実は小さな花がたくさん集まって1つの花のような形になっているのです。同じような咲き方をする花には、菊があります。

ひまわりの種

ひまわりの種は、白と黒の縦じま模様の種や、油を搾るための黒一色の種などがあります。この種から絞られた油は「サンフラワーオイル」とも呼ばれ、日本ではまだなじみは薄いですが、海外では頻繁に使われる油の1つです。抗酸化作用のあるビタミンEがオリーブオイルよりも豊富で、味やにおいも癖が少ないので、オリーブオイルの代わりに使う人もいるようです。

ひまわりの基礎データ

ひまわりの学名など

ひまわりの学名は「Helianthus annuus L.」といい、属名であるHelianthus(ヘリアンサス)は「太陽の花」という意味を持ちます。英名は「Sunflower」で、とてもぴったりな名前です。一方で日本では、漢字で「向日葵」と書いたり、日輪草(にちりんそう)や日車草(ひぐるまそう)とも呼びます。

原産地は北アメリカ

ひまわりは、紀元前よりインディアン達の間で重要な食糧となっていました。スペイン人が1510年ごろにひまわりの種を持ち帰り栽培を始めたことをきっかけに、その後100年以上の歳月をかけて17世紀前後のロシアに到達します。日本には、17世紀ごろに伝来したとされ、地域の特性を生かした様々なひまわりが栽培されるようになりました。

ひまわりの名前の由来

ひまわりという日本名の由来は、太陽が動くのにつれてそちらを花が向いていく、ということに由来します。ですが花が動くのは生長が盛んな時期だけのことで、花が咲いた後の向日葵は東を向いたままの状態で止まることが多いです。つぼみの状態であれば、太陽が昇るのと共に頭をもたげ、日が沈むのにあわせて頭をたれるひまわりのつぼみを目にすることができます。 ただし、室内や日当たりの有無によっては、これに限りません。

ひまわりの種類

背丈や花の色、育てる場所などで選べる

ひまわりは様々な背丈、花の色の他にも、プランターや鉢で育てやすい種類や、地植えに向いた種類などがあります。種類がとても豊富なので、自分がどんな場所に植えたいのか、切り花として楽しみたいのか、種を取ることを目的にしたいのか、希望に合わせて選べます。栽培する場所によって、種類を選ぶのも良いでしょう。

おすすめひまわり1:ビンセント

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色鮮やかで育てやすい花です。花粉があまり出ないので、育てた後に切り取って花瓶で飾りやすいひまわりです。

おすすめひまわり2:グッドスマイル

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背丈も比較的小さい45センチほどで、花の大きさが植えた鉢とほぼ比例するので、様々なサイズを育てることができます。育て方も簡単です。

おすすめひまわり3:モンゴリアンジャイアント

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花の大きさが直径25センチ、草丈も2メートルに近くなる大きなひまわりです。種もたっぷり採れるので、食用目的で育てるのに向いています。


ひまわりの育て方0:育てる前に用意したいもの

花壇に植えたいときにおすすめ、まき鉢

まき鉢は、湿度が高い時や、苗を育ててから植えたい場合に使います。ひまわりは種から育てやすいので、地面に直接種まきをするという育て方もありますが、花壇に植える時には苗になっていると扱いやすいので、まき鉢があると便利です。10センチ前後の素焼き鉢か、8センチほどのポリポットが軽くて扱いやすいといわれています。

ジョウロ(水やり道具)

広い範囲で撒くときはホースなどがあると助かりますが、ベランダでプランターを使って栽培するときにはジョウロがあると便利です。水のそそぎ口であるハス口の穴が細かいものの方が、水流が穏やかなので種を掘り返してしまったり、苗に負担をかけずにすみます。

支柱

背丈がどんどん高くなる種類のひまわりは、成長途中で花の重みに耐えきれず、茎が倒れたり曲がったりすることがあります。支柱と支柱に結わえ付けるための紐などを早めに用意して、成長に合わせて支柱を立てます。育て方に合わせて必要になる道具です。

ひまわりの育て方1:好きな環境

環境

日当たりが良い場所が好きで、多少の乾燥にも強いひまわりは、どんなタイプの土でも育ちやすい花ですが、特に水はけがよく通気性が高い土地を好みます。ベランダで育てる場合にも、風通しがよい場所にすることで、病気になりにくく、害虫もつきにくくなります。

ひまわりの育て方2:土づくりと肥料

地植えをする場合

地面に直接種まきをする場合には1平方メートルあたり、牛糞堆肥と腐葉土を約2キロ、化成肥料を100グラムを混ぜ込みながら耕すのがポイントです。うねの高さは40センチほどが適していますが、高さが2メートルに迫るような大型のひまわりを育てる場合には、もう少し深くても良いでしょう。植えるひまわりの種類に応じて、うねの高さを変えるのがポイントです。

プランターや鉢で育てる場合

プランターや鉢で育てる場合には、日当たりの良いところにプランターや鉢を置くようにしましょう。プランターは、育てたいひまわりのサイズに合わせて選ぶことが大切です。土は弱酸性の培養土を選ぶことで、より育てやすくなります。栄養を吸収していく力がとても強いので、販売されている花用の培養土を使用すればそこまで気を遣う必要はありません。サイズが小さいタイプのひまわりなら、水やりや病害虫などに気を付ければ、肥料を与えなくても元気に育っていくことが多いです。

ひまわりの育て方3:種まきと苗づくり・苗の選び方

種まき

種まきの時期には、4月から7月頃が適しています。20度から25度前後で発芽するので、寒い地方では5月以降に種まきをした方が育ちやすいです。種は、1か所に2~3粒ずつまとめてまきます。背丈が大きくなる品種は種同士の間隔を30~40センチ、背丈がそこまで大きくならない切り花向きの品種は30センチ前後空けておきます。種を深く埋める必要はないので、深さは1センチほどで構いません。 プランターに植える時も同様です。

苗づくり・苗の選び方

苗をつくる時には素焼きの鉢やポットを用意して、同じように1つにつき3粒ほど種をまき、1センチくらい土をかけます。目が出るまで毎日水やりをして、土が乾燥しないように注意しましょう。本葉が3枚ほどになり、根っこがポットや鉢の下から出るようになったら、植え付けのタイミングです。 苗を購入する場合には、茎がしっかりしていて、緑の色が濃いものがおすすめです。

ひまわりの育て方4:間引き方と植え方

プランターや鉢で育てる時にも必要


間引きとは、成長の良い苗を1本だけ残して、他の苗を引き抜いてしまうことでより成長しやすい状態を作ることです。ひまわりは1度に2~3個ずつ種をまくので、間引きはプランターや鉢で育てる場合にも大切な作業です。ひょろひょろと細い茎の苗を抜き、しっかりと本葉も3枚ほど生えた苗だけを残します。

苗の植え方

出来上がった苗の植え方は、ポットや鉢からそっと取り出して、よく耕した高さ40センチほどのうねや深めの鉢、プランターへ植えます。穴の深さは苗に合わせて掘り、水をたっぷりと与えます。根っこがしっかり植えつくまでは、毎日水やりを行うようにしましょう。植えた場所の土が硬かったり、水が少なかったりすると、根が伸びずにひまわりの成長が悪くなります。植え方も大切ですが、土壌づくりも綺麗なひまわりを育てるのに欠かせないポイントです。

ひまわりの育て方5:水やりのタイミング

種まきから発芽まで

発芽後は、土が乾いたら水やりをするようにします。乾燥がすすむと葉が萎れやすくなるので、水やりを毎日行えない場合には、根元にワラなどを敷いて乾燥を防ぎます。プランターや鉢で育てている場合も同様ですが、花のサイズが気になるようであれば、水に溶かすタイプの肥料を水やりに合わせて1週間に1度まくと安心です。

発芽から花が咲くまで

発芽までは土が乾燥しすぎないよう、水やりを毎日欠かさずに行います。土が乾燥しすぎると育成が悪くなってしまうので、注意しましょう。ひまわりの栽培を始める時期によっては、梅雨の間で雨がよく降る場合もあるので、土の様子を確かめながら行います。

ひまわりの育て方6:支柱立て

時期

支柱立ての時期は、ひまわりの種類によります。背丈が1メートルに迫るような品種であれば、背丈が40センチを超える前には支柱を用意しておきましょう。風が強い場所なら、それより前に用意した方がよいかもしれません。細長い棒状のものなら何でも大丈夫ですが、大型の種類を育てる時には園芸店などで丈夫な支柱を購入しておきましょう。

立て方

支柱は全体の2割が地面の中に埋まっていると、安定してひまわりを支えてくれます。背が高くなるので、棒状の支柱がおすすめです。葉と茎の分かれ目の下を目安に、茎と支柱の間でひもがクロスするように、8の字を描いて緩く結びつけます。ひまわりは花が特に重くなるので、花の近くも結び付けておくと安心です。

ひまわりの育て方7:花殻摘みと種とり

花殻摘み

花が1つの茎から沢山枝分かれして咲くタイプのひまわりは、枯れた花のある茎から順番に花殻を摘み取っておきます。1つの茎に1つの花しか咲かないものであれば、特に注意する必要はありません。

種とり

種とりを目的に栽培しているのであれば、茎も茶色くなり、葉や花が枯れて種が黒くなったら、花首から切り取ります。育て始めて90日目前後で、種が取れる時期になります。ベランダなどで陰干しをして、花粉が全てなくなった状態になったら、種をとっていきましょう。しっかり乾燥できていれば、軍手など手袋をつけて触れるだけで、種がどんどん採れていきます。沢山ある場合には、目の粗い網に押し付けてこすると簡単です。

収穫した種の使い道

収穫した種は、次の年にまた栽培することができます。植え方は同じようにすればいいので、ビンなどに詰めて冷蔵庫や床下収納などの冷暗所に保存しておきます。食用に適した種であれば、皮を剥いて生のまま食べることもできます。味はカシューナッツに似ていて、おつまみにもなります。保存するときも食べる時も、種を収穫した後にもう一度、しっかり陰干しをするのがカビを生やさないコツです。

ひまわりで注意したい病気「べと病」

「べと病」とは?


涼しく水の多い環境になると発生する、植物特有の病気の1つで、上の写真のようにキュウリなど農作物も被害を受けます。4月頃に植えたひまわりは、6月の梅雨の時期に成長期を迎えます。長雨が続くことで涼しい環境が生まれ、葉の色が薄くなり、裏側に白いカビが生えることもあります。気温がどんどん上がっていくと治ることもありますが、対策しなかった場合には枯れてしまうこともあります。

対策

べと病の原因となる菌は、風で飛んでくるので防ぐのは難しいです。外でひまわりを育てる時には、株の根元にマルチを張ると土からの感染をある程度防ぐことができます。もしべと病の疑いがある葉が見つかったら、その部分をちぎってしまいましょう。全体にべと病が広がってしまった場合には、早めに市販のべと病用の農薬を使用します。お酢や木酢液を薄めて吹き付けるのも、効果があるといわれています。

ひまわりで注意したい害虫たち

ハダニ

気温が高くて、湿度も低いと、ハダニがつくことがあります。葉の裏に密集して現れる、小さな灰色の虫です。ハダニがつくと、ひまわりの葉に小さな白い斑点が現れます。水に弱い害虫なので、夕方になったら霧吹きなどで葉を湿らせることが大切です。育て方によって防ぐことができます。

オンシツコナジラミ

ハダニのように葉の裏に居る小さな虫で、葉に触れると粉のようにふわふわと飛び回ります。名前にオンシツの文字が入るのですが、室内や屋根のあるベランダにひまわりを置いておくと、発生しやすい害虫の1つです。繁殖スピードがとても速く、早めに対処する必要があります。こちらも水に弱い虫なので、水やりの時に葉の裏にも水をかけておくといいでしょう。

ひまわりの育て方番外編:室内での育て方

小さなひまわり

ひまわりの中には、気温が15度以上あれば年中育てられる「グッドスマイル」のような小さなひまわりもあります。これらは鉢の大きさを小さくすれば、背丈も10センチ前後とコンパクトに育つので、虫が出ないように育て方を工夫すれば室内でも育てられます。

土づくりと肥料

室内でひまわりを育てる時には、肥料と土づくり、そして植える鉢が大切です。鉢は水はけがよい、スリット入りのものを用意します。根っこが伸びやすいようにするためです。土は市販の新しい培養土を使い、できれば腐葉土が含まれていないものを選びましょう。腐葉土が入っていると、コバエが沸く原因になりがちです。肥料は液体状の液肥がおすすめです。

植え方と育て方

種は1粒ずつ、直接土にまきます。鉢は1日のうち半分は太陽の光が当たる場所に置いて、寒い時期に育てる場合は夜になったら出来る限り暖かな場所に移動させましょう。水は土が乾いたら、植木鉢の下から水が漏れるくらいたっぷり行います。メリハリをつけて水やりをおこなうことで、虫もつきにくく、病気にもなりにくくなります。

育て方のコツを知って、ひまわりを育ててみよう!

ひまわりは水だけでも元気に育つ、ガーデニング初心者にとっても心強い植物の1つです。背丈の高い種類を一列に植えれば、夏の間の目隠しにもなります。自分の庭にぴったりの種類を選んで、ひまわりを育ててみませんか。