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オイルステイン/ブライワックスの色とは?色見本で解説!色移りや色落ちまで考えよう

空前のDIYブーム、せっかく作っても色なしの無垢材では勿体ない!初心者にも簡単でおすすめなのがオイルステインやブライワックス。それぞれに特徴があり色も豊富にありますので、オイルステインとブライワックスどちらを選ぶかや色選びの参考のためにご紹介いたします。
更新: 2021年12月24日
豆飼
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オイルステインとは?

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オイルステインとは、木材に使用する塗料の一種で、「オイル」とつくとおり油性の塗料です。 「ステイン」とは「染み」を意味します。木材に染みこませて使用する油性の着色剤ということになります。 ペンキなどのように表面をコーティングするものではなく、刷毛でさらっと塗れば木材に染み込んで着色できるので、初心者でも簡単に塗装することができます。

オイルステインで簡単にヴィンテージ感や高級感が出せる

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オイルステインの最大の魅力は、とにかく簡単で手軽なのに、ヴィンテージ感や高級感を出すことができるところです。 木材に浸透するため刷毛の跡も残りにくく、乾くのも早く、2度塗りも可能です。また木材の素材や木目、節などを生かして色付けしますので、とてもナチュラルで味のある仕上がりになります。 水性のステインだとさらっとマットな仕上がりになりますが、オイルだとツヤも出ますので、簡単にさっと塗っただけで本格的な仕上がりにすることができます。 とにかく簡単なのでDIY初心者でも気軽にチャレンジでき、失敗も少ない塗料です。ホームセンターに行けば手軽に入手でき、色や種類も豊富な中から選ぶことができます。

ブライワックスとは?

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オイルステインと並びぶツートップともいえる人気の塗料が、ブライワックスです。 オイルステイン同様、素材や木目を生かしたヴィンテージ感のある仕上がりにできるものですが、こちらは木材に染み込まず、表面をコーティングするタイプになります。 ご存知のとおり、「ワックス」とは「蝋」を意味します。蝋で木材の表面に塗膜するのがブライワックスです。 オイルステインはさらさらとした液体を刷毛で塗るものですが、ブライワックスは固形に近いテクスチャーで、オイルステインと比較すると多少塗りにくさがあるかもしれません。 それでも使用は簡単で、ひと塗りで着色とツヤ出しの両方ができていい感じに仕上がるのが人気の秘訣です。

オイルステインとブライワックスの違いは?

オイルステインとブライワックスの最大の違いは、既述のように「木材に染み込んで着色する」ところと、「木材の表面に塗膜して着色する」ところになります。 仕上がりとしてはどちらもツヤはありますが、ブライワックスの方が光沢がありしっとりと濡れたように見え、ツルツルとした質感になります。 色においては、オイルステインの方が薄く、ブライワックスは濃く色づきます。ですが木目はブライワックスの方がコントラストが際立ち、オイルステインでは木目が若干ぼやけるようになります。

注意!オイルステインは色移り、色落ちします

オイルステインは色を染み込ませる「着色剤」ですので、表面を保護する効果はありません。 よって、そのままであれば、物に触れた時には色移りしたり色落ちすることがあります。 人の衣服や肌に触れる物、例えば椅子などに使用すると、服に色移りしてしまいます。 また、テーブルやカウンターなどに塗った上から水拭きをすると、色が落ちてしまいますので注意が必要です。

オイルステインの色移り、色落ちを防ぐ方法は?

オイルステインを塗った上からニスを塗ってコーティングをしましょう。 オイルステインの容器などにも、注意書きで「ニスを塗って仕上げてください」などと記載されています。 ニスを塗って塗膜をすることで、表面を保護して色移りや色落ちを防ぐことができます。 ただし、ニスを塗ると、どうしてもツヤが出てピカピカになってしまいます。 塗装としてオイルステインを選んだ方の多くは、控えめなツヤと落ち着いた質感が好みの方が多いでしょう。アンティークっぽくだったり、中には塗った上からやすりをかけて敢えてダメージ加工をする人もいます。 ニスを塗るとせっかくの質感も損なわれてしまいますので、そもそも衣服に触れる物や水拭きする物には使用を避ける方がいいかもしれません。 もしくは、ニスは塗らずに硬く絞った雑巾で一度拭き取ると、ツヤは出さずに色落ちがしにくくなるようです。


ブライワックスは磨くべし!

ブライワックスも残念ながら色移り・色落ちしやすい塗料です。見た目の質感や雰囲気はとてもいいのに、水拭きもできないのでなかなか困ったもの。 そんな時は、ひたすら磨きましょう。 ワックスが乾いたら、乾いた布で表面を磨きます。布に色が付きますが、付かなくなるまで磨き続けましょう。 色落ちしやすいのでなかなか根気のいる作業かもしれませんが、磨くことでツヤも増して色も落ち着いてきますので、じっくり磨いてみてください。 または、オイルステイン同様、上からニスを塗るという手もあります。

オイルステインの色見本(基本の6色)

オイルステインは、「ステイン」(=染み、汚れ)という名前のとおり、木材に色を染み込ませて着色する塗料です。 オイルステインには様々な色がありますが、元の木材の色味や材質によって発色が異なり、木目が生かされた美しい仕上がりになります。 こちらでは、オイルステインの基本の6色について、ヒノキの材質に塗装した場合の色見本を使ってご紹介いたします。

1.けやき

出典: https://www.washin-paint.co.jp/product/type/oil-based/oil-stain

けやきの木のような薄めの色で、6色の中では一番明るい仕上がりになる色です。 ほんのり色づくかんじで、あまり色を付けたようには見えないナチュラルな着色です。 個人的にはこの色を見ると、小学校の教室の机の天板を思い出します。たまに違う色のもありましたが、ほとんどがこんな色だった記憶があります。 明るくシンプルなイメージで、どんなインテリアにもマッチして使いやすい色になっています。

2.メープル

出典: https://www.washin-paint.co.jp/product/type/oil-based/oil-stain

メープルシロップで知られるカナダの「シュガーメープル」の木材風のオイルステインです。 木材のメープルは明るい乳白色が特徴ですが、経年により赤みが出てくる素材でもあります。 オイルステインでの色は黄土色っぽい茶色で若干赤みがあります。ちょっと経年変化したメープルを意識しているんでしょうかね? けやき同様明るめの色ですが、けやきよりは若干濃く赤みがある色になっています。

3.チーク

出典: https://www.washin-paint.co.jp/product/type/oil-based/oil-stain

けやきやメープルよりは少し濃い目の中間色で、黄褐色、金褐色または、ウォルナットほど黒っぽくない茶褐色と表現されます。 言葉で言われてもピンときませんが、見た目の印象としてはちょっと赤っぽく感じる人が多いかもしれません。 けやきやメープルだと薄すぎるからもう少し色を付けたいけど、ウォルナットだと暗い、という方にはちょうどいい色かもしれません。

4.オーク


出典: https://www.washin-paint.co.jp/product/type/oil-based/oil-stain

オークとはブナ科の広葉樹で、日本でいうと「ナラの樹」にあたります。 チークと同様中間色でクセもないので使いやすい色です。茶色または薄いこげ茶といった表現が分かりやすいかと思います。 チークと比べると赤みがなくちょっと暗めの印象ですが、ウォルナットよりは明るくナチュラル感のある色になっています。

5.ウォルナット

出典: https://www.washin-paint.co.jp/product/type/oil-based/oil-stain

「ウォールナット」や「オールナット」と表記されることもあります。 『くるみ』を意味する単語で、クルミ科の高級木材「ブラックウォルナット」に似せた色で、6色の中で一番落ち着いた暗めの色です。 こげ茶や茶褐色と言ったら分かりやすいですかね。 オイルステインの中で一番人気が高く、高級感を持たせたりヴィンテージ風にしたりと幅広い用途に使用できます。

6.マホガニー

出典: https://www.washin-paint.co.jp/product/type/oil-based/oil-stain

6色の中で1番濃い色です。 濃い上に赤みもあるボルドーのようにも見える、存在感の際立つカラーです。 原木は成長すると30mにもなる広葉樹で、高級家具や自動車の内装、ピアノやギターなどの楽器にも使われています。 色だけ見てもシックで重厚感がありますので、納得ですね。 DIYで使用するには、やはり手作り感がどうしても残りますのでちょっと難しい色かもしれません。

オイルステイン同士は混ぜても使える

オイルステイン同士であれば、混ぜて使うことも可能です。 自分好みの色が見つからない場合などは、色を混ぜてオリジナルのカラーを作ることもできますが、どれもブラウン系なので、なかなか思い通りの色を作るのは難しいかもしれません。 使う木材や染み込み具合によっても変わりますし、色見本も参考程度に考えて色選びされることをおすすめします。

ブライワックスの色見本と使用方法

ブライワックスはオイルステインよりも色が多く、14色があります。 豊富な中から選ぶことができますので、自分の好みや用途・目的などに合わせて思いのままのカラーにすることができます。 ただし、オイルステイン同様こちらも元の木材の材質や色によって仕上がりが異なります。 色にこだわりがあるようでしたら、木材ごとの色見本を調べた上で色選びすることをおすすめします。 また、全体に塗る前に、一部に塗布して色味を確認してみるといいでしょう。

ブライワックスの色見本(14色)

出典: http://www.pajolis.com/fs/paintshop/wd-300

こちらはホワイト・パイン材に塗布した場合の色見本です。 レッド・オーク材に使用した場合はもっと暗めの落ち着いた色味になります。 色は 01.アンティーク・ブラウン 02.アンティーク・マホガニー 03.アンティーク・パイン 04.クリア 05.ダーク・オーク 07.ハニー 08.ジャコビアン 09.ミディアム・ブラウン 10.オールド・パイン 11.ラスティック・パイン 12.スパニッシュ・マホガニー 13.チーク 14.チューダー・オーク 15.ウォルナット の計14色があります。 色味の説明は上記のオイルステインと同様です。更に細かく色が分かれていますが、なかなかどれも微妙な違いで分かりにくいですね。 ちなみに巷では08のジャコビアンが一番人気があるようです。


ブライワックスの使用方法

事前に木材にサンドペーパーをかけておき、スポンジまたはスチールウールに適量をとって木材に擦り込むように、木目に沿って塗ります。 通常は固形ですが、20℃前後を越えると溶けて液状になり、塗りにくくなってしまいます。 乾いたら、乾いた布で磨くことで、色落ちを防ぎツヤを出すことができます。 多少臭いがキツイかもしれませんので、室内で作業する際は窓を開けて換気をしながら行いましょう。

オイルステインとブライワックスや、他の塗料との組み合わせは可能?

オイルステインとブライワックスは、組み合わせて使うことも可能です。単独で使うよりもより深い味わいを出すことができます。 また、他の塗料とも組み合わせて使うこともできますが、それぞれの性質上、塗る順番には気を付けなければ色がつかないということになりますので注意が必要です。

染みる物を先に、塗膜する物は後から

オイルステインや水性のステインは木材に染み込む物ですので、先に塗るようにしましょう。 その前に表面を塗膜するタイプの塗料、例えばワックスやペンキなどを塗ってしまうと、表面を塞いでしまってステインがうまく染み込むことができなくなってしまいます。 塗る順番には注意して塗ってください。

重ねると色は濃くなります

当然ながら、オイルステインとブライワックスを重ね塗りすると、色が濃く仕上がります。 薄めの色同士や、薄め+ちょっと濃い目程度なら、より深みが出てアンティーク感が増す美しい仕上がりになりますが、濃い目+濃い目では真っ黒になってしまう恐れもあります。 重ねた場合の色見本を掲載しているブログなどもありますので、ぜひ事前に下調べしてから実行しましょう。 せっかく作ったDIY作品が台無しにならないよう気を付けてください。

まとめ

DIY作品を素敵に仕上げる「オイルステイン」と「ブライワックス」。 色や仕上がりはもちろんのこと、最大の魅力はその簡単さにあります。手軽に入手でき色も豊富で、ささっと塗っていい感じに仕上がる名品です。 どちらも色移り・色落ちするというところが多少難点ではありますが、流行のヴィンテージ風、アンティーク調や「男前」に初心者でも簡単に仕上げることができる人気の塗料です。 それぞれオイルステインは「木材に染みこむ」、ブライワックスは「表面を塗膜する」という特徴がありますので、色だけでなく質感もお好みでどちらを使用するか、または組み合わせて使うかを検討してみてください。 元の木材の材質や色によっても仕上がりが違ってきますので、色見本やネットで使用例を調べて参考にされるといいと思います。自分好みの色を見つけて、最高の物を完成させられるといいですね。