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プラスチックへの塗装について徹底解説
diyでおこなう作業の中でも楽しいのが塗装です。プラスチックは、さまざまなアイテムの素材として使われています。プラスチックでできた製品に、自分好みの色や模様をつけたり、デザインを施したりするだけで、オリジナルのおしゃれな小物やインテリアアイテムを作り出せますよ。
ただし、ただ塗ればいいという訳ではありません。やり方やコツを知らなければ、上手に塗装するのは難しいです。そこで本記事では、プラスチックに塗装するやり方とコツについて紹介します。
塗装だけでリメイクdiy
価格の安いプラスチック製品でも、キレイに塗装を仕上げればチープ感をなくせます。それどころか高級感を演出することもできますよ。塗装というdiyだけでもリメイクが十分に可能です。モノを作るわけではないから方法は簡単!
カラフルカラーでポップにしたり、深い色合いを混ぜてアンティーク風にしたりと、表現に制限はありません。さらに木目を描くなどして、見た目の質感までも変えられちゃいます。
プラスチックの塗装に必要な物
プラスチックへ塗装するためには、スプレーやペンキといった塗料に加えて必要なアイテムがあります。サンドペーパーなどのヤスリ、下地剤、保護剤、マスキングテープ、布切れか雑巾、周りを汚さないために敷く新聞紙などです。
また液体系の塗料を塗るためのハケも、使う色の数だけ用意してください。なぜそんなモノが必要?と思われるかもしれませんが、後から詳しく説明していきます。
グルーガンが便利
上記で紹介した必要なアイテムの他に、グルーガンがあると便利です。グルーガンは100均でも販売されており、熱で溶かした樹脂をピンポイトで排出することができます。この樹脂は冷えると固まるため、接着剤として使えるのです。
小さなプラスチックに液体系の塗料を塗る場合、持てる部分がなくて塗りづらいです。そのため、目立たない場所に竹串などをグルーガンで取り付けます。後で取り外して、そこも塗装すればOKです。
どんなプラスチックでも大丈夫
プラスチックには、始めから色がついているものと、無色のものがあります。下項で説明する下地作りをしっかりと行えば、どちらでも塗装することが可能です。注意しないといけないのは、素材の種類となります。
素材次第では溶けてしまうため、ラッカーやウレタンの塗装を施すことはできません。塗装しても問題のない素材は、塗料のラベルに記載されているので、必ず確認しておきましょう。
プラスチックに塗装する方法【下地作り】
そのままプラスチックに塗っても簡単に剥がれたり、何かがちょっと当たっただけで塗装面にヒビが入ったりします。プラスチックのツルツルした表面に、塗料が馴染まないことが原因です。
プラスチックと塗料をしっかりとくっつけるには、下地づくりをしないといけません。この作業を行わないと、よい塗料を用意し時間をかけて塗装しても、水の泡になってしまいますよ。
ヤスリがけ
下地づくりの基本はヤスリがけですが、この作業工程にdiy感があります。まず塗装面の全体をヤスリで粗(あら)くしてください。表面を粗くすることで、塗料が馴染むようになります。ヤスリは、サンドペーパーが使いやすくておすすめです。
商品に記載されている番号は、目の粗さを表しています。前の番号ほど粗くなり、後ろの番号では目が細かくなりますよ。最初に200番前後のサンドペーパーで軽くこすり、次に400番前後のものでよく削る方法が下地づくりのコツです。
ただし塗装面を粗くしすぎると、仕上がりがキレイにならないので気をつけましょう。
ヤスリがけ後の処理
ヤスリがけが終わったら、削りカスを掃除します。塗装するプラスチックを水洗いするか、水を含ませた布切れで拭いていきます。
削りカスをちゃんと取り除いたら、塗装面の水分がなくなるまでしっかりと乾かしてください。その後は塗料を塗っても大丈夫ですが、よりキレイな仕上がりにするためのコツが下記になります。
スプレータイプの下地剤を塗る
ヤスリがけをした塗装面に、プライマーという下地剤を塗っておけば、塗料をムラなく塗ることが可能となります。おすすめは、プラスチック用スプレータイプのプライマーです。やり方のコツですが、まずは塗装面の全体に軽くスプレーをかけてください。
数分経った後、次は全体にまんべんなくかけていきます。この方法で均一に塗れますので、全体にスプレーをかけ終えたら、数時間ほど乾くのを待ちましょう。
塗るタイプの下地剤を塗装する
スプレータイプのプライマーではなく塗るタイプの下地剤を使いたい場合は、ジェッソがおすすめです。この塗装のやり方は、ハケを使って塗装面を塗る方法になります。なるべく薄く、ムラの出ないように塗る方法がコツです。
ここで、あえてハケの跡をつけたり、厚みを出してデコボコさせるなど、立体的な表面として加工することもできますよ。このワザを使って、オリジナリティーを出してもいいでしょう。
プラスチックに塗装する方法【マスキング】
大きめのプラスチックであれば、全体を塗装するのではなく、部分的に色をつけたいという場合もあるでしょう。その場合は、塗装したくない箇所を保護(マスキング)する必要があります。
そのままやると、スプレータイプは間違いなくかかってしまいますし、塗るタイプなら塗料が垂れることもあって難しいです。保護するには、マスキングテープを貼るのがベストですよ。模様を形どって貼れば、オリジナルの柄を描くこともできます。
スプレー系塗料おすすめ4種
プラスチックへ塗装する塗料は、大きく二つに分けられます。まずは一つ目としてスプレー系塗料をご紹介します。スプレー系は、シューっと広範囲へまんべんなく塗料を吹きかけられるのが特徴です。ムラなくスピーディーに塗れる点がメリットと言えます。
ただ、かけすぎると塗料がたれてしまいますので気をつけてください。一色で全体を均等に塗装する場合に最適です。マスキングを活用すれば、複数の色を塗ることもできますよ。
スプレー系塗料1:ラッカー
アサヒペン 高耐久ラッカースプレー 300ML ツヤ消し黒
ラッカーは、プラスチックによく合うアクリル樹脂塗料です。プラスチックが溶けず、剥がれづらくて乾きやすいというメリットがあります。しかし、異なる塗料と合わせる場合は適していません。そのため、一つのラッカーのみ単色で塗装する場合におすすめです。
スプレー系塗料2:ウレタン
アサヒペン 弱溶剤2液ウレタンスプレー
ウレタンもプラスチックへの塗装に向いている塗料です。塗った表面は光沢を持つので、塗装面をツルツル&テカテカにしたいなら、ウレタンがいいでしょう。逆にマットな質感にしたい時は使えません。
紫外線が苦手なため、外に置くプラスチックへの塗装には、他の塗料を使うようにしてください。
スプレー系塗料3:水性アクリル樹脂
アサヒペン 水性多用途スプレー
乾く前の状態が水溶性のアクリル樹脂塗料です。乾いたら耐水性になるため、塗装にミスがあった場合、乾く前であれば水で流せます。また再挑戦できるので、塗装になれていない人や失敗が許されない時におすすめです。
スプレー系塗料4:油性アクリル樹脂
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油性のアクリル樹脂塗料は、通常のラッカーとあまり違いがありません。ラッカーの方が、塗装してから乾くまでの時間が短いという程度です。使いたい色がある方を選ぶといいでしょう。
液体系塗料おすすめ5種
塗料の種類の二つ目は、液体系塗料です。ハケやローラーなどで塗るタイプの塗料のことで、スプレー系ではできない塗装ができます。プラスチック塗装というdiyの中でも、ハンドメイド作品を作る感覚に近い方法です。
ムラができたりハケの跡などが付きやすく、それを手塗りの味として表現したい場合におすすめですよ。異なる色を混ぜてオリジナル色で塗れますし、絵筆で絵や模様も描けます。
液体系塗料1:油性ペンキ
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塗るタイプの液体系塗料で代表的なのは、diyでよく使われるペンキです。油性ペンキの難点はシンナーが使われている上に、乾く時間が長いことです。そのため室内では使用できず、換気のよい場所で使う必要があります。しかし、キレイに仕上がる点と強い耐久性を持つのがメリットです。
液体系塗料2:水性ペンキ
オールドビレッジ バターミルクペイント 200ML
シンナーではなく主に水が使われている水性のペンキです。換気をすれば室内でも使えますし、塗装しやすい点がメリットになります。注意点として溶けてしまうことから、水性ペンキの上に油性塗料は重ね塗りできません。
液体系塗料3:アクリル絵の具
ターナー アクリルガッシュ 13本 スクールセット
絵筆で絵や模様を描くのにおすすめなのが、アクリル絵の具です。紙に絵の具で絵を描くように使えます。アクリルなので重ね塗りした時、下の色が乾いていれば、混ざったり透けたりしません。
液体系塗料4:ポスカ
三菱鉛筆 水性ペン ポスカ 細字 丸芯 8色
絵筆では描きづらい細かな絵や模様、文字などを描くのに適しています。その反面、広範囲の着色は難しくなります。ペンなので描くのは簡単です。塗装面の上に描くこともできますよ。
液体系塗料5:マニキュア
キャンメイク カラフルネイルズN24 トゥインクルドロップ
マニキュアは、塗装というよりも装飾に向いています。ラメ入りでクリアのマニキュアを塗れば、キレイなデコレーションをほどこせます。除光液はプラスチックが溶けますので、使わないようにしてください。
プラスチックに塗装する方法【光沢を出す】
ウレタンの塗料を使えば光沢を出せますが、光り輝くような光沢感が欲しい場合もあるでしょう。やり方はとっても簡単!メタリックカラーを塗ればいいだけです。
スプレー系であれば全体をムラなく均一に塗れるので、キレイなメタリック感のある仕上がりになります。光沢のあるアクリル絵の具も売られていますよ。全体ではなく一部分のみ光沢を出したい場合に使えます。
プラスチックに塗装する方法【保護】
塗料を塗って「塗装が終わった!」と満足するのはちょっと早いです。最後の仕上げというべき、塗装面を保護する作業が残っていますよ。多くの塗料は、塗っただけでも十分な耐久性を持ちます。
しかし、より耐性を上げるために、保護しておいて損はありません。ただし、屋外でよく使われる塗料に関しては、もともと強い耐久性を持っているので、保護の手間をかけなくても大丈夫です。
ニスで塗装面を保護する
塗装面を保護するやり方は難しくありません。ニスを塗るだけです。ニスにもスプレータイプと塗るタイプがあります。全体へ均一に塗るならスプレータイプ、筆やハケを使って部分的に塗装するなら塗るタイプを使いましょう。
ツヤ出しと、ツヤ消しがあるので、保護の目的だけでなく質感の表現のためにも使えます。
プラスチックに塗装する方法【塗り直し】
プラスチックへ塗装したもののデザインに飽きてしまったり、失敗した部分が気になったりする場合があるかもしれません。そんな時は、塗装を剥がしたくなる人もいるでしょう。薄め液を使えば、塗料を落とすことができます。
ただし、下地づくりをしたために塗料がきちんとくっついているため、キレイに剥がすのは難しいです。そのため、剥がすよりも上塗りすることをおすすめします。
プラスチックに塗装する方法【木目への装飾】
元の素材とは違う素材に見せることを、フォーフィニッシュといいます。例えば、プラスチックのような無機質なモノを塗装によって、リアルな木目などへ見た目を変えてしまうことです。木目だけでなく、石、布、革などもよく描かれます。
やってみる場合、まずは特徴をとらえやすい木目がおすすめです。やり方さえ正しければ、多少うまくいかなくても木目に見えますよ。
まとめ
プラスチックへ塗装する方法やコツ、塗料の種類などについて解説してきました。下地づくりが重要ということが、分かっていただけたのではないでしょうか。
スプレータイプと塗るタイプの使い分けや、マスキングを活用したり塗装面を削るなどすれば、さまざまな表現ができますよ。diyに慣れたら木や壁など、難易度の高い塗装にもチャレンジしてみてください。