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一斗缶とは?本来の使用用途と素敵なリメイク方法を大公開!

一斗缶は主に業容で使用される金属の容器です。一斗缶はDIYアイテムとしてさまざまな場面で活躍します。簡単にできるリメイク方から手の込んだリメイクアイテムまでさまざまです。一斗缶の本来の使用用途や素敵なリメイク方法など一斗缶について徹底解説します。
2020年8月27日
すがや
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一斗缶の基本情報

一斗缶とは1:正式名称

普段私たちが一斗缶と呼んでいる金属の容器は、JIS規格による正式名称を18リットル缶といいます。その名の通り容量が18リットルのためこのような名称となっています。

一斗缶とは2:名前の由来

一斗缶というのは昔の名称になります。一斗缶の「斗」というのは体積の単位のひとつです。1斗で18.0391リットルと約18リットルです。ここから現在では18リットル缶というのが正式名称となったようです。

一斗缶とは3:歴史

一斗缶ははじめは石油を入れていたため、石油缶と呼ばれていました。それが容量を表す一斗缶へと変わりました。ちなみに18リットル缶が正式名称になるまでの間に5ガロン缶という呼び名もあったようです。ガロンも体積のひとつで1ガロンは3785.41ミリリットルです。

一斗缶とは4:サイズの理由

一斗缶の容量がなぜ18リットルなのかというと、この重さが人が運べる最大の重さという考えからのようです。18リットルというと結構な重さになりますが、確かに持ち運べないことはありませんよね。よく考えられた上での重さのようです。

一斗缶の使用用途

使用用途1:業務用での使用

一斗缶は主に業務用として用いられることが多いです。塗料や溶剤などは一斗缶に入れられています。個人でも一斗缶の塗料や溶接剤の購入は可能なので、大量に使う場合は一斗缶がおすすめです。

用途2:食品の販売

食材などを入れるのにも一斗缶が使われています。油や醤油などの液体、せんべいや牡蠣など様々なものが入れられています。品質に関わるのではと思ってしまいますが、スチールと内面のコーティングにより、どんなものにでも対応できると言われています。

用途3:ポリタンクの前は一斗缶

一斗缶の意外な使用用途としては、家庭における灯油の容器があげられます。現在ではポリタンクが用いられることが多いですが、1970年代ころまで一斗缶が使われていました。今ではポリタンクの独壇場という印象がありますが、一昔前は一斗缶が使われていたんですね。

缶の様々な種類1:缶の大まかな分類

意外に知らない缶の世界

一斗缶の他にも様々な便利が缶が存在します。それぞれの缶のサイズや容量、利用方法などを紹介します。

私たちが普段手にする一般缶

缶は大きくは一般缶と一般缶ではない缶にわけられます。一般缶とは普段私たちが手にする缶製品で規格の統一がありません。例えば、お菓子の缶や雑貨の缶などおもちゃの缶などさまざまなサイズがありますよね。これは統一の規格がないからです。

統一の規格を持つ一般缶以外の缶

一斗缶は一般缶ではない缶にわけられます。一斗缶という名前の通りサイズや形は統一されています。一般缶以外の缶はこのように統一された規格を持ちます。一斗缶の他にはドラム缶やペール缶などがこちらに含まれます。

缶の様々な種類2:ドラム缶の基本情報


ペール缶やドラム缶の利用方法を紹介

一般缶以外の缶として、飲料缶、缶詰缶、18リットル缶、ペール缶、ドラム缶などがあげられます。この中で私たちにあまり馴染みがないペール缶とドラム缶の重さや容量、利用方法について紹介します。

ドラム缶の重さ・容量・サイズ

ドラム缶の定義は意外に広く、一斗缶の容量である18リットル以上から400リットル以下の容器を全て指します。私たちがよく目にする一般的なドラム缶は、容量は200リットルで、サイズは直径が約0.6メートル、高さが約0.9メートルです。

ドラム缶の利用方法

ドラム缶は元は石油を入れるのが最たる利用方法でした。1903年にアメリカの女性ジャーナリストが考案したと言われています。日本にドラム缶が伝わったのは1924年だと言われています。第二次世界大戦や高度経済成長などを経て、時代は変わり今は石油の容器という使用は少なく、化学製品が一番利用方法として多く、約8割に至ります。

缶の様々な種類3:ペール缶の基本情報

ペール缶の重さ・容量・サイズ

ペール缶の容量は18リットルか20リットルと決められています。これは日本で用いられている規格で、海外では3リットルから50リットルまでのサイズがあるようです。ドラム缶と同様に円筒状の形状をしています。

ペール缶と一斗缶の違いは?

一斗缶とペール缶では同じ18リットルの重さの規格があります。一斗缶とペール缶で大きく異る点は形状です。一斗缶が四角い形をしているのに対して、ペール缶は円筒状の形です。ペール缶はドラム缶を小型化したようなイメージのものになります。

ペール缶の利用方法

ペール缶の利用方法もドラム缶や一斗缶と同様に液体や塗料などの容器として使われます。ペールというのはバケツと言う意味があり、形状もバケツに似ている通りバケツのような使われ方をします。また一斗缶よりもへこみに強いという特徴もあります。

リメイクで生まれ変わる!一斗缶の意外な使い方

リメイクで生まれ変わる一斗缶

一斗缶は一般的な使い方は液体や染料の容器です。使い終わって空になった一斗缶は捨てるしかないのかというと、そんなことはありません。一斗缶はリメイクすることで様々な使い方が生まれます。中には簡単にできるリメイク術もあります。すぐにできる一斗缶のリメイク活用法を紹介します。

リメイク活用法1:一斗缶ちりとり

一斗缶をリメイクした使い方で代表的なものが一斗缶ちりとりです。一斗缶の蓋を取り、横にして取っ手をつけることでちりとりに早変わりです。一斗缶を斜めに切ることでさらにちりとりらしくなります。自分だけのオリジナル一斗缶ちりとりを作りましょう。

リメイク活用法2:一斗缶プランター

一斗缶の簡単な使い方としてはプランターにするという方法があります。空になった一斗缶に土を入れるだけでプランターの完成です。一斗缶を使うことで家庭菜園がさらに楽しくなりそうですね。一斗缶にペイントをしてさらにおしゃれなオリジナルプランターにすることも可能です。

リメイク活用法3:一斗缶傘立て


傘立てもプランター同様に簡単なリメイク方法です。土を入れる必要がないだけ、プランターよりも簡単かもしれません。リメイク方法は、空になったプランターに傘を入れるだけです。これもペイントをしてオリジナル傘立てにして楽しむことができます。

一斗缶リメイク上級編1:一斗缶釜戸

一斗缶釜戸を作ろう!

ちりとりやプランターや傘立ては比較的簡単なリメイク術です。少し凝ったリメイク方法として一斗缶釜戸があります。一斗缶の釜戸の作り方を紹介します。

一斗缶釜戸の作り方1:蓋を取り外す

一斗缶の種類によっては上面の蓋を取り外せないものもあります。こういった一斗缶の場合は、蓋を取り外す必要があります。蓋はマイナスドライバーや缶切り、もしくは電動工具で取り外しましょう。

一斗缶釜戸の作り方2:下面に穴を空ける

一斗缶の下面に穴をあけていきます。プラスドライバーやインパクトドライバーなどで穴を空けられます。穴は空気の通り道になります。多く空けると火力が強くなりますが、その分だけ消えるのも早くなってしまいます。また真ん中に多めの穴をあけると空気の通りもよいです。

一斗缶釜戸の作り方3:土台を作る

一斗缶を地面につけると空気の通り道が少ないため、一斗缶を浮かせる土台を作ります。土台はレンガや石やコンクリート片などとにかく一斗缶を浮かせるものであれば何でも大丈夫です。土台が不安定にならないようにだけ注意しましょう。

一斗缶釜戸の使い方

これで一斗缶釜戸完成です。完成した一斗缶釜戸は焚き火に使えるほか、上にもうひとつ一斗缶を置くことで水を熱湯にしたり、料理などにも使えます。網を上に乗せることで簡易的なバーベキューもできそうですね。

一斗缶リメイク上級編2:一斗缶燻製器

一斗缶燻製器を作ろう!

一斗缶釜戸はバーベキューなどにも応用できます。一斗缶をリメイクしてできる調理器具としたは他に一斗缶燻製器があります。作り方は意外に簡単です。一斗缶燻製器の作り方を紹介します。

一斗缶燻製器の作り方1:内部を洗浄する

一斗缶の本来の使用用途によっては内部が汚れている場合があります。場合によっては汚れを一度洗浄した方がいいでしょう。手順としては一度中で薪などを燃やし、その後に洗剤などで洗います。とはいえ燻製器は内部を使用するので、身体に害のあるようなものが入れられていた場合は避けるのが無難です。

一斗缶燻製器の作り方2:穴を空ける

一斗缶に穴を空けていきます。釜戸のときと同様に底に空気の通り道の穴を空けますが、真ん中ではなく外側に空けた方がいいです。また、一斗缶の横に食材を乗せる網のための穴を空けます。

一斗缶燻製器の作り方3:焼き網を乗せる

先程空けた一斗缶の横の穴にボルトや針金などを通して焼き網を乗せられるようにします。ボルトや針金などを通したら、焼き網を載せましょう。焼き網は22センチほどの大きさがちょうど良いようです。もしも大きすぎる場合は角を曲げて一斗缶の中に入れます。

一斗缶燻製器の使い方

一斗缶の底面に燻製材、焼き網に食材を置いて使用します。アルミホイルなどを敷いてその上に燻製剤を置くという方法もあります。火はカセットコンロなどを使うと便利です。煙が出てきたら、一斗缶に蓋をします。蓋は一斗缶に着いていたもの、なければ代用品でも大丈夫です。


一斗缶リメイク上級編3:一斗缶ロケットストーブ

一斗缶ロケットストーブを作ろう!

一斗缶リメイクの最高峰とも言えるのがロケットストーブです。ロケットストーブとは、筒の中で火を燃やすストーブです。少ない燃料で燃やせるのが特徴です。ロケットストーブはアウトドアや災害時での活用が期待されています。

一斗缶ロケットストーブの作り方1:煙突の通る穴をつくる

はじめに一斗缶の蓋に煙突の通る穴を作ります。マイナスドライバーや金槌、ハサミなどを使って煙突が通る穴をあけましょう。同様の容量で側面にも煙突の通る穴を作ります。共に放射状の切れ込みを入れると煙突との隙間が小さくなります。穴は実際に煙突をおいてマーカーで形をとっておくとちょうどよい大きさになります。

一斗缶ロケットストーブの作り方2:煙突を通す

空けた穴に煙突を通していきます。使用する煙突は3つあります。はじめに煙突の中からエビ曲がりの円筒を一斗缶の側面の穴から出るように入れ、外側にT曲がりの煙突、上部に半直径の煙突を連結します。

一斗缶ロケットストーブの作り方3:断熱材を入れる

一斗缶の中に断熱材を入れます。断熱材にはパーライトという農業で使われる石がよく用いられています。断熱材を一斗缶が一杯になるまで入れたらはじめに作った蓋を上面の煙突にかぶせます。

一斗缶ロケットストーブの作り方4:五徳を作る

上部の煙突を切り取り加工して五徳を作ります。五徳というのは火鉢の上に鉄瓶などを掛けるのに使う道具です。家庭のガスコンロでフライパンなどを置いている黒いものも五徳です。上部の煙突はほとんど原型がなくなるくらいまで五徳上に加工します。

一斗缶ロケットストーブの使い方

これで一斗缶ロケットストーブは完成です。使い方は簡単で側面のT曲がりの煙突に燃料を入れて火をつけます。しばらく立つとロケットのような音とも一斗缶の中の筒を通って火が出てきます。ロケットストーブの名前の由来はこの火が燃え上がるときの音から来ているようです。

一斗缶でDIYを楽しもう!

様々な使い方のある一斗缶

このように一斗缶には傘立てやプランターといった簡単なリメイクからロケットストーブという大規模なリメイク術まで様々あります。今までは捨てていた一斗缶を活用してDIYライフをより楽しみましょう。