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車中泊におすすめ車種8選!ランキング形式でご紹介!

車中泊が一般的になって来ましたが、車は車中泊のために都合よく変わってはくれません。人が色々工夫した結果が快適で楽しい車中泊となるのですが、そもそも車中泊に相応しい車種を選べばもっと楽に出来るのではないか?そんな車中泊向けな車種を選んでいきます。
2020年8月27日
amarunba
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この記事で紹介しているアイテム

ホンダ EU16iT1 JN3 正弦波インバータ搭載発電機

車中泊ができるとされる車種はどれだけあるのか?

極端に言えば「全ての車種において寝床の確保は可能」

いろんな車種がある中で「どれが車中泊に向いているか?」という試みは常に行われています。ですが本来寝る場所ではない車においては、それ以前から「車中泊が出来なくても何とかして寝てみる」という試みがされていたわけです。

その結果として「ルーフテント」「キャンピングトレーラー」という付属品を付けて、最終的に車そのものを「キャンピングカー」へと変えていったのです。

今求められている「車中泊におすすめの車」とは

ただ「車内で寝る」それだけで良いのだろうか?

車中泊をしたいからと何でもかんでもやってしまえば、それはもうキャンピングカー。それで良しとしてしまっては「車中泊するならキャンピングカー」それ1種類だけ。おすすめの車種なんて関係なく、最終的にキャンピングカーに仕上がれば何でも良いということになってしまいます。

車中泊向きとされる車種の優劣は?

車中泊で何が出来るのかというのを考えたい

車中泊に向いているか否かの基準は人によって違うと思います。車中泊する車に求める要素は十人十色ですし、単純にアンケートで集計を取れば良いという話でもありません。 ただ、ここで紹介する以上はなにかしらの根拠が無くてはなりません。なので私は「その車の持ち味」や「その車だからこそできること」と言う要素を評価したいと思います。

車中泊におすすめ車種8位 トヨタ ハイエース バン/レジアスエース

やはりこの車種は外せない

キャンピングカーとしてのベース車両としても採用され、カスタムカーの歴史も長い車種。レジアスエースも姉妹車なので、基本的に同じ車種。 公式ページでも車中泊ができるということを前面に押し出しています。ハイエース バンは商用車ですが、乗車定員は最大6名。後部座席を折りたたむことで非常に広くて平坦な床面が確保できるのが特徴となっています。

後部座席を折りたたむだけでも寝られる状態ですが、カスタムカーの「マルチロールトランスポーター」「リラクベース」ではベッドキットや補助バッテリーシステムなどが用意されています。 またこれらの改造を行わずとも、室内空間は多くの荷物を積み込むことが可能。多くの車中泊を行うユーザーが荷物の量と置き場に困る中で、この積載能力の高さというのは車中泊での大きなメリット。 ハイエースに限らず商用バン自体が車中泊に強い車種と言えますが、今回ハイエースをピックアップしたのはそのネームバリューの強さ。カスタムカーとしての歴史が長いだけに、純正品はもちろん社外品でのアクセサリーが豊富なんです。

車中泊におすすめ車種7位 ホンダ フリード+

程よいサイズ感

日常での使い勝手の良さを重視したいのであればフリード+です。

上下二段に別れていますので、車中泊で使う荷物も車内にまとめられます。ただ、2列目シートの一部が邪魔で、160cm程度の長さしか確保できません。長身の方には窮屈かと思います。

先代と比べるとややインパクトに欠ける

先代に相当するフリードスパイクはもっとアウトドア志向が強かったと言えます。2列目シートは完全に床と一体化するフルフラット仕様で最大2mの長さを確保できました。 車中泊の場所となる荷室の内壁も「ここを活動拠点とする」ということが意識されており、座席からは使えない位置にもかかわらずドリンクホルダーやビルトインテーブルなどが用意された移動する基地だったのです。


車中泊におすすめ車種6位 ホンダ シャトル

フリードよりもゆとりある空間

フリード+ではやっぱり窮屈だ!という方にはシャトルがオススメです。

こちらのシートアレンジの奥行きは184cmとなっております。

2列目を使用しても余裕の収納スペース。フリードに負けず劣らずの普段からの使い易さを兼ね備えています。天井の高さは低く感じますが、寝るには十分な広さだと言えます。

車中泊におすすめ車種5位 軽商用車バン

各社いずれも1800mmを超える床面を確保

このタイプの車種はあまりにも数が多くなるので一まとめにしました。主な生産メーカーとしては以下のようになります(『』内は商用モデルを元に乗用モデルとしたもの) ホンダ「アクティ・バン」『バモス』 スズキ「エブリイ」『エブリィワゴン』 ダイハツ「ハイゼット・カーゴ」『アトレーワゴン』 他 OEMによって日本の主要メーカー全てから販売

気になる床面は商用モデルの車種なら2列目を倒すとフルフラットの床面ができる。長さはおおむね1900mm程度。

乗用モデルは2列目シートの関係上少し不便か

乗用モデルの車種になると、シートの厚みなどの関係で傾斜ができたり、座席の固定用金具が飛び出してるケースもあるので注意が必要。床面も短くなることもあります。

乗用モデルは十分な吟味を

乗用車モデルの車種を選ぶ際は、それぞれ作りやアクセサリーの数などが違います。自分の使い方に合わせて考えたいものです。 ただ元々が商用車ですから、乗用車としての快適性を突き詰めるのは困難。他の乗用車と比べるとどこかで妥協せざるおえない部分も出てきますので、実際に展示車や試乗車で使い易さや使い心地などを体験したほうが良いでしょう。

車中泊におすすめ車種4位 スズキ ハスラー

車中泊ブームの火付け役

発売当初から車中泊を含めたアウトドアシーンでの活躍を全面にアピールした軽自動車。同社のワゴンRをベースとしており、シートアレンジなどもワゴンRと同様の使いやすい物となっています。悪路に対する走破性も考えられていることもポイントとなっています。 基本的がワゴンRなので、そのままで車中泊というのは難しい車種ですね。純正品のアクセサリーパーツであるベッドクッションなどで対応するスタイルになるので、意外と車中泊用品としてそれらを揃えるとかなりの出費となります。ただ、どんな形であれメーカー側がアウトドアシーンで使えるようにということを考えてくれているのは助かります。

車中泊におすすめ車種3位 ダイハツ ウェイク

タントを超える大きさで勝負する軽自動車

軽自動車で一番売れている車種はN-BOXやタントのような大きな乗用車です。そのタントを更に大きくして使い易くしたのがウェイクになります。ただ、大きくなったと言っても軽自動車と言う枠である以上、全長と全幅はギリギリの状態。ウェイクの場合大きくしたのは全高となります。

ただ、その全高の高さからくる天井の高さは車中泊ではありがたいのです。車中泊をするためのベッドメイキングをしたら、すぐ寝るというケースは少ないです。ベッドメイキングした状態で食事をしたりもするわけで、座った姿勢をとることになります。また天井を収納スペースとして活用することもあるため、天井が低いと非常に圧迫感があって窮屈になるわけです。 ウェイクもハスラーと同様にそのままではフラットな床面が確保できないのでアクセサリーを用いて対応するスタイルです。 ハスラーとの違いは走破性。ウェイクはタントの拡張版ということで最低地上高が低く、4WDモデルはあるものの特別悪路に強いと言うわけではないのです。


車中泊におすすめ車種2位 スズキ クロスビー

ハスラーの拡張版

軽自動車のハスラーを小型車としたのがクロスビーです。基本的には使い方はハスラーと同じものと考えてもらってかまいません。アクセサリー類もハスラーと同様の物が用意されています。

「ただハスラーを大きくしただけ」と言ってしまえばそれまでですが、その大きくするということの恩恵は非常に大きいのです。 車中泊で車内で寝れるのはせいぜい二人です。その二人分の荷物と出かけた先で使う荷物をどこにしまっておくのか?これで多くの人が悩むので、ハイエースの大きさやフリード+の床下収納がありがたく思われるのです。大は小を兼ねるという諺があるように、可能な範囲内で大きい事は良いことなのです。

車中泊におすすめ車種1位 三菱 アウトランダーPHEV

プラグインハイブリッド車ならではの電力の大きさ

同社のアウトランダーのプラグインハイブリッドモデルがアウトランダーPHEVです。 見た目の通りSUVスタイルで走破性にも優れた作りです。

アウトランダーPHEV | 荷室寸法 | 各種寸法・装備仕様 | 車種別のお問い合わせ | お問い合わせ | MITSUBISHI MOTORS JAPAN
三菱自動車のオフィシャルWebサイトです。

ただ、アウトランダーPHEVの荷室寸法は最長で約1685mmとなってるのです。このままでは長身の方は窮屈ということで、折りたたんだ2列目シートの座面を取り払うということをなされてる方もいるようです。結構簡単に外れるん上に、その周りのパーツも細めだったりします。取り外した座面は助手席などにおいて、座面がなくなった空間に物を詰めて床を作ります。もちろん走行前には元に戻す必要があります。

電気の力がすごい

アウトランダーPHEVのAC100Vコンセントは1500W出力。これは家庭用のコンセントと同じ値。なので、コンセント1つに指す分にはAC100Vの製品はほぼ間違いなく動くという事になります。 そしてそれを可能にするバッテリー容量は12kWhです。12k(キロ)Whです。これがどれぐらいの物なのか?季節変動はありますが一般家庭の1日の消費電力が10~15kWhとされています。 実際に12kWh満充電の状態と言うのは少ないでしょう。ですが急速充電やチャージモードでのアイドリングで80%充電程度まで充電すれば9.6kWhを30分程度で確保できます。 なお、チャージモード30分のアイドリングで消費する燃料は3L前後とのこと。有料の急速充電ステーションに並ぶぐらいなら、その分のガソリンを買った方が良いかもしれませんね。

この電力の大きさは公式の動画内でも触れられています。タンク内のガソリンも含めると最大で10日分の電力を賄うというハイパワー。

決め手となったのは電気

サブバッテリーによる快適性

室内空間を基準にすればハイエースが一番。ハスラーよりもウェイク、ウェイクより軽商用バン…最終的に大きい車種になります。 ですが、近年の車中泊で室内空間とは別の物が必要とされています。

それが停車中でも使用できるサブバッテリーシステムです。コレに関してはハイエースの動画内でも「車中泊の必需品」とまで言われるほど、その利用価値は高いものなのです。 しかしながら、ハイエースで装備されているものはAC100V350W出力 実際に取り出せる電力の容量は650Wh程度のものとなっています。

アウトランダーの電力はどれぐらいすごいのか?

アウトランダーは駆動用バッテリーから電力を取り出すことができるようになっており、AC100Vで1500W出力 容量12kWhとなっています。プラグインハイブリッドなので外部からの充電も可能な上に、エンジンを利用したチャージモードやセーブモードによって、電気の使いたい場所や充電のタイミングも任意で決められるのが特徴。 では、これと同等の「AC100Vで1500W出力」「10kWh以上の容量」を実現するにはどうすればいいのか?

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車中泊の商品を扱う専門店「オンリースタイル」のリチウムイオンバッテリー 5100Whを連結させれば10kWhを超えます。ただしこのバッテリー1つで「505×295×352mmで69kg」あります。これを2つです。更にこれをアウトランダーPHEVのシステムに近づけるには「AC100Vで1500W出力するためのインバーター」「家庭でのサブバッテリーシステムの充電器」「走行中のサブバッテリーシステムの充電器」が必要。バッテリーだけで130kg以上の重量と100万円以上の出費です。 しかもこのバッテリーシステムは運転時の燃費性能には全く寄与しません。それでもあえてやるというのであれば、それこそキャンピングカーを発注した方が良いと思います。


エンジンに依存しないエアコンシステム

キャンピングカーは室外機付きの家庭用エアコンと同等の物を使います。サブバッテリーシステムがあるので家電がそのまま動かせ、エンジンのアイドリングは不要です。ですが、通常の車中泊の車にはそのようなものありません。 しかし、アウトランダーPHEVは同社のi-MiEVと同じ電動コンプレッサーを使っているので、エンジンを動かさずとも冷房が可能となっています。 車の暖房は冷却水の熱を利用していますが、コレに対しても「電気温水式ヒーター」というオプションで対応可能。エンジンの廃熱に頼らずとも暖房を有効にするために、あえて電気で冷却水を加熱するというものです。 もちろん条件によってはエンジンを始動する場合もありますが、おおむね8時間以上バッテリーだけで稼動するとのことであり、車中泊においてエアコンが使用可能であることの快適性は非常に大きいものです。

他のハイブリッドカーのミニバンなどではできないのか?

結論から言えば「車中泊が出来るとされるハイブリッドカーのミニバンではできない」と思います。 例えばトヨタのエスティマハイブリッドにも1500W出力するコンセントはあります。ただ、車中泊のシーンでエンジンのアイドリング無しで使えるとは限らないのです。 そもそも1500Wもの出力を可能とする大容量バッテリーというのは車の走行用に搭載され、燃費改善を図るもの。車を電源として機能させようとは考えられていないのです。なので、「車中泊のタイミングに合わせて満充電しておこう」というようなことが基本的に出来ません。どこまでエンジンを動かすことなく電力を取り出せるかという計画が立てられないのです。

他の車でも使える持ち運べる電源

ポータブル電源も使い易く

ホンダ EU16iT1 JN3 正弦波インバータ搭載発電機

1500Wの電力を外出先で使おうと思うと発電機を使うのが現実的です。ただ、かなり重くて騒音も出ますし燃料も必要です。 そこで、蓄電池を用いたポータブル電源が車中泊では人気。容量は100~600Wh程度の物まであり、重さも5kg程度までで収まります。AC100Vで300W程度までしか出力できませんが正弦波出力もされて車中泊で使うのには非常に便利。

もっと大きな電力を出力すると言うのなら、ホンダの「LiB-AID(リベイド)E500」もあります。容量は377Whとやや少ない感じですが、AC100Vでの最大出力が500Wもあります。更に同様の蓄電池や発電機と並列接続することで1000W以上の出力を可能としています。 アウトランダーから延々と延長ケーブルを延ばし続けて電気を使うと言うのも現実的とは言えません。車から少し離れた場所で電源が欲しいというときはポータブル電源を持ってくるのがスマートな使い方ではないでしょうか。

ランキング外となった ホンダ N-BOX+ について

残念なお知らせがございます

N-BOXの派生車種であったN-BOX+に関してです。リアハッチからの斜めの床が当初より話題となっておりました。

この斜めの床により、車中泊のスペースと床下収納を両立し、190cmの人でも足を伸ばして横になれると評判の車種でした。 しかし残念ながら新型N-BOXへのフルモデルチェンジに伴い2017年8月に生産終了となりました。それ以降生産されているものは全て車椅子を利用する方向けの福祉車両モデルのみとなっております。 車中泊することを目的としての新規車両を入手することが困難となりましたので、ランキングからは除外とさせていただきました。

車内で寝ることが楽しいわけではない

「車中泊しなくちゃいけない理由」があるから車中泊をする

「車中泊は楽しい!」と思われる方ももちろんですが、車中泊している理由がある方もいらっしゃいます。 例えば、「公共交通機関ではペットと一緒に旅行できない」「早朝から魚釣りがしたいけど近くに宿がない」「路線に縛られない自由な旅がしたい」「お金が無い」…いっぱい理由はあると思いますが、「車中泊という手段を取ることで楽しむことができる」といった理由もあります。 今回のアウトランダーPHEVを1位にした理由も「この車だからこそ可能」「この車ならできるようになる」と言えるだけの「電力」という魅力があったからです。「アウトランダーPHEVの電力は新たな楽しみ方を見出してくれるのではないか?」これは他の車種には無い要素として捉えていただけると嬉しいです。 実際には「ポータブル電源ぐらいで十分だよ」という方も多いと思います。そういう方なら電力にこだわる必要は無いので「ご自身が気に入った、使い易いお車を選ぶのが一番」です。「気に入った」「使い易い」どんな車でもそうですが、それが最終的な車選びの判断基準となるはずですよ。