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車のブレーキパット交換の基礎知識!目安の時期やかかる費用などをご紹介!

ブレーキパッドは車の安全を支える大切な部品です。ブレーキパッドは車がブレーキをかけるたびに摩耗し交換が必要です。ブレーキパッドの厚さ・走行距離・音でわかるブレーキパッドの交換時期と自分でもできるブレーキパッドの交換方法を紹介します。
2020年8月27日
すがや
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運転の安全を支えるブレーキパッド

ブレーキパッドは車の減速・停止の役割を担う

車はブレーキペダルを踏むことで車を減速させたり、停止させることができます。この時にどのようにブレーキがかかっているのでしょうか。ブレーキをかける上で重要な役割を担っているのがブレーキパッドです。ブレーキパッドの働きにより車の減速・停止が行われています。

ブレーキパッドが運転の安全を支える

ブレーキは車を安全に運転するために欠かせません。そのブレーキを支えるのがブレーキパッドです。ブレーキパッドは、氷点下や連続使用での温度上昇などの過酷な温度変化に対応できる素材を用いて作られています。見えないところで私達の運転の安全を支えている大切な部品です。

交換しないと事故につながる可能性も

私達の運転の安全を支えるブレーキパッドですが、消耗品であり使用によって摩耗していきます。そのためブレーキパッドは必要に応じて交換しなければなりません。交換を怠るとブレーキの効きが悪くなるだけでなく、大事故に繋がる可能性もあります。ブレーキパッドの基礎知識を説明しますので、ブレーキパッドについて知り安全なカーライフを送りましょう。

ブレーキについての基礎知識

車で一般的に用いられるディスクブレーキ

車がどのような作用で減速・停止をするかご存知でしょうか。自動車のブレーキには一般的にはディスクブレーキという方法が用いられています。車輪と共に円盤(ディスク)を回転させて、このディスクを両側から挟むことで減速・停止する方法です。

ブレーキパッドが円盤を抑える

ブレーキパッドはディスクブレーキの中に含まれる部品のひとつになります。ブレーキを踏むと、ブレーキパッドがタイヤと一緒に回転している円盤の一部を両側から抑えます。このことにより車は減速・停止します。この抑え込むときの動きを繰り返すことでブレーキパッドは摩耗します。

ブレーキパッドの寿命・交換時期は

ブレーキパッドの交換時期・寿命を判断する厚さ、走行距離、音

ブレーキパッドは目で確認しづらい場所にあり、交換時期・寿命の判断が難しいかもしれません。ブレーキパッドの交換時期・寿命を判断するポイントとしてブレーキパッドの厚さ、走行距離、音の3つがあります。それぞれの判断ポイントを紹介します。

1ミリから3ミリまで摩耗したら交換の目安

ブレーキパッドは新品の状態では約10ミリの厚さがあります。半分以下の5ミリ以下になったら交換を考えましょう。3ミリまで摩耗したら交換の時期で、1ミリ以下の場合は即交換というのがひとつの目安です。あくまで目安なので、メーカーによって違いがあるので注意しましょう。

車の走行距離も交換の目安に


1ミリから3ミリが交換の目安とは言ってもブレーキパッドの厚さを確認する機会はなかなかありません。そこでもうひとつの目安となるのが走行距離です。ブレーキパッドは普通自動車の場合は3万キロから4万キロ、軽自動車は4万キロから5万キロの走行距離で交換が目安されています。

音がなったら交換の時期

ブレーキをした時に音がなるようになったら交換の時期です。ブレーキパッドは薄くなると「キーキー」や「ゴゴゴ」といった音がなるようになります。この状態になったら早めにブレーキパッドを交換するようにしましょう。

寿命を迎えたブレーキパッドの危険性

ブレーキパッドを交換しないとどうなる?

ブレーキパッドを交換しないとブレーキが効きづらくなり、事故につながる可能性があります。また、事故にならくてもブレーキパッド周辺の部品の損傷にもつながり、修理費や工賃で余計なお金がかかってしまいます。厚さ、距離、音といったブレーキパッド交換の時期を見逃さずに適切にブレーキパッドを交換するようにしましょう。

寿命の近いブレーキパッドでも車検を通ってしまう?

寿命の近いブレーキパッドでも車検を通ってしまう可能性があります。車検ではブレーキが効くかどうかをチェックします。そのため、ブレーキパッドの寿命が仮に残りわずかだったとしても車検を通ってしまうこともあります。ことブレーキパッドについては、車検を通ったから大丈夫ということはありませんので注意しましょう。

車のブレーキパッド交換の費用や工賃は

交換には費用と工賃が必要

ブレーキパッドを交換する場合は、新しいブレーキパッドの費用と取り付ける工賃がかかります。交換にかかる費用と工賃は車種にもよって違います。一般的に軽自動車の方が安く、一般車や高級車の方が費用と工賃の合計が高くなります。

費用と工賃は車種によって異なる

ブレーキパッドの交換にかかる費用と工賃は軽自動車の場合は1万円前後から、普通車や高級車になると2万円以上になることもあります。整備工場によって異なるのであくまでも目安の費用・工賃になります。

ブレーキパッドを自分で交換しよう

自分の車であればブレーキパッドを自分で交換可能

消耗品のため、寿命がきたら交換が必要なブレーキパッド。必要な費用も決して安くはありません。ブレーキパッドを自分で交換することで費用を安く抑えることも可能です。ブレーキパッド交換の作業はそこまで難しいものではありません。

ブレーキパッドを自分で購入

ブレーキパッドはネットなどで注文をして自分で購入することができます。ブレーキパッド自体の値段は3000円前後です。自分で交換すれば工賃もかからないので、道具さえあればブレーキパッド交換費用を半分以下に抑えるということも可能です。

自分で交換する場合は細心の注意を

現状においてはブレーキパッドの交換において、資格等は必要なく自分の車のブレーキパッドを自分で交換しても法律上は何も問題ありません。しかし、ブレーキは車において非常に重要な部分のひとつです。整備不良などで自分だけでなく他人を巻き込む事故につながる恐れもあります。ブレーキパッドを自分で交換する場合は、よく検討した上で細心の注意を払って交換しましょう。


ブレーキパッドの交換方法1:古いブレーキパットを外すまで

タイヤを緩める

はじめにタイヤを外します。タイヤに固定されているボルトをレンチを使って緩めていくことでタイヤを外すことができます。固く締まっている箇所は体重をかけて緩めていきましょう。はじめの工程はタイヤを緩めるまでです。タイヤはまだ外しません。

車を持ち上げる(ジャッキアップ)する

タイヤを緩めたら車をジャッキアップしましょう。ジャッキアップを上手く出来ていなくて作業中に車が落ちてきたら非常に危険です。ジャッキアップする場合は安全確認をしっかりと行いましょう。ジャッキアップしたら先程緩めておいたタイヤを完全に外します。

ブレーキキャリパーを持ち上げる

ブレーキキャリパーとは、ディスクブレーキを構成する部品のひとつでブレーキパッドをカバーのように覆っているものです。ブレーキキャリパーは、上下2本のボルトで固定されており、この場合は下側のボルトを取り外します。下側のボルトを外すことでブレーキキャリパーを上に持ち上げられるようになります。

古いブレーキパットを外す

ここまできたらいよいよ古いブレーキパットを外します。ブレーキパッドは手で簡単に外すことができるはずです。外して古いブレーキパットと新しいブレーキパッドを比べてみると、厚さの違いを確認できます。古いブレーキパットはかなりすり減っているはずです。

ブレーキパッドの交換方法2:新しいブレーキパッドをつけるまで

古いブレーキパットについている部品を外す

古いブレーキパットについている部品は外して新しいブレーキパッドにつけます。スリップサイン(ウェアインジケーター)や鳴き止めシムと言われていいるものが付いているはずです。外した後は洗浄して、新しいブレーキパッドにつけます。基本的に古いブレーキパットについていたときと同じようにつけます。外したときの形状や外し方をよく覚えておいて左右間違えないようにつけましょう。

ピストンを押し入れる

先程持ち上げたブレーキキャリパーにはブレーキパッドを押すためのピストンがついています。古いブレーキパッドの分ピストンが飛び出ており、そのままでは新しいブレーキパッドが入りません。C型クランプを使ってピストンを引押し込めましょう。

ピストンを押し入れるときの注意点

ピストンを押し込む時に注意することが一点あります。ボンネットをあけるとブレーキを作動させるための液体であるブレーキオイルのリザーバータンクがあります。リザーバータンクの一杯までブレーキオイルが入ってる場合などはオイルが溢れる事があります。 スポイトやキッチンオイルを使って調整しつつ、ブレーキオイルが溢れてしまわないようにピストンを押し込みましょう。

新しいブレーキパッドをつける

ピストンを押し戻したら新しいブレーキパッドをつけます。外したときと逆の手順で新しいブレーキパッドをつけましょう。ブレーキパッドをつけたら、ブレーキキャリパーも元に戻して下のボルトを固定します。残りも外したときと逆の要領でタイヤをゆるくはめて、ジャッキを下ろす。タイヤを完全に固定すると勧めます。

ブレーキパッドの交換方法3:ブレーキパッドを交換した後こそ重要


交換して終わりじゃない

ブレーキパッドは交換し終わって終了ではありません。むしろ終了した後こそ重要な作業が残っています。この工程を怠ると事故につながるので絶対に実施してください。

エンジンをつけずにブレーキペダルを踏む

ブレーキパッドの交換が終わったらブレーキペダルを踏むようにしてください。はじめはエンジンを掛けない状態で大丈夫です。ペダルを踏んでもブレーキの感覚をあまり感じられないはずです。これはピストンがブレーキパッドを押していないためです。この状態で公道を走ると大変危険です。 エンジンをつけないままブレーキの感覚がでるなるまでブレーキペダルを踏み続けましょう。大体30回程度踏むとブレーキの重みが出てきます。

徐行でブレーキを確かめる

ブレーキの感覚が出たらエンジンをつけてゆっくり車を走らせてブレーキが効くかを確認しましょう。ブレーキがしっかり効けばブレーキパッドの交換は成功です。

ブレーキオイルの量を確認

最後にブレーキオイルの量を再度確認しましょう。少なくなっている場合は適量になるように調整しましょう。基本的にはないですが、もしもブレーキオイルの量がMINまで減るようなことがあったら行きつけの整備業者に相談してください。エア噛みというブレーキの性能が著しく低下する状態になっている可能性があります。

安全な運転を心がけよう

早めの判断で適切な対応を

ブレーキパッドは音や距離、厚さなどで交換時期の判断をできること、またブレーキパッドの交換方法を説明してきました。ブレーキパッドは命に関わる重要な部品です。交換の合図を見逃さないようにしましょう。

他人の車のブレーキパッドは交換できない

ブレーキパッドの交換方法を説明しましたが、交換していいのは自分の車だけなので注意してください。自分が所有している車以外は資格を持った整備技師がブレーキパッドの交換をしなければなりません。 また自分の車であっても自分で交換する場合は十分に注意して行い、事故のないように心がけましょう。

良いカーライフを

ブレーキパッドはなかなか目に届かない部品ですが、非常に重要な役割をしてくれているんですね。適切に交換していれば問題はありませんので、交換時期を見逃さずに、正しい交換方法をして、良いカーライフをお過ごしください。